Oracle® Solaris Studio 12.4: OpenMP API ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

9.2 OpenMP 内部制御変数

次の内部制御変数は、実装時に定義されます。

  • bind-var: 場所へのスレッドのバインドを制御します。bind-var の初期値は FALSE です。

  • default-device-var: デフォルトのターゲットデバイスを制御します。default-device-var の初期値は 0 (ホストデバイス) です。

  • def-sched-var: ループ領域のデフォルトスケジューリングとして定義された実装を制御します。def-sched-var の初期値は、static で、チャンクサイズはありません。

  • dyn-var: 検出された parallel 領域に対してスレッド数の動的な調整を有効にするかどうかを制御します。dyn-var の初期値は TRUE (動的な調整が有効) です。

  • max-active-levels-var: アクティブな入れ子の並列領域の最大数を制御します。max-active-levels-var の初期値は 4 です。

  • nthreads-var: 検出された並列領域に対して要求されたスレッド数を制限します。nthreads-var の初期値はコアの数と同じです (最大 32)。

  • place-partition-var: 検出された並列領域の実行環境で使用可能な場所パーティションを制御します。place-partition-var の初期値は cores です。

  • run-sched-var: schedule(runtime) 節がループ領域に使用するスケジュールを制御します。run-sched-var の初期値は、static で、チャンクサイズはありません。

  • stacksize-var: OpenMP の実装が作成するスレッド (ヘルパースレッドとも呼ばれます) のスタックサイズを制御します。stacksize-var の初期値は、32 ビットアプリケーションでは 4M バイト、64 ビットアプリケーションでは 8M バイトです。

  • thread-limit-var: OpenMP プログラムに所属するスレッドの最大数を制御します。thread-limit-var の初期値は 1024 です。

  • wait-policy-var: 待ち状態にあるスレッドの動作を制御します。wait-policy-var の初期値は、PASSIVE です。