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Oracle® Business Transaction Managementインストレーション・ガイド
12.1.0.7
E61980-01
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12 Oracle Enterprise Gatewayへのオブザーバ・ライブラリのインストール

この章では、Oracle Enterprise Gateway 11.1.1.6へのオブザーバ・ライブラリのインストールおよびアンインストールの手順を説明します。

12.1 オブザーバ配布ファイル

Business Transaction Managementオブザーバは、ZIPファイルで配布されます。各ZIPファイルには、特定のアプリケーション・サーバーへのインストールに適した1種類のオブザーバが含まれています。Enterprise Gatewayサーバーにインストールするオブザーバ用のZIPファイルは、BTMObserver_OEG_11.1.1.6_OEG_*.zipです。


注意:

実際のZIPファイルでは、アスタリスク(*)はオブザーバのバージョン番号で置換されています。

このオブザーバがサポートしているプラットフォームおよびアプリケーション・サーバーのバージョンの正確なリストは、Business Transaction Management (BTM)動作保証マトリックスを参照してください。このドキュメントは、http://support.oracle.comからオンラインで参照できます。

特定のオブザーバの互換性および機能の詳細は、オブザーバZIPファイルを展開した後、オブザーバのnanoagentディレクトリにあるREADME.txtファイルを参照してください。


12.2 Enterprise Gateway 11.1.1.6へのオブザーバ・ライブラリのインストール

  1. Enterprise Gatewayサーバーを停止します。

  2. オブザーバZIPファイル(BTMObserver_OEG_11.1.1.6_OEG_*.zip)を一時ディレクトリ(以降、observer_tempと表記します)に解凍します。

    ZIPファイルを解凍すると、config、libおよびscriptsという名前の3つのディレクトリが作成されます。

  3. libディレクトリ内のすべてのJARファイルをOEG_HOME/ext/libにコピーします。OEG_HOMEはEnterprise Gatewayサーバーのホーム・ディレクトリ(最上位のインストール・ディレクトリ)です。


    注意:

    ライブラリを探すために、オブザーバはデフォルトでlibディレクトリを検索します。デフォルトの場所のオーバーライドの詳細は、第9.3項「オブザーバ・ライブラリのデフォルトの場所のオーバーライド」を参照してください。

  4. Enterprise Gatewayを実行しているユーザー・アカウントが、最低でも以下の権限を持っていることを確認します。

    • nanoagent/configおよびnanoagent/libディレクトリの読取り権限(UNIX系システムでは、トラバース権限も必要)

    • libディレクトリ内のすべてのJARファイルの読取り権限

  5. テキスト・エディタで、OEG_HOME/system/conf/jvm.xmlを開き、<JVMSettings>要素内を次のように変更します。

    1. <JVMSettings>要素の最初の子要素に次の行を追加して、オブザーバをモニターと関連付けます。

      <SystemProperty name="AP_NANO_CONFIG_URL" value="http://Host_Name:Port_Number/btmmonitor/agent/agent/"/>
      

      Host_Name:Port_Numberは、オブザーバと関連付けるモニターのホスト名およびポート番号で置換します。

    2. 続けて、<JVMSettings>要素の2番目、3番目および4番目の子要素として、次の行を追加します。

      <SystemProperty name="AP_NANO_HOME" value="$VDISTDIR/NanoAgent"/>
      <SystemProperty name="AP_NANO_LOG_BASEDIR" value="$VDISTDIR/NanoAgent"/>
      <SystemProperty name="AP_NANO_CLASSLOADER_BASEDIR" value="$VDISTDIR/ext/lib"/>
      
    3. 省略可能 – オブザーバ構成ラベルでオブザーバのターゲットを指定する場合は、<JVMSettings>要素の5番目の子要素として次の行を追加します。

      <SystemProperty name="ap.nano.config.label" value="My_Label_String"/>
      

      My_Label_Stringは、このオブザーバで使用するラベルの文字列で置換します。オブザーバのターゲット指定の詳細は、第8.5項「オブザーバ通信ポリシーの適用」を参照してください。

