2 資金マネージャ向けプレディクティブ資金予測タスクの概要

プレディクティブ資金予測で資金マネージャとして実行するタスクを確認します。

一般に、プレディクティブ資金予測で資金マネージャとして作業するには、次のステップに従います。

  1. ユーザー変数を設定します。ユーザー変数の設定を参照してください。
  2. 資金予測の計算を推進するために使用される、ドライバ・ベースの予測手法を確認します。これは、エンティティの各ライン・アイテムのデフォルト予測手法に設定されています。管理者は通常、この1回かぎりの設定タスクを実行します。一方資金マネージャは、必要に応じていつでも、エンティティを変更できます。予測手法の設定を参照してください。
  3. 予測手法としてキャッシュ・ドライバを使用するライン・アイテム・カテゴリの場合は、支払期間およびその他のキャッシュ・フロー・ドライバを設定して、キャッシュ・インフローおよびキャッシュ・アウトフローのドライバ仮定を設定します。これは通常、1回のみの設定タスクとなるか、仮定に調整を加える必要がある場合にまれに行うタスクとなります。次を参照してください:

    Note:

    この手順では、キャッシュ・ドライバの入力データがすでにロードされていると仮定していますが、仮定の値または期間の値を入力または調整することもできます。

    ドライバ・フォームを保存して、各ドライバ・カテゴリのドライバ計算をトリガーし、キャッシュ・インフローおよびアウトフローを計算します。

  4. 予測手法としてプレディクティブ・プランニングを使用するライン・アイテムでは、プレディクティブ・プランニングを使用して資金予測を導出できます。資金予測でのプレディクティブ・プランニングの使用を参照してください。

  5. 予測手法としてトレンド・ベース予測を使用するライン・アイテム(定期予測の場合のみ)では、トレンド仮定を設定します。トレンド・ベースの予測のトレンド仮定の設定(定期予測のみ)を参照してください。

    ドライバ・フォームを保存して、ドライバ計算をトリガーし、キャッシュ・インフローおよびアウトフローを計算します。

  6. 予測手法として「手動入力」を使用するライン・アイテムで、予測値を入力します。データの手動入力を参照してください。
  7. 「サマリー」ダッシュボードを確認します。

    資金マネージャの「サマリー」ダッシュボードには、キャッシュ・フローKPIのスナップショットとキャッシュ・フローを詳しく調べるための対話型チャートが示されます。これには、キャッシュ・フロー期間における資金の健全性を示す複数のKPIが含まれます。また、営業および営業外キャッシュ・フローとキャッシュ・ポジションも示されます。

    日次および定期資金予測の実行を参照してください。

  8. 「ローリング予測」フォームを使用して、資金予測を確認および更新します。予測全体を確認して調整します。キャッシュ・フローを確認し、必要に応じて、追加情報に基づいて調整します。日次および定期資金予測の実行
  9. 調整を加えた後、自分または管理者がデータを処理して換算するためのルールを実行する必要があります。また管理者は、データ・マップを実行してレポート・キューブにデータをプッシュし、ユーザーが分析ダッシュボードで結果を確認できるようにする必要もあります。

    複数通貨を使用する場合は、追加で実行する必要のある通貨換算およびロールアップ・ルールとデータ・マップがあります。

    予測を処理するためのルール:

    • 「日次実績の処理」 / 「定期実績の処理」
    • 「日次予測の処理」/「定期予測の処理」
    • 日次ロールアップ / 定期ロールアップ

    通貨を換算するためのルール:

    • 日次キューブ(OEP_DCSH)—日次エンティティ通貨への通貨換算
    • 定期キューブ(OEP_PCSH)—定期エンティティ通貨への通貨換算
    • 日次キューブ(OEP_DCSH)—日次レポート通貨への通貨換算
    • 定期キューブ(OEP_PCSH)—定期レポート通貨への通貨換算
  10. 分析ダッシュボードを確認します。ホーム・ページで、「分析」をクリックします。資金予測の分析を参照してください。
  11. 管理者が作成したレポートを確認します。ホーム・ページで、「レポート」をクリックし、レポートを選択します。
  12. 管理者がIPMインサイトを設定した場合は、生成されたすべてのインサイトを確認します。ホーム・ページで、「IPM」をクリックし、「インサイト」をクリックします。インサイトの使用の詳細は、Planningの操作IPMインサイトを使用した意志決定への情報提供を参照してください。

始めるには、ホーム・ページで、「日次資金予測」または「定期資金予測」をクリックし、垂直タブからコンポーネントを選択します:

Table 2-1 資金マネージャ・タスク

タスク 実行するタスク 詳細
日次ローリング予測 / 定期ローリング予測
  • サマリー—「サマリー」ダッシュボードを確認します。資金マネージャの「サマリー」ダッシュボードには、キャッシュ・フローKPIのスナップショットとキャッシュ・フローを詳しく調べるための対話型チャートが示されます。これには、キャッシュ・フロー期間における資金の健全性を示す複数のKPIが含まれます。また、営業および営業外キャッシュ・フローとキャッシュ・ポジションも示されます。
  • ローリング予測—キャッシュ・インフローおよびキャッシュ・アウトフローの予測を確認して調整します。実績、ローリング予測、実績と日次/定期予測の比較を確認します。このフォームから、ほとんどの作業を行います。フォーム内のライン・アイテムを右クリックすると、資金予測を操作するための追加オプションが表示されます。
  • 投資活動からの現金—投資活動からの現金を確認および計画します。投資活動からの現金では、ドライバ・ベースの予測は使用できません。このフォームは直接入力専用です。
  • 融資活動からの現金—融資活動からの現金を確認および計画します。融資活動からの現金では、ドライバ・ベースの予測は使用できません。このフォームは直接入力専用です。
日次および定期資金予測の実行
トレンド トレンド・ベースのプランニングの仮定を入力します。 トレンド・ベースの予測のトレンド仮定の設定(定期予測のみ)
ドライバ - キャッシュ・インフロー キャッシュ・インフロー・ドライバを確認して調整し、ドライバ仮定を設定します。 ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・インフロー・ドライバ仮定の設定
ドライバ - キャッシュ・アウトフロー キャッシュ・アウトフロー・ドライバを確認して調整し、ドライバ仮定を設定します ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・アウトフロー・ドライバ仮定の設定
ドライバ仮定 - インフロー ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・インフロー・ドライバの仮定を設定します。 ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・インフロー・ドライバ仮定の設定
ドライバ仮定 - アウトフロー ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・アウトフロー・ドライバの仮定を設定します。 ドライバ・ベースのプランニングのキャッシュ・アウトフロー・ドライバ仮定の設定
プレディクト済 プレディクティブ・プランニングを使用して、時系列予測テクニックにより、ライン・アイテムの履歴データに基づいて資金を予測します。 資金予測でのプレディクティブ・プランニングの使用
手動入力 自動化ロジックによって決定されていないライン・アイテムについて、予測データを手動で入力します。 データの手動入力
予測手法の設定 通常は、ライン・アイテムの予測手法は管理者が設定します。ユーザーは各ライン・アイテムの予測手法を確認できます。必要に応じて、エンティティのライン・アイテムの予測手法を変更できます。 予測手法の設定