統計の理解

特定のビジネス・ユース・ケースに関連する統計を取得するために連携する2つのオブジェクトがあります。

  • 統計の取得に関連する構成を定義する統計管理レコード。類似したタイプの統計のグループ化に使用されるカテゴリも定義します。

  • 統計スナップショットは、実際に計算された統計が取得されるレコードです。

統計管理

統計管理レコードでは、統計を自動的に計算するかどうかおよび計算する頻度が定義されます。さらに、スナップショット・レコードの保持ポリシーも管理できます。最新のスナップショットのみを保持するか、すべてのスナップショット・レコードを保持するか、あるいは定義した日数の間スナップショットを保持するかを指定できます。

システムには、統計管理のビジネス・オブジェクト(F1-Statistics)が用意されており、これはほとんどのユース・ケースでの使用が想定されています。そのライフサイクルには、統計スナップショット・レコードの定期的な取得および要求に応じた取得のサポートも含まれます。

統計スナップショット

統計スナップショット・オブジェクトは、統計詳細の計算および取得を担当するオブジェクトです。ユース・ケースごとに個別のビジネス・オブジェクトを定義する必要があります。ビジネス・オブジェクトのスキーマによって、取得する詳細を定義します。さらに、統計の取得を担当するアルゴリズムを「完了」状態への入力プラグインとして含める必要があります。

システムには、統計スナップショットのルート・ビジネス・オブジェクト(F1-Statistics)が用意されており、これには統計スナップショット・ビジネス・オブジェクトが従う必要があるライフサイクルが含まれています。フレームワークには明示的な統計スナップショット・ユース・ケースは用意されていません。使用している製品によっては、特定のユース・ケースに対する設定不要で使用可能なサポートが提供される場合があり、その場合は、特定の統計スナップショット・ビジネス・オブジェクトが用意されています。詳細は、使用している製品固有のドキュメントを参照してください。

統計の表示/レポート作成

製品には、統計管理レコードおよび統計スナップショット・レコードを定義し、データを基本形式で表示するメカニズムが用意されています。製品に特定のユース・ケースに対するサポートがある場合は、追加のポータルを使用して、統計をわかりやすい形式で表示することもできます。たとえば、グラフィック形式で表示できるデータを統計スナップショットで取得できます。さらに、複数の履歴統計スナップショット・レコードが保持されている場合は、ゾーンを定義して経時的な変化をグラフにできます。