設備イベント・タイプの理解

設備イベント

設備イベント・タイプでは、特定タイプのイベントに共通のプロパティを定義します。

設備イベント・タイプは、設備に関連して発生する様々なタイプのイベントを表します。設備イベントの例としては、停電、電力復旧、不正使用アラートなどのイベントがあります。

設備イベント・タイプは、次の属性で定義できます。:

  • 標準イベント名: イベント・タイプの標準名。設備ベンダーは、設備イベントに対して固有の名前を持っている場合があります。特定の標準名にマップできる有効な設備イベント・タイプは、常に1つのみです。
  • 設備イベント・カテゴリ: 設備イベント・タイプをグループ化するために使用される(拡張可能参照として定義された)カテゴリ。
  • レポート・カテゴリ: レポートの目的で設備イベント・タイプをグループ化するために使用されるカテゴリ。
  • 活動タイプ: このタイプの設備イベント用に作成される活動の活動タイプ。

設備イベント・マッピング

設備イベント・タイプの構成の最初のステップは、システムによって処理される標準イベント名のリストを定義することです。これを行うには、「標準イベント名」拡張可能参照(D1-StdEventNameLookup)を移入します。この拡張可能参照の詳細は、「設備イベントの概要」を参照してください。

標準イベント名の完全に定義されたリストを使用して、システムが特定のヘッドエンドから受信する各ヘッドエンドに固有のイベント名(外部イベント名とも呼ばれる)を、標準イベント名にマップする必要があります。このマッピングは、設備イベント・マッピング拡張可能参照を使用して構成されます。各ヘッドエンド・システムには、マッピング間の競合の可能性を排除するために、イベント名マッピングを定義する独自の拡張可能参照が必要です。これらの各ビジネス・オブジェクトは、親ビジネス・オブジェクトである「設備イベント・マッピング」(D1-DeviceEventMappingLookup)の子として定義する必要があります。

たとえば、ヘッドエンド・システムのAとBの両方でコード1などの同じイベント名を使用できますが、このイベントをヘッドエンド・システムAではoutageに、ヘッドエンド・システムBではtamperにマップする必要がある場合があります。

設備イベント・マッピング拡張可能参照ビジネス・オブジェクトを構成できます。それぞれのOracle Utilities Smart Grid Gatewayアダプタには、サポートされるヘッドエンド・システムの設備イベント・マッピング参照ビジネス・オブジェクトが含まれています。

最後に、各設備イベント・タイプは、標準名に関連付けられます。つまり、受信する各設備イベントは、次のマッピング・ステップをたどります。

  1. ヘッドエンド固有の設備イベント・マッピング拡張可能参照を使用して、ヘッドエンド固有のイベント名が標準イベント名にマップされます
  2. 標準イベント名が設備イベント・タイプにマップされます
  3. 設備イベント・タイプが使用されて適切な設備イベント・ビジネス・オブジェクトが選択されます

設備イベント - 追加処理

特定の設備イベント・ビジネス・オブジェクトを使用して、システムが受信した設備イベントの結果としてマスター・データを更新できます。たとえば、ユーティリティのフィールド作業者がメーターをアーミングする場合、Oracle Utilitiesアプリケーションでの設備のアーミング・ステータスに対する更新を結果の設備イベントでトリガーできます。この処理は、「実行 - 追加処理」システム・イベントで開始されます

(ビジネス・オブジェクトのライフサイクルの「追加処理」ステータスのときのアルゴリズム)。

追加処理を実行するために、次の基本パッケージ・ビジネス・オブジェクトが構成されます。

標準設備イベントで追加処理が必要な場合は、イベントの「標準イベント名」拡張可能参照の「追加処理アルゴリズム」リストで、処理を実行するアルゴリズムを指定する必要があります。基本パッケージには、追加の処理アルゴリズム「メーターのアーミング」(D1-ARM-METER)が含まれています。

追加処理を実行するために、基本パッケージの設備イベント・ビジネス・オブジェクトのサブセットのみが構成されます

摘要

ビジネス・オブジェクト名

設備イベント通信応答

D1-DeviceEventComResp

標準設備イベント

D1-StandardDeviceEvent

前述のリストにないビジネス・オブジェクトで追加処理が必要な場合は、「追加処理」ステータスでアルゴリズム「エグゼキュータ - 追加処理システム・イベント」(D1-EXTADDPRC)を構成すると、容易に追加できます。

検針員備考

検針員備考タイプでは、特定タイプの検針員備考に共通のプロパティを定義します。

検針員備考は、検針員によるスカラー・メーターの手動検針時に検出された特定のイベントまたは状況を取得したり、記録したりする際に使用する設備イベントのタイプです。検針員備考タイプは、検針員が記録できる様々なタイプの備考を表します。検針員備考タイプの例としては、不正使用の証拠、シールの破壊、メーターの損傷、需要場所に犬がいるなどの通知があります。

新しい設備タイプを作成するときのオプションは、次のとおりです。

名前

詳細

ビジネス・オブジェクト

検針員備考タイプ

検針員備考タイプの構成を提供します

D1-ReaderRemarkType

フィールド活動備考

フィールド活動備考タイプでは、特定タイプのフィールド活動備考に共通のプロパティを定義します。

フィールド活動備考は、フィールド作業者がサービス・ポイントでフィールド作業を実行しているときに発生した特定のイベントまたは状況を取得または記録するために使用される設備イベントのタイプです。フィールド活動備考は、フィールドで確認された状況またはフィールドで実行された処理を表すことができます。

新しい設備タイプを作成するときのオプションは、次のとおりです。

名前

詳細

ビジネス・オブジェクト

設備フィールド備考タイプ

フィールド活動備考タイプの構成を提供します

D1-DeviceFieldRemarkType