会社間照合レポートの設定

「会社間照合」レポートを設定するには、表示するPOVメンバー、勘定科目、および照合対象勘定科目を選択します。ディメンション・メンバーと、特定の差異が関連付けられるデータ・セルの表示を抑止するかどうかも選択できます。

会社間照合レポートの視点の選択

視点ディメンションは、生成されるレポートのヘッダー・セクションに表示されます。次のディメンションごとに1つのメンバーを選択できます。

  • シナリオ

  • 期間

  • 表示

  • 連結

  • 通貨(レポート通貨であることが必要)

会社間照合レポートの勘定科目の選択

トランザクションを照合する勘定科目と照合対象勘定科目を指定するか、調整勘定を選択できます。

調整勘定は、消去の完了時に2つの会社間勘定の間の差分を保管します。レポートの調整勘定を選択すると、システムでは勘定科目、および調整勘定の定義時に管理者が指定した照合勘定が使用されます。

調整勘定ごとに、それに関連付けられ、同じ勘定科目タイプを持つ勘定科目が表示されます。たとえば、資産と費用の勘定科目タイプが関連付けられ、負債、収益および資本の勘定科目タイプが関連付けられます。

レポートに調整勘定を選択すると、レポートには、各調整勘定の総計を示す追加の行が表示されます。総計は、各勘定科目の列およびレポートの差異列と合計列に追加されます。レポートに複数の調整勘定が含まれている場合、各レポート・セクション(調整勘定ごと)には独自の総計行が確保されます。

調整勘定を選択せずに、かわりに特定の勘定科目と照合レポートを選択すると、レポートには1つの総計が表示されます。

会社間パートナの選択では、会社間ディメンションまたはエンティティ・ディメンションから選択できます。エンティティ・ディメンションを会社間パートナの選択として使用する場合、会社間照合レポートには非会社間エンティティを含めないため、これらのエンティティは処理から除外されます。レポート・ログをチェックして、レポート・プロセスの対象外となったエンティティを確認できます。

抑制ディメンションの選択

データ・ソース、増減およびカスタム定義のディメンションは、抑制ディメンションとみなされます。これらのディメンションでは、メンバー・セレクタを使用するか、メンバー名をカンマで区切ってテキストに指定することで、複数のメンバーを選択できます。メンバー・セレクタには次のメンバー・カテゴリがあります。

  • 祖先

  • 子孫

  • 兄弟(すべて、左、右、前、次)

  • レベル0子孫(すべて、前、次)

  • 左兄弟

  • 世代(前、次)

抑制ディメンションは、生成されたレポート・ヘッダーにリストされます。

次のいずれかの抑制オプションを選択できます。

  • 抑制なし - これは、デフォルトの選択です。ディメンションは、レポート・グリッドの列として含められます。抑制なしディメンションの各メンバーに対して、外側ディメンション(左側のディメンション)のメンバーがすべて組み合せられた行があります。

  • 抑制 - ディメンションは、レポート・グリッドの列として含められません。各行のデータ・ポイントは、指定した抑制ディメンションに選択されているすべてのメンバーの合計を表します。抑制されたすべてのディメンションは、グリッドの最後(右端内部)のディメンションと同じように扱われます。

  • グループ - これは、「抑制なし」と同じですが、合計行が追加されています。すべての外側ディメンション(左側のディメンション)とグループ化されたディメンションが、グループを構成します。すべての内部ディメンション・メンバー(グループの右側のすべてのメンバー)に対してグループが表示される場合、値の合計が次の行として追加されます。

    注:

    「グループ」オプションにより、ディメンション選択メンバーが基本メンバーのみに制限されます。会社間ディメンション(パートナ・ディメンション)は、自動的にグループとなり、値の合計がエンティティとパートナの組合せごとに導出されます。

抑制照合の選択

会社間照合レポートでは、一連の条件に一致する場合、特定の差異に関連付けられたデータ・セルの表示や、差異自体を抑制できます。データ・セルのデータを抑制すると、そのセルの値は表示されなくなります(空白値)。行の両方の差異が抑制されると、行全体が表示されなくなります。

