Oracle® Solaris 11.2 での sendmail サービスの管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

エラーメッセージの記録

メールサービスは、syslogd プログラムを使って大部分のエラーメッセージを記録します。デフォルトでは、syslogd プログラムはこれらのメッセージを /etc/hosts ファイルで指定されている loghost というシステムに送信します。loghost が NIS ドメイン全体のすべてのログを保持するように定義できます。loghost を指定しなければ、syslogd からのエラーメッセージはレポートされません。

/etc/syslog.conf ファイルは、syslogd プログラムがメッセージをどこに転送するかを制御します。/etc/syslog.conf ファイルを編集することにより、デフォルト構成を変更できます。変更内容を有効にするには、syslog デーモンを再起動する必要があります。メールに関する情報を収集するために、ファイルに次の選択を追加できます。

  • mail.alert – ここで訂正する必要のある状態に関するメッセージ

  • mail.crit – クリティカルメッセージ

  • mail.warning – 警告メッセージ

  • mail.notice – エラーではないが注意すべきメッセージ

  • mail.info – 情報メッセージ

  • mail.debug – デバッグメッセージ

/etc/syslog.conf ファイルの次のエントリは、クリティカルメッセージ、通知メッセージ、デバッグメッセージをすべて /var/log/syslog に送信します。

mail.crit;mail.info;mail.debug			/var/log/syslog

システムログの各行には、タイムスタンプ、そのログ行を生成したシステム名、およびメッセージが入っています。syslog ファイルは、大量の情報を記録できます。

ログは、連続したレベルとして並べられます。最下位レベルでは、異常なイベントだけが記録されます。最上位レベルでは、もっとも必須なイベントと注目する必要のないイベントが記録されます。通常、10 よりも低いログレベルが「有用」であるとみなされます。10 よりも高いログレベルは通常はデバッグに使用されます。loghost および syslogd プログラムについては、Oracle Solaris 11.2 でのシステム管理のトラブルシューティング のシステムのメッセージ記録のカスタマイズを参照してください。