java.awt.image
クラス BandCombineOp

java.lang.Object
  |
  +--java.awt.image.BandCombineOp

すべての実装インタフェース:

RasterOp

public class BandCombineOp

extends Object

implements RasterOp

このクラスは、指定されたマトリックスを使用して、Raster のバンドの任意の線形結合を実行します。

マトリックスの幅は、ソース Raster のバンド数 (必要な場合は 1 を加算) と等しくなければなりません。マトリックスにバンド数よりも 1 つ多く列がある場合は、ピクセルを表すバンドサンプルのベクトルの最後に 1 があると見なされます。マトリックスの高さは、デスティネーションのバンド数と等しくなければなりません。

たとえば、3 バンドの Raster は、Raster の 2 番目のバンドを逆にするために、各ピクセルに次の変換を適用します。

   [ 1.0   0.0   0.0    0.0  ]     [ b1 ]    
   [ 0.0  -1.0   0.0  255.0  ]  x  [ b2 ]
   [ 0.0   0.0   1.0    0.0  ]     [ b3 ]
                                   [ 1 ]
 

ソースとデスティネーションには同じオブジェクトを指定できます。

コンストラクタの概要

BandCombineOp(float[][] matrix, RenderingHints hints)
指定されたマトリックスで BandCombineOp を構築します。

メソッドの概要

WritableRaster	createCompatibleDestRaster(Raster src) 正しいサイズおよびバンド数で、ゼロ化されたデスティネーションの Raster を作成します。
WritableRaster	filter(Raster src, WritableRaster dst) コンストラクタで指定されたマトリックスを使って Raster を変換します。
Rectangle2D	getBounds2D(Raster src) 変換されたデスティネーションのバウンディングボックスを返します。
float[][]	getMatrix() マトリックスを返します。
Point2D	getPoint2D(Point2D srcPt, Point2D dstPt) ソース Raster 内の指定されたポイントに対応する、デスティネーションのポイントの位置を返します。
RenderingHints	getRenderingHints() このオペレーションの描画ヒントを返します。

クラス java.lang.Object から継承したメソッド

clone, equals, finalize, getClass, hashCode, notify, notifyAll, toString, wait, wait, wait

コンストラクタの詳細

BandCombineOp

public BandCombineOp(float[][] matrix,
                     RenderingHints hints)

指定されたマトリックスで BandCombineOp を構築します。マトリックスの列数は、ソースの Raster 内のバンド数 (任意で 1 を加算) と等しくなければなりません。マトリックスにバンドの数より 1 列余分な列がある場合、ピクセルを表現するバンドサンプルのベクトルの末尾に暗黙の 1 があります。マトリックスの行数は、デスティネーションのバンド数と等しくなければなりません。

最初のインデックスは行のインデックスであり、2 番目のインデックスは列のインデックスです。このオペレーションは、現在定義されている描画ヒントをまったく使いません。したがって、RenderingHints 引数は null にすることができます。

パラメータ:

matrix - バンド結合オペレーションに使用するマトリックス

hints - このオペレーションに対する RenderingHints オブジェクト。現在は使用されていないので null でも可

メソッドの詳細

getMatrix

public final float[][] getMatrix()

マトリックスを返します。

戻り値:

このバンド結合オペレーションに関連したマトリックス

filter

public WritableRaster filter(Raster src,
                             WritableRaster dst)

コンストラクタで指定されたマトリックスを使って Raster を変換します。ソースまたはデスティネーションのバンド数がマトリックスと換性がない場合は、IllegalArgumentException がスローされます。詳細は、クラスのコメントを参照してください。

デスティネーションが null の場合は、マトリックスの列数と等しいバンド数で、デスティネーションが作成されます。オペレーションがデータのオーバーフローを起こした場合、例外はスローされません。

定義:

インタフェース RasterOp 内の filter

パラメータ:

src - フィルタ対象の Raster

dst - フィルタオペレーションの結果が格納されるRaster

戻り値:

フィルタされた Raster

例外:

IllegalArgumentException - ソースまたはデスティネーションのバンド数がマトリックスに対応していない場合

getBounds2D

public final Rectangle2D getBounds2D(Raster src)

変換されたデスティネーションのバウンディングボックスを返します。これは、幾何学的な操作ではないので、ソースおよびデスティネーションのバウンディングボックスは同一です。ソースのバンド数がマトリックスと互換性がない場合は、IllegalArgumentException がスローされます。詳細は、クラスのコメントを参照してください。

定義:

インタフェース RasterOp 内の getBounds2D

パラメータ:

src - フィルタ対象の Raster

戻り値:

デスティネーションイメージのバウンディングボックスを表現する Rectangle2D

例外:

IllegalArgumentException - ソースのバンド数がマトリックスに対応していない場合

createCompatibleDestRaster

public WritableRaster createCompatibleDestRaster(Raster src)

正しいサイズおよびバンド数で、ゼロ化されたデスティネーションの Raster を作成します。ソースのバンド数がマトリックスと互換性がない場合は、IllegalArgumentException がスローされます。詳細は、クラスのコメントを参照してください。

定義:

インタフェース RasterOp 内の createCompatibleDestRaster

パラメータ:

src - フィルタ対象の Raster

戻り値:

ゼロ化されたデスティネーションの Raster

getPoint2D

public final Point2D getPoint2D(Point2D srcPt,
                                Point2D dstPt)

ソース Raster 内の指定されたポイントに対応する、デスティネーションのポイントの位置を返します。dstPt が指定された場合は、その dstPt が戻り値を保持します。これは幾何学的な操作ではないので、返されるポイントは、指定された srcPt と同一です。

定義:

インタフェース RasterOp 内の getPoint2D

パラメータ:

dstPt - 結果が格納される Point2D

戻り値:

ソースイメージ内の指定されたポイントに対応するデスティネーションイメージ内の Point2D

getRenderingHints

public final RenderingHints getRenderingHints()

このオペレーションの描画ヒントを返します。

定義:

インタフェース RasterOp 内の getRenderingHints

戻り値:

このオペレーションに関連した RenderingHints オブジェクト。ヒントが設定されていない場合は null