ブランド・ドメインへの変換

重要: この機能を使用できるのは、アカウントに対してこの機能が使用可能になっている場合のみです。

ドメインをブランド化すると、標準のOracle Responsysドメインではなく、企業エンティティ向けにブランド化されたドメイン/サブドメインを使用できます。ブランド・ドメインは、すべてのFromアドレス、Responsysがホストする返信先アドレス、イメージ・リンクおよびリダイレクト・リンク(レスポンス・ハンドラURL)に表示されます。Oracle Responsysに委任するドメイン/サブドメインは、他のエンティティで使用されていないものにする必要があります。そのドメイン/サブドメイン向けのすべてのトラフィックが管理されるようにするためです。複数ブランドのアカウントでの作業の詳細を参照してください。

ヒント: ISPではドメイン名の評判をアンチスパム・フィルタリングのファクタとして追跡しているため、ドメイン名を変更するとデリバラビリティに影響が及びます。このため、ブランド・ドメインへの変換を計画している場合には、できるかぎり早くそうすることをお薦めします。

注意: ブランド・ドメインへの変換はアカウントの作成後に1回行うことができ、またブランド・ドメインは最大5個まで作成できます。

ドメインのブランド化を使用するには、サブドメイン(たとえば、news.<companyName>.com)をOracle Responsysネームサーバーに委任する必要があります。これらのネームサーバーは、ToplinersのResponsys InsidersグループにあるドキュメントGetting Started: Self-Service Account Configuration Steps for Oracle Responsys Customersにリストされています。

SSL証明書について

SSL (Secure Socket Layer)プロトコルは、外部のサード・パーティが接続をハイジャックできないようにするため、ユーザーとサーバー間で渡されるデータを暗号化/復号化するプロセスです。

SSLは、公開キーおよび秘密キーを使用して、ユーザーの資格証明およびエンドWebサーバーの資格証明を検証するデジタル・パスポートとして動作します。両IDの検証が完了すると、HTTPSで保護された接続が確立されます。このプロセスは、SSL証明書を使用して行われます。

注意: ブランド・ドメインでSSLのサポートを有効にするには、Responsysコンバージョン・トラッキング機能およびResponsysユニバーサル・リンク機能が必要です。

SSH2キーについて

Connectでは、アカウントとOracle Responsysとの間で行うファイル転送のポイントとして、Oracle Responsysがホストするファイル・サーバー(files.responsys.net)を利用します。ファイル・サーバー上の各アカウントは、データ・ゲートウェイ・アカウントと呼ばれ、自分のアカウントに対してConnectが有効になっているときに利用できます。

files.responsys.net上のデータ・ゲートウェイ・アカウントにログインするには、そのデータ・ゲートウェイ・アカウントと関連付けることができる公開SSH2キーを指定する必要があります。所定のログインからデータ・ゲートウェイ・アカウントにアクセスすると、そのキーが認証に使用されます。

公開SSH2キーは次の要件を満たす必要があります。

  • SSH2準拠
  • RSAまたはDSA互換
  • 少なくとも1024ビットの強度

キー・ペアはパスフレーズなしで生成することをお薦めします。

ブランド・ドメインへの変換

ブランド・ドメインに変換するには:

  1. サイド・ナビゲーション・バーから、「アカウント」を選択します。(サイド・ナビゲーション・バーが表示されていない場合は、「メニュー」ボタン(別名ハンバーガー・メニュー)アイコンをクリックします。)
  2. 「ブランド管理」を選択します。

    「アカウント」ページに「ブランド管理」という選択肢がなく、「ブランド・ドメインに変換」または「ブランド・ドメイン・コンバージョン」という選択肢がある場合は、かわりに18B更新より前の単一ブランドとしてのブランド・ドメインへの変換のトピックの手順を使用してください。

