費用のプランニング

プロジェクトの「費用」プロジェクトの費用アイコンコンポーネントは、プロジェクト費用の計画に役立ついくつかのオプションを提供します:

表6-3 プロジェクト費用のプランニング

タスク 説明 詳細情報
概要アイコン概要 ダッシュボード形式でプロジェクト費用を確認します。 ダッシュボードを使用したプロジェクト財務の分析
ドライバ・ベース仮定アイコンドライバ・ベース 費用仮定を設定することにより、ドライバ・ベースの費用プランニングを実行します。 費用ドライバの入力
直接入力直接入力
  • スプレッドシート形式で費用を直接入力します。

  • プロジェクト・ベネフィットを計画します。

費用の直接入力およびプロジェクト・ベネフィットの計画(内部プロジェクトのみ)
プロジェクト費用アイコンプロジェクト費用 プロジェクトの総費用をグリッド形式で確認します。 プロジェクト総費用の確認
プロジェクト仮定アイコン仮定 プロジェクト財務を促進するグローバル・レート仮定を確認します。 プロジェクト仮定の入力

費用ドライバの入力

費用仮定を使用してドライバ・ベースのプランニングを行う場合、費用の計算は、組込み式を使用して、グローバル・レートおよび入力した費用ドライバを使用して行われます。たとえば、プロジェクトの労務仮定(ジョブ分類、レート、開始日、終了日など)を入力した場合、プロジェクトの労務コスト合計は、ジョブ分類および開始日と終了日当たりのレートを使用して自動的に計算されます。

ドライバ・ベースの費用プランニングを使用するには、管理者が入力した既存のレートを確認してから、費用仮定を追加および変更します。

  1. 「費用」プロジェクト費用アイコンをクリックします。
  2. 「ドライバ・ベース」ドライバ・ベース仮定アイコンをクリックします。
  3. 入力する費用仮定に対応する水平タブを選択し、「視点」からメンバーを選択して、ドライバの詳細を確認または更新します。
    • 労務 - ジョブまたはジョブ・コードごとに労務仮定の詳細(開始日、終了日、FTE、場所など)を入力します。
    • 設備 - 設備のタイプごとに、開始日、終了日および単位を入力します。
    • 材料 - 材料のタイプごとに、キャッシュ・フロー発生を入力します。費用の支払期間を設定します。選択した値は、プロジェクトのキャッシュ・アウトフローに影響を与えます。オプションは、「2か月前」、「1か月前」、「今月」、「翌月」、「2か月後」、「3か月後」、「4か月後」です。
    • その他 - 追加のリソースおよびキャッシュ・フロー発生または他のカスタム仮定をそれぞれに対して入力します。
  4. プロジェクトの設定で「上書きレート」「はい」に設定されている場合、プロジェクトのグローバル・レートが間違っていれば、新しいレートを入力します。
  5. 費用仮定を追加または削除するには、「アクション」メニューから「ライン・アイテムの追加」または「ライン・アイテムの削除」を選択します。

  6. 費用仮定の入力が完了したら、「アクション」メニューから「費用の計算」を選択します。

    注:

    プロジェクト要員と統合されている場合、費用の計算によって稼働率などのデータが要員にプッシュされます。次に要員で、「アクション」メニューから「集約」を選択する必要もあります。

    プロジェクト財務と統合されている場合、費用勘定科目がマップされていれば、費用の計算およびプロジェクトのロール・アップによってデータが財務にプッシュされます。

費用の直接入力

プロジェクト費用は直接入力できます。費用を直接入力する場合、ドライバ・ベースの計算は使用されません。

プロジェクト日付を変更する場合や、プロジェクトをインポートする場合、費用を直接入力する前に、「プロジェクト詳細」フォームで、「アクション」メニューから「プロジェクト日付のリフレッシュ」をクリックします。

  1. 「費用」 プロジェクト費用アイコンをクリックします。
  2. 「直接入力」 直接入力をクリックします。
  3. 「視点」からプロジェクトを選択し、費用タイプを選択して、各行で費用詳細を入力します。

    ヒント:

