バッチ・スケジューラの統合
Oracle Databaseには、バックグラウンド・プロセスの計画を簡略化するためのエンタープライズ全体のスケジューラが含まれています。スケジューラはDBMS_SCHEDULERパッケージによって実装されます。製品によってOracle Schedulerとの統合が可能になり、製品に同梱されているバックグラウンド・プロセスの計画が容易になります。
全体的に、Oracle DBMS Schedulerとの統合では次のエンティティをサポートしています。
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DBMSプログラム。 プログラムは、DBMSスケジューラでスケジュールする必要があるバッチ管理ごとに定義する必要があります。通常、プログラムによってバッチ・ジョブが起動されますが、かわりに特定のオプションを設定するように構成することが可能です。
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DBMSチェーン。 チェーンは、ステップ間で依存ルールを使用する一連のステップを定義します。ステップでは、そのステップの実際の処理を実行するプログラムを使用して、プログラムを参照します。依存ステップおよびそのステップがいつ実行されるかの条件を識別するために、ルールが各ステップに添付されます。たとえば、STEP_AとSTEP_Bで構成されるチェーンで、STEP_Aが成功したときのみSTEP_Bが開始できる場合、STEP_Bが開始するルールには"STEP_A SUCCEEDED"という条件を指定します。
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DBMSスケジュール。 定期的に実行する必要があるジョブ(毎晩実行するジョブなど)の事前定義された頻度。
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DBMSジョブ。特定のスケジュールで定期的にまたはアドホックで特定のプログラムまたはチェーンを実行する計画を定義します。
製品によって、これらのエンティティを保守したり、ジョブの発行、発行の管理、および過去の発行のレポートを実行する一連のビジネス・サービスが提供されます。詳細は、接頭辞"F1-DBMS"で始まるビジネス・サービスを参照してください。