プライマリ・コンテンツに移動
Java Platform, Standard Edition Installation Guide
Release 10
E91100-01
目次へ移動
目次

前
次

5 LinuxプラットフォームでのJDKおよびJREのインストール

このトピックでは、LinuxプラットフォームでのJDKおよびJREのインストール手順とシステム要件について説明します。

LinuxプラットフォームでのJDKおよびJREのインストールに関する一般的な注意事項

ルート・アクセス権

このトピックでは、LinuxプラットフォームにJDKおよびJRE 10をインストールする場合の一般的な情報を提供します。

JDKをインストールすると、jdk–10.interim.update.patchと呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。JREをインストールすると、jre–10.interim.update.patchと呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。

注意:

Java SE Runtime Environmentを特定の場所(JDKの場合は/usr/jdk、JREの場合は/usr/jreなど)にインストールした場合は、root資格でログインして必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合、ホーム・ディレクトリまたは書込み権限のあるサブディレクトリに、Java SE Runtime Environmentをインストールします。

ファイルの上書き

jdk–10.interim.update.patch (JDKの場合)またはjre–10.interim.update.patch (JREの場合)という名前のサブディレクトリを含むディレクトリにソフトウェアをインストールした場合、新しいソフトウェアによって、それらのディレクトリにある同じ名前のファイルが上書きされます。保持しておきたいファイルがある場合は、古いディレクトリの名前を変更します。

システム・プリファレンス

デフォルトでは、インストール・スクリプトは、システム・プリファレンスのバッキング・ストアがJDKまたはJREのインストール・ディレクトリ内に作成されるように、システムを構成します。JDKまたはJREをネットワーク・マウントされたドライブにインストールした場合、他のマシン上のJava Runtime Environmentと共有するために、システム・プリファレンスをエクスポートできます。

LinuxプラットフォームにJDKおよびJREをインストールする場合のシステム要件

サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。

Javaプラグインを設定するには、LinuxでのJavaプラグインの手動インストールおよび登録を参照してください。

LinuxプラットフォームでのJDKおよびJREのインストール手順の表記

JDKまたはJREのインストール手順にはバージョンの表記が含まれています。この表記により、機能、一時および更新のバージョン情報を表します。

たとえば、JDK 10、一時0、更新2、パッチ1をインストールする場合、このバンドルの名前は次の文字列で表現されます。

jdk-10.interim.update.patch-linux-x64_bin.tar.gz

この文字列は次のようになります。
jdk-10.0.2.1-linux-x64_bin.tar.gz

アーカイブ・バイナリおよびRPMパッケージを使用したLinuxでのJDKのインストール

アーカイブ・バイナリ・ファイルまたはRed Hat Package Manager (RPM)パッケージからLinuxプラットフォームにJava Development Kit (JDK)をインストールできます。

次のいずれかの手順を使用してインストールを実行できます。

  • アーカイブ・バイナリから(.tar.gz): この方法では、他のJDKインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJDKのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動の手順が必要になることがあります。アーカイブ・バイナリを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。

  • RPMパッケージから (.rpm): この方法では、すべてのユーザーのJDKのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。RPMベースのLinuxプラットフォームは、Red HatおよびSuSEに基づいています。RPMパッケージを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。

注意:

JDKをダウンロードおよびインストールすると、関連するJava Runtime Environment (JRE)もインストールされます。

次の表は、LinuxプラットフォームでのJDK 10リリースのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。

ダウンロード・ファイル 手順 アーキテクチャ インストールを実行できるユーザー
jdk-10.interim.update.patch-linux-x64.tar.gz Linuxプラットフォームでの64ビットJDK 10のインストール 64ビット すべてのユーザー
jdk-10.interim.update.patch-linux-x64.rpm RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール 64ビットのRPMベースのLinux Root

Linuxプラットフォームでの64ビットJDK 10のインストール

64ビットLinux用のJDKをアーカーブ・バイナリ・ファイル(.tar.gz)からインストールできます。

Linuxプラットフォームに64ビットJDKをインストールする手順は、次のとおりです。
  1. ファイルjdk-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gzをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。アーカイブ・バイナリは、(rootユーザーだけでなく)誰もが、書込み可能な任意の場所にインストールできます。

    .tar.gzアーカイブ・ファイル(tarボールとも呼ばれる)は、1ステップで同時に解凍し展開できるファイルです。

  2. JDKをインストールする場所にディレクトリを変更し、.tar.gzアーカイブ・バイナリを現在のディレクトリに移動します。
  3. tarボールを解凍し、JDKをインストールします。

    $ tar zxvf jdk-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gz

    Java Development Kitファイルは、現在のディレクトリのjdk-10.interim.update.patchと呼ばれるディレクトリにインストールされます。

