3 LinuxプラットフォームでのJDKのインストール
このトピックでは、LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順とシステム要件について説明します。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストールに関する一般的なノート
ルート・アクセス権
このトピックでは、LinuxプラットフォームにJDK 18をインストールする場合の一般的な情報を提供します。JDKをインストールすると、jdk–18.interim.update.patch
と呼ばれるディレクトリが自動的に作成されます。
ノート:
JDKを特定の場所(/usr/jdk
など)にインストールする場合は、ルート資格証明でログインして必要な権限を取得する必要があります。ルート・アクセス権がない場合、ホーム・ディレクトリまたは書込み権限のあるサブディレクトリに、JDKをインストールします。
ファイルの上書き
jdk–18.interim.update.patch
という名前のサブディレクトリを含むディレクトリにソフトウェアをインストールした場合、新しいソフトウェアによって、そのディレクトリにある同じ名前のファイルが上書きされます。保持しておきたいファイルがある場合は、古いディレクトリの名前を変更します。
システム・プリファレンス
デフォルトでは、インストール・スクリプトは、システム・プリファレンスのバッキング・ストアがJDKのインストール・ディレクトリ内に作成されるように、システムを構成します。JDKをネットワーク・マウントされたドライブにインストールした場合、他のマシン上のJava Runtime Environmentと共有するために、システム・プリファレンスをエクスポートできます。
LinuxプラットフォームにJDKをインストールする場合のシステム要件
サポートされているプラットフォーム、オペレーティング・システムおよびブラウザの詳細は、Oracle JDKの動作保証済システム構成を参照してください。
LinuxプラットフォームでのJDKのインストール手順の表記
JDKのインストール手順にはバージョンの表記が含まれています。この表記により、機能、一時および更新のバージョン情報を表します。
たとえば、JDK 18、一時0、更新0、パッチ0をインストールする場合、このバンドルの名前は次の文字列で表現されます。
Linux x64システム: jdk-18.interim.update.patch_linux-x64_bin.tar.gz
jdk-18_linux-x64_bin.tar.gz
Linux aarch64 (64ビットARM) システム: jdk-18.interim.update.patch_linux-aarch64_bin.tar.gz
jdk-18_linux-aarch64_bin.tar.gz
ノート:
コンポーネントの接尾辞が0の場合、コンポーネントは除外されます。アーカイブ・ファイルおよびRPMパッケージを使用したLinuxでのJDKのインストール
アーカイブ・ファイルまたはRed Hat Package Manager (RPM)パッケージからLinuxプラットフォームにJava Development Kit (JDK)をインストールできます。
次のいずれかの手順を使用してインストールを実行できます。
-
アーカイブ・ファイルから(
.tar.gz
): この方法では、他のJDKインストールに影響を与えることなく、現在のユーザーのJDKのプライベート・バージョンを任意の場所にインストールできます。ただし、一部の機能を使用できるようにするため手動のステップが必要になることがあります。アーカイブ・ファイルを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。バンドルは、Linux x64およびLinux aarch64 (64ビットARM)システムで使用できます。必要なバンドルをインストールします。 -
RPMパッケージから (
.rpm
): この方法では、すべてのユーザーのJDKのシステム全体のインストールを実行でき、ルート・アクセス権が必要になります。Linux x64およびLinux aarch64 (64ビットARM) RPMパッケージを使用してJDKのダウンロードとインストールを実施する場合に使用できるオプションについては、次の表を参照してください。
JDKインストーラのダウンロード
Java SEダウンロード・ページにアクセスし、「ライセンス契約に同意する」をクリックします。「ダウンロード」メニューで、要件に対応する「ダウンロード」リンクをクリックします。
次の表は、LinuxプラットフォームでのJDK 18リリースのダウンロードおよびインストールのオプションおよび手順を示しています。
ダウンロード・ファイル | 手順 | アーキテクチャ(CPUタイプ) | インストールを実行できるユーザー |
---|---|---|---|
Linux x64システムの場合: jdk-18.interim.update.patch_linux-x64.tar.gz |
Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール | Intel - 64ビット | すべてのユーザー |
Linux aarch64 (64ビットARM)システムの場合: jdk-18.interim.update.patch_linux-aarch64.tar.gz |
Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール | ARM - 64ビット | すべてのユーザー |
Linux x64システムの場合: jdk-18.interim.update.patch_linux-x64.rpm |
RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | Intel - 64ビットRPMベースのLinux | Root |
Linux aarch64 (64ビットARM) システムの場合: jdk-18.interim.update.patch_linux-aarch64.rpm |
RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール | ARM - 64ビットRPMベースのLinux | Root |
Linuxプラットフォームでの64ビットJDK のインストール
64ビットLinux用のJDKをアーカーブ・ファイル(.tar.gz
)からインストールできます。.tar.gz
アーカイブ・ファイル(tarボールとも呼ばれる)は、1ステップで解凍し展開できるファイルです。
RPMベースのLinuxプラットフォームでの64ビットJDKのインストール
システムの場所にあるRPMバイナリ・ファイル(.rpm
)を使用して、Oracle、Red Hat、SuSEなどの64ビットRPMベースのLinuxプラットフォームにJDKをインストールできます。
su
を実行し、スーパーユーザー・パスワードを入力します。
JDKインストールはalternativesフレームワークに統合されます。インストール後、alternativesフレームワークが更新され、最近インストールしたJDKのバイナリが反映されます。java
、javac
、javadoc
、javap
などのJavaコマンドをコマンド行から呼び出すことができます。
java -version
コマンドを使用して、デフォルトの(最近インストールされた)JDKバージョンを確認できます。
さらに、java
ファイルを提供する特定のRPMパッケージを確認することもできます。
$ rpm -q --whatprovides java