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マニュアルページセクション 1M: システム管理コマンド     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
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fsdb_udfs(1M)

fsdb_ufs(1M)

fsflush(1M)

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fssnap(1M)

fssnap_ufs(1M)

fsstat(1M)

fstyp(1M)

fuser(1M)

fwflash(1M)

fwtmp(1M)

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getent(1M)

gettable(1M)

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gkadmin(1M)

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groupdel(1M)

groupmod(1M)

growfs(1M)

grpck(1M)

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gssd(1M)

hald(1M)

hal-device(1M)

hal-fdi-validate(1M)

hal-find(1M)

hal-find-by-capability(1M)

hal-find-by-property(1M)

hal-get-property(1M)

hal-set-property(1M)

halt(1M)

hextoalabel(1M)

host(1M)

hostconfig(1M)

hotplug(1M)

hotplugd(1M)

htable(1M)

ickey(1M)

id(1M)

idmap(1M)

idmapd(1M)

idsconfig(1M)

ifconfig(1M)

if_mpadm(1M)

ifparse(1M)

iiadm(1M)

iicpbmp(1M)

iicpshd(1M)

ikeadm(1M)

ikecert(1M)

ilbadm(1M)

ilbd(1M)

ilomconfig(1M)

imqadmin(1M)

imqbrokerd(1M)

imqcmd(1M)

imqdbmgr(1M)

imqkeytool(1M)

imqobjmgr(1M)

imqusermgr(1M)

in.chargend(1M)

in.comsat(1M)

in.daytimed(1M)

in.dhcpd(1M)

in.discardd(1M)

in.echod(1M)

inetadm(1M)

inetconv(1M)

inetd(1M)

in.fingerd(1M)

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init.sma(1M)

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in.lpd(1M)

in.mpathd(1M)

in.named(1M)

in.ndpd(1M)

in.rarpd(1M)

in.rdisc(1M)

in.rexecd(1M)

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in.rlogind(1M)

in.routed(1M)

in.rshd(1M)

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installf(1M)

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in.timed(1M)

intrd(1M)

intrstat(1M)

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ipf(1M)

ipfs(1M)

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isns(1M)

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kpropd(1M)

kproplog(1M)

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ksslcfg(1M)

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labelit_udfs(1M)

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ldapclient(1M)

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lldpd(1M)

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lockfs(1M)

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System Administration Commands - パート 2

System Administration Commands - パート 3

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bootadm

- manage boot configuration

形式

/usr/sbin/bootadm update-archive [-vn] [-R altroot [-p platform]]
/usr/sbin/bootadm list-archive [-vn] [-R altroot [-p platform]]
/usr/sbin/bootadm install-bootloader [-Mfv] [-P pool] [-R path]
     [device1 ... deviceN]
x86 only
/usr/sbin/bootadm set-menu [-P pool] [-R altroot [-p platform]]
     {key=value [key=value ...]}
/usr/sbin/bootadm list-menu [-P pool] [-R altroot [-p platform]]
     [[-i entry_number] | entry_title]
/usr/sbin/bootadm generate-menu [-P pool] [-f]
/usr/sbin/bootadm add-entry [-P pool] [-i entry_number] entry_title
/usr/sbin/bootadm change-entry [-P pool] {[entry_title[,entry_title...]
| -i entry_number[,entry_number]...]} {key=value [key=value ...]
| set-default }
/usr/sbin/bootadm remove-entry [-P pool] {[entry_title[,entry_title...]
| -i entry_number[,entry_number]...]}