    4. 次の行を探します。

      <ClassPath name="$VDISTDIR/system/lib/system/iaik_jce.jar"/>
      

      この行の直前に次の行を追加します。

      <ClassPath name="$VDISTDIR/ext/lib/orawsdl_1.0.0.jar"/>
      
  6. Enterprise Gatewayサーバーを再起動します。

  7. 次の手順に従ってインターセプタ・モジュールを公開し、オブザーバのインストールを終了します。

    1. テキスト・エディタで、observer_temp/scripts/publishLoadableModule.pyスクリプト・ファイルを開きます。

    2. Enterprise Gateway管理者アカウントの資格証明を使用して、defUsernameおよびdefPassword変数を設定します(デフォルトの管理者アカウントのユーザー名はadminです)。次に例を示します。

      defUserName = "admin"
      defPassword = "mypassword"
      
    3. defServer変数に、Enterprise GatewayサーバーのベースURLを設定します。次に例を示します。

      defServer = "http://myOegHost:8090"
      

      このURLには、末尾のスラッシュ(/)を追加しないでください。

    4. スクリプト・ファイルを保存して閉じます。

    5. スクリプトを実行します。次に例を示します。

      Windowsシステムでは、次を実行します。

      %OEG_HOME%/Win32/bin/jython.bat publishLoadableModule.py
      

      UNIX系システムでは、次を実行します。

      $OEG_HOME/posix/bin/jython publishLoadableModule.py
      
  8. Enterprise Gatewayサーバーを実行しているユーザーがオブザーバのエラー・ログ・ディレクトリへの書込み権限を持っていることを確認します。

    デフォルトでは、オブザーバのエラー・ログ・ディレクトリはOEG_HOMEです。エラー・ロギングの構成の詳細は、第14章「オブザーバ・エラーおよびデバッグ情報のロギング」を参照してください。

  9. オブザーバがメッセージを転送するモニターに、オブザーバ通信ポリシーが適用されていることを確認します。

    オブザーバ通信ポリシーの適用の詳細は、第8.5項「オブザーバ通信ポリシーの適用」を参照してください。

12.3 Enterprise Gateway 11.1.1.6からのオブザーバ・ライブラリのアンインストール

この項では、Enterprise Gateway 11.1.1.6サーバーからオブザーバ・ライブラリをアンインストールする方法について説明します。

  1. 次の手順に従って、Enterprise Gatewayサーバーからオブザーバ・インターセプタ・モジュールを削除します。

    1. テキスト・エディタで、observer_temp/scripts/removeLoadableModule.pyスクリプト・ファイルを開きます。


      注意:

      observer_tempが存在しない場合は、再作成の方法について第12.2項「Enterprise Gateway 11.1.1.6へのオブザーバ・ライブラリのインストール」を参照してください。

    2. Enterprise Gateway管理者アカウントの資格証明を使用して、defUsernameおよびdefPassword変数を設定します(デフォルトの管理者アカウントのユーザー名はadminです)。次に例を示します。

      defUserName = "admin"
      defPassword = "mypassword"
      
    3. defServer変数に、Enterprise GatewayサーバーのベースURLを設定します。次に例を示します。

      defServer = "http://myOegHost:8090"
      

      このURLには、末尾のスラッシュ(/)を追加しないでください。

    4. スクリプト・ファイルを保存して閉じます。

    5. スクリプトを実行します。次に例を示します。

      Windowsシステムでは、次を実行します。

      %OEG_HOME%/Win32/bin/jython.bat removeLoadableModule.py
      

      UNIX系システムでは、次を実行します。

      $OEG_HOME/posix/bin/jython removeLoadableModule.py
      
  2. Enterprise Gatewayサーバーを停止します。

  3. OEG_HOME/ext/libにあるすべてのオブザーバ関連のJARファイルを削除します。

    オブザーバ関連のJARファイルは、「ap-」から始まるファイルと、次のファイルです。

    orahttp_client_1.0.0.jar
    orawsdl_1.0.0.jar
    xstream-1.2.2.jar 
    

    注意:

    他のモジュールと共有されているJARファイルを削除しないように注意してください。

  4. テキスト・エディタで、OEG_HOME/system/conf/jvm.xmlを開き、<JVMSettings>要素の中から以下を含むすべてのオブザーバ関連要素を削除します。

    <SystemProperty name="AP_NANO_CONFIG_URL" value="http://host-name:port-number/btmmonitor/agent/agent/"/>
    
    <ClassPath name="$VDISTDIR/ext/lib/orawsdl_1.0.0.jar"/>
    

    また、name属性が以下の文字列で始まるすべての<VMArg>要素を削除します。

    -Dcom.amberpoint
    
  5. jvm.xmlファイルを保存して閉じます。

  6. Enterprise Gatewayサーバーを再起動します。