EPM統合エージェントのOracle Enterprise Performance Management Cloud URLおよびEPM Cloudドメインの開始パラメータは、agentparams.ini
ファイルに定義されます。
注:
EPM統合エージェントの開始パラメータを定義する前に、移入されたEPM_AGENT_HOME
およびEPM_APP_DATA_HOME
パラメータを含むINIファイルを作成する、createAppFolder.bat
を実行します。詳細は、アプリケーション・フォルダの作成を参照してください。
EPM Cloudユーザーが使用するパスワードを暗号化するには、ecryptpassword.bat
を実行する必要があります。詳細は、EPM Cloudユーザー・パスワードの暗号化を参照してください。
EPM統合エージェントで使用する開始パラメータを構成するには:
C:\EPMAgentData\config
ディレクトリに移動します。
テキスト・エディタ(Notepadなど)を使用して、agentparams.ini
ファイルをダブルクリックして開きます。
テキスト・ファイルにagentparams.ini
ファイルが開きます:
EPM_AGENT_HOME
はエージェントのホーム・ディレクトリの名前です。このフォルダには、binおよびlibフォルダが含まれます。
createappfolder.bat
を実行すると、スクリプトにより、移入されたEPM_AGENT_HOME
パラメータが自動的に作成されます。
フォルダの名前を変更すると、エージェントは新しいロケーションから実行され、ファイルは新しいEPM_APP_DATA_HOME
フォルダに作成されます。
EPM_APP_DATA_HOME
はアプリケーション・データ・フォルダの名前で、config、logおよびscriptフォルダが含まれます。また、configフォルダには空の証明書フォルダも含まれており、これは現時点では使用されていません。
createappfolder.bat
を実行すると、スクリプトにより、移入されたEPM_APP_DATA_HOME
パラメータを含むINIファイルが作成されます。
AGENT_NAMEで、EPM統合エージェントの一意の名前を指定します。
名前には文字と数字のみ使用できます。AGENT_NAME
に記号または空白を含めることはできません。
CLUSTERで、エージェントが属するクラスタの名前を指定します。
名前には英数字のみ使用できます。記号(@)やアンパサンド(&)などの特殊記号は使用しないでください。クラスタの作成後は、名前を変更できません。
デフォルトのクラスタ名はEPMCLUSTERです。
注:
クラスタの名前は、ここで参照される前に、データ統合ですでに定義されている必要があります。詳細は、クラスタの追加を参照してください。
このパラメータは必須です。
PORTで、EPM統合エージェントが実行されるポート番号を指定します。
このパラメータは必須です。
CLOUD_URLで、エージェントを認証して開始するのに使用されるEPM Cloud URLを指定します。
これは、次の例に示すように、エージェントに関連付けられたEPMインスタンスのURLです:
https://example-pbcs.us1.oraclecloud.com
注:
Cloud_URLの最後に、"epmcloud"または"HyperionPlanning"を含めないでください。このパラメータは必須です。
CLOUD_DOMAINで、EPM Cloud URLの一意の名前を指定します。
アイデンティティ・ドメインは、サービス・インスタンスへのアクセスを必要とするユーザーのアカウントを制御します。また、権限を持つユーザーがアクセスできる機能を制御します。サービス・インスタンスはアイデンティティ・ドメインに属します。
管理者はユーザーに表示されるドメイン名を更新できますが、データ管理は、お客様がサービスの契約をした際に指定された元のドメイン名を必要とします。データ管理からEPM Cloud接続を設定している場合は、ドメイン別名は使用できません。
注:
Gen 2データ・センター以外は、CLOUD_DOMAINパラメータが必要です。CLOUD_USER_NAMEで、EPM Cloud環境に存在する管理者ユーザー名を指定します。
ユーザー名は、SSOユーザー名ではなく、ネイティブ・ユーザーである必要があります。
このパラメータは必須です。
CLOUD_PASSWORDで、管理者ユーザー用の暗号化されたパスワード文字列を指定します。
