ソースへのドリル・スルーの使用

データ統合には、ターゲット・アプリケーションからソース・アプリケーションにドリル・スルーできるフレームワークが用意されています。データ値のソースを理解する場合、または値の非常に細かい詳細が必要な場合に、ドリル・スルーを使用します。

ドリル領域は、EPMデータ・フォームでドリル可能なセルを識別するために定義されます。ドリル領域はドリル可能なデータ・スライスを指定することによって識別されます。ドリル領域は、次の2つの方法を使用して作成できます:

  1. データ・ロード中に自動作成—「アプリケーション・オプション」の「ドリル領域の作成」を有効にすると、ドリル領域に参加するよう選択されたディメンションに基づいてドリル領域が作成されます。詳細は、アプリケーションのディメンションの詳細の定義を参照してください。

  2. カスタム・ドリル領域—Essbaseメンバー関数を使用してカスタム・ドリル領域を定義できます。これにより、ドリル領域をより細かく制御でき、メンテナンスが容易になります。詳細は、アプリケーションのドリル詳細の定義を参照してください。

サポートされているドリル・フローは次の2つです:

  1. 標準ドリル—このモードでは、Oracle Enterprise Performance Management Cloudデータ・フォームからランディング・ページにドリルして、ソース・システム・データにドリルします。この方法では、データ統合を使用してデータをロードする必要があります。すべてのビジネス・サービス・タイプでサポートされている完全ワークフロー・モードを使用する必要があります。このモードでは、自動作成されたドリル領域またはカスタム・ドリル領域を使用できます。

  2. 直接ドリル—このモードでは、EPM Cloudデータ・フォームからソース・システム・データに直接ドリルします。この場合、完全ワークフロー・モード、クイック・モードを使用してデータをロードすることも、EPM Cloudビジネス・プロセスに直接ロードすることもできます。このモードは、Account ReconciliationおよびProfitability and Cost Managementビジネス・プロセスではサポートされていません。このモードでは、カスタム・ドリル領域を定義する必要があります。

ターゲット・アプリケーションからソースにドリル・スルーすると、別のランディング・ページが表示され、選択したセルからの金額を構成するすべての行が示されます。

注:

Oracle Essbaseにデータをロードするときに別名にマップした場合、ランディング・ページのフィルタではEssbaseのメンバーが使用されるため、ドリル・スルーが失敗することがあります。この場合は、別名のかわりにメンバー名を使用してください。

次の例では、Planningのデータ・フォームからドリル・スルーを実行できます:

イメージはPlanningのデータ・フォームを示します

このランディング・ページから、ソース・ドキュメントを開いたり、定義されたソース・システムのランディング・ページへのドリル・スルーを続行できます。

イメージは定義されたソース・システムのランディング・ページを示します。

注:

ドリル・スルー機能は、Planningアプリケーションにロードされた為替レート・データに対してはサポートされません。