この項では、Oracle Database 11g リリース1(11.1)のWorkspace Managerの新機能および変更された機能について説明します。
注意: このマニュアルのタイトルは、このリリースから変更されました。以前のタイトルは『Oracle Databaseアプリケーション開発者ガイド - Workspace Manager』です。 |
このリリースで新しく追加されたWorkspace Managerのシステム・パラメータは次のとおりです。
ADD_UNIQUE_COLUMN_TO_HISTORY_VIEW
COMPRESS_PARENT_AFTER_REMOVE
KEEP_REMOVED_WORKSPACES_INFO
ROW_LEVEL_LOCKING
TARGET_PGA_MEMORY
USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIME
Workspace Managerのシステム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照してください。
AlterVersionedTableのalter_option
パラメータの新しいオプションは次のとおりです。
REBUILD_INDEX
に関連する新しいparameter_options
パラメータのキーワードは次のとおりです。index_owner
、index_name
、reverse
およびnoreverse
USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIME
およびUSE_WM_PERIOD_FOR_VALIDTIME
(プロシージャへのコールごとにどちらか1つのみ指定できます。)
AlterVersionedTableプロシージャの詳細は、第4章を参照してください。
EnableVersioningプロシージャには、validTimeRange
パラメータ(WM_PERIOD DEFAULT NULL
)が追加されました。表をバージョン対応化するときに有効期間サポートを使用可能にする場合、このパラメータを使用して、有効期間範囲の初期値を指定できます。
EnableVersioningプロシージャの詳細は、第4章を参照してください。
新しいALL_REMOVED_WORKSPACES ビューおよびUSER_REMOVED_WORKSPACESビューには、remove_workspace
パラメータの値をtrue
に指定し、Workspace Managerシステム・パラメータKEEP_REMOVED_WORKSPACES_INFO
をON
に設定してRemoveWorkspace操作中またはMergeWorkspace操作中に削除された作業領域に関する情報が含まれています。
これらのビューについては、第5章を参照してください。
MergeTableプロシージャを使用して、作業領域内の複数の表(すべての行、またはWHERE
句で指定されたとおり)への変更をその親作業領域に適用できます。複数の表を指定する場合、table_id
パラメータに指定して、名前をカンマで区切ります。(たとえば、'table1, table2'
)以前のリリースでは、指定できるのは1つの表名のみでした。
MergeTableプロシージャの詳細は、第4章を参照してください。
数値のWORKSPACE_ID列がALL_WORKSPACESビューおよびUSER_WORKSPACESビューに追加されました。
これらのビューについては、第5章を参照してください。
デフォルトのオプティマイザ・ヒントを変更する(つまりオーバーライドする)ユーザー定義ヒントを指定して、特定のまたはすべてのバージョン対応表に実行されるSQL文のパフォーマンスを改善できます。ユーザー定義ヒントを追加するには、新しいAddUserDefinedHintプロシージャを使用します。ユーザー定義ヒントを削除するには、新しいRemoveUserDefinedHintプロシージャを使用します。
これらのプロシージャについては、第4章を参照してください。
AlterVersionedTableプロシージャのalter_option
パラメータを使用することにより、バージョン対応表で、表パーティションを追加、マージおよび分割することができます。このプロシージャについては、第4章を参照してください。
SET NULL外部キー制約がサポートされるようになりました。そのような制約はすべて、DELETE_RULE列がN
に設定された行によってALL_WM_RIC_INFOメタデータ・ビューに反映されます。(この列の値は、動作には影響せず、表に関するメタデータを表示するだけです。)ALL_WM_RIC_INFOメタデータ・ビューの詳細は、第5.11項を参照してください。
Oracle Label Security(OLS)環境でバージョン対応表に対してDDL操作を実行する必要がある場合は、スケルトン(_LTS)表でSA_POLICY_ADMINパッケージのapply_table_policy
、remove_table_policy
、enable_table_policy
およびdisable_table_policy
プロシージャを使用することができ、変更は、バージョン対応表に転送されます。