データを抑制するには、許容差値(金額)またはパーセンテージを指定します。たとえば、エンティティの金額が299でパートナ・エンティティの金額が200の場合、差異は99です。照合許容差の値が100で、この例のようにエンティティとパートナの差異が100未満の場合は、照合許容差内のためトランザクションが抑制されます。

エンティティ/パートナのトランザクションを抑制しないように選択すると、エンティティおよびパートナの値が照合許容差の値またはパーセントの範囲内にある場合でも抑制されません。前の例では、値の差異が99で、照合許容差の範囲内にありますが、トランザクションは抑制されません。照合許容差は単位で表示されます。

次のオプションのいずれか、または両方を使用して照合を抑制できます。

  • 許容差値 - 許容差値を入力できます。値は正数にする必要があります。指定した差異の絶対値が許容差値以下の場合、その行で指定した差異に対応する差異、勘定科目および照合勘定のデータ・セルは抑制されます。デフォルトでは、許容差値は0です。

  • 許容差パーセント - 許容差パーセントを入力できます。値は、100以下の正数である必要があります。勘定科目に計上された差異の部分の絶対値を決定します。照合勘定に計上された差異の部分の絶対値を決定します。これらの2つの値の最小値を使用して(照合勘定がない場合、勘定科目の部分のみを使用します)、許容差パーセントを適用します。これが許容差パーセント値です。許容差パーセント値が差異の絶対値を超える場合、その行で指定した差異に対応する差異、勘定科目および照合勘定のデータ・セルは抑制されます。

  • 「許容差値」と「許容差パーセント」の両方 - 許容差値と許容差パーセント値の最小値を使用します。最小値が差異の絶対値を超える場合、その行で指定した差異に対応する差異、勘定科目および照合勘定のデータ・セルは抑制されます。

    注:

    両方のトランザクションのデータが含まれない行は、どの抑制オプションが有効になっているかとは関係なく、自動的に抑制されます。

抑制照合オプションは、生成されるレポートのヘッダー・セクションに表示されます。

抑制オプション

「許容差値」および「許容差パーセント」に加えて、レポートの次のタイプの行を抑制するように選択することもできます:

  • 逆仕訳 - このオプションを選択すると、逆仕訳の「エンティティ」/「パートナ」行がレポートから除外されます。

  • 空白列 - このオプションを選択すると、値のない列がレポートから除外されます。列全体にデータがない場合は、列が抑制されます。レポートが調整勘定を使用して設定されている場合、抑制オプションは、各調整勘定内のすべての勘定科目に適用されます。レポートが特定の照合対象勘定科目によるレポートである場合、抑制は、照合セット内のすべての勘定科目に適用されます。

    このオプションを選択しないと、レポートには、データが含まれているかどうかに関係なく、すべての勘定科目の列が表示されます。

抑制オプションは、生成されたレポートのヘッダー・セクションに表示されます。

表示オプションの選択

レポートの次のデフォルト表示オプションを変更できます。

  • 位取り - 0から9までの値を入力できます。デフォルト値は0です。位取りは、各データ・セルに適用されます。たとえば、値が1000で位取りが3の場合、値は1として表示されます。抑制されていないすべてのデータ・セルには、位取りが乗じられます。位取りが適用される前に、計算および抑制操作が実行されます。

  • 小数点以下の桁数のオーバーライド - 小数の小数部分に表示される桁数を指定できます。0から6までの整数を入力できます。デフォルト値は0です。

  • メンバー表示 - 名前または説明(あるいはその両方)を使用してメンバーを表示するかどうかを指定します。

  • レポート・タイトル - レポート・タイトルを入力できます。デフォルトのタイトルは、「会社間レポート」です。

  • レポート・タイプ - HTML、PDFまたはXSLXフォーマットでレポートを生成できます。

フォーマットについてユーザー・プリファレンスで指定された設定は、Excelでは無視されることに注意してください。レポートを実行してExcelレポート・タイプとして保存する場合は、代替変数を使用して、セル・テキストではなく数値フォーマットで値を自動的に表示できます。代替値はEnableExcelNumberFormatと呼ばれ、Trueに設定されている場合は、レポートをExcelレポート・タイプとして保存すると、値は自動的に数値で表示されます。