Autonomous Container Databaseの作成
ノート:
Oracle Public CloudおよびExadata Cloud@Customerデプロイメントでは、23aiデータベース・ソフトウェア・バージョンを持つAutonomous Container Database (ACD)をプロビジョニングできるのは、適切なタグで作成されたECPUベースのAutonomous Exadata VMクラスタ(AVMC)のみです。詳細は、23ai Database Software Version Tag Requirementsを参照してください。必要なIAMポリシー
デプロイメントの選択 | IAMポリシー |
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Oracle Public Cloudおよびマルチクラウド |
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Exadata Cloud@Customer |
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最小リソース要件
- 8 ECPUまたはノード当たり2 OCPU
- 50GBローカル・ストレージ/ノード
関連ライブ・ラボ
この手順を試してみる場合は、フリート管理者専用Oracle Autonomous Databaseワークショップのラボ6: Autonomous Container Databaseのプロビジョニングを参照してください。
手順
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Oracle Cloud Infrastructureコンソールで、Autonomous Databaseに移動します。
手順については、Oracle Cloud Infrastructureコンソールでの専用Autonomous Databaseへのアクセスを参照してください。
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サイド・メニューのリソース・タイプ・リストで、「Autonomous Container Database」をクリックします。
現在のコンパートメント内のAutonomous Container Databaseのリストが表示されます。
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Autonomous Container Databaseを作成するコンパートメントを選択します。
Autonomous Container Databaseのリストがリフレッシュされて、選択したコンパートメント内のものが表示されます。
-
「Autonomous Container Databaseの作成」をクリックします。
「Autonomous Container Databaseの作成」ページが表示されます。
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「Autonomous Container Databaseの作成」ページに次の情報を入力します:
設定 説明 ノート コンパートメント
Autonomous Exadata VMクラスタをホストするコンパートメントを選択します。
Display name
リソースを簡単に識別できるようにするわかりやすい説明またはその他の情報を入力します。
表示名は一意ではなく、必要なときにいつでも変更できます。
機密情報を入力しないでください。
コンテナ・データベース名
コンテナ・データベースの名前を入力します。使用できるのは文字と数字のみです。先頭は文字で、最大30文字です。
コンテナ・データベース名は、Autonomous Exadata VMクラスタ全体で一意である必要があります。ヒント :
コンテナ・データベース名は、Oracle Key Vault (OKV)ウォレットの名前を指定するために使用されます。この名前を使用して、OKVコンソールでAutonomous Container Databaseに関連付けられているOKVウォレットを検索できます。Exadataインフラストラクチャ
新しいAutonomous Container DatabaseをホストするExadataインフラストラクチャ。
Mulitcloud ACDリソースを作成するには、リソース・コンパートメント・セレクタをマルチクラウド・コンパートメントに設定し、目的のExadataインフラストラクチャを選択します。 Autonomous Exadata VMクラスタ
新しいAutonomous Container DatabaseをホストするAutonomous Exadata VMクラスタ。
Mulitcloud ACDリソースを作成するには、リソース・コンパートメント・セレクタをマルチクラウド・コンパートメントに設定し、目的のAutonomous VMクラスタを選択します。 コンテナ・データベース・ソフトウェア・バージョン
Autonomous Container DatabaseのOracle Databaseソフトウェア・バージョン。
好みに応じて、次のいずれかのオプションを選択します。
- ベース・イメージからバージョンを選択: このオプションを選択する場合は、「ベース・イメージの選択」リストからOracle Databaseソフトウェア・バージョンを選択します。
- カスタム・データベース・ソフトウェア・イメージ: このオプションを使用すると、「カスタム・イメージの選択」ダイアログからカスタム・イメージを選択できます。
カスタム・ソフトウェア・イメージの作成方法については、Autonomous Databaseソフトウェア・イメージの作成を参照してください。
