組織アクセスおよび組織別ターゲティング

重要: この機能を使用できるのは、アカウントに対してこの機能が使用可能になっている場合のみです。

組織階層、機能アクセス管理および組織別ターゲティングでは、企業の組織単位がOracle Responsysオブジェクトおよびオーディエンスを共有する方法を定義します。Toplinersで、アクセス管理、ロールおよび組織別ターゲティングの詳細を参照してください。

主なコンセプト

オブジェクト

Oracle Responsysのリスト、キャンペーン、フォルダおよびプログラム。

組織単位

会社の組織階層に含まれる1つの単位。たとえば、小区域、地域、店舗、ブランドなど。

オーディエンス共有コード

組織単位に割り当てられたユーザーがマーケティングを行うことができるプロファイル・リスト内のレコードを特定します。

機能アクセス管理

Oracle Responsys内でのユーザーのロールを定義します。機能アクセスは、ユーザーのロールによって管理されます。各ロールの説明は、「ロールの説明とアクセス権限」をご覧ください。

組織アクセス管理

Oracle Responsys内でのユーザーの組織を定義します。たとえば、西海岸組織に所属するユーザーは、西海岸に割り当てられたキャンペーンは参照できますが、東海岸に所属する同僚に割り当てられたキャンペーンは参照できません。

組織別ターゲティング

フィルタ定義を変更することなく、受信者の組織割当に基づいて特定の組織をターゲットできます。たとえば、ロイヤルティを示す顧客に対して予定済フィルタを設定し、「組織別ターゲティング」でベイエリア組織を選択している場合には、ベイエリアのロイヤルティを示す顧客のみが選択されます。「組織別ターゲティング」が適用されるのは、「予定済フィルタ」、Programの「オーディエンスの取得」アクティビティ、およびEメール・キャンペーン内のみです。オーディエンス・アクセスは、オーディエンス範囲指定コードによって管理されます。

組織アクセス管理について

組織アクセス管理では、オブジェクトの組織割当、ユーザーの組織割当およびユーザーに割り当てられた機能ロールに基づいて、オブジェクトの表示の可否を定義できます。

ユーザーは、自分の組織およびそのサブ組織に属するオブジェクトのみにアクセスできます。たとえば、ユーザーが米国組織に所属している場合、米国およびそのサブ組織に属するキャンペーンを表示できます。

各組織単位には、リージョン、州・都道府県、店舗などの組織レベルが割り当てられます。組織レベルは、複数のサブ組織単位を選択するために使用されます。たとえば、リージョン内のすべての店舗を選択できます。

組織アクセス管理では、次のオブジェクトがサポートされます。

  • プロファイル・リスト
  • フィルタ
  • サプリメンタル表
  • プロファイル拡張表(PET)
  • Eメール・キャンペーン
  • Eメール・キャンペーン・ワークブック
  • Eメール・キャンペーン・ウィザード
  • SMSキャンペーン
  • MMSキャンペーン
  • プッシュ・キャンペーン
  • Webプッシュ・キャンペーン
  • Webプッシュ・フィルタ
  • WebプッシュPET
  • アプリ内キャンペーン
  • ライブ・レポート
  • オーバーレイ・レポート
  • キャンペーン・モニター
  • プログラム
  • WebサービスAPI
  • SQLビュー

  • 結合ビュー

  • サプリメンタル・フィルタ

  • アプリ・チャネル・リスト
  • Webプッシュ・チャネル・リスト

作成時には、オブジェクトは作成者の組織単位に割り当てられます。オブジェクトの組織割当を表示および変更できます。

既存のオブジェクトの組織アクセス管理

組織アクセス管理を有効にすると、既存のオブジェクトはレガシー組織に割り当てられます。これらのオブジェクトには、すべてのユーザーがアクセスできます。

既存のオブジェクトへのアクセスを制限するには、適切な組織単位に再割当する必要があります。

ユーザーの組織アクセス管理

組織アクセスおよび機能アクセスを組み合せて、ユーザーがアクセスできるオブジェクトおよびユーザーがそれらのオブジェクトに対して実行できるアクティビティを定義します。

