データベース移行のトラブルシューティング
Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationの使用中に発生する問題のタイプに応じて、OCIコンソールの「メトリック」グラフ、手動バックアップに含まれるログ・ファイルおよびトレイル・ファイル、または移行ページのログを使用すると、根本原因を特定して移行構成を更新することができます。
メトリック
メトリックは、各デプロイメントで5分ごとに収集されます。生成されるデータは、発生する可能性がある問題のトラブルシューティングに役立ちます。
詳細は、データベース移行のメトリックを参照してください。
アラーム
「詳細」ページのメトリックごとに、条件が満たされたときに通知するアラートを作成できます。たとえば、OCPU消費が50%未満になったときに通知するアラームを作成できます。
詳細は、デフォルトのメトリック・チャートの表示を参照してください。
ログ
データベース移行の「ジョブの詳細」ページには、パフォーマンスをトラブルシューティングするための詳細なエラー情報が表示され、ログにアクセスできます。
データベース移行サービス・ジョブのログ
データベース移行サービスは、すべての移行ジョブ中にログを生成します。
「移行の詳細」ページで、「ジョブ」をクリックし、「ログのダウンロード」をクリックしてログをダウンロードします。
Data Pumpログ
「移行の詳細」ページで、「ジョブ」をクリックし、「リソース」セクションの下の「フェーズ」をクリックします。
移行ジョブのData Pump ExportまたはData Pump Importフェーズで問題が発生した場合は、フェーズ名がクリック可能なハイパーリンクとして表示されます。
ログにアクセスするには、次の2つの方法があります:
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アクション・メニュー(3つのドット)をクリックし、「データポンプ・ログのダウンロード」をクリックします
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フェーズ名をクリックすると、「詳細の表示」パネルが開き、「データポンプ・ログのダウンロード」ボタンが表示されます。
エラー・メッセージ
Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationのジョブ出力ログにエラー・メッセージが報告されます。
ジョブ出力ログでORAやPR*などのエラーが報告されている場合は、これらのエラーの原因とアクションを理解するために、Oracle Databaseエラー・メッセージ・リファレンス(データベース・エラー・メッセージ)でエラーをコード別に参照できます。
作業リクエストの詳細
「データベース移行ジョブの詳細」および「移行の詳細」ページには、リソース作業リクエストのリストが表示されます。
「作業リクエスト」リストでは、リソースの作成、更新、検証、クローニング、削除などの長時間実行操作をモニターできます。リスト内の作業リクエストをクリックして、「作業リクエストの詳細」ページに移動し、詳細情報を表示します。
OCI作業リクエストの詳細は、作業リクエストを参照してください
接続作成失敗のトラブルシューティング
Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationで、接続(odms-connection)リソースが失敗状態になっている場合は、次のステップを実行します。
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接続のOCIDを取得します。
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OCI Webコンソールの使用:
OCIコンソールに移動し、「データベース移行サービス」/「データベース接続」を開きます(https://console.us-phoenix-1.oraclecloud.com/odms/registrationsなど)。
失敗した接続をリストで探し、「アクション」(3つのドット)メニューから「OCIDのコピー」を選択します。
-
Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
失敗した接続が作成されたコンパートメントのOCIDが必要です。
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すべての接続リソースをリスト表示し、失敗を探します:
oci database-migration connection list -c `compartmentOCID`
-
接続の表示名がわかっている場合は、それを使用して結果をフィルタ処理できます:
oci database-migration connection list -c `compartmentOCID` --display-name `connectionDisplayName`
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-
接続作成リクエストに関連付けられた作業リクエストのOCIDを取得します。
-
Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
失敗した接続が作成されたコンパートメントのOCIDが必要です。次の例に示すように、database-migration >> work-request >> listを使用して確認できます。
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接続のOCIDを使用して作業リクエストをリスト表示します:
oci database-migration work-request list --resource-id odms-connection-OCID --compartment-id odms-connection-compartment-OCID
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コンパートメントのOCIDを使用して、コンパートメントの作業リクエストをリスト表示します:
oci database-migration work-request list --compartment-id odms-connection-compartment-OCID
-
sort-by
オプションを使用して、結果をdisplayName
またはtimeCreated
でソートします:oci database-migration work-request list --compartment-id odms-connection-compartment-OCID --sort-by displayName
-
sort-order
オプションと一緒にasc
またはdesc
を使用します:oci database-migration work-request list --compartment-id odms-connection-compartment-OCID --sort-oder ASC
指定できるソート順は1つのみです。
--sort-by timeCreated
のデフォルトの順序は降順です。
-
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データベース移行REST APIの使用:
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接続のOCIDを使用して作業リクエストをリスト表示します:
ListWorkRequestsを参照してください
GET /20210929/workRequests?resourceId=odms-connection-OCID&compartmentId=odms-connection-compartment-OCID
-
コンパートメントのOCIDを使用して、コンパートメントの作業リクエストをリスト表示します:
GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource
-
sort-by
オプションを使用して、結果をdisplayName
またはtimeCreated
でソートします:GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource&sortBy=displayName
-
sort-order
オプションと一緒にasc
またはdesc
を使用します:GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource&sortOrder=ASC
指定できるソート順は1つのみです。
--sort-by timeCreated
のデフォルトの順序は降順です。
-
-
-
作業リクエストのOCIDを使用して、失敗に関する詳細、ログおよびエラーを取得します:
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Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
-
作業リクエスト識別子を使用して詳細を取得します:
oci database-migration work-request get --work-request-id workRequestId
-
作業リクエスト識別子を使用してエラーをリスト表示します:
oci database-migration work-request-error list --work-request-id workRequestId
-
作業リクエスト識別子を使用してログをリスト表示します:
oci database-migration work-request-logs list --work-request-id workRequestId
