キューブ・デザイナでのキューブの計算

キューブ・デザイナで、メンバー式の作成、計算スクリプトの作成、計算ジョブの実行を行うことができます。

キューブ・デザイナでのメンバー式の作成と検証

キューブ・デザイナの式エディタで、特定のアウトライン・メンバーの式を記述できます。演算子、関数、ディメンション名、メンバー名、代替変数および数値定数からメンバー式を構築できます。

  • キューブ・デザイナの式エディタは、集約ストレージとブロック・ストレージ・キューブの両方に適用されます。集約ストレージでは、関数はMDX関数になります。ブロック・ストレージでは、関数は計算スクリプト関数になります。
  • 検証は、Essbaseの既存のブロック・ストレージ・キューブに対して動作します(集約ストレージ・キューブでは検証は無効になります)。検証では、キューブに適用されなかったアプリケーション・ワークブックの変更は検出されません。
  • 既存のキューブのみを使用してメンバーが選択されます。

式エディタでは、式の編集ペインに式を入力できます。タブおよび矢印キーを使用して式エディタ内でフォーカスを移動できます。ポイントアンドクリック・アプローチを使用して、式の編集ペインで式コンポーネントを選択および挿入することもできます。メンバー選択ツリーは、適切なメンバー名を式に配置するのに役立ちます。


キューブ・デザイナの式エディタのイメージ。

  1. 変更対象のキューブのアプリケーション・ワークブックを開きます。
  2. ディメンション・ワークシートに式プロパティが定義されている場合、式を作成するメンバーの「式」列内のセルを選択します。
  3. キューブ・デザイナ・リボンで、「計算エディタ」キューブ・デザイナ・リボンの「計算エディタ」アイコンのイメージ。をクリックします。
  4. ドロップダウン・メニューから、「メンバー式エディタ」を選択します。
  5. 求められた場合は、Essbaseのログイン資格証明を入力します。
  6. 式エディタで式を作成します。
    • キーボードを使用して式のテキストを入力します。空白または特殊文字を含むメンバー名を引用符で囲みます。

    • ディメンション・ワークシートからメンバー名または別名を含むセルを選択します。エディタの適切な場所にカーソルを置いて右クリックし、引用符で囲まれた名前をエディタに貼り付けます。

    • メンバー選択ツリーでメンバーをダブルクリックして、そのメンバーをエディタに貼り付けます。
    • ツリーの特定のメンバーを検索するには、「メンバー・ツリー」テキスト・ボックスにメンバー名を入力して、「検索」をクリックします。
    • 関数をダブルクリックして、関数の構文をエディタに貼り付けます。

  7. オプション: ブロック・ストレージ・キューブで、「検証」をクリックして式の構文をチェックします。
    検証で失敗となった場合は、式を編集して再試行します。エラー・メッセージでガイダンスを確認してください。
    「検証」ボタンは、集約ストレージ・キューブでは無効になります。

キューブ・デザイナでの計算スクリプトの作成と検証

キューブ・デザイナの計算スクリプト・エディタで、特定のブロック・ストレージ・キューブに対して計算スクリプトを記述できます。計算スクリプトでは、キューブの計算方法が指定されます。それにより、アウトラインで定義されているキューブ集計はオーバーライドされます。

ブロック・ストレージ・データベース用の計算スクリプトの作成を参照してください。

  • キューブ・デザイナの計算スクリプト・エディタは、ブロック・ストレージ・キューブにのみ適用されます。
  • 現在開いているアプリケーション・ワークブックのキューブがサーバー上に存在し、サーバーとの通信が動作している場合、オンライン・モードです。それ以外の場合、オフライン・モードです。オフライン・モードの場合、メンバー・ツリーは無効です。
  • スクリプトをローカルで編集する際に、同じ名前のスクリプトがサーバー上に存在する場合、サーバーとワークシートに変更を保存チェック・ボックスが有効になります。リモート・スクリプト(サーバー上にのみ存在するスクリプト)を編集する場合、このチェック・ボックスは無効になります。
  • 検証は、Essbaseの既存のキューブに対して機能します。検証では、キューブに適用されなかったアプリケーション・ワークブックの変更は検出されません。

