Sun Blade Storage Module M2 は、SAS-2 をサポートしています。SAS-2 を使用した最大 6 Gb/s のパフォーマンスを実現するには、シャーシの SAS-2 ファブリック (サーバーモジュール、REM、NEM、シャーシ)を構成するすべてのコンポーネントで、SAS-2 をサポートする必要があります。この節には、SAS-2 ハードウェア環境のセットアップに役立つ複数のトピックが含まれます。
ストレージモジュールと互換性のあるハードウェア。
Sun Blade 6000 モジュラーシステムが PCIe 2.0 ミッドプレーンを搭載していることを確認する方法。
シャーシ内での SAS-1 および SAS-2 の互換性。
シャーシ内でのホストバスアダプタに対する SAS ターゲットの制限。
このドキュメントのリリース時点では、Sun Blade Storage Module M2 は次のハードウェア環境でサポートされます (最新情報については、Oracle の Web サイトにあるストレージモジュールのドキュメントを参照)。
注 - 次の表では、このドキュメントの発行時点でのリリースレベルを示します。ただし、これらのリリースは頻繁に更新されます。対応する製品のダウンロードサイトで最新のリリースを確認してください。
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注:
Sun Blade T6320 および T6340 サーバーモジュールは、SAS-2 REM を使用する SAS-2 環境での使用がサポートされていますが、データ転送速度は最大 3 Gbps に限定されます。
Sun Blade X6270 M2 サーバーモジュール内の Sun Storage 6Gb SAS REM HBA (SGX-SAS6-REM-Z) は、ストレージモジュールファームウェアが 5.3.6.0 以降の場合にのみ、Sun Blade Storage Module M2 での使用がサポートされます。この構成でのストレージモジュールの最低限のファームウェアは、Sun Blade Storage Module M2 ソフトウェアリリース 1.0.1 に含まれます。
このドキュメントのリリース時点で、SAS-2 NEM の外部 SAS-2 コネクタ (Sun Blade 6000 Virtualized Multi-Fabric 10GbE M2 NEM など) を使用した外部ストレージの追加はサポートされていません。PCIe ExpressModule (EM) HBA をインストールし、外部ストレージデバイスをそれに接続することで、外部ストレージを追加できます。この場合、外部ストレージはサーバーモジュールとその PCIe EM によって制御され、シャーシの SAS-2 ドメインには属しません。
6 Gbps の SAS-2 データ転送速度をサポートするには、Sun Blade 6000 モジュラーシステムのシャーシは PCIe 2.0 をサポートするミッドプレーンを搭載している必要があります。CMM ILOM にログインして次のいずれかの手順を実行することで、これを確認できます。
Web インタフェースを使用し、左の区画から「CMM」を選択し、「System Information」–>「Components」に移動し、「Component Management Status」テーブルの「/CH」をクリックします。
CLI を使用し、プロンプトでshow /CHコマンドを入力します。
ミッドプレーンの製造パーツ番号が、「fru_part_number 」フィールドに表示されます。パーツ番号が 541-3789-0x の場合、PCIe 2.0 ミッドプレーンがインストールされています。パーツ番号が 541-1983-0 x の場合は、以前のバージョンの PCIe ミッドプレーンがインストールされているので、PCIe 2.0 ミッドプレーンにアップグレードする必要があります。最新の情報については、Sun Blade 6000 Modular System Product Notesを参照してください。
SAS-1 (3 Gbps) および SAS-2 (6 Gbps) コンポーネントを使用する場合は、次の互換性ルールに注意してください。
シャーシ内に SAS-2 ドメインを作成するには、SAS-2 NEM のみを使用できます。SAS-1 と SAS-2 の NEM を 1 つのシャーシに混在させることはできません。
サポートされる SAS-2 NEM の詳細については、「ストレージモジュールのハードウェアの互換性」を参照してください。
シャーシの SAS-2 ドメインで互換性のない SAS-1 NEM の例を次に示します。
Sun Blade 6000 Multi-Fabric Network Express Module (X4212A)
Sun Blade 6000 10GbE Multi-Fabric Network Express Module (X4236A)
Sun Blade 6000 Virtualized Multi-Fabric 10GbE Network Express Module (X4238)
SAS-1 REM を使用するサーバーモジュールはシャーシ SAS-2 ドメインにアクセスできないので、Sun Blade Storage Module M2 にアクセスすることも、Sun Blade 6000 ディスクモジュール (B18–AA) にアクセスすることもできません。ただし、これら自体の内部ドライブおよび NEM のネットワークコンポーネントにはアクセスできます。
サポートされる SAS-2 REM の詳細については、「ストレージモジュールのハードウェアの互換性」を参照してください。
シャーシの SAS-2 ドメインにアクセスできない SAS-1 REM の例を次に示します。
組み込みの 1068E LSI コントローラチップを備えた Sun Blade サーバーモジュール
Sun Blade T6320 RAID 0/1 拡張モジュール
Sun Blade RAID 0/1 G2 拡張モジュール (X4607A)
Sun Blade RAID 5 拡張モジュール (X4620A)
Sun Blade 6000 ディスクモジュール (SAS-1 デバイス) のディスクドライブから Sun Blade Storage Module M2 にデータを移動することを計画している場合は、Sun Blade 6000 ディスクモジュールのディスクからデータをバックアップし、SAS-2 REM を使用して Sun Blade Storage Module M2 上に作成されたボリュームにデータを復元する必要があります。
ストレージモジュールの特定の構成が SAS-2 REM のターゲット制限を超えないようにするため、次のルールが適用されます。
注 - SAS-2 REM がサポートできるターゲットの数を調べるには、SAS-2 REM のドキュメントを参照してください。ターゲットは「デバイス」と呼ばれることもあります。
ストレージモジュールは、最大で 32 個のターゲット (8 個のディスクドライブと 24 個の FMod) を使用します。
シングルパス構成の場合、SAS-2 REM によって認識される各ディスクは 1 つのターゲットを使用します。
デュアルパス (「マルチパス」とも呼ばれます) 構成の場合、REM によって認識される各ディスクは 2 つのターゲットを使用します。
サーバーモジュールは、接続されているストレージモジュールのディスクに加えて、ターゲットを使用する独自の内部ディスクのセットを備える場合もあります。
ストレージモジュールおよび SAS–2 NEM に存在する SAS エクスパンダも、ターゲットを使用します (エクスパンダごとに 1 つ)。1 つのストレージモジュールには 2 つのエクスパンダがあります。1 つの SAS-2 NEM には 1 つのエクスパンダがあります。
Sun Storage 6Gb SAS REM RAID HBA (SGX-SAS6- R-REM-Z) は、最大で 7 個の Sun Blade Storage Module M2 をサポートできます。
Sun Storage 6Gb SAS REM HBA (SGX-SAS6- REM-Z) は、最大で 9 個の Sun Blade Storage Module M2 をサポートできます。