TOUマップ・タイプの理解
TOUマップ・タイプでは、そのタイプのTOUマップの重要なプロパティ(インターバル・サイズや有効なTOUマップ・テンプレートなど)を定義します。
TOUマップ・タイプの定義に使用する属性には、次のものがあります。
- タイム・ゾーン: TOUマップ・データの生成時に使用するタイム・ゾーン。複数タイム・ゾーン環境でタイム・ゾーンがTOUマップ・データに与える影響の詳細は、「複数タイム・ゾーン・サポート」を参照してください。
- インターバル・サイズ: このタイプのマップから作成されるTOUマップ・データのインターバルのサイズで、時:分:秒(HH:MI:SS)で表します。インターバル・サイズは、デフォルトTOUマップ・テンプレートまたはいずれかの上書きTOUマップ・テンプレートで定義されたインターバル・サイズより大きくすることはできません。
- デフォルトTOUマップ・テンプレート: このタイプのマップで使用されるデフォルトTOUマップ・テンプレート。
- 上書きTOUマップ・テンプレート: このタイプのTOUマップに対する上書きとして使用できる1つ以上のTOUマップ・テンプレート。
TOUマップ・タイプのインターバル・サイズ
TOUマップのSPIは、このマップを使用する計量コンポーネントのSPIに均等に分割する必要があります(システムによって測定の日時がTOUデータの日時と結合されるため)。つまり、60分の計量コンポーネントでは15分のTOUマップを使用できます。ただし、結合において4つの測定のうち3つが欠落してしまうため、15分の計量コンポーネントでは60分のTOUマップを使用できません。
ただし、マップされている測定データがTOUスケジュールと同じインターバル・サイズの場合に測定データをマップする場合は、TOUマッピング・プロセスが最も効果的であることに注意することが重要です。インターバル・サイズが異なる場合、このプロセスは、TOUマップを適用する前に、最初にTOUマップの適切なインターバル・サイズに測定データを変換する必要があります。
つまり、TOUマップ・テンプレートごとに、測定データでサポートされる様々なインターバル・サイズを変換するのに十分なTOUマップ・タイプを設定する必要があります。たとえば、インターバル・サイズが15分、30分および60分の計量コンポーネントがある場合、各TOUマップ・テンプレートには、インターバル・サイズが15分、30分および60分のTOUマップ・タイプが必要です。
デフォルトTOUマップ・テンプレートと上書きTOUマップ・テンプレート
ほとんどのTOUマップではTOUマップ・タイプで定義されたTOUマップ・テンプレートを使用しますが、TOUマップではシステムの他の領域で使用されるフォールバック・パターンおよび上書きパターンもサポートしています。
- TOUマップのTOUマップ・タイプは、TOUデータを生成するのに使用されるデフォルト(またはフォールバック) TOUマップ・テンプレートを定義します。
- TOUマップのタイプは、フォールバック・テンプレートを上書きするために個々のTOUマップで参照できるTOUマップ・テンプレートを定義します。
- 個々のTOUマップには上書きテンプレートを設定できます。TOUマップに上書きテンプレートがない場合、TOUマップ・タイプで定義されたフォールバック・テンプレートがマップのTOUデータを生成するのに使用されます。
重要なTOUマップ・システム・イベント
特定のTOUマップ・タイプに関連付けられたTOUマップ・ビジネス・オブジェクトは、TOUマップ・データの生成に使用される特殊なシステム・イベントをサポートしています。
- TOUマップ・データの作成: 日付範囲を受信し、その日付範囲についてTOUマップの適切なTOUマップ・データを作成します。例として、「TOUマップ・データの作成」(D2-CRETMD-CT)アルゴリズム・タイプを参照してください。