データ検証ルールの作成および更新

ビジネス・ポリシーおよびビジネス・プラクティスを実装するために、フォームで条件が満たされたときにチェックするデータ検証ルールを構築できます。入力したデータが検証ルールに違反したときに、検証メッセージを生成できます。また、検証ルールを使用して、送信される承認ユニット・データに対する制限を構築したり、特定の条件を満たすデータを確認する確認者、所有者または通知者を指定することもできます。

たとえば、データ検証を使用して、会社のガイドラインから外れる資本支出が含まれる予算をユーザーが送信するのを阻止することにより、部門の資本経費を会社のポリシーに準拠させることができます。 データ検証ルールを使用して処理できるシナリオの例は、データ検証ルールのシナリオを参照してください。

データ検証ルールの定義には、次のメイン・タスクがあります:

  • 条件が満たされたときに検証メッセージとともに表示したり別の色で表示するデータのセルまたは場所を指定します。

  • ルールの評価に関与させるセルを指定し、適切にルールを定義します。

  • このトピックに説明されているとおり、指定した場所でデータ検証ルールを作成します。

検証ルールを作成および更新するには:

  1. ホーム・ページで「ナビゲータ」「ナビゲータ」アイコンをクリックし、「作成および管理」で、「フォーム」をクリックします。
  2. フォームを作成または編集し、「フォームとアド・ホック・グリッドの管理」ページで「レイアウト」をクリックします。
  3. 「レイアウト」で、検証ルールを追加または更新するグリッド、行見出し、列見出しまたはセルを右クリックします。

    注:

    「レイアウト」内のセルの上にカーソルを置くと、コンテキスト・メニューでは、セルに検証ルールが含まれるかどうかが表示されます。検証メッセージを表示するには、「データ検証メッセージの表示」を選択します。単一のセルを選択すると、コンテキスト・メニューも表示されます。

  4. 「検証ルールの追加/編集」を選択し、ルールを作成または更新します。
  5. ルールを追加するには、「ルールの追加」アイコンをクリックし、ルールの名前と説明を入力します。

    必要に応じて、「場所」からオプションを選択し、ルールを移動します。既存のルールと似たルールを作成するには、「複製」アイコンをクリックし、ルールを更新します。ルールを表示するには、「ルールの表示」をクリックします。データ検証ルールの表示を参照してください。

  6. ルールを更新します。
    1. 「条件」で、条件文を開始するオプション(「IF」ELSE IF「ELSE」「THEN」CHECK RANGEまたはRANGE)を選択します。

      ルールの最初の部分には、IF条件が含まれる必要があります。また、ルールには、特定の形式のTHEN条件も含まれる必要があります。ルール・ビルダーによってサポートされている条件を参照してください。

    2. 「ソース・タイプ」で、ルールによる評価のオプションを選択します。

      「ソース・タイプ」リストには、条件に適したオプションが表示されます。たとえば、IF条件に対しては、「現在のセル値」「セルの値」「列値」「行値」「メンバー名」「メンバー」「ディメンション間メンバー」「勘定科目タイプ」「バージョン・タイプ」「Varレポート・タイプ」「UDA」または「属性」などが含まれます。条件の各タイプの詳細は、ルール・ビルダーによってサポートされている条件を参照してください。

    3. 選択した「ソース・タイプ」に該当する場合、オプションを選択するか、フリー・フォーム値を入力して、「ソース値」に値を入力します。
    4. 評価の演算子(「=」「!=」「<」「<=」「>」「>=」「次と等しい」「次と等しくない」「次を含む」「次で始まる」「次で終わる」、「次に含まれる」または「次に含まれない」)を選択します。

      たとえば、データ検証の条件演算子を参照してください。

    5. ルールに適した「ターゲット・タイプ」を選択します。
    6. 条件ビルダーの右側にある「アクション」列のアイコンをクリックして、条件を更新します。
      • 「条件の追加」アイコン: 現在の行の横に条件を追加します。

      • 「条件の削除」アイコン: 現在の行の条件を削除します。

    7. 更新する条件または条件ブロックを選択します。

      条件ブロックを更新するには、条件ビルダーの上部にある「条件」領域のアイコンをクリックします:

      • 「条件ブロックの追加」アイコン: 検証ルール内にIFなどの条件を追加します。条件は展開または縮小できます。ルール・ビルダーによってサポートされている条件を参照してください。