機能アクセスは、ユーザーのロールによって管理されます。たとえば、サンフランシスコ組織のEメール・マーケティング・マネージャとEメール・マーケティング・ディレクタはサンフランシスコ組織に属するキャンペーンにアクセスできますが、それらのキャンペーンを開始できるのはEメール・マーケティング・ディレクタのみです。すべてのロールの詳細は、「ロールの説明とアクセス権限」をご覧ください。

注意: また、組織単位がプロファイル・リストを共有する場合、各単位がリストの一部のみへのアクセス権を必要とするときには、組織別ターゲティングを使用できます。

ユーザーが担う役割に基づいてアクセス権を設定する例を次にいくつか示します。

ベイエリアの地域マーケタはキャンペーンを作成し、リージョン内のすべての店舗のユーザーに配布する

組織: ベイエリア
このユーザーがキャンペーンを作成すると、ベイエリア組織およびそのサブ組織のすべてのユーザーに表示されます。

ロール: Eメール・マーケティング・ディレクタ
このロールのユーザーは、キャンペーンを作成、編集および開始できます。

店舗マーケタはサンフランシスコ店舗のキャンペーンを作成、編集および開始する

組織: サンフランシスコ
このユーザーがキャンペーンを作成すると、サンフランシスコ組織内のすべてのユーザーに表示されます。

ロール:

Eメール・マーケティング・ディレクタ
このロールのユーザーは、キャンペーンを作成、編集および開始できます。

コンテンツ投稿者
このロールのユーザーは、分散型キャンペーンにコンテンツを送信できます。

コンテンツ承認担当者
このロールのユーザーは、分散型キャンペーンにコンテンツを送信できます。

データ・スペシャリストは企業全体のデータへのアクセス権を必要とするが、キャンペーンを操作する必要はない

組織: 企業

ロール: データ・ディレクタ
このロールのユーザーは、フォーム、ドキュメントおよびEメール・メッセージ添付ファイルを作成および編集でき、リスト、PET、サプリメンタル表およびConnectに対する完全なアクセス権を持っています。

組織別ターゲティングについて

組織別ターゲティングが適用されるのは、キャンペーン・ワークブック、Programの「オーディエンスの取得」アクティビティ、予定済フィルタのみです。

組織別ターゲティングは、複数の組織単位が共通のプロファイル・リストを共有し、各組織単位がそのリストの一部のみにアクセスできるようにする場合に使用します。 

組織単位がアクセスできるレコードを指定するには、オーディエンス範囲指定コードを使用します。

各組織単位はそのサブ組織からオーディエンス範囲指定コードを継承しますが、追加コードを指定することもできます。つまり、組織単位は、各サブ組織の全員に対してマーケティングを行うことができます。

次の項では、組織単位がプロファイル・リストを共有する一般的な形態とともに、それぞれの例でオーディエンス共有コードを割り当てる方法について説明します。

共有オーディエンスなし

このタイプの構造では、各店舗がその市区町村のオーディエンスのみにマーケティングを行うことができる場合など、ピア組織単位はオーディエンスを共有しません。

オーディエンス範囲指定コードの割当

この構造では、それぞれの最下位(リーフ)組織に一意のオーディエンス範囲指定コードを割り当てる必要があります。上位の組織単位はサブ組織のコードを継承し、すべてのサブ組織のすべての受信者に対してマーケティングを行うことができます。

制限付きのオーディエンス共有

このタイプの構造では、すべてではなく、一部の組織単位が同じオーディエンスに対してマーケティングを行うことができる場合など、ピア組織単位は、限られた権限でオーディエンスを共有します。

オーディエンス範囲指定コードの割当

この構造では、それぞれの最下位(リーフ)組織に、マーケティングを行うことができるすべてのコードを割り当てる必要があります。上位の組織単位はサブ組織のコードを継承し、すべてのサブ組織のすべての受信者に対してマーケティングを行うことができます。

組織アクセス管理および組織別ターゲティングの設定

アカウント管理者が次の手順を実行する必要があります。

  • 組織階層を構成します。
  • ユーザーを組織単位に割り当てます。

詳細は、「ユーザー情報の編集」または「ユーザーの追加」をご覧ください。

組織階層の設定が完了した後、組織別ターゲティングを使用する場合は、データ・ディレクタがオーディエンス範囲ファイルをアップロードする必要があります。詳細は、「オーディエンス範囲ファイルのインポート」をご覧ください。