サービス・ポイントの概要

サービス・ポイントは、会社がサービスを提供する物理的な場所(通常はメーター・ソケット)であり、Oracle Utilities Meter Data Managementで、提供されるサービスのタイプやその測定方法を説明する情報を格納するために使用されます。設備はサービス・ポイントに取り付けられ、個々のサービス・ポイントと設備の間の関係は、時間の経過とともに変化する可能性があります。たとえば、時間の経過とともに、様々な設備が1つのサービス・ポイントに取り付けられる場合も、1つの設備が様々なサービス・ポイントに取り付けられる場合もあります。

サービス・ポイントには1つの設備のみを含めることができます。1つのサービス・ポイントに複数の設備が必要な場合は、親と子のサービス・ポイント関係を定義して、サービス・ポイントの階層を作成します。ユーザーは、サービス・ポイントごとに親サービス・ポイントを指定できます。この機能の例として、マンションの各部屋をマンションの共用領域に当たるサービス・ポイントにリンクする場合があげられます。または、サービス・ポイントごとに複数の設備を許可するよう規制緩和されたサービス・ポイントがあります。この例での親サービス・ポイントは市場サービス・ポイントIDであり、子サービス・ポイントは個々の設備に関連します。

サービス・ポイントを定義するために使用される属性には、次のものがあります。
  • サービス・ポイントに関する基本情報。たとえば、住所、タイム・ゾーン、市場、親サービス・ポイント(該当する場合)、ステータス、メイン・コンタクトなどです
  • 現在のサービス・ポイントが生命維持装置にサービスを提供しているかどうかや、サービス・ポイントに提供されている装置が特殊と判断されるかどうかに関する詳細
  • 現在のサービス・ポイントで実行されるフィールド作業に関連した情報。適用される警告や指示が含まれます
  • サービス・ポイントの測定サイクル、ルートおよびルート・シーケンス

アクセス・グループおよび部門を介したサービス・ポイント・アクセス

サービス・ポイント(およびサービス・ポイントに関連するオブジェクトとデータ、後述の説明を参照)へのアクセスは、アクセス・グループおよび部門に基づいて制限できます。

アクセス・グループによる制限

アクセス・グループに基づくサービス・ポイントのデータ・アクセス制限は、デフォルトで有効になっています。ユーザーは、ユーザー作業環境ポータルの「アクセス・セキュリティ」「アクセス・セキュリティ」タブでアクセス役割を介してユーザーに関連付けられたアクセス・グループを持つサービス・ポイント(および関連するオブジェクトとデータ)にのみアクセスできます。アクセス・グループおよびアクセス役割の詳細は、『管理ユーザー・ガイド』「行セキュリティの全体像」を参照してください。アクセス・グループによる制限は、「サービス・ポイント検索」ゾーン、「ルート管理」ポータル、「360度検索」ポータルや、他のゾーンおよびポータルでのサービス・ポイント問合せの使用を含め、すべてのサービス・ポイント問合せに適用されます。

部門による制限

部門に基づくサービス・ポイントのデータ・アクセス制限を有効にするには、メーター・データ管理マスター構成の「部門による管理」セクションの「部門の制限」ドロップダウン・リストから「Yes」を選択します。

この制限が有効な場合、ユーザーは、「ユーザー」ポータルの「その他」タブの「ユーザーのその他の情報」ゾーンでユーザーに関連付けられた部門を持つサービス・ポイント(および関連するオブジェクトとデータ)にのみアクセスできます。これは、「サービス・ポイント検索」ゾーン、「ルート管理」ポータル、「360度検索」ポータルや、他のゾーンおよびポータルでのサービス・ポイント問合せの使用を含め、すべてのサービス・ポイント問合せに適用されます。

バッジ管理外機器

一意に識別されない機器は、バッジ管理外と呼ばれます。これらのタイプの機器は、バッジ管理機器とは異なり、これらの機器自体を表す設備がありません。かわりに、これらは、「複数機器」サービス・ポイント・カテゴリを使用してサービス・ポイントに関連付けられます。これらのタイプのサービス・ポイントについては、使用を計算する必要がある機器を表すためにバッジ管理外機器のリストを構成できます。これは発行日が指定されたリストであり、このリストを使用すると、時間の経過に伴う機器のタイプと数を経時的に変更できます。機器のリストの消費量は、リストされている機器タイプに関連付けられる使用量またはサービス・ポイントで指定可能な取付上書き数量を使用して計算されます。