メーターの概要

メーターは設備のタイプであり、システムで処理するデータを生成できる物理または仮想オブジェクトです。

メーターは、時間の経過に伴い1つ以上の設備構成を持つ場合があります。メーターの計量コンポーネント(該当する場合)は、設備構成を使用して設備に関連付けられます。

メーターの設備カテゴリ(設備のビジネス・オブジェクトでオプションとして定義されるもの)により、特定の設備が属する幅広いカテゴリが定義されます。このオプションは、設備のカテゴリに基づいてプロセスを実行するときのシステムの動作を決定する場合に、スマート・メーター・コマンドやその他のプロセスで使用されます。たとえば、設備ポータルを介して機器を表示すると、メーターまたは通信コンポーネントを表示したときには表示されない特定の機器固有のゾーンが表示されます。基本パッケージでは、メーターについて次の設備カテゴリがサポートされます。

  • スマート・メーター: これらのメーターはヘッドエンド・システムに関連付けられ、スマート・メーター・コマンドをサポートしています。これらの設備に関連付けられた計量コンポーネントは、非常に頻繁に検針されることが予期されます。これらのメーターでは定期推定がサポートされます
  • 自動検針メーター: これらのメーターもヘッドエンド・システムに関連付けることができますが、スマート・メーター・コマンドはサポートしません。計量コンポーネントは頻繁に検針されます。
  • マニュアル・メーター: これらのメーターは検針される頻度が低く、スマート・メーター・コマンドをサポートしていません。

設備の定義に使用される属性には、次のものがあります。

  • 設備のタイプ(スマート・メーターやマニュアル・メーターなど)、製造業者、モデルなどの設備に関する基本情報
  • シリアル番号、バッジ番号、メーター番号などの1つ以上の設備識別子。
  • スマート・メーターの場合、設備でヘッドエンド・システムと着信データ・シフトを指定することもできます。注意: これらのフィールドは、設備タイプでフォールバックが定義されていない場合にのみ必須です。

通信モジュールの概要

通信モジュールは、マニュアル・メーターの自動検針を可能にし、測定データおよびイベントを処理できない、またはそれらの処理に対応していないメーターのためにこのデータの電子伝送を処理します。この種類の設備は、装置としてマニュアル・メーターに添付され、消費量や他のデータを測定するモジュールの場合は、物理メーターのスカラー計量コンポーネントに関連付けられます。

マニュアル・メーターに関連付けられた通信モジュールは、マニュアル・メーター・ビジネス・オブジェクト(D1-ManualMeter)の「設備装置」リストで定義されます。詳細は、埋込みヘルプを参照してください。

通信モジュールの計量コンポーネントの作成

通信モジュールで使用される計量コンポーネントは、(D1-Registerビジネス・オブジェクトに基づく)スカラー指針計量コンポーネントである必要があり、マニュアル・メーターの設備構成で定義する必要があります。

通信モジュールでインターバル消費量も記録する場合は、(D1-IntervalChannelビジネス・オブジェクトに基づいて)インターバル・チャネル計量コンポーネントを作成し、マニュアル・メーターの設備構成にそれを追加して、指針計量コンポーネントの消費量参照計量コンポーネントとしてそれを追加します。

通信モジュールの測定および設備イベント処理

IMDシーダーおよび設備イベント・シーダーは、物理メーターの識別子ではなく、物理メーターに現在添付されている通信モジュール識別子を参照するペイロードをサポートしています。

物理メーターおよびそれに現在添付されている通信モジュールに基づいて、これらのシーダーは物理メーターの指針(または関連するインターバル)計量コンポーネントを識別し、初期測定または設備イベントのインスタンス化にそれを使用できます。

設備と特性

設備の特性を定義するには、「設備」ポータルの「設備特性」ゾーンを使用します。「設備タイプ」ポータルの「有効な設備特性タイプ」ゾーンで設備のタイプに定義されているタイプの特性のみを、設備に定義できます。