      • 「条件ブロックの削除」アイコン: 選択した条件ブロックを削除します。

      • 「条件の切取り」アイコン: 選択した条件を削除し、コピーしたものを新しい場所に貼り付けます。

      • 「条件のコピー」アイコン: 選択した条件をコピーします。

      • 「条件の貼付け」アイコン: 選択した条件を新しい場所に貼り付けます。

      • 「条件のグループ化」アイコン: 条件内の選択対象をグループ化し、グループ用のカッコを追加します。設定したグループに加えて、条件がグループ化されるとこのグループ・ブロック内のIF文がグループ化され、「カスタム・グループ」オプションが有効になります。

      • 「条件のグループ化解除」アイコン: 選択した条件のグループを解除します。選択した条件からは、グループ用のカッコが削除されます。グループ化解除が選択されるたびに、条件から1つのグループが削除されます。

        独自の条件グループを設定することもできます。それには、「カスタム・グループ」を選択して、ルール定義領域でグループを設定します。

        選択した条件は影付きで表示されます。選択した条件をクリアするには、「条件」列の左側を再クリックします。

  7. 右端の列にある「セルの処理」アイコンをクリックして、処理命令を追加します。

    注:

    アイコンが表示されない場合は、ルールが有効であり、ルールでセルの処理命令が許可されていることを確認してください。セルの処理命令はたとえばELSE、RANGEおよびTHEN条件に含まれています。このアイコンは、ルールに必要なすべての列が選択されるまで表示されません。

    セルのフォーマットと移動パスの設定を参照してください。

  8. ルールをフォームで使用可能にする準備ができた後で、「検証ルールの使用可能」を選択します。

    ヒント:

    ルールは、構築する際、使用可能にしなくても保存できます。この場合、エラーを解決してルールが検証および使用する準備ができた後、ルールを使用可能にして保存し、フォームで使用可能にできます。また、「検証ルールの使用可能」をクリアすることにより、ルールを一時的に無効にすることもできます。

  9. ルールの更新が終了したら、ルールを検証します。
    1. 「検証」をクリックします。

      検証ステータスが、ダイアログ・ボックスの上部に表示されます。変更を保存する前に、エラーを修正する必要があります。ルールを検証しなかったり、検証中に検出されたエラーを修正せずにダイアログ・ボックスを閉じると、更新は保存されません。

    2. 検証中に検出されたエラーを修正した後、ルール定義領域の上にある「検証ルールの使用可能」が選択されていることを確認し、アプリケーションでルールを有効にします。
    3. ルールを検証した後、「OK」をクリックします。
  10. オプション: 「フォームとアド・ホック・グリッドの管理」ページで、ルールを表示して更新します。
    • 「フォームとアド・ホック・グリッドの管理」ページの右側にある「検証ルール」ペインで、「検証ルールの追加」アイコン「検証ルールの編集」アイコンまたは「選択した検証ルールの削除」アイコンをクリックして、ルールを追加、編集または削除します。

    • 同じ場所に複数のルールが定義されている場合に、ルールの優先度が同じであるときは、ルールが処理される順序を変更できます。ルールをリストで上下あるいは一番上または下に移動するには、ルールを選択して、矢印をクリックします。データ検証ルールの評価および実行の順序を参照してください。

    • 検証ルールのオプションから選択します。

      表22-1 フォームの「検証ルール」のオプション

      オプション 説明
      このフォームへのアクセス権を持つユーザーについてのみ検証 現在ログインしているユーザーがフォームへのアクセス権を持たない場合は、承認ユニットの検証時に、フォームに関連する検証を実行しません。
      既存のブロックがあるページについてのみ検証 有効化されている場合、システムにより潜在的ブロックが含まれるページの組合せが検出され、そのページの組合せに対してのみ検証が実行されます。これにはいくつかの例外があります。ページの組合せに動的計算、動的計算および保管、ラベルのみ、または子メンバーが1つ含まれる保管が含まれる場合、そのページは常にロードされます。
      ユーザーがアクセス権を持つセルおよびページについてのみ検証 有効化されている場合、サービス管理者ではなく現在ログインしているユーザーとして検証が行われ、フォーム・メンバーにはユーザーのセキュリティが適用されます。
  11. 「フォームとアド・ホック・グリッドの管理」ページで、フォームをプレビューして検証し、検証エラーを解決して、変更を保存します。

    データ検証ルールが使用可能なフォームの場合、フォームがロードまたは保存されたときにルールが検証されます。フォームが保存されると、データ検証ルールが保存されます。フォームの作成を参照してください。

    ユーザーは、フォームを開くと、「データ検証メッセージ」ペインを使用して検証メッセージを表示および解決できます。

    Planningの操作データ検証エラーの解決を参照してください。