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-
データベース移行REST APIの使用:
-
作業リクエスト識別子を使用して詳細を取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}
GetWorkRequestを参照してください
-
作業リクエスト識別子を使用してエラーを取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}/errors
ListWorkRequestErrorsを参照してください
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作業リクエスト識別子を使用してログを取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}/logs
ListWorkRequestLogsを参照してください
-
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作業リクエスト内のログおよびエラーを調べて、報告された問題を解決します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。
移行作成失敗のトラブルシューティング
Oracle Cloud Infrastructure Database Migrationで、移行(odms-migration)リソースが失敗状態になっている場合は、次のステップを使用して失敗の詳細を収集します:
-
移行のOCIDを取得します。
-
OCI Webコンソールの使用:
OCIコンソールに移動し、「データベース移行サービス」→「移行」を開きます(https://console.us-phoenix-1.oraclecloud.com/odms/migrationsなど)。
失敗した移行をリストで探し、「アクション」(3つのドット)メニューから「OCIDのコピー」を選択します。
-
Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
失敗した移行が作成されたコンパートメントのOCIDが必要です。
-
すべての移行リソースをリスト表示し、失敗を探します:
oci database-migration migration list -c `compartmentOCID`
-
移行の表示名がわかっている場合は、それを使用して結果をフィルタ処理できます:
oci database-migration migration list -c `compartmentOCID` --display-name `migrationDisplayName`
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移行作成リクエストに関連付けられた作業リクエストのOCIDを取得します。
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Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
失敗した移行が作成されたコンパートメントのOCIDが必要です。
-
移行のOCIDを使用して作業リクエストをリスト表示します:
oci database-migration work-request list --resource-id odms-migration-OCID --compartment-id odms-migration-compartment-OCID
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コンパートメントのOCIDを使用して、コンパートメントの作業リクエストをリスト表示します:
oci database-migration work-request list --compartment-id odms-migration-compartment-OCID
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sort-by
オプションを使用して、結果をdisplayName
またはtimeCreated
でソートします:oci database-migration work-request list --compartment-id odms-migration-compartment-OCID --sort-by displayName
-
sort-order
オプションと一緒にasc
またはdesc
を使用します:oci database-migration work-request list --compartment-id odms-migration-compartment-OCID --sort-oder ASC
指定できるソート順は1つのみです。
--sort-by timeCreated
のデフォルトの順序は降順です。
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データベース移行REST APIの使用:
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移行のOCIDを使用して作業リクエストをリスト表示します:
GET /20210929/workRequests?resourceId=odms-migration-OCID&compartmentId=odms-migration-compartment-OCID
ListWorkRequestsを参照してください
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コンパートメントのOCIDを使用して、コンパートメントの作業リクエストをリスト表示します:
GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource
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sort-by
オプションを使用して、結果をdisplayName
またはtimeCreated
でソートします:GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource&sortBy=displayName
-
sort-order
オプションと一緒にasc
またはdesc
を使用します:GET /20210929/workRequests?compartmentId=compartment-OCID-of-resource&sortOrder=ASC
指定できるソート順は1つのみです。
--sort-by timeCreated
のデフォルトの順序は降順です。
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作業リクエストのOCIDを使用して、失敗に関する詳細、ログおよびエラーを取得します:
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Oracle Database Migrationサービス(database-migration) OCIコマンドライン・インタフェースの使用:
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作業リクエスト識別子を使用して詳細を取得します:
oci database-migration work-request get --work-request-id workRequestId
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作業リクエスト識別子を使用してエラーをリスト表示します:
oci database-migration work-request-error list --work-request-id workRequestId
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作業リクエスト識別子を使用してログをリスト表示します:
oci database-migration work-request-logs list --work-request-id workRequestId
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データベース移行REST APIの使用:
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作業リクエスト識別子を使用して詳細を取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}
GetWorkRequestを参照してください
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作業リクエスト識別子を使用してエラーを取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}/errors
ListWorkRequestErrorsを参照してください
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作業リクエスト識別子を使用してログを取得します:
GET /20210929/workRequests/{workRequestId}/logs
ListWorkRequestLogsを参照してください
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作業リクエスト内のログおよびエラーを調べて、報告された問題を解決します。
APIの使用およびリクエストの署名の詳細は、REST APIおよびセキュリティ資格証明を参照してください。SDKについては、ソフトウェア開発キットとコマンドライン・インタフェースを参照してください。