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Oracle Solaris 11.1 デスクトップユーザーズガイド Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
このセクションでは、キーボードオートリピート速度、レイアウト、さまざまな言語で入力する場合のレイアウトと入力方式、および Oracle Solaris デスクトップのキーボードアクセシビリティー機能を構成する方法について説明します。
キーボードレイアウトやキーボード型式など、「キーボードレイアウト」設定を構成できます。2 つの主要領域です。
インプットメソッド (IM) – 文字数が多いまたは文字が複雑な言語で入力することが多い場合は、この方法を選択します (たとえば、中国語、日本語、韓国語などの一部のアジア言語)。
GNOME キーボードレイアウト設定 – 文字数の少ない言語で入力することが多い場合は、この方法を選択します。たとえば、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語など、ラテン文字に従う言語です。
IM は文字を作成するためにメカニズムが複雑ですが、ラテン言語にも使用できます。同様に、GNOME キーボードレイアウト設定もラテン言語以外に使用できます。
キーボード設定 (キーボード型式、レイアウト、バリアントなど) を設定およびカスタマイズするには、「キーボード」設定ツールを使用します。オートリピート設定や一休み設定など、高度な追加キーボードオプションをカスタマイズすることもできます。
「キーボード」設定ツールを表示するには、「システム」→「設定」→「キーボード」を選択します。
キーボード設定はデフォルトでアクティブになっています。複数のキーボードレイアウトが選択されている場合は、キーボード表示器アプレットがパネルの右隅に自動的に表示されます。このアプレットの詳細については、GNOME Keyboard Indicator Manualを参照してください。
全般的なキーボード設定を行うには、「全般」タブを使用します。次の表に、変更可能なキーボード設定の一覧を示します。
表 10-6 キーボードの設定
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キーボードの言語を設定したり、使用しているキーボードの製造元や型式を設定したりするには、「レイアウト」タブを使用します。
次の設定を使用することで、キーボード上の特殊メディアキーを利用したり、キーボードの言語に適した文字を表示したりできます。
キーボードの型式 – 別のキーボード製造元や型式を選択するには、「参照」ボタン (現在選択されているキーボード型式のラベルが表示されている) を使用します。
ウィンドウ毎にグループ化する – このオプションを選択すると、ウィンドウごとにキーボードレイアウトが割り当てられます。別のレイアウトに変更した場合、現在のウィンドウだけに影響します。
たとえば、ワードプロセッサでロシア語キーボードレイアウトを使って入力してから、Web ブラウザに切り替えて英語キーボードレイアウトで入力できます。
選択したレイアウト – 入力時にキーボードが作り出す文字を変更するために、選択した複数のレイアウト間で切り替えることができます。
キーボードレイアウトを切り替えるには、キーボード表示器パネルアプレットを使用します。
選択したレイアウトのリストにレイアウトを追加するには、「追加」ボタンをクリックします。表示されるレイアウトの選択ダイアログで、国または言語別にレイアウトを選択します。レイアウトは 4 つまで選択できます。レイアウトを削除するには、選択して「削除」をクリックします。
すべてのキーボードレイアウト設定を初期状態のシステムとロケールに戻すには、「デフォルトに戻す」をクリックします。
「オプション」ボタンをクリックすると、「キーボード・レイアウトのオプション」ダイアログが開きます。
注 - setxkbmap コマンドを使用することで、X サーバーのすべてのキーボードレイアウト設定をコマンド行から設定およびカスタマイズできます。詳細は、setxkbmap(1) のマニュアルページを参照してください。
「キーボード・レイアウトのオプション」ダイアログでは、キーボード修飾キーや特定のショートカットオプションの動作を設定できます。
太字のラベルは、そのグループ内のオプションがデフォルト設定から変更されたことを示しています。
注 - このダイアログに表示されるオプションは、使用している X ウィンドウシステムによって変わります。システムによっては、一部のオプションが表示されなかったり動作しなかったりする場合があります。
次の表では、キーボードレイアウトオプションについて説明します。
表 10-7 キーボード・レイアウトのオプション
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「アクセシビリティ」タブでは、間違ってキーが押されることを排除したり、いくつかのキーを一度に押し続けなくてもショートカットキーを使用できるオプションを設定できます。これらの機能は AccessX とも呼ばれます。
このセクションでは、設定可能な各設定について説明します。キーボードアクセシビリティーのタスクに関する詳細については、Oracle Solaris デスクトップのアクセシビリティーガイドを参照してください。
次の表に、変更可能なアクセシビリティー設定の一覧を示します。
表 10-8 アクセシビリティー設定
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キーボードアクセシビリティー機能のサウンドフィードバックを構成するには、「サウンドのフィードバック」ボタンをクリックします。「キーボードアクセシビリティーのサウンドフィードバック」ウィンドウが表示されます。
次の表に、変更可能なサウンドフィードバック設定の一覧を示します。
表 10-9 サウンドフィードバック設定
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キーボードをマウスの代わりとして構成するときは、「マウスキー」タブのオプションを使用します。
次の表に、変更可能なマウスキー設定の一覧を示します。
表 10-10 一休み設定
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キーボードやマウスを長時間使用したあとは休憩を取ることを忘れないように、一休み通知を設定できます。一休み中は、画面はロックされます。
次の表に、変更可能な一休み設定の一覧を示します。
表 10-11 一休み設定
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キーボードとマウスの使用を停止している時間が一休み時間設定と等しくなると、現在の作業時間がリセットされます。
入力方式 (IM) を使用することで、文字数の多い言語や複雑な文字を使用する言語 (中国語、日本語、韓国語など) で入力が容易になります。
Oracle Solaris デスクトップには、さまざまな IM フレームワーク (システムにインストールされているもの、またはリポジトリからインストールできるもの) が用意されています。Oracle Solaris デスクトップのメイン IM フレームワークの 1 つが、IBus (Intelligent Input Bus) です。
IBus フレームワークは次の機能を提供します。
ほとんどのアジア言語を処理できる完全なエンジン。
EMEA (欧州、中東、アフリカ) を含む多くの地域でキーボードレイアウトエミュレーションをサポート。
仮想キーボードと X キーボードデータエミュレーションをサポート。
デフォルトでは、IM は次の言語を使ってログインしたときにのみ有効になります。
日本語
中国語
韓国語
タイ語
インド諸語
その他の言語の場合、IM はデフォルトで有効になっていません。入力方式フレームワークセレクタを使って手動で有効にする必要があります。
「入力方式フレームワークセレクタ」ウィンドウが表示されます。