POVは年、期間、シナリオなどの指定されたスナップショット用の、アプリケーションの特別なバージョンを表示します。
少なくとも1つのPOVディメンションが必要であり、最大4つ作成できます。POVディメンションおよびその名前を定義してください。計算は、各月または状況に固有の、POVのデータおよびルールを使用して行われます。
代表的なPOVには「年」、「期間」および「シナリオ」が含まれます。Profitability and Cost Managementのほぼすべてのアクティビティにおいて、最初のステップはPOVを選択することです。
注:
Profitability and Cost ManagementアプリケーションのルールはPOV固有です。ルールまたはルール・セット、あるいはグローバル・コンテキスト定義がPOV内に存在するためには、POV内のそのアーティファクトの一意の定義が必要です。
POVが「ドラフト」ステータスに設定されている場合のみ、アプリケーションは編集可能になります(POVの状態の変更)。新しいドライバ、条件またはメンバーを反映するようにPOVを変更して、別のシナリオを作成できます。これらのシナリオを比較することにより、変更点がプロセスや最終結果にどのように影響するのかを評価できます。
また、同一のPOVの複数のバージョンを作成できるため、アプリケーションの変更点がもたらす影響をモニターしたり、同一アプリケーションの異なるバージョンを追跡することが可能です。
関連トピック:
POVのタイプ
POVには、データPOVとモデルPOVの2つのカテゴリがあります。
定義により、POVではデータのスライスを定義します。時間、日付、データ・ステータス(実績や予測)などのディメンションでは、計算、表示またはその他の操作を行うデータ・セットを定義します。したがって、すべてのPOVはデータPOVですが、データ・セットは空でもかまいません。
また、一部のPOVは計算ルールに関連付けられています。ルール・セットおよび関連ルールを作成する際にPOVを指定します。それらのルールはそのPOVにのみ適用されます。ルールに関連付けられているPOVは、モデルPOVと呼ばれます。それらのPOVは、「実行制御」画面で「モデルが存在します」チェック・ボックスが選択された状態になります。