エンタープライズ仕訳の転記プロセス

エンタープライズ仕訳の転記プロセスは、定義したワークフロー・プロセスに基づきます。また、転記アクションを実行する必要のあるターゲットERPシステムの定義を含む作成済ターゲット、および転記を担当するユーザー用に構成された作成済ターゲット接続も使用されます。

  • ワークフローの最終ステージが完了し、承認者がデータを確認して承認し、データが検証された後、仕訳を送信して転記します。ワークフロー構成の一部として「準備後に転記」オプションを選択した場合、準備が完了するとすぐに仕訳が転記されます。
  • 仕訳の転記は、承認レベルではなく、策定者の名前に基づきます。
  • 承認者が転記のために仕訳を送信すると、システムからジョブIDが返されます。
  • 転記プロセスは、ジョブ・コンソールの連結以外のジョブでモニターできます。

仕訳ページの上部のリボンに転記プロセスの進行状況が表示され、ターゲット定義で選択したタイプおよび方法ごとの進行状況が表示されます。

これには、転記された仕訳を識別するためにシステムによって割り当てられた一意の文書番号、およびERPのエラー・ファイルを含めることもできる転記メッセージが含まれます。

エンタープライズ仕訳の転記には次の方法を使用できます。
  • Cloud Financialsへの直接転記
  • エンタープライズ仕訳APIを使用した直接転記
  • EPM自動化を使用したファイルベース転記

Cloud Financialsへの直接転記

ターゲットERPシステムがOracle Cloud Financialsである場合、エンタープライズ仕訳ではあらかじめ組み込まれたダイレクト・コネクタを使用して一般会計に転記します。

サンプルの仕訳ページ - Cloud Financialsの直接統合方法

Cloud Financialsへの直接統合

エンタープライズ仕訳APIを使用した直接転記

エンタープライズ仕訳には、他のERPシステムへの直接転記に使用できるAPIのセットが用意されています。

  • ejjournals: 「転記準備完了」の仕訳のGET
  • ejjournals/{instanceId}: 目的の仕訳IDの仕訳詳細のGET
  • ejjournals/{instanceId}/poststatus: 仕訳GL転記ステータスのPOST

オプションのAPIを使用して、エンタープライズ仕訳のコンテンツを取得できます。

ejjournalcontent?Year={year}&Period={period}&JournalId={journalId}

これらのAPIの詳細は、次を参照してください。

Oracle Enterprise Performance Management CloudのREST API:

EPM自動化コマンドを使用したファイルベース転記

次のEPM自動化コマンドを使用して、エンタープライズ仕訳を転記し、転記のステータスを更新できます。

  • epmautomate exportEJJournals "filename" "year=<year>" "period=<period>"
  • epmautomate setEJJournalStatus "[FILE_PATH]/FILE_NAME"

EPM自動化コマンドの詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作exportEJJournals およびsetEJJournalStatus を参照してください。

  • ワークフローの最終ステージが完了したら、exportEJJournalsコマンドを実行する必要があります。仕訳ステータスが「転記進行中」に変わり、作成したファイルをEPM自動化のデフォルトの場所からERPに自動転記できます
  • 転記プロセスが失敗した場合(ステータスが「失敗」)、setEJJournalStatusコマンドを実行してエラーを修正する必要があります。ワークフローは策定者にリセットされます。
  • 転記プロセスが成功した場合(ステータスが「転記済」)、setEJJournalStatusコマンドを実行して転記ステータスを「転記済」に更新する必要があります。

サンプルの仕訳ページ - EPM自動化 - 転記ステータス: エラーありで失敗

転記の進行状況(エラー・リスト)

サンプルの仕訳ページ - EPM自動化 - 成功転記ステータス: 転記済

転記成功メッセージ

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