encryptpassword.bat
(Windowsの場合)またはecryptpassword.sh
(Linuxの場合)を実行して、EPM Cloudユーザー用のパスワードを暗号化し、暗号化されたパスワード文字列を取得できます。詳細は、EPM Cloudユーザー・パスワードの暗号化を参照してください。
このパラメータは必須です。
LOG_LEVELで、ローカルEPM統合エージェントのログ・レベルを指定します。
有効なログ・レベルは次のとおりです:
すべてのログは、APPDATA_HOME\logs
フォルダ内のファイルに書き込まれます。
このパラメータはオプションです。「すべて」がデフォルトのログ・レベルです。
POLL_INTERVALで、非同期モードで待機してポーリングする時間間隔を指定します。
時間間隔は秒で指定されます。デフォルトの時間間隔は120秒です。
REGISTER_WITH_IPで、ホスト名を持つエージェントを登録するにはNを指定します。IPアドレスを持つエージェントを登録するにはYを指定します。
このパラメータはオプションです。
EXECUTION_POOL_SIZEで、並列で実行できるジョブの数を指定します。
デフォルトの実行プール・サイズは2です。
このパラメータはオプションです。
JYTHON_HOMEで、Jythonがインストールされている最上位レベルのディレクトリを指定します。
これは、Jythonをスクリプト言語として使用している場合のみ必要です。
GROOVY_HOMEで、Groovyがインストールされている最上位レベルのディレクトリを指定します。
これは、Groovyをスクリプト言語として使用している場合のみ必要です。
CUSTOM_MEM_ARGSで、カスタム・メモリー引数を使用してJavaに渡す標準メモリー引数を上書きするための変数を指定します。
たとえば、パラメータCUSTOM_MEM_ARGS=-Xms128m -Xmx4096m
では、128 MBが当初の最小メモリー・サイズで、4096 MBが最大メモリー・サイズです。
このパラメータはオプションです。
CUSTOM_JAVA_OPTIONSで、追加のJavaランタイム・パラメータを指定します。
CUSTOM_JAVA_OPTIONS設定は、EPM統合エージェントがプロキシ認証メソッドを使用するように構成することもできます。
システムでは次の認証メソッドがサポートされています:
プロキシ認証メソッドを使用する場合は、プロキシ認証メソッドに基づいて、プロキシ・ホスト名、プロキシ・ポート、プロキシ・ユーザー名および暗号化パスワードをこのフィールドに指定します。
プロキシでBasic認証を使用する場合は、CUSTOM_JAVA_OPTIONSを次のように設定します:
-Djdk.http.auth.tunneling.disabledSchemes=""
注:
jdk.http.auth.tunneling.disabledSchemesネットワーキング・プロパティにBasicを追加したときに、Oracle Java RuntimeではBasic認証スキームがデフォルトで非アクティブ化されています。その結果、HTTPSのトンネルを設定するときにBasic認証を必要とするプロキシは、デフォルトでは成功しません。必要な場合は、jdk.http.auth.tunneling.disabledSchemesネットワーキング・プロパティからこの認証スキームを削除することにより、それを再アクティブ化できます。
単純プロキシ認証メソッド:
単純プロキシ認証を有効にするには、上部の「NTLM_PROXY_AUTH」フィールドを「N」に設定し、「CUSTOM_JAVA_OPTIONS」に次のパラメータを含めます:
HTTPの場合は、-Dhttp.proxyHost=proxy.example.com -Dhttp.proxyPort=80
と指定します
HTTPSの場合は、-Dhttps.proxyHost=proxy.example.com -Dhttps.proxyPort=443
と指定します
基本またはダイジェスト・プロキシ認証メソッド:
基本またはダイジェスト・プロキシ認証を有効にするには、上部の「NTLM_PROXY_AUTH」フィールドを「N」に設定し、「CUSTOM_JAVA_OPTIONS」に次のパラメータを含めます:
-DproxyHost=proxy.example.com -DproxyPort=8080 -DproxyUser=username -DproxyPassword=encryptedpassword
