オプションの承認ワークフローを使用してシナリオをレビューできます。または、シナリオを操作しているときにシナリオのデータ値を変更し、そのデータ変更を承認プロセスなしでキューブにコミット(または拒否)できます。
シナリオ・ステータス変更およびワークフローは、指定されたシナリオの関係者および承認者の数の影響を受けます。関係者はいるが承認者がいない場合、関係者が承認のためにシナリオを送信したり、シナリオを承認または拒否することはできません。関係者も承認者もいない場合、シナリオ所有者がシナリオを変更および適用します。同様に、承認プロセスはありません。
すべての関係者が承認済ステータスに到達するために変更を加えることができるという点で、「拒否済」ステータスは、「進行中」ステータスと同じです。
システム管理者がEssbaseからの送信電子メールを有効にした場合は、適切なシナリオ関係者がシナリオ変更に関する電子メール通知を受信します。
SMTP電子メール通知を設定するには:
SMTPは送信電子メールを制御します
SMTPメールが設定されると、シナリオ関係者は、シナリオのステータス、所有権、優先度または期限日が変更されたときに電子メールを受信するようになります。
ユーザーがシステムに追加されたとき、電子メールはオプション・フィールドです。このフィールドが入力されていない場合、そのユーザーはシナリオに参加していても電子メールを受信できません。
シナリオの状態 | 電子メールの宛先 | 電子メールのCC | 電子メールの件名 |
---|---|---|---|
シナリオの作成 | 関係者、承認者 | 所有者 | シナリオ<シナリオ名>への参加に招待されました |
送信 | 承認者 | 所有者、関係者 | シナリオ<シナリオ名>は承認用に送信されました |
承認 | 所有者 | 関係者、承認者 | シナリオ<シナリオ名>が承認されました |
拒否 | 所有者 | 関係者、承認者 | シナリオ<シナリオ名>は<ユーザー>によって拒否されました |
適用 | 関係者 | 所有者、承認者 | シナリオ<シナリオ名>が更新されました |
削除 | 関係者、承認者、所有者 | 削除したユーザー | シナリオ<シナリオ名>が削除されました |
更新アクション
所有権、優先度または期限日を変更できます。 |
関係者、承認者 | 所有者 | シナリオ<シナリオ名>が更新されました |
既存のシナリオを更新して、所有者、優先度または期限日を変更できます(表の更新アクションを参照)。たとえば、シナリオの期限日が変更された場合、関係者は新しい期限日を示す電子メールを受信します。シナリオのどの情報が更新されたかを明確にするために、古い期限日は取消し線付きのテキストで表示されます。
シナリオを作成するには、シナリオに関する一般情報を指定します。これには、シナリオ名の作成、期限日の選択、アプリケーションおよびキューブの選択、および計算値を使用するかどうかの選択が含まれます。次に、ユーザーを追加し、各ユーザーが関係者または承認者のいずれであるかを定義します。
関連項目: シナリオのユーザー・ロールおよびワークフローの理解。
シナリオのユーザーとして、独自のシナリオでデータ・スライスをモデリングできます。
承認のためにシナリオを送信すると、他のユーザーはそのシナリオへの書込みができなくなります。
シナリオの所有者が承認のためにシナリオを送信すると、承認者はシナリオ変更を承認または拒否でき、シナリオ所有者にそのアクションが通知されます。シナリオを承認または拒否するには、承認者としてログインする必要があります。
シナリオの承認後、シナリオ所有者は変更をキューブに適用できます。
データ変更を適用するには、Essbase Webインタフェースの「シナリオ」ページから行うか、DATAMERGE計算コマンドを使用します。
データ変更を適用すると、シナリオ内に格納されている変更でベース・データが上書きされます。
Essbase Webインタフェースで、「シナリオ」をクリックします
承認済シナリオの横にある「アクション」で、「適用」をクリックします。
サービス管理者ロールが割り当てられている場合、またはシナリオ・ユーザー(関係者、承認者または所有者)の場合、シナリオをコピーできます。「シナリオの削除」までのシナリオ・ワークフローの任意の時点でシナリオをコピーできます。コピーしたシナリオの承認状態は「進行中」にリセットされます。
Essbase Webインタフェースでシナリオを削除できます。
キューブで使用できるサンドボックスは固定数であるため、非アクティブなシナリオからサンドボックスを解放することが必要になる場合があります。関連付けられたシナリオが削除されると、サンドボックスは空になり、使用可能なサンドボックスのプールに自動的に戻されます。
シナリオに関連付けられたサンドボックスを再利用するには、シナリオを削除する必要があります。
オプションの承認ワークフローを使用してシナリオをレビューできます。
シナリオのユーザー・ロール割当によってシナリオのワークフローが決定します。シナリオ・ワークフローを有効にするには、1人以上の承認者が必要です。承認者がいない状態で、関係者が承認のためにシナリオを送信したり、シナリオを承認または拒否することはできません。
1人以上の承認者がいない状態でのシナリオに対する唯一のアクションは「適用」です。承認者がいない状態でも、シナリオの所有者は、承認プロセスを経由せずに、シナリオのデータ値の変更、およびキューブへのデータ変更の適用(または拒否)を行うことができます。
関係者はwhat-if分析に参加できます。データベースの更新またはデータベース・アクセスのユーザー・ロールを持っている必要があります。関係者の追加は必須ではありません。
承認者は、プロセスのモニター、およびシナリオの承認と拒否を行います。承認者はデータベース・アクセスまたはより高いロールを持っている必要があります。シナリオは複数の承認者を含むことができ、その場合、各承認者はシナリオを承認してから送信する必要があります。
データベース・アクセス・ユーザー・ロールを持つ関係者および承認者は、フィルタを介して書込みアクセス権が付与されるまで、シナリオに書き込むことはできません。
関係者および承認者は必須ではありません。シナリオの所有者は、関係者または承認者を指定せずに、シナリオのデータ値の変更、およびキューブへのデータ変更のコミット(または拒否)を行うことができます。