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JavaTM Platform Standard Ed. 6 |
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| 前のクラス 次のクラス | フレームあり フレームなし | |||||||||
| 概要: 入れ子 | フィールド | コンストラクタ | メソッド | 詳細: フィールド | コンストラクタ | メソッド | |||||||||
java.lang.Objectjavax.security.auth.Subject
public final class Subject
Subject は、個人などの単一エンティティーに関する関連情報をグループ化したものです。この種の情報には、Subject の識別情報や、セキュリティー関連の属性 (パスワードや暗号化鍵など) が含まれます。
Subject は、複数の識別情報を持つ場合があります。それぞれの識別情報は、Subject 内の Principal で表されます。Principal は単に名前を Subject にバインドしているだけです。たとえば、Alice という個人の Subject には、Alice の運転免許証の名前「Alice Bar」が Subject にバインドしている Principal と、学生番号「999-99-9999」が Subject にバインドしている Principal の 2 つがあります。どちらの Principal も、違う名前であっても同じ Subject を参照しています。
Subject は、「資格」と呼ばれるセキュリティー関連の属性も保持できます。非公開暗号化鍵など、特別な保護が必要なクレデンシャルは、非公開クレデンシャル Set 内に格納されます。公開鍵証明書や Kerberos サーバーチケットのように、共有されるべき資格は、公開資格 Set に格納されます。資格 Set が異なると、それにアクセスおよび変更するためのアクセス権も異なります。
Subject に関連付けられたすべての Principal を取得するには、getPrincipals メソッドを呼び出します。Subject に属する公開または非公開の資格をすべて取得するには、getPublicCredentials メソッドや getPrivateCredentials メソッドを呼び出します。返された Principal と資格の Set を変更するには、Set クラスで定義されているメソッドを使用します。例を示します。
Subject subject;
Principal principal;
Object credential;
// add a Principal and credential to the Subject
subject.getPrincipals().add(principal);
subject.getPublicCredentials().add(credential);
この Subject クラスは、Serializable を実装します。Subject に関連付けられた Principal は直列化されますが、Subject に関連付けられた資格は直列化されません。java.security.Principal クラスは Serializable を実装していません。そのため、Subject に関連付けられた具体的な Principal 実装はすべて、Serializable を実装する必要があります。
Principal,
DomainCombiner,
直列化された形式| コンストラクタの概要 | |
|---|---|
Subject()
空の Principal の Set と空の公開資格および非公開資格の Set とで、 Subject のインスタンスを作成します。 |
|
Subject(boolean readOnly,
Set<? extends Principal> principals,
Set<?> pubCredentials,
Set<?> privCredentials)
Principal と資格を指定して、 Subject のインスタンスを作成します。 |
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| メソッドの概要 | ||
|---|---|---|
static
|
doAs(Subject subject,
PrivilegedAction<T> action)
特定の Subject として動作します。 |
|
static
|
doAs(Subject subject,
PrivilegedExceptionAction<T> action)
特定の Subject として動作します。 |
|
static
|
doAsPrivileged(Subject subject,
PrivilegedAction<T> action,
AccessControlContext acc)
特定の Subject として特権付きで動作します。 |
|
static
|
doAsPrivileged(Subject subject,
PrivilegedExceptionAction<T> action,
AccessControlContext acc)
特定の Subject として特権付きで動作します。 |
|
boolean |
equals(Object o)
指定した Object と、この Subject が等しいかどうかを比較します。 |
|
Set<Principal> |
getPrincipals()
この Subject に関連付けられた Principal の Set を返します。 |
|
|
getPrincipals(Class<T> c)
指定した Class のインスタンスまたはサブクラスである、この Subject に関連付けられた Principal の Set を返します。 |
|
Set<Object> |
getPrivateCredentials()
この Subject が保持する非公開資格の Set を返します。 |
|
|
getPrivateCredentials(Class<T> c)
指定した Class のインスタンスまたはサブクラスであるこの Subject に関連した非公開資格の Set を返します。 |
|
Set<Object> |
getPublicCredentials()
この Subject が保持する公開資格の Set を返します。 |
|
|
getPublicCredentials(Class<T> c)
指定した Class のインスタンスまたはサブクラスであるこの Subject に関連した公開資格の Set を返します。 |
|
static Subject |
getSubject(AccessControlContext acc)
指定した AccessControlContext に関連付けられた Subject を取得します。 |
|
int |
hashCode()
この Subject のハッシュコードを返します。 |
|
boolean |
isReadOnly()
この Subject が読み取り専用であるかどうかを問い合わせます。 |
|
void |
setReadOnly()
この Subject を読み取り専用に設定します。 |
|
String |
toString()
この Subject の String 表現を返します。 |
|
| クラス java.lang.Object から継承されたメソッド |
|---|
clone, finalize, getClass, notify, notifyAll, wait, wait, wait |
| コンストラクタの詳細 |
|---|
public Subject()
Set と空の公開資格および非公開資格の Set とで、 Subject のインスタンスを作成します。
新しく作成された Set では、以降の変更を許可する前に、この Subject が読み取り専用に設定されているかどうかを確認する必要があります。新しく作成された Set は、呼び出し側に十分なアクセス権があることを確認することによって、不正な変更を予防します。
