Oracle Cloudでのバックアップの自動化およびストレージ
リカバリ・サービスは、デフォルトでOracle Cloudにバックアップを格納します。
リカバリ・サービスは、Oracle Cloudにバックアップ・ストレージを一元化します。保護ポリシー・ベースのメカニズムにより、データベースのバックアップの保存および記憶域の要件が制御されます。ストレージの使用率または監視に対処するために手動タスクを実行する必要はありません。
コンソールを使用してバックアップ設定を簡単に構成できるため、OCI管理の自動バックアップ機能はOracle Cloudデータベースの推奨バックアップ方法です。
Exadata Cloud Serviceインスタンス・データベースやOracle Base Database DB SystemなどのOracle Database Serviceリソースの自動バックアップを有効にすると、Autonomous リカバリ・サービスをバックアップの保存先として設定できます。バックアップの保存、クラウド・ストレージの場所およびバックアップ保護を自動化するには、リカバリ・サービス保護ポリシーを割り当てる必要があります。
データベースは、完全かつセキュアなデータ保護のために、バックアップをリカバリ・サービスに転送できます。
リカバリ・サービスを使用してオンデマンドの長期保存(LTR)バックアップを作成し、バックアップを最大10年間保持できます。LTRバックアップは自動バックアップから独立しており、Object Storageの頻度の低いアクセス層に格納されます。LTRバックアップをリストアして、保持期間内に新しいデータベースを作成できます。
リカバリ・サービスでは、データベースごとに単一の保護ポリシーが適用されます。保護ポリシーは、リカバリ可能性のためにデータベース・バックアップを保持する日数を定義します。ポリシーでは、バックアップを格納する優先クラウドの場所(マルチクラウドOracle Databasesの場合)を設定し、バックアップを保護するための保持ロックを設定するオプションも提供します。
Oracle Database@AzureやOracle Database@Google CloudなどのマルチクラウドOracle Databasesの場合、リカバリ・サービスは、ソース・データベースが存在する同じクラウドの場所にバックアップを格納する柔軟性を提供します。詳細は、マルチクラウドのOracle Databaseバックアップのサポートを参照してください。
リカバリ・サービスには、バックアップ保持の一般的なユース・ケースをカバーするOracle定義の保護ポリシー(Platinum、Gold、SilverおよびBronzeポリシー)のグループが含まれます。オプションで、内部ストレージの需要にあわせてカスタム・ポリシーを作成できます。
カスタム・ポリシーを使用すると、最小期間である14日から最大期間である95日までの範囲で、バックアップを柔軟に保持できます。保存期間が期限切れになるまで、バックアップからデータベースをリカバリできます。
Oracle Cloudデータベースのバックアップ管理者は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)コンソールを使用して、バックアップ計画に保護ポリシーを作成および適用できます。複数のデータベースを1つの保護ポリシーに関連付けることができます。