データ・ソース

データ・ソース・ディメンションによって、データの様々なソースの監査証跡が提供されます。手動で入力されたデータ、データ統合を介してロードされたデータ、補足データ・マネージャ・フォームから転記されたデータ、仕訳から転記されたデータ、およびビジネス・ルールによって作成された消去データ(会社間消去など)を参照できます。

データ・ソース・ディメンションには、様々なタイプのデータ入力が保管されます。これには、エンティティ・データが連結パスで連結されるときに詳細な監査証跡を提供するための仕訳入力が含まれます。個別データ入力の仕訳入力は、連結ディメンションの比率メンバーと消去メンバーの両方で参照できます。

データ・ソース・ディメンションについてさらに学習するには次のビデオを参照してください。

ビデオ・アイコン データ・ソース・ディメンションを使用したデータの表示および入力

データ・ソース・メンバー

デフォルトでは、システムにより次のデータ・ソース・メンバーが作成されます。

  • FCCS_Total Data Source—データ・ソースなし、入力合計および調整済、および消去合計の親である動的計算メンバー
  • FCCS_NoDataSource—カスタム値に加えて、通貨レートなどのシステム値が保管されます
  • FCCS_Total Eliminations—システムで作成された2つのデータ・ソース入力(会社間消去およびパートナ消去)の親である動的計算メンバー。データのその他のソースを追跡する場合は、この親メンバーの下に追加のメンバーを手動で作成して、連結調整および消去エントリのより詳細な追跡を作成できます。
  • FCCS_Intercompany Eliminations—システム会社間消去エントリが保管され、構成可能な連結ルールによって書き込まれたデータを保管するために使用することもできます。(オプション - アプリケーションの作成中に会社間消去の追跡が選択された場合にのみ作成されます)。デフォルトの会社間消去が保管され、エンティティごとに消去が追跡されます。このメンバーには、23.04より前のバージョンと、代替変数EnableNewAcqDispがFalseである場合にバージョン23.04以降(一時的)でシステム調整および消去(取得、処分、エンティティ消去調整、エンティティ比率調整)も保管されます。
  • FCCS_Partner Eliminations—構成可能な連結ルールによって書き込まれたパートナ・エントリが保管されます。(オプション - アプリケーションの作成中に会社間消去およびパートナ消去の追跡が選択された場合にのみ作成されます)。
  • FCCS_TotalInputAndAdjusted—様々なデータ・ソース入力(データ入力、取得/処分、補足データ、その他のデータ、仕訳入力)の親である動的計算メンバー。データのその他のソースを追跡する場合は、この親メンバーの下に追加のメンバーを手動で作成できます。
  • FCCS_Data Input - すべての手動データ入力またはASCIIデータ・ロード値が保管されます。
  • FCCS_Managed Data—データ統合からロードされたデータが保管されます
  • FCCS_Other Data—他のデータ統合ツールからロードされたデータが保管されます
  • FCCS_Supplemental Data—補足データ・マネージャから入力および転記された、すべての補足詳細データが保管されます。(オプション - アプリケーションの作成中に選択された場合にのみ作成されます)。
  • FCCS_Journal Input—仕訳入力によって入力されたデータが保管されます。(オプション - アプリケーションの作成中に仕訳入力が有効化された場合にのみ作成されます)
  • FCCS_EPU—エクイティ・ピックアップ・プロセスについてシステムで作成されたデータが保管されます。(オプション - アプリケーションの作成中にエクイティ・ピックアップが有効化された場合にのみ作成されます
  • FCCS_AcquisitionsDisposals—代替変数EnableNewAcqDispがTrueに設定されている場合、すべてのシステム出資比率調整および消去(取得、処分、エンティティ消去調整、エンティティ比率調整)が保管されます。
  • FCCS_SystemTypes—内部計算のみに使用されるFCCS_RateOverride、FCCS_AmountOverride、FCCS_PCONおよびFCCS_Driver Sourceシステム・メンバーの親メンバー