  4. ディスク領域を節約する場合は、.tar.gzファイルを削除します。

RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール

システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm)を使用して、Red HatやSuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJDKをインストールできます。

このインストールを実行するには、rootユーザーとしてログインする必要があります。
RPMベースのLinuxプラットフォームに64ビットJDKをインストールする手順は、次のとおりです。
  1. ファイルjdk-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpmをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。

  2. rootユーザー・アクセス権を得るため、コマンドsuとスーパーユーザー・パスワードを入力します。
  3. 次のコマンドを使用して、パッケージをインストールします。

    $ rpm -ivh jdk-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpm

    注意:

    JDK 10は以前のバージョンのJDK.と共存できます。バージョンごとに新しいディレクトリが作成され、/usr/java/jdk.interim.update.patchがデフォルト・ディレクトリになります。

    次のコマンドを使用して、パッケージをアップグレードします。

    $ rpm -Uvh jdk-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpm

  4. ディスク領域を節約する場合は、.rpmファイルを削除します。
  5. rootシェルを終了します。
    再起動は不要です。

JDKインストールはalternativesフレームワークに統合されます。インストール後、alternativesフレームワークが更新され、最近インストールしたJDKのバイナリが反映されます。javajavacjavadocjavapなどのJavaコマンドをコマンド行から呼び出すことができます。

java -versionコマンドを使用して、デフォルトの(最近インストールされた)JDKバージョンを確認できます。

さらに、.javaファイルを提供する特定のRPMパッケージを確認することもできます。

$ rpm -q --whatprovides java

アーカイブ・バイナリおよびRPMパッケージを使用したLinuxでのJREのインストール

アーカイブ・バイナリ・ファイルまたはRPMパッケージからLinuxプラットフォームにJava Runtime Environment (JRE)をインストールできます。

次のいずれかの手順を使用してJREをインストールできます。

  • アーカイブ・バイナリから(.tar.gz): この方法では、他のJREインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJREのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動の手順が必要になることがあります。アーカイブ・バイナリを使用してJREのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。

  • RPMパッケージから (.tar.gz): この方法では、すべてのユーザーのJREのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。RPMベースのLinuxプラットフォームは、Red HatおよびSuSEに基づいています。RPMパッケージを使用してJREのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。

注意:

Java Development Kit (JDK)をダウンロードおよびインストールすると、関連するJREもインストールされます。

次の表は、LinuxプラットフォームでのJREのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。

ダウンロード・ファイル 手順 アーキテクチャ インストールを実行できるユーザー
jre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gz Linuxプラットフォームでの64ビットJRE 10のインストール 64ビット すべてのユーザー
jre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpm RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJRE 10のインストール 64ビット すべてのユーザー

Linuxプラットフォームでの64ビットJRE 10のインストール

アーカーブ・バイナリ・ファイル(.tar.gz)から64ビットLinuxプラットフォームにJRE 10をインストールできます。

Linuxプラットフォームに64ビットJRE 10をインストールする手順は、次のとおりです。
  1. ファイルjre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gzをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。アーカイブ・バイナリは、(rootユーザーだけでなく)誰もが、書込み可能な任意の場所にインストールできます。

    .tar.gzアーカイブ・ファイル(tarボールとも呼ばれる)は、1ステップで同時に解凍し展開できるファイルです。

  2. JREをインストールする場所にディレクトリを変更し、.tar.gzアーカイブ・バイナリを現在のディレクトリに移動します。
  3. 次のコマンドを使用してtarボールを解凍し、JREをインストールします。

    $ tar zxvf jre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gz

    Java Development Kitファイルは、jre-10.interim.update.patchと呼ばれるディレクトリにインストールされます。

  4. ディスク領域を節約する場合は、.tar.gzファイルを削除します。

RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJRE 10のインストール

システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm)を使用して、Red HatやSuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJRE 10をインストールできます。

JREをインストールするにはrootユーザー権限が必要です。
RPMベースのLinuxプラットフォームに64ビットJREをインストールする手順は、次のとおりです。
  1. ファイルjre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpmをダウンロードします。

    ファイルをダウンロードする前に、ライセンス契約に同意する必要があります。

  2. rootユーザー・アクセス権を得るため、コマンドsuとスーパーユーザー・パスワードを入力します。
  3. 次のコマンドを使用して、JREパッケージの以前のインストールをすべてアンインストールします。

    $ rpm -e package_name

  4. 次のコマンドを使用して、パッケージをインストールします。

    $ rpm -ivh jre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpm

    次のコマンドを使用して、パッケージをアップグレードします。

    $ rpm -Uvh jre-10.interim.update.patch_linux-x64_bin.rpm

  5. ディスク領域を節約する場合は、.rpmファイルを削除します。
  6. rootシェルを終了します。再起動は不要です。