IPMインサイト、自動予測および予測プランニングでのカレンダとイベントの使用について

IPMインサイト、自動予測の予測を定義するとき、およびWeb上のフォームから予測プランニングを実行するときに、予測に関連付けるカレンダおよびイベントを指定できます。

イベントは通常、過去にデータの急増や減少を引き起こした1回かぎりのイベントまたは反復イベントです。過去の急増や減少も将来の予測に反映されるように、予測中にこれらの急増や減少を考慮することを選択できます。たとえば、北米のカレンダにはクリスマスのイベントを含めたり、APACのカレンダには通常売上が急増するディワリのイベントを含めることができます。過去のデータの急増を予測に含めることで、予測データで急増を確認できるため、ボリュームについて事前に計画したり、機会を活用することができます。

イベントを含めない場合は、データの急増または減少が正規化され、予測期間にわたって分散されるため、予測の精度が低くなる可能性があります。イベントを使用すると、特定のイベントに伴う急増や減少の予想を予測データで確認できるため、イベントに備えて事前に計画し、機会を利用するために役立ちます。IPMインサイト、自動予測および予測プランニングでイベントを使用すると、予測が容易になり、航空、公共交通、小売、E-Commerce、実店舗、FMCG、自動車など、ボリューム・ベースの複雑な業種について予測精度が大幅に向上します。

または、イベントのデータが予測から完全に除外されるように、履歴データの急増や減少をスキップすることを選択することもできます。

カレンダとイベントをインサイト定義および自動予測の予測定義に関連付ける場合は、最初にカレンダとイベントを構成します。カレンダおよびイベントの構成を参照してください。

イベントを予測に含める効果を、次に示すダッシュボードで説明します。

次の例で、上のチャートは履歴データを示し、ここには何回かの急増が含まれています。下のチャートは、イベントを使用しない場合の予測結果を示しています。予測データが分散および正規化され、急増がないことに注目してください。


イベントを使用しない予測

次の例で、上のチャートは同じ履歴データを示し、ここには何回かの急増が含まれています。下のチャートは、イベントを使用した場合の予測結果を示しています。予測データで急増が顕著になっていることに注目してください。この例では、イベントを使用することで、予測精度が大幅に向上しています。


イベントを使用した予測

IPMインサイトおよび自動予測でカレンダとイベントを使用するには:

  1. カレンダを定義します。
  2. イベントを定義します。
  3. IPMインサイト・ジョブまたは自動予測の予測定義を構成するときに、インサイトまたは自動予測ジョブにカレンダを関連付けます。その後、イベントを予測に含めるかどうかを選択します。

これらの手順の詳細は、カレンダおよびイベントの構成およびIPMインサイトの構成を参照してください。

イベントとカレンダは、フォームでの自動予測および予測プランニングで使用するために、また、従来の非エンタープライズSKUユーザーなど、IPMインサイトへのアクセス権がない自動予測ユーザーのために、レッドウッド以外のテーマでも使用可能です。

フォームでの予測プランニングでカレンダとイベントを使用できます。

  • フォームを設計するときに、フォーム・デザイナの「レイアウト」タブにある「予測オプション」を使用して、フォームの予測に関連付けるカレンダを指定し、デフォルトでイベントを予測に含めるかどうかを選択します。この選択はフォームとともに保存されるため、フォームのすべてのユーザーのデフォルト・オプションとなります。予測オプションの設定を参照してください。
  • フォームから予測を実行するときに、プランナは「設定」オプションを使用して、予測に使用するカレンダと、イベントを予測に含めるかどうかを選択できます。「チャート設定」を使用して、イベントをチャートに表示するかどうかを指定できるとともに、スキップ・イベントを除外することを選択することもできます。これらの設定に対する変更は、現在のユーザー・セッションで使用されます。これらの設定は、新しいログイン・セッションのたびにデフォルトに戻ります。Planningの操作過去のパフォーマンスに基づく将来値の予測を参照してください。

カレンダとイベントに関するノート:

  • イベントとカレンダの定義はオプションです。
  • イベントは、Webでのみ使用可能であり、Oracle Smart View for Officeでは使用できません。Smart Viewではイベントがサポートされていないため、イベントを含む予測をWebフォームで実行した後、同じフォームをSmart Viewで開き、予測を実行した場合、WebとSmart Viewで異なる予測結果が表示されることがあります。
  • それぞれのインサイト・タイプおよび自動予測でカレンダを使用できます。「異常」インサイト・ジョブ・タイプおよび自動予測については、イベントはオプションです。
  • イベントとカレンダは、フォームでの自動予測および予測プランニングで使用するために、また、従来の非エンタープライズSKUユーザーなど、IPMインサイトへのアクセス権がない自動予測ユーザーのために、レッドウッド以外のテーマで使用可能です。

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このビデオでは、予測プロセスにイベントを含める方法を紹介します。予測を実行するときにイベントを考慮すると、予測の精度が向上し、イベントに起因する売上やボリュームの需要への影響を前もって十分に計画するのに役立ちます。季節イベント、文化イベントおよびその他のタイプのイベントを組み込むことで、それらの特定のイベントについて急増や減少の予想を予測データで確認できる機会を利用できます。イベントに起因する過去の急増または減少も将来の予測に反映されます。 ビデオ・アイコン Cloud EPM Planningでのイベントを使用した予測の概要