シナリオを定義することにより、様々なビジネス結果をモデリングし、様々な予測仮定セットを評価できます。シナリオ・マネージャを使用して、シナリオを作成し、含める勘定科目(勘定体系全部、勘定科目のサブセット、または1つの勘定科目のみ)を定義します。基本シナリオ内にはすべての勘定科目があります。値を基本シナリオ(または他のスタンドアロン・シナリオ)ではなく新しいシナリオから取り込む場合は、勘定科目をシナリオに追加します。
What-If分析を実行するには、様々なシナリオを作成し、シナリオ内の各種の勘定科目に対する入力値(予測方法を含む)を変更します。次に、これらの変更が勘定科目内の出力に与える影響を確認します。
すべてのモデルに、デフォルトで2つのシナリオが含まれています:
基本シナリオと実績シナリオの勘定科目は削除できません。
シナリオ継承について
他のシナリオから勘定科目、入力値および予測方法を継承するシナリオを定義できます。現在のシナリオにない値については、戦略モデリングによってその継承元のシナリオからの値が使用されます。また、継承順序の最下位レベルのシナリオの値がまず検索されるように複数継承シナリオを設定することもできます。そのシナリオにない値については、継承順序内の次のシナリオが検索され、最終的にスタンドアロン・シナリオ(基本シナリオなど)になるまで順に検索されます。継承されたシナリオを使用すると、データ入力の時間を節約でき、モデル内の関係を壊すことなくシナリオ内の値の変更を試すことができます。複数継承を使用すると、関係を壊すことなく変更のセットを組み合せたり一致させることができます。
新規シナリオの作成
新規シナリオを定義する場合は、既存のシナリオからシナリオを作成します。
What-If分析用の新規シナリオを定義するには:
モデルをチェック・アウトするか、コピーとして開くことにより、モデルを開きます。
新規シナリオを作成する場合のプロパティおよび勘定科目の選択項目は、モデル内の現在アクティブなシナリオに基づいています(継承順序を除く)。
また、セルを右クリックし、「シナリオ・マネージャ」をクリックすることもできます。
複数のシナリオを選択した場合、それらのシナリオをドラッグ・アンド・ドロップして継承順序を指定します。継承シナリオからの値が重複していない場合、継承順序は関係ありません。
たとえば、予算が静的な場合は、予算シナリオに履歴を選択します。ただし、実績の場合は、後で実績値が使用可能になったときに使用するように、「使用可能な場合」を選択します。
「検索」ボックスを使用して、勘定科目のリストをフィルタ処理できます。複数の勘定科目を選択する場合は、[Ctrl]を押しながらクリックします。
シナリオがモデルに追加されます。
シナリオの作成後、必要に応じて値または予測方法を更新し、モデルを計算します。
シナリオの管理
シナリオの編集または削除、シナリオの表示のフィルタ処理、またはシナリオ順序の変更を実行できます。シナリオを削除するには、シナリオをクリックし、次に「削除」 をクリックします。
シナリオの表示をフィルタ処理するには(デフォルトではすべてのシナリオが表示されます)、「すべてのシナリオ」をクリックし、表示するシナリオ(「継承シナリオ」、「スタンドアロン・シナリオ」、「入力のみのシナリオ」、(通貨換算からの)「出力のみのシナリオ」)を選択します。
シナリオ・マネージャ・パネルでシナリオの順序を変更するには、シナリオをドラッグ・アンド・ドロップしてリスト内で並べ替えます。シナリオを並べ替えできるのは、すべてのシナリオが表示されている場合のみです。基本シナリオと実績シナリオの並べ替えはできず、これらは常にリスト内の最初と2番目のシナリオになります。シナリオの順序を変更すると、勘定科目ビューの「POV」の「シナリオ」リストのシナリオ順序が変更されます。
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シナリオの操作について学習します。 |