Principals Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPrincipals") が必要です。公開資格 Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPublicCredentials") が必要です。非公開資格 Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPrivateCredentials") が必要です。
public Subject(boolean readOnly,
Set<? extends Principal> principals,
Set<?> pubCredentials,
Set<?> privCredentials)
Subject のインスタンスを作成します。
Principal と資格は、指定された Set から新しく作成された Set へコピーされます。これらの新しく作成された Set では、以降の変更を許可する前に、この Subject が読み取り専用に設定されているかどうかを確認する必要があります。新しく作成された Set は、呼び出し側に十分なアクセス権があることを確認することによって、不正な変更を予防します。
Principals Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPrincipals") が必要です。公開資格 Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPublicCredentials") が必要です。非公開資格 Set を変更するには、呼び出し側に AuthPermission("modifyPrivateCredentials") が必要です。
readOnly - Subject が読み取り専用の場合は true、そうでない場合は false principals - この Subject に関連付ける Principal の Set pubCredentials - この Subject に関連付ける公開資格の Set privCredentials - この Subject に関連付ける非公開資格の Set
NullPointerException - 指定された principals、pubCredentials、privCredentials のどれかが null の場合| メソッドの詳細 |
|---|
public void setReadOnly()
Subject を読み取り専用に設定します。
この Subject の Principal の Set や資格 Set に対する変更 (追加や削除) は許可されません。この Subject の資格に対する destroy 操作だけが許可されます。
その後、Subject の Principal や資格の Set を変更しようとすると、IllegalStateException がスローされます。また、Subject を読み取り専用にしたあとで、もう一度書き込めるようにリセットすることはできません。
SecurityException - 呼び出し側に、この Subject を読み取り専用に設定するアクセス権がない場合public boolean isReadOnly()
Subject が読み取り専用であるかどうかを問い合わせます。
Subject が読み取り専用である場合は true、そうでない場合は falsepublic static Subject getSubject(AccessControlContext acc)
AccessControlContext に関連付けられた Subject を取得します。
AccessControlContext に、多くの Subject が含まれる場合があります (入れ子にされた doAs 呼び出しによる)。この場合、AccessControlContext に関連付けられた最新の Subject が返されます。
acc - Subject を取得する AccessControlContext
AccessControlContext に関連付けられた Subject。この AccessControlContext に関連付けられた Subject がない場合は null
SecurityException - 呼び出し側に、この Subject を取得するアクセス権がない場合
NullPointerException - 指定された AccessControlContext が null の場合
public static <T> T doAs(Subject subject,
PrivilegedAction<T> action)
Subject として動作します。
このメソッドでは、最初に現在の Thread の AccessControlContext を AccessController.getContext で取得し、取得したコンテキストと (指定した Subject で構築した) 新しい SubjectDomainCombiner を使用して新しい AccessControlContext をインスタンス化します。最後に、AccessController.doPrivileged を呼び出して、指定した PrivilegedAction と新しく構築した AccessControlContext を渡します。
subject - 指定した action が実行されるときの Subject。このパラメータには null を設定できる action - 指定した Subject として実行されるコード
run メソッドによって返される値
NullPointerException - PrivilegedAction が null の場合
SecurityException - 呼び出し側に、このメソッドを呼び出すアクセス権がない場合
public static <T> T doAs(Subject subject,
PrivilegedExceptionAction<T> action)
throws PrivilegedActionException
Subject として動作します。
このメソッドでは、最初に現在の Thread の AccessControlContext を AccessController.getContext で取得し、取得したコンテキストと (指定した Subject で構築した) 新しい SubjectDomainCombiner を使用して新しい AccessControlContext をインスタンス化します。最後に、AccessController.doPrivileged を呼び出して、指定した PrivilegedExceptionAction と新しく構築した AccessControlContext を渡します。
subject - 指定した action が実行されるときの Subject。このパラメータには null を設定できる action - 指定した Subject として実行されるコード
run メソッドによって返される値
PrivilegedActionException - PrivilegedExceptionAction.run メソッドがチェック例外をスローした場合
NullPointerException - 指定した PrivilegedExceptionAction が null の場合
SecurityException - 呼び出し側に、このメソッドを呼び出すアクセス権がない場合
public static <T> T doAsPrivileged(Subject subject,
PrivilegedAction<T> action,
AccessControlContext acc)
Subject として特権付きで動作します。
このメソッドの動作は、現在の Thread の AccessControlContext を取得する代わりに、指定した AccessControlContext を使用する点を除き、Subject.doAs と同じになります。指定された AccessControlContext が null の場合、このメソッドは ProtectionDomain の空のコレクションを使用して、新規 AccessControlContext をインスタンス化します。
subject - 指定した action が実行されるときの Subject。このパラメータには null を設定できる action - 指定した Subject として実行されるコード acc - 指定した subject と action が結びつけられている AccessControlContext
