ステンシルファイルは、構成ファイルの作成で使用する形式を svcio ユーティリティーに伝えます。svcio ユーティリティーは、ステンシルと呼ばれるテンプレートに基づいてアプレケーション固有の構成ファイルに SMF プロパティーを変換します。
ステンシルサービスプロパティーグループは、構成ファイルの作成で使用するパスおよび所有権を、svcio ユーティリティーに伝えます。SMF は、起動またはリフレッシュメソッドを実行する前に、すべてのステンシル対応サービスに対して構成を再生成します。タイプ configfile のプロパティーグループは、構成ファイルの生成方法を SMF に伝えます。それぞれの configfile プロパティーグループは、サービスの単一の構成ファイルを記述し、SMF リポジトリに格納したほかのプロパティーからこれらのファイルを生成する方法を、svcio に伝えます。
ステンシルに対応するようにサービスを構成するには、テンプレートとして使用するステンシルファイルと、生成される構成ファイルの両方のパスを含んだ管理対象の構成ファイルごとにプロパティーグループを追加します。プロパティーグループには次のプロパティーがあります。
構成ファイルの書き込み先のパス。/etc/svc.conf など。
/lib/svc/stencils に対する相対パスである、使用するステンシルファイルのパス。たとえば、stencil プロパティーの値が svc.stencil である場合、/lib/svc/stencils/svc.stencil ファイルが使用されます。
構成ファイル (path) に対して使用するモード。644 など。
構成ファイル (path) に対して設定する所有者。このプロパティーが設定されていない場合、ファイルの所有者は svcio を呼び出したユーザーになります。
構成ファイル (path) に対して設定するグループ。このプロパティーが設定されていない場合、グループは path のデフォルトグループになります。