NTLMプロキシ認証メソッド:
NTMLプロキシ認証を有効にするには、「NTLM_PROXY_AUTH」フィールドを「Y」に設定し、「CUSTOM_JAVA_OPTIONS」のパラメータに次を含めます:
-DproxyHost=proxy.example.com -DproxyPort=8080 -DproxyUser=username -DproxyPassword=encryptedpassword -DproxyDomain=domain
CUSTOM_INTERFACE_CLASS_NAMEで、EpmAgentInterface
を実装するcustom.jar
のクラスの完全修飾クラス名を指定します。
たとえば、com.mycompany.agent.implementation.MyImplementation
と指定します。
このパラメータはオプションです。
CUSTOM_CLASS_PATHで、jarのフルパスおよび名前を指定します(例: C:\AgentDeployment\agenthome\myJarFolder\custom.jar
)
このパラメータはオプションです。
Microsoft Java Database Connectivity (JDBC)ドライバを使用してEPM統合エージェントでSQL Serverに接続する場合は、EPM統合エージェントでのSQL Server用のMicrosoft JDBCドライバの構成を参照してください。
NTLMプロキシ認証メソッドを使用するには、NTLM_PROXY_AUTHでYを指定します。
NTLMプロキシ認証を使用する場合は、CUSTOM_JAVA_OPTIONSでさらにプロキシ・パラメータを指定する必要があります。
基本またはダイジェスト・プロキシ認証を使用する場合、またはプロキシ認証を使用しない場合は、Nを指定します。
注:
スクリプトにJythonまたはGroovyを使用する場合は、JYTHON_HOMEまたはGROOVY_HOMEを設定します。
拡張機能にカスタムJavaを使用する場合は、CUSTOM_JAVA_OPTIONS、CUSTOM_INTERFACE_CLASSを設定します。
AMW_IDLE_TIMEで、自動化されたメンテナンス・ウィンドウ(AMW)のダウンタイム中または未スケジュールのメンテナンス中に非同期モードで実行するエージェントのアイドル時間値を指定します。
AMW_IDLE_TIMEパラメータ値は分単位で設定され、デフォルト設定は15分です。より長いアイドル時間を定義することが可能ですが、15分よりも短いアイドル時間の値は指定できません。AMWダウンタイムは連続した時間間隔で、この間にビジネス・プロセスの自動化されたメンテナンス・タスクが実行されます。
Client_IDに、アイデンティティ・ドメイン管理者がモバイル・アプリケーションをOAuth用に構成するときに生成されるクライアントIDを入力します。これは、アプリケーションの「構成」タブの「全般情報」の下に表示されます。詳細は、EPM統合エージェントでのOAUTHオプションの有効化を参照してください。
クライアントIDは、アイデンティティ・ドメイン管理者がモバイル・アプリケーションをOAuth用に構成するときに生成されます。これは、アプリケーションの「構成」タブの「全般情報」の下に表示されます。
ENABLE_AUTO_COMMITで、自動コミット動作を指定します。
ENABLE_AUTO_COMMITパラメータは、すべてのデータベース操作が実行時にコミットされるトランザクションであるかどうかを決定します。このパラメータは、デフォルトで自動コミットを実行する、あるバージョンのJDBCドライバ(たとえば、IBM DB2)でのエージェント処理中に発生する可能性があるエラーに対処します。
デフォルトはNです。
RETRY_INTERVALで、指定された秒数後の再試行ロジック期間を指定します。
デフォルトは10 (秒)です。
FILE_UPLOAD_SIZEで、繰返しでのファイル・アップロードのサイズを選択したメガバイト(MB)値で指定します。
デフォルトでは、ファイル・アップロード・サイズは50 (MB)です。
agentparams.ini
ファイルへの変更を保存します。
開始パラメータを定義した場合は、エージェントを開始できない場合にEPM統合エージェントの開始パラメータまたはネットワーク接続の問題を特定できる診断モードで、EPM統合エージェントを実行できます。詳細は、診断モードでのEPM統合エージェントの実行を参照してください。