ベース・イメージからバージョンを選択する際に、最新のOracle Databaseソフトウェア・バージョンまたは直前のバージョンを選択できます。例: Autonomous Databaseでサポートされている最新のOracle Databaseバージョンが19.26.0.1.0であるとします。次に、「ベース・イメージの選択」ドロップダウン・リストに19.26.0.1.0および19.25.0.1.0が表示されます。
Oracle Public CloudおよびExadata Cloud@Customerデプロイメントでは:- DatabaseVersionタグが23aiに設定されているECPUベースのAVMCでは、23ai ACDのみをプロビジョニングできます。
- このAVMC内に19c ACDを作成することはできません。同様に、19c ACDは、23aiタグで作成されていないAVMCでのみプロビジョニングできます。
19cと23aiの両方のACDを同じAVMC内にプロビジョニングすることはできません。
自動メンテナンスを構成します
自動メンテナンスを構成するパネルには、次のデフォルト設定が表示されます。
- メンテナンス方法:タイムゾーン・ファイル更新を使用したローリングは無効です。
- コンテナ・データベースのメンテナンス・バージョン:次のリリース更新(RU)
- メンテナンス・スケジュール:スケジュール・プリファレンスが指定されていません。
オプションで、「自動メンテナンスの編集」ダイアログを起動する「メンテナンス・スケジュールの変更」をクリックして、メンテナンス・プリファレンスまたはスケジュールを構成できます。
DSTはDaylight Savings Timeの略。
自動メンテナンスの編集
メンテナンス方法の構成: ローリングまたは非ローリング・メンテナンス方法を選択します。
オプションで、「タイムゾーン更新の有効化」を選択することもできます。
詳細は、サービス・メンテナンス・タイプを参照してください。
コンテナ・データベース・メンテナンス・バージョンの構成: 「次のRU」または「最新のRU」を選択して、ACDの次のメンテナンス・バージョンを構成します。
自動メンテナンス・スケジュールの構成: オプションで、メンテナンス・スケジュールをデフォルト(必要に応じてOracleでメンテナンスをスケジュールできるプリファレンスなし)からOracle Public Cloudの「カスタム・スケジュール」およびExadata Cloud@Customerの「スケジュールの指定」に変更できます。カスタム・スケジュールの選択に関するガイダンスは、カスタマイズ可能なメンテナンス・スケジュールの設定を参照してください。
「保存」をクリックして、このダイアログを閉じます。
タイムゾーン・ファイルを更新するには、ACDおよび関連するAutonomous Databaseの完全な停止時間が必要です。停止時間は、タイムゾーンに依存するデータの量によって異なります。
タイムゾーン更新を含むすべてのRUには、非ローリング・メンテナンス方法(フル・システム・ダウンタイムあり)でのみパッチが適用されます。そのため、ローリング方式にメンテナンスを構成し、タイムゾーン更新を有効にすると、タイムゾーン更新を含むすべてのRUが非ローリング方式でのみ適用されます。タイムゾーン更新のないRUのみがローリング方式で適用されます。
Autonomous Data Guard構成では、非ローリング・メンテナンス方法では、パッチ適用が完了するまで、それぞれのメンテナンス・ウィンドウ中にプライマリACDとスタンバイACDの停止時間が発生します。
バックアップの構成: 自動バックアップの有効化
デフォルトでは、自動バックアップはACDに対して有効です。オプションで、「自動バックアップの有効化」チェック・ボックスの選択を解除して無効にすることもできます。
Autonomous Data Guardを使用したACDのプロビジョニング中に、自動バックアップを無効にすることはできません。
ACDに対して無効になっている場合、Autonomous Container Databaseのバックアップ設定の編集で説明されているステップに従って、後でOracle Cloud Infrastructure (OCI)コンソールから自動バックアップを有効にできます。ただし、一度有効にすると、ACDの自動バックアップを無効にすることはできません。
自動バックアップの有効化がなんらかの理由で失敗した場合、ACDのプロビジョニングも失敗し、エラー・メッセージが表示されます。回避策として、自動バックアップを無効にしてACDをプロビジョニングし、後でACDの「詳細」ページから有効にできます。
バックアップの構成: バックアップの保存先タイプ
ACDのプロビジョニング中にバックアップ保存先を選択し、サポートされているバックアップ保存先を選択できるかどうかは、デプロイメント・プラットフォームによって異なります。
様々なバックアップの保存先タイプの詳細は、バックアップの保存先を参照してください。
適用対象:
Exadata Cloud@Customer
適用先:
マルチクラウド
バックアップの構成: バックアップ保存期間(日)
自動バックアップを有効にした後、ニーズに合せてバックアップ保持期間の値を指定します。7日から95日までの任意の値を選択できます。
様々なAutonomous Databaseデプロイメントのバックアップ保持ポリシー値の詳細は、バックアップ保持ポリシーを参照してください。
バックアップの構成: クロスリージョン・バックアップ・コピーの有効化 オプションで、「リージョン間バックアップ・コピーの有効化」を選択し、バックアップ・コピーのリージョンを指定します。
適用対象: Oracle Public Cloudのみ
Autonomous Data Guardが有効になっているACDでは、クロス・リージョン・バックアップ・コピーを有効にできません。