    「ブランド管理」ページが開きます。このページには、Oracle Responsysアカウントの1つ以上のブランドが表示されます。

  3. ブランド・ドメインに変換するブランドを見つけて、その「編集」アイコンをクリックします。
  4. 「詳細」タブで、次のようにブランドを編集します。
    1. 編集アイコンをクリックします。
    2. 「ブランド名」フィールドを実際のブランド名に変更します。この名前は20文字以下にします。ブランド名は、Responsys内のブランドが表示されるすべての場所で、ブランドを表すラベルです。(たとえば、プロファイル・リストを作成する場合に、EメールCampaign Designer - キャンペーンについてなどで選択肢として表示されます。)
    3. 「ブランド・コード」は、将来のために予約されているフィールドです。このフィールドを変更する必要はありません。
    4. 保存」をクリックします。
  5. 「Eメール」タブをクリックします。ブランド・ドメインを使用するようにアカウントが変換されていない場合は、ページに「非ブランド」のアカウント・ステータスが表示されます。
  6. 「ブランド・ドメインに変換」ボタンをクリックして、プロセスを開始します。
  7. 「ブランド・ドメインに変換」ダイアログで、次のフィールドに入力します。
    1. 新規ブランド・ドメインの入力: ブランド・サブドメイン(推奨)、またはnews.durhamdenim.comなどのドメイン名(次の注意事項を参照)を入力します。

      ブランド・ドメインはサブドメインにすることが理想的ですが、完全なドメインにすることもできます。完全なドメインは会社のマーケティング専用のドメインにして、会社のメイン・ドメインにはしないでください。Responsysは、ここで指定したドメインに送信されるWWWと会社のEメール・トラフィックをすべて受信します。

      サブドメインの場合は、ブランドのアイデンティティを反映するサブドメインを使用することをお薦めします。前述の例では、newsがサブドメインです。emailをサブドメインとして使用すると、通信では受信側ISPによるスキャンが増える可能性があるため、このように使用することは避けてください。

    2. ドメイン・タイプ: 「委任済」、「非委任済」または「CNAME」を選択します。何を選択するかが不明な場合は、ドメイン・タイプの要件に関して、ITチームに相談してください。ドメイン・タイプの選択肢の詳細は、次のとおりです。

      委任済: 付録で説明されている、NS委任の方法。これが一般的かつ推奨される方法です。

      非委任済: 一部の国で必要な方法です。この方法では、顧客によるNS委任の実行前に、DNSエントリを設定するよう顧客から依頼されます。

      CNAME: NS委任方法の代替方法。このオプションは、NS委任方法よりもこのオプションを望ましいと考えるIT部門によって要求されることがあります。

    3. Fromアドレス: デフォルトの送信元ユーザーとして使用するユーザー名を入力します。たとえば、DurhamDenimと入力すると、ブランド化されたFromアドレスはDurhamDenim@news.durhamdenim.comになります。この値には、会社名またはブランド名を入力することをお薦めします。これにより、受信者がブランドを送信者として認識しやすくなります。最大6つのFromアドレスを追加できます。
    4. Responsysがホストしている返信先アドレス: Responsysで処理される顧客の返信用のEメール・アドレス。たとえば、顧客が、メッセージに配信停止などのテキストや不在時メッセージを含む送信者Eメールに対して返信を送信する場合などです。
    5. 通知Eメール: 変換が完了したときに通知を受け取るEメール・アドレスを入力します。
  8. 「送信」をクリックします。

    ブランド・ドメインの委任が完了すると、アカウント管理者および通知Eメール・アドレスに通知が届きます。

  9. アカウントに対して構成されるブランドごとに、この手順を繰り返します。

変換が完了したら、ブランド・ドメインを使用して、新規送信元Eメール・アドレスおよびOracle Responsysがホストする返信先アドレスを作成します。続いて、「SSL証明書の管理」ページおよび「SSH2キーの管理」ページを使用して、SSL証明書およびSSH2キーを追加および編集できます。必要に応じて、「ブランド管理 – Eメール」ページに戻って、Fromアドレスと返信先アドレスをカテゴリごとに最大で6つ追加することもできます。

関連項目