予測手法について

予測手法は、資金予測に到達するための様々なアプローチです。

プレディクティブ資金予測では、キャッシュ・ライン・アイテムごとに様々な予測手法がサポートされているため、適切な手法を柔軟に選択できます。

使用可能なデータ・ソースと、プランニングおよび予測の成熟度、予測の時間範囲に基づいて、ライン・アイテムとエンティティの組合せごとに使用するデフォルトの予測手法を定義できます。また、異なる時間枠に異なる予測手法を使用できる期間ベースの予測手法を定義することもできます。


資金予測手法

通常、管理者は使用する予測手法を定義しますが、資金マネージャは必要に応じていつでもエンティティを変更できます。ライン・アイテムのデフォルトの予測手法を設定する方法の詳細は、予測手法の設定を参照してください。

プレディクティブ資金予測では、管理者がアプリケーションで有効にできる次の予測手法がサポートされています:

  • キャッシュ・ドライバ—様々なドライバを使用して特定のライン・アイテムの資金予測を推進する計算手法。プレディクティブ資金予測には、様々なキャッシュ・インフローおよびアウトフローに使用できる11個のドライバ・ベースの様々な手法が用意されています。資金予測を計算する業務上の仮定(平均DSO、費用の支払期間など)としてビジネス・ドライバが手動で入力されるかロードされ、そこに売上収益、費用、給与または資本費用というキャッシュ・ドライバがロードされて、定義済の支払期間の仮定に基づいて予測が計算されます。キャッシュ・ドライバの詳細は、ドライバ・ベースの予測手法についてを参照してください。
  • スマート・ドライバ—ERPから取得すると予想されるデータ向け。日次モデルで役立ちます。定期モデルでは、早期期間にはスマート・ドライバを使用し、後の入力には他の手法を使用する場合があります。

    スマート・ドライバは、予測の問題解決のために一般的仮定またはルールをトランザクション・データに適用するアプローチです。次に例を示します:

    • 売掛金および買掛金の支払予定期日を使用するスマート・ドライバ。
    • 法的エンティティ別の平均遅延をすべてのトランザクションに適用します。
    • 販売オーダーまたは購買オーダーの納期を使用します。

    Fusion ERP Cloud統合は、今後のリリースで使用できるようになります。プレディクティブ資金予測には、Fusion ERP売掛管理、買掛管理および資金管理のシードされた統合が含まれるようになります。それまでは、Oracle EBS、Peoplesoft、SAPなどのその他のデータ・ソースから補助元帳の要約データをロードできます。

  • プレディクティブ・プランニング—プレディクティブ・プランニングを使用し、時系列予測テクニックを使用して、ライン・アイテムの履歴データに基づいて資金を予測できます。プレディクティブ・プランニングでは、使用する最適なプレディクション手法を選択し、使用可能なデータに基づいて最も精度の高い結果をもたらす手法を選択します。たとえば、集計された勘定科目残高に基づく統計的なトレンドを使用して、法的エンティティごとの銀行口座残高の履歴のパターンに基づいて資金をプレディクトします。統計予測手法の詳細は、Planningの操作予測プランニングの予測および統計の説明を参照してください。

    Note:

    対話型プレディクティブ・プランニングの場合、売掛/未収金請求書、期限切れ請求書、買掛/未払金請求書、買掛/未払金期限切れ請求書のラインには履歴データがないため、結果は提供されません。ただし、自動プレディクトを使用できます。これを使用すると、プレディクトするために別のライン・アイテムを参照できるためです。

  • 機械学習—プレディクティブ資金予測には売掛金データからキャッシュ・インフローを正確にプレディクトするための機械学習モデルが統合されています。プレディクション・モデルとしての機械学習は、期日ベースの支払アプローチを使用しているお客様に最も適しています。たとえば、履歴のパターンや様々な入力変数における関係(入金の遅延と支払期間の相関など)に基づくマシン生成予測を作成します。

    Note:

    機械学習は、今後の更新でサポートされる予定です。
  • 手動入力—特定のロジックを適用することが難しいライン・アイテムのための最も基本的な手法となり、資金予測の数値を手動で入力できます。たとえば、資本インフローや納税などです。
  • トレンド—過去のトレンドに基づいて資金予測を計算できるライン・アイテムに対してトレンド・ベースの手法を使用できます。トレンド・ベースの手法は、定期予測にのみ使用できます。たとえば、労務支払やリース支払などです。詳細は、次を参照してください トレンド・ベースの予測手法について

さらに、プレディクティブ資金予測を使用すると、様々なライン・アイテムに様々な予測手法を使用したり、様々な期間範囲に様々な予測手法を使用したり、様々なエンティティに様々な予測手法を使用することで、予測手法をブレンドできます。また、様々な予測手法を使用してwhat-ifプランニングを実行し、特定のライン・アイテム、エンティティまたは期間範囲に使用する最適な予測手法を選択することもできます。


予測手法のブレンド