連絡先電子メール
オプションで、Autonomous Container Databaseに関する操作上の通知、お知らせおよび計画外のメンテナンス通知を受信する連絡先電子メールを追加できます。 Oracleでは、重要な通知やお知らせが見逃されないように、可能な場合は常に、管理者グループではなく管理者グループの電子メール・アドレスを使用することをお薦めします。 詳細オプションの表示/詳細オプションの非表示
デフォルトでは、詳細オプションは表示されません。「拡張オプションの表示」をクリックして表示します。
拡張オプション: 管理
オプションで、ニーズにあわせて、次のリソース管理属性に適した値を定義できます。
- データベース分割しきい値(CPU): Autonomous Databaseが複数のノードでオープンされるCPU値。この属性のデフォルト値は、ECPUの場合は64、OCPUの場合は16です。
- ノード・フェイルオーバー予約(%):ノード・フェイルオーバーをサポートするためにノード間で予約されているCPUの割合を決定します。指定できる値は0%、25%、50%で、デフォルト・オプションは50%です。
- 分散アフィニティ: Autonomous Databaseを最小ノードまたは最大ノード間でオープンする必要があるかどうかを決定します。デフォルトでは、「最小ノード数」が選択され、「最大ノード数」がもう一方のオプションになります。
オプションで、「共有サーバー接続の有効化」を選択して、Netサービス・アーキテクチャをサポートします。
ノード・フェイルオーバー予約が0%に設定されている場合、Autonomous Databaseは、VM障害時およびデータベース・パッチ適用やコンテナ・データベースの再起動などのメンテナンス操作中に完全な停止が発生する可能性があります。
共有サーバー・アーキテクチャにより、データベース・サーバーでは、多数のクライアント・プロセスで非常に少数のサーバー・プロセスを共有できるようになり、サポートされるユーザー数が増大します。ACDのプロビジョニング後に共有サーバー・アーキテクチャを無効にすることはできません。詳細は、特殊用途の接続機能を参照してください。
拡張オプション: 暗号化キー
オプションで、Oracle管理暗号化キーのかわりに顧客管理暗号化キーを使用するようにAutonomous Container Databaseを構成できます。
デプロイメントに応じて、「このテナンシで顧客管理キーを使用して暗号化」および次のいずれかのオプションを選択します:
- OCI Vaultサービス:このオプションを使用して、リストからVaultおよびマスター暗号化キーを選択します。このオプションはOracle Public Cloudでのみ使用できます。
- Oracle Key Vault:このオプションでは、リストからキー・ストアを選択し、OKVエンドポイント・グループ名を入力します。
デフォルトでは、「Oracle管理キーを使用した暗号化」が選択されます。
Oracle Key Vaultで暗号化キーを使用するには、キー・ストアを作成する必要があります。手順については、Oracle Key Vault内の顧客管理キーの使用を参照してください。
プライマリ・データベースとスタンバイ・データベースが同じリージョン内の異なるアベイラビリティ・ドメインに配置されたAutonomous Data Guard対応のAutonomous Container Databaseで、顧客管理の暗号化キーを使用できます。
OKVエンドポイント・グループの名前を入力する場合、エンドポイント名はすべて大文字で、数字、ハイフン(-)およびアンダースコア(_)を含め、大文字で開始できます。
顧客管理キーの使用の詳細は、マスター暗号化キーについてを参照してください。
拡張オプション: タグ
タグを使用する場合は、タグ・ネームスペース、タグ・キーおよびタグ値を選択してタグを追加します。
すでにプロビジョニングされているAutonomous Exadata VMクラスタのタイム・ゾーン設定は変更できません。必要に応じて、My Oracle Supportでサービス・リクエストを作成できます。サポート・リクエストを提出する方法については、My Oracle Supportでのサービス・リクエストの作成を参照してください。
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オプションで、「スタックとして保存」をクリックして、リソース構成をスタックとして保存できます。その後、スタックを使用し、リソース・マネージャ・サービスを介してリソースを作成できます。
「スタックとして保存」ダイアログに次の詳細を入力し、「保存」をクリックします。- 名前:オプションで、スタックの名前を入力します。
- 説明:オプションで、このスタックの説明を入力します。
- コンパートメントに保存: このスタックが存在するコンパートメントを選択します。
- タグ・ネームスペース、タグ・キーおよびタグ値: オプションで、タグをスタックに適用します。
リソース・マネージャで使用されるTerraform構成の要件と推奨事項は、リソース・マネージャのTerraform構成を参照してください。スタックで定義されたリソースをプロビジョニングするには、構成を適用します。
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詳細を送信して、Autonomous Container Databaseを作成します。
Autonomous Container Databaseのリストがリフレッシュされて、新しいAutonomous Container Databaseが表示されます。それが使用可能になるまでは、そのステータスが「プロビジョニング中」になります。