run メソッドによって返される値
NullPointerException - PrivilegedAction が null の場合
SecurityException - 呼び出し側に、このメソッドを呼び出すアクセス権がない場合
public static <T> T doAsPrivileged(Subject subject,
PrivilegedExceptionAction<T> action,
AccessControlContext acc)
throws PrivilegedActionException
Subject として特権付きで動作します。
このメソッドの動作は、現在の Thread の AccessControlContext を取得する代わりに、指定した AccessControlContext を使用する点を除き、Subject.doAs と同じになります。指定された AccessControlContext が null の場合、このメソッドは ProtectionDomain の空のコレクションを使用して、新規 AccessControlContext をインスタンス化します。
subject - 指定した action が実行されるときの Subject。このパラメータには null を設定できる action - 指定した Subject として実行されるコード acc - 指定した subject と action が結びつけられている AccessControlContext
run メソッドによって返される値
PrivilegedActionException - PrivilegedExceptionAction.run メソッドがチェック例外をスローした場合
NullPointerException - 指定した PrivilegedExceptionAction が null の場合
SecurityException - 呼び出し側に、このメソッドを呼び出すアクセス権がない場合public Set<Principal> getPrincipals()
Subject に関連付けられた Principal の Set を返します。各 Principal は、この Subject の識別情報を表します。
返される Set は、この Subject の内部的な Principal の Set と連動しています。返された Set に対する変更は、内部の Principal の Set にも影響します。
Subject に関連付けられた Principal の Setpublic <T extends Principal> Set<T> getPrincipals(Class<T> c)
Class のインスタンスまたはサブクラスである、この Subject に関連付けられた Principal の Set を返します。
返される Set は、この Subject の内部的な Principal の Set と連動していません。各メソッドの呼び出しに対して、新しい Set が作成されて返されます。返された Set に対する変更は、内部的な Principal の Set に影響しません。
c - 返される Principal の Set は、すべてこのクラスのインスタンスになる
Class のインスタンスである Principal の Set
NullPointerException - 指定した Class が null の場合public Set<Object> getPublicCredentials()
Subject が保持する公開資格の Set を返します。
返される Set は、この Subject の内部的な公開 Credential の Set と連動しています。返された Set に対する変更は、内部的な公開 Credential の Set にも影響します。
Subject が保持する公開資格の Setpublic Set<Object> getPrivateCredentials()
Subject が保持する非公開資格の Set を返します。
返される Set は、この Subject の内部的な非公開 Credential の Set と連動しています。返された Set に対する変更は、内部的な非公開 Credential の Set にも影響します。
呼び出し側では、返される Set の Credential にアクセスするための権限、または Set 自体を変更するためのアクセス権が必要となります。呼び出し側に適切なアクセス権がない場合は、SecurityException がスローされます。
Set を繰り返し処理する際、呼び出し側に特定の Credential に対するアクセス権がない場合は、SecurityException がスローされます。その場合でも、Iterator は Set の次の要素に処理を進めます。
Subject が保持する非公開資格の Setpublic <T> Set<T> getPublicCredentials(Class<T> c)
Class のインスタンスまたはサブクラスであるこの Subject に関連した公開資格の Set を返します。
返される Set は、この Subject の内部的な公開 Credential の Set と連動していません。各メソッドの呼び出しに対して、新しい Set が作成されて返されます。返された Set に対する変更は、内部的な公開 Credential の Set に影響しません。
c - 返される公開資格の Set は、すべてこのクラスのインスタンスになる
Class のインスタンスである公開資格の Set
NullPointerException - 指定した Class が null の場合public <T> Set<T> getPrivateCredentials(Class<T> c)
Class のインスタンスまたはサブクラスであるこの Subject に関連した非公開資格の Set を返します。
呼び出し側には、要求した Credential すべてに対するアクセス権がなければいけません。そうでない場合は、SecurityException がスローされます。
返される Set は、この Subject の内部的な非公開 Credential の Set と連動していません。各メソッドの呼び出しに対して、新しい Set が作成されて返されます。返された Set に対する変更は、内部的な非公開 Credential の Set に影響しません。
c - 返される非公開資格の Set は、すべてこのクラスのインスタンスになる
Class のインスタンスである非公開資格の Set
NullPointerException - 指定した Class が null の場合public boolean equals(Object o)
Subject が等しいかどうかを比較します。指定したオブジェクトが Subject であり、2 つの Subject インスタンスが等価である場合に true を返します。より正確には、Principal の Set と Credential の Set が等しい場合に、2 つの Subject インスタンスは等しくなります。
Object 内の equalso - この Subject と等しいかどうかを比較する Object
Subject と等しい場合は true
SecurityException - 呼び出し側にこの Subject の非公開資格へのアクセス権がない場合、または呼び出し側に指定した Subject の非公開資格へのアクセス権がない場合Object.hashCode(),
Hashtablepublic String toString()
Subject の String 表現を返します。
Object 内の toStringSubject の String 表現public int hashCode()
Subject のハッシュコードを返します。
Object 内の hashCodeSubject のハッシュコード
SecurityException - 呼び出し側にこの Subject の非公開資格へのアクセス権がない場合Object.equals(java.lang.Object),
Hashtable
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