アダプタ開発キットの概要

Oracle Utilities Smart Grid Gateway (SGG) Adapter Development Kitは、顧客が特定のヘッドエンド・システムでSGGを使用するために、カスタマイズした独自のアダプタを作成する際の開始ポイントを提供します。SGGでは、その他のヘッドエンド・システムとの通信を容易にするために、Oracle Service Bus (OSB)およびOracle Business Process Execution Language (BPEL)を使用します。次の機能を構成できます。

測定データと設備イベントのロード: 測定データおよび設備イベントについて、Oracle Service Busを介してデータを解析し、スマート・メーター書式からOracle Utilities Service and Measurement Data Foundation統一書式にデータを変換します。

測定データと設備イベントの処理: メーター・ステータス・コードおよび設備イベント名からOracle Utilities Service and Measurement Data Foundation標準値への構成可能なマッピングです。

コミッション通信: メーター追加通知メッセージをサポートするビジネス・オブジェクトおよびBPELプロセス。

接続通信: 接続/切断の開始および接続/切断状態変更通知のメッセージをサポートするビジネス・オブジェクトおよびBPELプロセス。

切断通信: 接続/切断の開始および接続/切断状態変更通知のメッセージをサポートするビジネス・オブジェクトおよびBPELプロセス。

デコミッション通信: メーター取外通知メッセージをサポートするビジネス・オブジェクトおよびBPELプロセス。

現在値読取: メーター番号による検針の開始および検針変更済通知のメッセージをサポートするビジネス・オブジェクトおよびBPELプロセス。

設備ステータス・チェック: 供給中止検出の開始アウトバウンド通信、供給中止検出イベント通知インバウンド通信およびイベント通知の処理をサポートするビジネス・オブジェクトおよびOracle BPELプロセス。

アダプタ開発キットの提供内容

Oracle Utilities Smart Grid Gateway Adapter Development Kitには、次のものが含まれます。

Oracle Service Busサンプル・プロセス: Oracle Service Bus (OSB)構成として提供されるファイルの解析プロセスおよび変換プロセスのフレームワークとなり、使用検針および設備イベントを特定のヘッドエンド・システムからインポートする機能を作成する場合に、これを参照として使用できます。

Oracle Business Process Execution Languageサンプル・プロセス: Oracle Business Process Execution Language (BPEL)プロジェクトとして提供されるリモート接続、リモート切断、コミッション、デコミッション、設備ステータス・チェック、現在値読取の各コマンドをサポートする一連のサンプル通信プロセス。

Oracle Utilities Smart Grid Gatewayビジネス・オブジェクト: 測定データと設備イベントのロード、および双方向コマンド(コミッション、デコミッション、リモート接続、リモート切断、設備ステータス・チェックなど)をサポートするビジネス・オブジェクト。

サンプルの双方向通信テスト・ハーネス: BPELコンポジットとして提供されるヘッドエンド・システム・エミュレータ。

デモンストレーション・データ: 提供時(実装の一部として実行できるあらゆるカスタマイズの前)にアダプタ・プロセスで使用可能な、デモンストレーション・データベースで提供される一連のサンプル・データ。