外部アプリケーションでのアプリケーション・リンクの作成

Oracle Utilitiesアプリケーションをその他の外部アプリケーションと統合する場合、外部アプリケーションからOracle Utilitiesアプリケーション内の特定のポータルおよびページへのリンク(ディープ・リンクとも呼ばれる)を作成できます。これらのリンクでは通常、ユーザーが適切なターゲット・ポータルまたはページにナビゲートし、指定されたパラメータ値をポータルまたはページで使用できるようにするために、ビジネス・プロセス・アシスタント(BPA)スクリプトが使用されます。
注意: この手法は、現在の画面を維持することが重要な場合に、アプリケーション内から新しいブラウザ・タブを起動するために製品内で使用することもできます。たとえば、新しいブラウザ・タブを作成して、Oracle Utilities Work and Asset ManagementでGISビューアを起動します。

これを行うには、最後尾に疑問符(?)を追加し、構文"key=value"を使用して、パラメータをアプリケーションURLに追加します。複数のパラメータが必要な場合は、アンパサンド(&)を使用して各キー=値ペアを区切ります。アプリケーションで認識される事前定義済のパラメータ・キー値がいくつかあります。さらに、スクリプトで認識される特定のパラメータを指定できます。次のリストでは、事前定義済のパラメータについて説明します。

  • location=<navigation key> - 起動する正確なページがわかっている場合、'location='を使用して、そのページのナビゲーション・キー値をURLに含めることができます。たとえば、承認プロセスによって、調整を承認するためのEメールがユーザーに送信された場合、Eメール内に構成されたリンクに調整のナビゲーション・キーが含まれていることがあります。
  • script=<BPA script name> - ほぼすべてのユース・ケースにおいて、正しいページにナビゲートして正しい情報を表示できるようにするには、スクリプトが必要になります。場所がわかっていてURLで指定されていても、パラメータとして提供されるコンテキスト・データがある場合は、そのパラメータ・データをURLからページ・データ・モデルに移動して、ページがその情報にアクセスし、正しいレコードを表示できるようにするのはスクリプトの役割となります。ターゲット・ページが動的で、パラメータで指定された情報に基づく場合は、スクリプトを使用して、起動するページを決定できます。
  • portal=true - ターゲット・ページがポータル・ページである場所パラメータを使用し、コンテキスト・データを渡す場合、このパラメータを使用します。これにより、パラメータ・データをポータル・コンテキストにプッシュする必要があることをシステムで認識できます。
  • initNav=false - デフォルトでは、スクリプトが指定されているが、場所属性が指定されていない場合は、スクリプトを実行する前にシステムによりユーザーのホーム・ページにナビゲートされます。スクリプト自体に初期ステップの1つとしてターゲット・ページにナビゲートするステップが含まれている場合、ホーム・ページへのナビゲーションは不要であり、パフォーマンスが低下する可能性があります。ホーム・ページをバイパスするために、このオプション属性をURLに含めることができます。
    注意: 技術的な理由により、引き続きシステムがページを起動する必要があります。そのために、ゾーンのない空白のポータルが使用されます。スクリプトで開始されるナビゲーションの前に、このポータル(「アプリケーションの起動」と呼ばれる)が短時間表示されることがあります。さらに、スクリプトにエラーがある場合またはスクリプトがどこにもナビゲートしない場合、これはユーザーが留まるポータルです。
  • minDashboard=true - このオプションは、アプリケーションの起動の一部としてダッシュボード領域を最小化します。(ユーザーは、必要に応じて自分でダッシュボードを最大化できます)。このオプションを使用すると、アプリケーションの起動速度が向上する可能性があります。これが効果的であるかどうかは、ユース・ケースによって異なります。アプリケーションを起動する理由が、ユーザーを特定のレコードに誘導して、そのレコードの詳細を表示することである場合、ダッシュボードではレコードに関する有益な情報が提供される可能性があります。この場合は、デフォルトでダッシュボードを表示する(このパラメータをURLに含めない)ことが適切である可能性があります。一方、すでにアプリケーションを使用しているユーザーが、最初のタブで元のページを開いたまま新しいブラウザ・タブを開くリンクをクリックし、選択したレコードに関するユーザー固有の詳細を表示するというユース・ケースの場合、ダッシュボードには、元のタブにすでに表示されているものと同じ情報が含まれる可能性があります。この場合は、ダッシュボードを最小化すると効果的である可能性があります。

たとえば、システムを起動するアプリケーションURLがhttp://system-server:1234/cis.jsp:であるとすると、次のURLは、特定のアカウントについてスクリプトCM-StopAutoPayを起動することを示します。

  • http://system-server:1234/cis.jsp?script=CM-StopAutoPay&ACCT_​ID=1234512345&location=accountMaint

パラメータを指定する順序は関係ありません。システムでは正しい順序で処理されます。たとえば、次に示す例はシステムで同様に処理されます。

  • http://system-server:1234/cis.jsp?ACCT_​ID=1234512345&script=CM-StopAutoPay&location=accountMaint
  • http://system-server:1234/cis.jsp?ACCT_​ID=1234512345&location=accountMaint&script=CM-StopAutoPay

これらのパラメータは、セッションの間、すべてのスクリプトからアクセス可能な共通領域に保持されます。これらのパラメータをスクリプトで使用するには、対応する%PARM-<name>グローバル変数を参照します。この例では、システムが起動した後に、スクリプトで%PARM-ACCT_​IDグローバル変数を使用して前述のアカウントIDパラメータ値にアクセスできます。また、これらのパラメータは一時格納にもロードされることに注意してください(前述の例の場合、渡された値がACCT_​IDという一時格納変数にも保持されます)。

アプリケーションURLの決定

アプリケーション・ロジック内からリンクを作成する場合、サービス・スクリプトF1-EnviURLを使用して、アプリケーションURL情報を取得および作成できます。