組込みOracle Databaseアクションでの接続

Autonomous Databaseからデータベース・アクションにアクセスできます。データベース・アクションは、Autonomous Databaseの開発ツールです。データベース・アクションを使用すると、ワークシートでSQL文、問合せおよびスクリプトを実行できます。

データベース・アクションについて(SQL Developer Web)

データベース・アクションは、Autonomous Databaseの開発ツール、データ・ツール、管理およびダウンロードの機能を備えたWebベースのインタフェースです。

次の表に、データベース・アクションの主な機能を示します。Autonomous Databaseインスタンス上のデータベース・アクションには、Oracle Cloud Marketplaceからアプリケーションをダウンロードした場合に追加のカードが含まれる場合があります。

機能領域 データベース・アクション・カード
開発環境

SQL、データ・モデラー、REST、JSON、チャート、スケジューリング、Oracle Machine Learning、Graph Studio、Oracle APEX

Data Studio

データ・ロード、カタログ、データ・インサイト、データ変換およびデータ分析

管理者

データベース・ユーザー、APEXワークスペース、Data Pump、クライアント資格証明のダウンロードおよびResource Managementルールの設定

監視

パフォーマンス・ハブとデータベース・ダッシュボード

ダウンロード

Oracle Instant ClientのダウンロードとSODAドライバのダウンロード

関連サービス

Restful Data Services (ORDS)とSODA、およびOracle Machine Learning Restful Servicesへのアクセス

詳細は、Oracle Databaseアクションの使用データベース・アクションについてを参照してください。

ADMINとしてのデータベース・アクションへのアクセス

データベース・アクション(SQL Developer Webとも呼ばれる)は、各Autonomous Databaseインスタンスにバンドルされています。

データベース・アクションはOracle REST Data Servicesで実行され、アクセスはスキーマベースの認証を介して提供されます。データベース・アクションを使用するには、データベース・アクションに対応したスキーマを持つデータベース・ユーザーとしてサインインする必要があります。デフォルトで、ADMINユーザーはデータベース・アクションにアクセスできます。

別のデータベース・ユーザーのスキーマによるデータベース・アクションへのアクセスを有効にするには、データベース・ユーザーへのデータベース・アクション・アクセス権の付与を参照してください。

ノート

Autonomous Databaseがプライベート・エンドポイントを使用するように構成されている場合、同じVirtual Cloudネットワーク(VCN)内のクライアントからのみデータベース・アクションにアクセスできます。

詳細は、プライベート・エンドポイントを使用したネットワーク・アクセスの構成を参照してください。

Oracle Cloud Infrastructureコンソールからデータベース・アクションにアクセスするには:

  1. Autonomous Databaseの詳細ページで、「データベース・アクション」ドロップダウン・リストをクリックします。
  2. クイック・リンクを選択してクイック・リンク・アクションに直接移動するか、「すべてのデータベース・アクションの表示」を選択してデータベース・アクション起動パッド全体にアクセスします。

    たとえば、「SQL」をクリックしてSQLワークシートを使用します。SQLワークシートでは、「コンシューマ・グループ」ドロップダウン・リストを使用して、SQLまたはPL/SQLコードを実行するコンシューマ・グループを選択できます。詳細は、ワークシート・エディタでのSQL文の実行に関する項を参照してください。

ブラウザによっては、コンソールがADMINとしてデータベースにアクセスできない場合、データベースのADMINユーザー名とパスワードの入力を求められます。

adb_database_actions_signin.pngの説明が続きます

データベース・ユーザーへのデータベース・アクションのアクセス権の付与

ADMINユーザーは、他のデータベース・ユーザーのデータベース・アクションにアクセスできます。

サービス管理者以外のデータベース・ユーザーは、Oracle Cloud Infrastructureコンソールにアクセスできません。次のように、ADMINユーザーはデータベース・アクションへのアクセス権を付与できます:

