17 国別レポート(CbCR)の操作

国別レポートにより、大規模多国籍企業は、管轄別財務諸表の年次報告書の詳細なキー要素を提供できます。このレポートによって、各地の税務当局は、収益、利益、支払済と未払の税金、雇用、資本、利益剰余金、有形資産およびアクティビティを確認できます。

Tax Reportingでは、CbCRレポートに必要なデータを収集し、まとめることができます。

CbCRレポートは、次の3つのセクションで構成されます。

  • データの入力 - 表1、2、構成エンティティ情報および詳細
  • 企業エンティティ全体のサマリー
  • レポートをローカルの税務当局に提出する際に必要となる特定の連絡先および企業情報を詳述するファイリング ・レポート

CbCRオプションを選択して新しいCbCRアプリケーションを作成すると、別個のCbCRキューブが作成されますが、ConsolキューブとRatesキューブの両方を引き続き使用できます。CbCRキューブには、国別レポートを実行するために必要なすべてのフォームとディメンションが含まれています。ConsolキューブとCbCRキューブ間でデータをプルできますが、ConsolキューブにはCbCR情報はありません。すべてのディメンションがConsolキューブに反映されますが、次の違いがあります。

  • CbCRキューブの「勘定科目」ディメンションでは、TRCS_CountryByCountryReporting下にCbCR勘定科目のみがあります。帳簿勘定科目はありません。
  • 「増減」ディメンションには、レポートを提出するために必要な情報が含まれます。
  • 「データ・ソース」ディメンションには、CbCRに関するより限定された選択が含まれます。

注:

Consolキューブは引当の報告に使用され、CbCRキューブはCbCRレポート用のデータの収集およびまとめに使用され、そのデータはConsolキューブから抽出されます。

データが2つの異なるキューブ内にあるため、Consolキューブに対する変更をCbCRキューブに転送する必要があります。CbCR自動化を設定して、ConsolキューブとCbCRキューブ間でのデータ移動を自動化する必要があります。CbCR自動化の使用を参照してください。

CbCRアプリケーションの作成の詳細は、Tax Reportingの管理新規アプリケーションの作成を参照してください。

注:

出資比率は現在、「国別レポート(CbCR)」ではサポートされていません。かわりに、100%ロールアップが表示されます。

国別レポート勘定科目は、エンティティに応じて異なる期間中に計算および計上できます。たとえば、カレンダ年の期間中に、国別レポート勘定科目用にすべての使用可能なデータを計算できますが、CbCRのレポート作成は会社の任意の判断で行うことができます。

レポートの準備ができたら、次のファイルを生成します。

  • 税務当局に送信される正式なXMLファイル
  • エラーをリストする検証.TXTファイル。

レポートを送信する前に、すべてのエラーを修正する必要があります。

国別レポートの詳細は、次の概要ビデオをご覧ください: ビデオ・アイコン 概要: Oracle EPM Cloudでの国別レポート

ビデオ・アイコンTax Reporting Cloudでの国別レポートの設定.