機能説明

bootadm コマンドは、ブートアーカイブのほか、x86 ブート環境、GRUB (GRand Unified Bootloader) メニューを管理します。x86 では、レガシー GRUB および GRUB2 の両方が (ただし同時ではない) サポートされます。

update–archive オプションを使えば、ブートアーカイブの更新を、障害予防策として、あるいは復旧手順の一環として、実施できます。

set-menu サブコマンドを使えば、GRUB メニュー内の自動ブートタイムアウトやデフォルトブートエントリを切り替えることができます。

list-menu サブコマンドは、現在の GRUB メニューエントリ、あるいはオプションでインデックスにより識別される特定のエントリの詳細 (-i を使用する場合) またはタイトル文字列 (-i を省略する場合) を表示します。

install-bootloader サブコマンドは、システムブートローダーをインストールします。これは、x86 上の installgrub(1M) と SPARC 上の installboot(1M) の機能、および GRUB2 ブートローダーの x86 へのインストールのサポートに優先します。

generate-menu サブコマンドは、Solaris エントリ用の新しいメニュー構成ファイルの作成方法を提供します。ブートローダー構成ファイルがすでに存在する場合は、-f を指定して、このサブコマンドでこれらのファイルを強制的に上書きする必要があります。

add-entrychange-entry、および remove-entry サブコマンドには、GRUB メニューからエントリを追加、変更、または削除するオプションがあります。

SPARC システムなどの OpenBoot PROM (OBP) ベースのマシンは GRUB を使用しないため、bootadm で管理できるブートメニューがないことに注意してください。

あるプラットフォーム上で呼び出される bootadm を使用して、プラットフォームの種類が異なるディスクレスクライアントを管理できるように、bootadm コマンドは、管理対象のイメージでサポートされるオプションを動的に判断します。

サブコマンド

entry_title の指定をサポートするサブコマンドの場合、entry_title は二重引用符または単一引用符で囲むことのできる文字列です。

entry_number は、GRUB メニュー内のメニューエントリのインデックスを表す負でない整数です。

bootadm コマンドのサブコマンドを、次に示します。

update-archive [-vn] [-R altroot [-p platform]]

現在のブートアーカイブを必要に応じて更新します。SPARC と x86 の両方のプラットフォームに適用されます。

list-archive [-vn] [-R altroot [-p platform]]

ブートアーカイブに含めるファイルとディレクトリを一覧表示します。SPARC と x86 の両方のプラットフォームに適用されます。

set-menu [-vn] [-R altroot [-p platform]] {key=value [key=value]...}

GRUB メニューを維持管理します。スペースで区切った鍵 - 値ペアのリストを指定できます。

key=value

指定可能な値は、次のとおりです。

default=entry_number

GRUB メニュー内のエントリ番号 (012 0、1、2 など) で、タイムアウト時にブートするオペレーティングシステムを指定します。

timeout=seconds

デフォルト項目番号で指定されたオペレーティングシステムがブートされるまでの秒数。値が -1 の場合、自動ブートは無効になります。

console=GRUB_console_type

GRUB で使用するコンソールのタイプを設定します。

指定可能な値は、次のとおりです。

'text'

高解像度コンソールを選択します。

'graphics'

高解像度コンソールを選択し、これによりさらにグラフィカルブートが実行されます。BIOS コンソールリダイレクションが有効な場合は、コンソールの設定に graphics を使用してはいけません。

'serial'

GRUB ブートローダー用のシリアルコンソール。シリアルパラメータ固有の設定については、次の serial_params を参照してください。

BIOS コンソールリダイレクションが有効な場合は、console の設定に 'serial' を使用してはいけません。

シリアルコンソールによるブートでシステムをインストールする場合、そのシリアルコンソールが Solaris のカーネルデフォルトコンソールデバイスになります。ただし、GRUB のコンソールは serial に変更されません ('text' になります)。

serial_params='port[,speed[,databits[,parity[,stopbits[,flowcontrol]]]]]'