  • データベース・アクションを使用して、ユーザーを作成し、ユーザーにロールを割り当てます。ユーザーがすでに存在する場合は、スキーマに対して「Webアクセス」が選択されていることを確認します(「Webアクセス」が選択されている場合、ユーザーのカードに「REST有効」と表示されます)。

    データベース・ユーザーの追加方法は、Autonomous Databaseでのユーザーの作成に関する項を参照してください。

    データベース・アクションに必要なロールの詳細は、データベース・アクションからツールにアクセスするために必要なロールを参照してください。

  • データベース・アクションにアクセスするためのURLをユーザーに提供します。

ユーザーを追加して「Webアクセス」を選択した後、ADMINは、データベース・アクションにアクセスするためのURLをユーザーに提供します:

  1. 「データベース・アクション」で、ナビゲーション・アイコンをクリックして使用可能なアクションを表示します。
  2. 「管理」「データベース・ユーザー」を選択します。

    ユーザー名、ユーザーがREST対応かどうか、最終ログイン日時などのユーザーに関する情報が表示されます。ユーザーのカードの左側のアイコンには、ユーザーのステータスが緑(オープン)、青(ロック)または赤(期限切れ)のいずれかの色で表示されます。

    デフォルトのビューはカード・ビューです。「カード・ビュー」または「グリッド・ビュー」アイコンをクリックして、グリッド・ビューまたはカード・ビューを選択できます。

  3. ユーザーのカードにURLが表示されるのは、ユーザーがREST対応の場合のみです。データベース・アクションにアクセスするためのURLを提供します。クリップボードにコピーをクリックして、URLをクリップボードにコピーします。

    adb_database_actions_user_access.pngの説明が続きます

  4. コピーしたURLをユーザーに提供します。

ユーザーにURLを指定した後、データベース・アクションにアクセスするために、ユーザーはそのURLをブラウザにペーストし、「サインイン」ダイアログにユーザー名とパスワードを入力します。

データベース・アクションからツールにアクセスするために必要なロール

組込みのAutonomous Databaseツールを使用するために必要なデータベース・ロールをリストします。

ADMINユーザーとしてデータベース・アクションに接続すると、使用可能なAutonomous Databaseツールにアクセスできるように多くのデータベース・ロールが設定されます。非ADMINユーザーとしてデータベース・アクションに接続すると、必要な権限がない場合は、Autonomous Databaseツールのデータベース・アクション・カードの一部が非表示になります。

ADMINユーザーとして、Autonomous Databaseツールへのユーザー・アクセスを許可する適切なロールを設定します。詳細については、Manage User Roles and Privileges on Autonomous Databaseを参照してください。

Autonomous Databaseツール 必要なロール 詳細情報
Oracle Machine Learning(OML) OML_DEVELOPER Oracle Machine Learning
Graph Studio GRAPH_DEVELOPER Autonomous DatabaseでのOracle Graphの使用
Data Studio (Catalog、Data Load、Data Analysis、Data Insightsを含む) DWROLE

「Data Studioの概要」ページ

データ変換 DATA_TRANSFORM_USER

バニティURLを使用したデータベース・アクション、Oracle APEX、Oracle REST Data Servicesおよび開発者ツールへのアクセス

デフォルトでは、oraclecloudapps.comのドメイン名を使用して、Autonomous Database上のOracle APEXアプリケーション、RESTエンドポイントおよび開発者ツールにアクセスします。オプションで、ブランド・アイデンティティのプロモートに役立つ、覚えやすいバニティURLまたはカスタム・ドメイン名を構成することもできます。

選択したベンダーから目的のドメイン名および一致するSSL証明書を取得したら、Autonomous Databaseをバックエンドとして使用して、Virtual Cloud Network (VCN)にOracle Cloud Infrastructure Load Balancerをデプロイします。Autonomous Databaseインスタンスは、同じVCN内のプライベート・エンドポイントを使用して構成する必要があります。詳細は、プライベート・エンドポイントを使用したネットワーク・アクセスの構成を参照してください。

さらに学習するには、次を参照してください: