java.lang.Object
java.awt.GraphicsConfiguration
public abstract class GraphicsConfiguration extends Object
GraphicsConfiguration
クラスは、プリンタやモニターなどのグラフィックス・デスティネーションの特性を記述します。 1つのグラフィックス・デバイスには、異なる描画モードまたは機能を表す多くの関連するGraphicsConfiguration
があります。 対応するネイティブ構造はプラットフォーム間で異なります。 たとえば、X11ウィンドウ・システムでは、各表示はそれぞれ異なるGraphicsConfiguration
です。 Microsoft Windowsでは、GraphicsConfiguration
は現在の解像度と色深度で使用できるPixelFormatsを表示します。
デスクトップ領域が物理的に複数の画面デバイスにまたがる仮想デバイスのマルチスクリーン環境では、GraphicsConfiguration
オブジェクトの境界は、仮想の座標系を基準にしています。 コンポーネントの位置を設定する場合は、次のコード・サンプルで示すように、getBounds
を使って目的のGraphicsConfiguration
の境界を取得し、GraphicsConfiguration
の座標との位置をオフセットします。
Frame f = new Frame(gc); // where gc is a GraphicsConfiguration Rectangle bounds = gc.getBounds(); f.setLocation(10 + bounds.x, 10 + bounds.y);
環境が仮想デバイス環境かどうかを判定するには、システムにあるすべてのGraphicsConfiguration
オブジェクトでgetBounds
を呼び出します。 返された境界の原点のいずれかが(0, 0)以外であれば、環境は仮想デバイス環境です。
getBounds
を使って仮想デバイスの境界も判定できます。 そのためには、まずシステムにあるすべてのGraphicsConfiguration
オブジェクトでgetBounds
を呼び出します。 続いて、getBounds
の呼び出しから返された境界のすべての和集合を計算します。 和集合が仮想デバイスの境界です。 次のコード・サンプルは、仮想デバイスの境界を計算したものです。
Rectangle virtualBounds = new Rectangle();
GraphicsEnvironment ge = GraphicsEnvironment.
getLocalGraphicsEnvironment();
GraphicsDevice[] gs =
ge.getScreenDevices();
for (int j = 0; j < gs.length; j++) {
GraphicsDevice gd = gs[j];
GraphicsConfiguration[] gc =
gd.getConfigurations();
for (int i=0; i < gc.length; i++) {
virtualBounds =
virtualBounds.union(gc[i].getBounds());
}
}
- 関連項目:
-
コンストラクタのサマリー
-
メソッドのサマリー
修飾子と型メソッド説明createCompatibleImage
(int width, int height) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つBufferedImage
を返します。createCompatibleImage
(int width, int height, int transparency) 指定された透明度をサポートし、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つBufferedImage
を返します。createCompatibleVolatileImage
(int width, int height) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。createCompatibleVolatileImage
(int width, int height, int transparency) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。createCompatibleVolatileImage
(int width, int height, ImageCapabilities caps) 指定されたイメージ機能を使用して、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。createCompatibleVolatileImage
(int width, int height, ImageCapabilities caps, int transparency) 指定されたイメージ機能と透明度の値を使用して、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。abstract Rectangle
デバイス座標内のGraphicsConfiguration
の境界を返します。このGraphicsConfiguration
のバッファリング機能を返します。abstract ColorModel
このGraphicsConfiguration
に関連付けられたColorModel
を返します。abstract ColorModel
getColorModel
(int transparency) 指定された透明度をサポートする、このGraphicsConfiguration
に関連付けられたColorModel
を返します。abstract AffineTransform
このGraphicsConfiguration
のデフォルトのAffineTransform
を返します。abstract GraphicsDevice
このGraphicsConfiguration
に関連付けられたGraphicsDevice
を返します。このGraphicsConfiguration
のイメージ機能を返します。abstract AffineTransform
ユーザー空間の72単位がデバイス空間の1インチになるように、GraphicsConfiguration
のデフォルトのAffineTransform
と連結できるAffineTransform
を返します。boolean
このGraphicsConfiguration
が半透明性の種類PERPIXEL_TRANSLUCENT
をサポートしているかどうかを返します。
-
コンストラクタの詳細
-
GraphicsConfiguration
protected GraphicsConfiguration()これは、インスタンスを直接には生成できない抽象クラスです。 インスタンスは、適切なファクトリまたはクエリー・メソッドから取得する必要があります。- 関連項目:
-
-
メソッドの詳細
-
getDevice
public abstract GraphicsDevice getDevice()このGraphicsConfiguration
に関連付けられたGraphicsDevice
を返します。- 戻り値:
- この
GraphicsConfiguration
に関連付けられたGraphicsDevice
オブジェクト。
-
createCompatibleImage
public BufferedImage createCompatibleImage(int width, int height) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つBufferedImage
を返します。 このメソッドは、デバイスをメモリー・マッピングすることとは無関係です。 返されたBufferedImage
は、このネイティブなデバイス構成にもっとも近いレイアウトとカラー・モデルを持っているため、このデバイスに最適にブリットできます。- パラメータ:
width
- 返されたBufferedImage
の幅height
- 返されたBufferedImage
の高さ- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性のあるBufferedImage
。
-
createCompatibleImage
public BufferedImage createCompatibleImage(int width, int height, int transparency) 指定された透明度をサポートし、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つBufferedImage
を返します。 このメソッドは、デバイスをメモリー・マッピングすることとは無関係です。 返されるBufferedImage
は、このGraphicsConfiguration
を持つデバイスに最適にブリットできるレイアウトおよびカラー・モデルを持ちます。- パラメータ:
width
- 返されたBufferedImage
の幅height
- 返されたBufferedImage
の高さtransparency
- 指定された透明度モード- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性があり、指定された透明度をサポートするBufferedImage
。 - 例外:
IllegalArgumentException
- 透明度が有効な値でない場合- 関連項目:
-
createCompatibleVolatileImage
public VolatileImage createCompatibleVolatileImage(int width, int height) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。 返されたVolatileImage
には、基本となるグラフィックス・デバイスのために最適に格納されたデータが含まれている可能性があるため、プラットフォーム固有の描画の高速化の利点が得られる可能性があります。- パラメータ:
width
- 返されたVolatileImage
の幅height
- 返されたVolatileImage
の高さ- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性のあるVolatileImage
。 - 導入されたバージョン:
- 1.4
- 関連項目:
-
createCompatibleVolatileImage
public VolatileImage createCompatibleVolatileImage(int width, int height, int transparency) このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。 返されたVolatileImage
には、基本となるグラフィックス・デバイスのために最適に格納されたデータが含まれている可能性があるため、プラットフォーム固有の描画の高速化の利点が得られる可能性があります。- パラメータ:
width
- 返されたVolatileImage
の幅height
- 返されたVolatileImage
の高さtransparency
- 指定された透明度モード- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性のあるVolatileImage
。 - 例外:
IllegalArgumentException
- 透明度が有効な値でない場合- 導入されたバージョン:
- 1.5
- 関連項目:
-
createCompatibleVolatileImage
public VolatileImage createCompatibleVolatileImage(int width, int height, ImageCapabilities caps) throws AWTException 指定されたイメージ機能を使用して、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。caps
パラメータがnullである場合は、このパラメータが事実上無視され、このメソッドはImageCapabilities
制約には関係なくVolatileImageを作成します。 返されたVolatileImage
は、このネイティブなデバイス構成にもっとも近いレイアウトとカラー・モデルを持っているため、このデバイスに最適にブリットできます。- パラメータ:
width
- 返されたVolatileImage
の幅height
- 返されたVolatileImage
の高さcaps
- イメージ機能- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性のあるVolatileImage
。 - 例外:
AWTException
- 指定されたイメージ機能をこのグラフィックス構成が満足できなかった場合- 導入されたバージョン:
- 1.4
-
createCompatibleVolatileImage
public VolatileImage createCompatibleVolatileImage(int width, int height, ImageCapabilities caps, int transparency) throws AWTException 指定されたイメージ機能と透明度の値を使用して、このGraphicsConfiguration
と互換性のあるデータ・レイアウトとカラー・モデルを持つVolatileImage
を返します。caps
パラメータがnullである場合は、このパラメータが事実上無視され、このメソッドはImageCapabilities
制約には関係なくVolatileImageを作成します。 返されたVolatileImage
は、このネイティブなデバイス構成にもっとも近いレイアウトとカラー・モデルを持っているため、このデバイスに最適にブリットできます。- パラメータ:
width
- 返されたVolatileImage
の幅height
- 返されたVolatileImage
の高さcaps
- イメージ機能transparency
- 指定された透明度モード- 戻り値:
- データ・レイアウトとカラー・モデルがこの
GraphicsConfiguration
と互換性のあるVolatileImage
。 - 例外:
IllegalArgumentException
- 透明度が有効な値でない場合AWTException
- 指定されたイメージ機能をこのグラフィックス構成が満足できなかった場合- 導入されたバージョン:
- 1.5
- 関連項目:
-
getColorModel
public abstract ColorModel getColorModel()このGraphicsConfiguration
に関連付けられたColorModel
を返します。- 戻り値:
- この
GraphicsConfiguration
に関連付けられたColorModel
オブジェクト。
-
getColorModel
public abstract ColorModel getColorModel(int transparency) 指定された透明度をサポートする、このGraphicsConfiguration
に関連付けられたColorModel
を返します。- パラメータ:
transparency
- 指定された透明度モード- 戻り値:
- この
GraphicsConfiguration
に関連し、指定された透明度をサポートするColorModel
オブジェクト。透明度が有効な値でない場合はnull。 - 関連項目:
-
getDefaultTransform
public abstract AffineTransform getDefaultTransform()このGraphicsConfiguration
のデフォルトのAffineTransform
を返します。 このAffineTransform
は通常、ほとんどの標準画面では恒等変換になります。 デフォルトのAffineTransform
は、72ユーザー空間座標単位がデバイス空間のおよそ1インチに対応するようにデバイスに座標をマッピングします。 正規化変換を使用すると、このマッピングをより正確にすることができます。 画面デバイスとプリンタ・デバイスのデフォルトのAffineTransform
で定義されている座標空間の座標は、デバイスのターゲット領域の左上隅に原点を持ち、X座標は右方向に、Y座標は下方向に値が増加します。createCompatibleImage
で作成されない、デバイスに関連していないイメージ・バッファなどでは、このAffineTransform
は恒等変換になります。- 戻り値:
- この
GraphicsConfiguration
のデフォルトのAffineTransform
。
-
getNormalizingTransform
public abstract AffineTransform getNormalizingTransform()ユーザー空間の72単位がデバイス空間の1インチになるように、GraphicsConfiguration
のデフォルトのAffineTransform
と連結できるAffineTransform
を返します。gという特定の
Graphics2D
では、次の擬似コードを使って変換をリセットし、このようなマッピングを作成できます。GraphicsConfiguration gc = g.getDeviceConfiguration(); g.setTransform(gc.getDefaultTransform()); g.transform(gc.getNormalizingTransform());
ただし、このAffineTransform
は場合によって、たとえばプリンタ出力やメタファイル出力の場合に恒等変換になり、このAffineTransform
の正確さは元にあるシステムによって指定される情報と同じ程度になります。createCompatibleImage
で作成されない、デバイスに関連していないイメージ・バッファなどでは、有効な距離測定法がないため、このAffineTransform
は恒等変換になります。- 戻り値:
- ユーザー空間の72単位がデバイス空間の1インチに相当するように、デフォルトの
AffineTransform
に連結するAffineTransform
。
-
getBounds
public abstract Rectangle getBounds()デバイス座標内のGraphicsConfiguration
の境界を返します。 仮想デバイスを持つマルチスクリーン環境では、境界は負のXまたはYの原点を持つことができます。- 戻り値:
- この
GraphicsConfiguration
によってカバーされる領域境界。 - 導入されたバージョン:
- 1.3
-
getBufferCapabilities
public BufferCapabilities getBufferCapabilities()このGraphicsConfiguration
のバッファリング機能を返します。- 戻り値:
- このグラフィックス構成オブジェクトのバッファリング機能
- 導入されたバージョン:
- 1.4
-
getImageCapabilities
public ImageCapabilities getImageCapabilities()このGraphicsConfiguration
のイメージ機能を返します。- 戻り値:
- このグラフィックス構成オブジェクトのイメージ機能
- 導入されたバージョン:
- 1.4
-
isTranslucencyCapable
public boolean isTranslucencyCapable()このGraphicsConfiguration
が半透明性の種類PERPIXEL_TRANSLUCENT
をサポートしているかどうかを返します。- 戻り値:
- 指定されたGraphicsConfigurationが半透明性効果をサポートしているかどうか。
- 導入されたバージョン:
- 1.7
- 関連項目:
-