計算スクリプト・エディタでは、計算スクリプト編集ペインにスクリプトを入力できます。[Tab]キーと矢印キーを使用して、計算スクリプト・エディタ内でフォーカスを移動できます。メンバー選択ツリーは、適切なメンバー名をスクリプトに配置するのに役立ちます。


キューブ・デザイナの計算スクリプト・エディタのイメージ。

  1. 変更対象のキューブのアプリケーション・ワークブックを開きます。
  2. 計算ワークシートが定義されている場合、それを選択します。そうでない場合は作成します。キューブ・デザイナでの計算ワークシートの操作を参照してください。
  3. キューブ・デザイナ・リボンで、「計算エディタ」キューブ・デザイナ・リボンの「計算エディタ」アイコンのイメージ。をクリックします。
  4. ドロップダウン・メニューから「計算スクリプト・エディタ」を選択します。
  5. 求められた場合は、Essbaseのログイン資格証明を入力します。
  6. 計算スクリプト・エディタで、計算スクリプトを作成します。
    • キーボードを使用してテキストを入力します。空白または特殊文字を含むメンバー名を引用符で囲みます。
    • メンバー選択ツリーでメンバーをダブルクリックして、そのメンバーをエディタに貼り付けます。ツリーの特定のメンバーを検索するには、「メンバー・ツリー」テキスト・ボックスにメンバー名を入力して、「検索」をクリックします。
    • 関数をダブルクリックして、関数の構文をエディタに貼り付けます。
  7. 「検証」をクリックして、計算スクリプトの構文をチェックします。検証で失敗となった場合は、スクリプトを編集して再試行します。エラー・メッセージでガイダンスを確認してください。
  8. 変更をサーバーとアプリケーション・ワークブックに同期する場合、スクリプトを保存する前にサーバーとワークシートに変更を保存を選択できます。

    注:

    このオプションは、オンライン・モードで動作します。
  9. 「保存」をクリックします。
  10. オプション: 「実行」をクリックしてスクリプトを実行します。

キューブ・デザイナでのデータの計算

計算スクリプトでは、キューブの計算方法が指定されます。それにより、アウトラインで定義されているキューブ集計はオーバーライドされます。たとえば、キューブのサブセットを計算することや、メンバー間でデータ値をコピーすることができます。ブロック・ストレージ・データベース用の計算スクリプトの作成を参照してください。

キューブの開発中は、データと式を検証するときにキューブを何度も再計算することがよくあります。計算プロセスで使用される計算スクリプト・ファイルは、Essbaseに保管する必要があります。アプリケーション・ワークブックに「計算」ワークシートが含まれている場合、計算スクリプト・ファイルはキューブの構築プロセス中に自動的に生成されます。各計算スクリプト・ファイルは、Essbaseにアップロードすることもできます。ファイルおよびアーティファクトの操作を参照してください。

  1. Excelのキューブ・デザイナ・リボンで、「計算」キューブ・デザイナ・リボンの「データの計算」アイコンのイメージ。を選択します。
  2. 「データの計算」ダイアログ・ボックスで、アプリケーションとキューブを選択し、使用する計算スクリプトを選択します。計算スクリプトを表示または編集するには、「編集」をクリックします。計算スクリプトの名前を右クリックすると、オプションとして「名前変更」「削除」「実行」「コピー」および「ロック」または「ロック解除」が表示されます。
  3. 「実行」をクリックして計算を開始します。
  4. 非同期ジョブが完了すると、ダイアログ・ボックスが表示されます。ジョブ・ビューアを起動して計算のステータスを表示する場合は「はい」をクリックし、ジョブ・ビューアを起動しない場合は「いいえ」をクリックします。
  5. (オプション)ジョブ・ビューアでステータスを表示します。