オプションのメンバーは、アプリケーションの構成中に指定したオプションに基づいて作成されます。アプリケーションの作成中に入力メンバーを指定するには、アプリケーションの作成を参照してください。

注:

新しいメンバーをデータ・ソース・ディメンションに追加する前に、通貨ディメンションを作成する必要があります。通貨の設定を参照してください。

システムで作成されたメンバーを削除したり、FCCS_TotalInputandAdjustedの下のシード済メンバーの属性を変更することはできません。

データ・ソース・メンバーの属性

新しいメンバーをデータ・ソース・ディメンションに追加するとき、FCCS_TotalInputandAdjustedメンバーの下のレベル0メンバーごとに2つの属性が使用可能です。属性は、ソース・データ型およびソース通貨タイプです。

注:

FCCS_TotalInputandAdjustedの下に新しいメンバーを作成するときは、これらの属性をメンバーに割り当てる必要があります。

ソース・データ型には、3つの有効な選択肢があります:

  • データの入力

  • 仕訳

  • 補足データ

ソース通貨タイプは、複数通貨アプリケーションにのみ適用可能です。この属性には、2つの有効な選択肢があります:

  • エンティティ通貨

  • 任意の入力通貨(新しい各メンバーは単一の入力通貨に制限されます)

シード済のデータ・ソース・ディメンション・メンバーには次の属性が割り当てられており、変更できません。

表11-1 シード済のデータ・ソース・ディメンション・メンバーの属性

メンバー ソース・データ型 ソース通貨タイプ
FCCS_Data Input データの入力 エンティティ通貨
FCCS_Managed Data データの入力 エンティティ通貨
FCCS_Other Data データの入力 エンティティ通貨
FCCS_Supplemental Data 補足データ エンティティ通貨
FCCS_Journal Input 仕訳 エンティティ通貨

新しいメンバーにデータまたは仕訳が関連付けられていない場合は、属性の選択を変更できます。ただし、メンバーにデータが入力されている場合、またはメンバーを使用して仕訳が作成されている場合、属性の選択肢は読取り専用です。そのメンバーのデータがアプリケーションからクリアされたり、仕訳が削除された場合は、属性を変更できます。

データ・ソースの親メンバーの追加

必要に応じて、FCCS_TotalInputandAdjustedの下に追加の親メンバーを作成できます。複数レベルの親メンバーを追加でき、親ではソース・データ型かソース通貨タイプかの制限はありません。親メンバーにはソース・データ型またはソース通貨タイプは割り当てられません。「動的計算」のストレージ・タイプです。

データ・ソース・メンバー階層の追加

データ・ソース・メンバーは、合計データ・ソースの兄弟として追加できます。

階層を追加する際には、次のガイドラインに注意してください。

  • 新しい階層で、親レベルのメンバーのタイプは「ラベル」か「動的計算」のみです。

  • ベース/リーフレベルのメンバーは、「動的計算」か「共有しない」のいずれかです。

  • データは、リーフレベルの「共有しない」メンバーにのみ入力できます。

  • 合計データ・ソース階層外にあるリーフレベルの「共有しない」メンバーは、合計データ・ソースまたは入力合計および調整済への集計で考慮されません。会社間消去でも考慮されません。

  • 合計データ・ソース階層外にあるリーフレベルの「共有しない」メンバーに対して実行されるのは、「換算」および「増減」レベルの計算のみです。

  • リーフレベルの「動的計算」メンバーは、連結またはレポート変換プロセスで考慮されません。

  • データ・ソース・ディメンション内にデータ・ソース合計の兄弟として代替階層を作成し、その階層を使用してデータを貸借対照表勘定科目にロードすると、このデータは、出資比率の変更が発生したときの期首残高出資比率の変更の消去に対しても考慮され、消去はデータ・ソース合計内のFCCS_Intercompany消去メンバーに転記されます。