シリアルコンソール用のシリアルパラメータを指定します。

port は、シリアルポート番号を指定する数値です。

speed は、接続のデータ転送率 (ビット/秒) を指定する数値です。

databits は、各文字内のデータビット数です。

parity には、転送エラーを検出する方法を指定します。指定可能な値は、次のとおりです。

  • N - パリティーなし

  • O - 奇数パリティー

  • E - 偶数パリティー

parity の値では、大文字と小文字が区別されません。

stopbits には、文字伝送で送信されるストップビットを指定します。指定可能な値は 0 または 1 です。

flowcontrol にはフロー制御を指定します。指定可能な値は、次のとおりです。

  • H - ハードウェアフロー制御

  • S - ソフトウェアフロー制御

  • N - フロー制御なし

serial_params を設定しない場合、デフォルトは次のとおりです:

0,9600,8,N,1,N

これにより、ボーレート 9600 ビット/秒、パリティーチェックなし、1 文字 8 ビットのデータビット、ストップビット 1、およびデフォルトのフロー制御なしで最初のシリアルポート (COM1) が作成されます。

quiet

コンソールへの通知メッセージの出力を抑制するかどうかを指定します。デフォルトでは、この値は false です。

指定可能な値は true または false です。

splashimage

ブート時に表示するイメージとして使用するファイルのパスを指定します。

foreground

前景色を設定します。これは、RRGGBB 形式の 16 進数値の文字列で、RR は赤、GG は緑、BB は青です。

background

背景色を設定します。指定可能な値については、foreground を参照してください。

list-menu [-P pool] [-R altroot [-p platform]]

現在の GRUB メニューエントリを一覧表示します。これには、自動ブートタイムアウト、デフォルトエントリ番号、および各エントリのタイトルが含まれます。x86 プラットフォームにのみ適用されます。エントリタイトルまたはエントリインデックスを指定すると、その特定エントリの詳細が出力されます。

generate-menu [-P pool]

システムに現在インストールされている Solaris エントリのみを含む新しいメニュー構成を作成します。

add-entry [-P pool] [-i entry_number] entry_title

指定されたエントリタイトルを使って、メニュー内に新規エントリを作成します。

entry_number が指定された場合、新しいエントリを指定された位置に挿入するか、指定された entry_number が現在のエントリ数よりも多い場合に最後のエントリとして追加します。

change-entry [-P pool] {[entry_title[,entry_title...] | -i entry_number[,entry_number]...]} { key=value [ key=value ...] | set-default }

指定されたエントリまたはコンマ区切りのエントリのリストを変更します。エントリは、エントリタイトルまたはエントリ番号で指定します。同じタイトルのエントリが複数存在する場合、すべてが影響を受けます。

特殊なプロパティー set-default は、エントリを、タイマーの期限が切れたときにブートするデフォルトエントリに設定します。このプロパティーを指定する場合、サブコマンド内のエントリを 1 つだけ指定できます。

空白区切りの鍵 : 値ペア (key=value) のリストを指定できます。

指定可能な値は、次のとおりです。

title=entry_title

エントリの新規タイトル。

kernel=path_to_kernel

カーネルのパス。例:

/platform/i86pc/kernel/amd64/unix
kargs=kernel_arguments

ブート時にカーネルに渡される引数、または引数のリスト。指定可能なオプションについては、kernel(1M) を参照してください。リストに空白が含まれる場合は、鍵の値を単一引用符または二重引用符で囲みます。

boot_archive=path_to_boot_archive

ブートアーカイブのパス。

bootfs=bootfs

bootfs プロパティーの値。詳細は、zpool(1M) を参照してください。

remove-entry [-P pool] [{entry_title [,entry_title...] | -i entry_number[,entry_number...]}

指定されたエントリまたはコンマ区切りのエントリリストを削除します。指定されたタイトルのエントリが複数存在する場合は、すべてが削除されます。

install-bootloader [-Mfv] [-P pool] [-R path] [device1 ... deviceN]

システムブートローダーをインストールします。デバイスのリストが指定された場合、指定されたデバイスのみにブートローダーがインストールされます。それ以外の場合、システム構成から自動的に抽出されるデバイスのリストにブートローダーがインストールされます。

