データをエクスポートするためのクイック・モード

クイック・モード方法では、標準ワークフロー方法よりもパフォーマンスが大幅に向上します。インポート式を使用した簡単な変換がサポートされており、メンバー・マッピングはサポートされていません。データはステージング表にロードされないため、ワークベンチでデータを表示できません。たとえば、レベル0抽出方法では、フィルタを適用して出力ファイルに含める列を選択できます。この方法は、問合せの処理制限に到達せずにシステムから大きなデータ・スライスを抽出する場合に理想的です。

Note:

EPM統合エージェントを使用したクイック・モード・ロードの詳細は、EPM統合エージェントを使用したクイック・モード・ロードの実行を参照してください。

考慮事項:

クイック・モード方法に関連する次の点について検討します:

  1. クイック・モード・ロード統合ジョブを作成して保存した場合、それを後で標準統合ジョブに変更することはできません。ただし、データ・ロード統合ジョブを削除することは可能です。

  2. ディメンションのマッピング時に、ターゲット式タイプはサポートされます。ターゲット式を使用すると、ソースから読み取ったソース値を、ターゲット・アプリケーションにロードされるターゲット・ディメンション値に変換できます。

    期間ディメンションで使用できるターゲット式には、substring()、split()、map()、toPeriod()およびtoYear()があります。

    SQLターゲット式タイプを除いて、残りのすべてのターゲット式がサポートされます。

  3. ディメンションのマッピング時に、ソース式タイプはサポートされません

  4. メンバーのマッピングはサポートされません。

  5. レベル0データ抽出方法を選択した場合、Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Managementからのデータ抽出を実行するために、ビジネス・ルール「DM BRデータ・エクスポート」が自動的に作成されます。
  6. 「レベル0データ」抽出方法を使用するとき、ソース・フィルタで共有メンバーを使用することはできません。

  7. クイック・モードを使用して複数列のロードを実行する場合、2つのヘッダー行はサポートされません。つまり、2,1という列フォーマットはサポートされません。

  8. クイック・モードでの期間処理では、「期間マッピング」オプションで定義された期間は使用されません。かわりに、期間は他のディメンションと同じように処理され、「ソース・フィルタ」オプションでフィルタできます。実行時に単一の期間を指定することもでき、この場合、すべてのデータが単一の期間にロードされます。もう1つの選択肢として、toPeriodおよびtoYearターゲット式を使用して、ソース・システムの期間名を基に期間ディメンションを導出します。

  9. フォームおよびレポートで表示される動的時系列(DTS)メンバー(たとえば、Y-T-D、H-T-D、Q-T-Dなど)は、クイック・モードを使用する際、または期間ディメンションのメンバー・セレクタがサポートされる場所では、ソース・フィルタでサポートされません。

  10. クイック・モードのロードを実行する場合、有効なエクスポート・モードは次のとおりです:

    • Planningの場合は、「置換」、「マージ」および「累計」
    • Financial Consolidation and Closeの場合は、「置換」、「マージ」、「累計」

    「置換」がデフォルトのモードです。

    インポート・モードは使用できません

  11. 「置換」エクスポート・モードを使用した複数年のロードは、現時点ではサポートされていません。

    Note:

    「符号の変更」オプションは、クイック・モード・ロードではサポートされていません。

  12. クイック・モード方法を使用してデータがロードされる場合、ソースへの直接ドリル・スルーが必要です。詳細は、直接ドリルの使用を参照してください。

  13. クイック・モードを使用してテキスト、スマート・リストおよび日付をアプリケーションからエクスポートするには、カテゴリ: "データ・エクスポート"、タイプ: "EPMデータ・ファイル"およびデータの抽出オプション"レベル0データ"を使用してターゲット・アプリケーションを作成する必要があります。このアプリケーションを、統合を作成する際のターゲットとして使用します。