レポート・パッケージ変数を使用すると、レポート・パッケージ全体でドックレットに表示される共通のテキスト、数値および日付を一元的に管理できます。変数は、リファレンス・ドックレットまたは参照ファイルのMicrosoft Office Excelデータをドックレットの段落へ挿入する場合など、ドックレット間でのコンテンツの参照にも使用できます。
レポート・パッケージの変数の作成と管理、およびNarrative Reportingでのドックレットへの変数の挿入の詳細は、次のビデオを視聴してください。
レポート・パッケージの変数の作成と管理およびNarrative Reportingでのドックレットへの変数の挿入。
注:
PDFベースのレポート・パッケージの場合、変数は、ドックレットとして挿入されるレポートの視点にのみ挿入できます。変数は、PDFドックレットに直接挿入できません。
変数は、Web上のNarrative ReportingまたはOracle Smart View for Office用のNarrative Reporting拡張機能のいずれかを使用して作成できます。参照変数値を定義するにはSmart Viewが必要です。変数の文字制限は次のとおりです。
静的変数の最大サイズは125文字です。
Microsoft Excelで導出される参照変数値の最大サイズは255文字です。
Microsoft Wordで導出される参照変数値の最大サイズは2,000文字です。ただし、文字数が255を超える場合、Microsoft Wordの参照変数をMicrosoft Excelに挿入することはできません。
変数を作成した後に、Smart Viewの「変数」オプションを使用して、ドックレット(ヘッダー、表、セルまたは段落内)およびMicrosoft Office Excelドックレットのセルに変数を挿入します。
文書作成者またはレポート・パッケージ所有者が変数値を更新したり、レポート・パッケージから変数を削除した場合、各レポート・パッケージ所有者または文書作成者に通知が送信されます。通知の内容は次のとおりです。
レポート・パッケージへのリンクを含むメッセージのサマリー。
影響を受ける変数およびドックレットおよびレポート・パッケージへのリンクを含む通知Eメールの詳細。
レポート・パッケージがロールされると、変数は現在の日付または情報を反映するように更新されます。ドックレットの作成時に変数値を変更すると、正確性と整合性を確保するために、変数のすべての挿入済インスタンスにその変更が自動的に移入されます。
注:
変数はレポート・パッケージ固有です。レポート・パッケージをコピーすると、すべての変数に対して新しい内部IDが生成されます。レポート・パッケージでは他のレポート・パッケージからの埋込み変数は認識されません。
変数には次の2つのタイプがあります。
静的変数は、日付ラベルやセット値など、ユーザーによって定義された静的な入力を使用します(これはレポート・パッケージ全体を通して使用可能です)。これらの静的変数は簡単に更新でき、変数値のすべてのドックレット・インスタンスにはその変更が反映されます。静的変数を使用すると、共通の日付、数値およびテキストを文書のコンテンツ全体で一元的に管理できます。
参照変数は、レポート・パッケージ内の別のドックレットまたは参照ファイルをソースとして参照し、変数の値(Wordの段落またはExcelのセルの値の中にあるテキストなど)を選択することで作成されます。その後ソース文書が更新された場合、その変更は、レポート・パッケージ内の変数の挿入済インスタンス内で自動的に更新されます。参照変数を使用すると、Excelのセル値をWordの段落に挿入したり、データの正確性を向上させるためにExcel式を作成してクロス計算ルールを実装したり、レポート・ナラティブの指示的な語句("増加"、"減少"など)を作成できます。
指示的なテキストおよびクロス計算での変数の使用の詳細は、次のビデオを視聴してください。
レポート・センターの「変数」タブではすべての変数のリストが利用でき、選択した変数の使用方法と履歴に関する詳細が表示されます。
「名前」の下には変数の名前と摘要が表示され、変数タイプはアイコンによって識別されます。
「値」の下には変数値が表示され、参照変数のソースもリストされます。
次の項を参照してください。