デバイスは、ルートファイルシステムが存在するディスク上のスライスまたはパーティションの raw 文字デバイスの名前です。

オプション

bootadm コマンドには、次のオプションがあります。

-f

install-bootloader のインストール時に、ブートローダーのインストールを強制的に実行して、システムのブートローダーのバージョンをダウングレードしないようにするためのバージョンチェックをすべてバイパスします。

-i

指定された操作の適用先エントリ番号またはコンマ区切りのエントリ番号のリスト。

-M [BIOS ファームウェアを備える x86 システムのみ]

x86 システムへの install-bootloader 操作では、マスターブートレコード (MBR) にブートローダーをインストールして、システムブートローダーにします。デフォルト (BIOS ファームウェアを備えたシステム) では、ブートローダーをパーティションブートレコード (PBR) にインストールします。

-n

update-archive 処理の場合、アーカイブ内容のチェックは行われますが、その更新は行われません。

-P pool

使用する指定されたプールに関連付けられたブート構成。このオプションを使用しない場合、現在のプール (システムのブート元) がブート構成に使用されます。

-p platform

クライアントのプラットフォームまたはマシンのハードウェアクラス。プラットフォームの種類は -R とともにのみ指定でき、一般にはクライアントのプラットフォームクラスがサーバーとは異なる場合のディスクレスクライアントの管理にのみ有効です。プラットフォームには、i86pcsun4usun4v のいずれかを指定する必要があります。

-R altroot

操作は、パスまたは代替ルートパスに適用されます。


注 - いかなる非大域ゾーンのルートファイルシステムも -R で参照しないでください。この操作によって、大域ゾーンのファイルシステムを損傷したり、大域ゾーンのセキュリティを損ねたり、非大域ゾーンのファイルシステムを損傷する可能性があります。zones(5) を参照してください。


-v

update-archive 処理の場合、無効なファイルが標準エラー出力に表示されます。install-bootloader 操作で冗長モードを有効にして、プロセスの詳細を出力します。

使用例

例 1 現在のブートアーカイブの更新

次のコマンドは、現在のブートアーカイブを更新します。

# bootadm update-archive

例 2 別のルート上にあるブートアーカイブの更新

次のコマンドは、別のルート上にあるブートアーカイブを更新します。

# bootadm update-archive -R /a

例 3 デフォルトブートエントリの切り替え

次のコマンドは、1 つ前の例で表示されたメニューを参照しています。ユーザーは、Linux (項目 2) を選択しています。

# bootadm set-menu default=2

または

# bootadm change-entry -i 2 set-default

例 4 GRUB メニューエントリの一覧表示

次のコマンドは、GRUB メニューエントリを一覧表示します:

# bootadm list-menu
The location for the active GRUB menu is: /stubboot/boot/grub/menu.lst
default 0
timeout 10
0 Solaris10
1 Solaris10 failsafe
2 Linux

例 5 メニューエントリの追加と変更

次のコマンドは、「New Solaris Entry」というタイトルのメニューエントリを GRUB メニュー内の 8 番目の位置に追加します。

# bootadm  add-entry -i 8  "New Solaris Entry"

次のコマンドは、追加したばかりのエントリをカーネル引数 -s 使って変更して、レベル s でブートします。

# bootadm  change-entry "New Solaris Entry" kargs="-s"

例 6 2 番目のルートプールへのブートローダーのインストール

次のコマンドは、ブートローダーをプール secondrpool にインストールします。

# bootadm install-bootloader -P secondrpool

例 7 前景色と背景色の設定

次のコマンドは、前景色を赤色に、背景色を青色に設定します。

# bootadm set-menu splashimage=/boot/grub/splash.xpm.gz \
foreground=ff0000 background=0000ff

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

コマンドが正常に完了しました。

1

エラーが発生したため、コマンドが終了しました。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
インタフェースの安定性
確実

関連項目

boot(1M), installboot(1M), installgrub(1M), kernel(1M), zpool(1M), attributes(5), grub(5)

次の GRUB ホームページを参照してください。

http://www.gnu.org/