    セルの値をコピーしてカーソルをドラッグすると、1行のすべてのセルに入力できます。

    年合計レベルで入力した場合、値は自動的に下位レベルに均等に分散されます。

  4. 「アクション」メニューから、「ライン・アイテムの追加」または「ライン・アイテムの削除」を選択できます。

  5. 費用の入力が完了したら、「アクション」メニューから「費用の計算」を選択します。

プロジェクト・ベネフィットの計画(内部プロジェクトのみ)

費用のプランニングだけでなく、資本プロジェクトと間接プロジェクトの両方についてプロジェクト・ベネフィットの追跡を計画することもできます。プロジェクト・ベネフィットをプランニングすることで、財務ベネフィットを数値化することができ、プロジェクトのニーズの正当化に役立ちます。たとえば、新しいWebサイトを設定する場合、プロジェクトから得られる可能性がある財務ベネフィットを追跡できます。たとえば、Webサイトのリードから徐々に収益が上がることがあります。または、Webサイトで問合せを扱うと、コール・センターの費用を節約することができます。あるいは、新しいビデオ会議施設によって出張費用を節約できるようになることがあります。

プロジェクトの非財務ベネフィットをプランニングすることもできます。これは、プロジェクトを正当化し、プロジェクトの成功を判断するために役立ちます。たとえば、新しいWebサイトによって顧客満足指数が改善することや、プロジェクトへの投資によってユーザー・ベースが次第に増加することがあります。ベネフィットを数値化して、様々なプロジェクト勘定科目にマッピングできます。

  1. 「費用」 プロジェクト費用アイコンをクリックします。
  2. 「直接入力」 直接入力をクリックします。
  3. 「プロジェクト財務ベネフィット」を選択して、選択した勘定科目の財務ベネフィットを入力します。ベネフィットに関する仮定を入力し、ベネフィット金額を入力します。

    ベネフィット金額は、プロジェクトを正当化するためにROIおよびその他のKPI計算で使用されます。財務ベネフィットは収益勘定科目または費用勘定科目にマップできます。この定義に基づいて、金額が個々の財務勘定科目に割り当てられます。

  4. 「プロジェクト非財務ベネフィット」を選択し、非財務ベネフィットを選択します。ベネフィットに関する仮定を入力し、値を入力します。

    非財務ベネフィットは、財務ベネフィットに加えてプロジェクトを正当化するための追加測定可能ターゲットを設定する際に役立ちます。これらはKPIの計算で使用されませんが、ベネフィットを測定するために追跡が可能です。たとえば、マーケティング・キャンペーン・プロジェクトに基づいて一定レベルまで拡大するユーザー・ベースを設定する場合、ここでターゲット値を設定します。

    また、プロジェクトの正当化に役立つ可能性のある、数値で追跡されない追加の質的プロジェクト・ベネフィットを取得することもできます。たとえば、Webサイトのデザインの改善により顧客のユーザー・エクスペリエンスが向上することに気が付く場合があります。

ルールは保存すると実行され、指定した財務ベネフィットに基づいてKPIが計算されます。非財務ベネフィットは計算には使用されないため、これは非財務ベネフィットには適用されません。

プロジェクト総費用の確認

プロジェクト費用の全体的なサマリーは、スプレッドシート形式で確認できます。値はドライバ・ベースの費用から導出されるか、直接入力によって指定します。

  1. 「費用」プロジェクト費用アイコンをクリックします。
  2. 「プロジェクト費用」プロジェクト費用アイコンをクリックします。
  3. 「視点」から様々なメンバーを選択することにより、確認するプロジェクトまたは他のメンバーを変更します。

チュートリアル

チュートリアルには、トピックの学習に役立つ一連のビデオやドキュメントを使用した手順が用意されています。

目的 方法の学習
このチュートリアルでは、ドライバ・ベース仮定および直接入力費用を使用してプロジェクト費用を計画する方法を示します。

チュートリアル・アイコン プロジェクト費用のプランニング

このチュートリアルでは、財務および非財務プロジェクト・ベネフィットを識別および入力する方法を示します。

チュートリアル・アイコン 財務および非財務プロジェクト・ベネフィットの追加