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Oracle Database Workspace Manager開発者ガイド
11gリリース1(11.1)
E05678-02
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5 Workspace Managerの静的データ・ディクショナリ・ビュー

Workspace Managerは、バージョン対応表、作業領域、セーブポイント、ユーザー、権限、ロック、競合などに関する情報を保持する静的データ・ディクショナリ・ビューを作成およびメンテナンスします。メタデータ・ビューは読込み専用です。メタデータ・ビューの情報は、Workspace Manager環境の管理および問題の診断に有効です。

また、各バージョン対応表には、次のビューも作成されます。

5.1 ALL_MP_GRAPH_WORKSPACES

ALL_MP_GRAPH_WORKSPACESには、現行のユーザーがリーフ作業領域にアクセスできる、複数の親を持つグラフ作業領域(第1.1.10項を参照)に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
MP_LEAF_WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL 複数の親を持つリーフ作業領域の名前。
GRAPH_WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL 複数の親を持つグラフ作業領域の名前。
GRAPH_FLAG VARCHAR2(22)
複数の親を持つグラフ内で、複数の親を持つグラフ作業領域がリーフ作業領域である場合はL、中間作業領域である場合はI、ルート作業領域である場合はR

5.2 ALL_MP_PARENT_WORKSPACES

ALL_MP_PARENT_WORKSPACESには、現行のユーザーがアクセスできる、複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項)の親作業領域に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
MP_LEAF_WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL 複数の親を持つリーフ作業領域の名前。
PARENT_WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL 親作業領域の名前。
CREATOR VARCHAR2(30)
PARENT_WORKSPACEMP_LEAF_WORKSPACEの親作業領域にしたユーザーの名前。
CREATETIME DATE
PARENT_WORKSPACEMP_LEAF_WORKSPACEの親作業領域になった日時。
ISREFRESHED VARCHAR2(3)
複数の親を持つリーフ作業領域が、連続的にリフレッシュされる作業領域の場合はYES、連続的にリフレッシュされない作業領域の場合はNO
PARENT_FLAG VARCHAR2(17)
PARENT_WORKSPACEMP_LEAF_WORKSPACEのデフォルトの親である場合はDPPARENT_WORKSPACEMP_LEAF_WORKSPACEの親として追加された場合はMP

5.3 ALL_REMOVED_WORKSPACES

ALL_REMOVED_WORKSPACESには、RemoveWorkspace操作中、またはremove_workspaceパラメータの値をtrueに指定し、Workspace Managerシステム・パラメータKEEP_REMOVED_WORKSPACES_INFOONに設定してMergeWorkspace操作中に削除された作業領域に関する情報が含まれています。(このシステム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照。)

関連ビュー

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30)
削除された作業領域を所有するユーザーの名前。
WORKSPACE_NAME VARCHAR2(30)
削除された作業領域の名前。
WORKSPACE_ID NUMBER(38) NOT NULL 削除された作業領域のID。
PARENT_WORKSPACE_NAME VARCHAR2(30)
削除された作業領域の親作業領域の名前。
PARENT_WORKSPACE_ID NUMBER(38)
削除された作業領域の親作業領域のID。
CREATETIME DATE
削除された作業領域が作成された日時。
RETIRETIME DATE
削除された作業領域が削除された日時。
DESCRIPTION VARCHAR2(1000)
削除された作業領域に関する説明。
MP_ROOT_WORKSPACE_ID NUMBER(38)
複数の親を持つグラフのルート作業領域のID。作業領域が複数の親を持つグラフの一部でない場合NULLになります。(複数の親を持つ作業領域の詳細は、第1.1.10項を参照)
CONTINUALLY_REFRESHED VARCHAR2(3)
YES: 作業領域が連続的にリフレッシュされる場合(CreateWorkspaceisrefreshedパラメータの説明を参照)。NO: 作業領域が連続的にリフレッシュされない場合。

5.4 ALL_VERSION_HVIEW

ALL_VERSION_HVIEWには、バージョン階層に関する情報が含まれています。このビューを使用して、Workspace Managerはxxx_HISTビュー(第5.47項を参照)に対する問合せを実行します。

データ型 NULL 説明
VERSION NUMBER(38) NOT NULL WORKSPACE列で識別される作業領域のバージョン番号。
PARENT_VERSION NUMBER(38)
VERSION列で識別されるバージョンの親バージョンのバージョン番号。
WORKSPACE VARCHAR2(30)
VERSION列のバージョン番号に対応付けられた作業領域の名前。

5.5 ALL_WM_CONS_COLUMNS

ALL_WM_CONS_COLUMNSには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、UPDATE権限またはDELETE権限のうち1つ以上を持つバージョン対応表の、一意制約の列に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30)
制約を所有するユーザーの名前。
CONSTRAINT_NAME VARCHAR2(30)
制約の名前。
TABLE_NAME VARCHAR2(30)
制約が定義されているバージョン対応表の名前。
COLUMN_NAME VARCHAR2(4000)
制約定義の列。
POSITION NUMBER
制約の列の位置。

5.6 ALL_WM_CONSTRAINTS

ALL_WM_CONSTRAINTSには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、UPDATE権限またはDELETE権限のうち1つ以上を持つバージョン対応表の制約に関する情報が含まれています。UNIQUE制約、PRIMARY KEY制約およびCHECK制約に関する情報が表示されます。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL 制約を所有するユーザーの名前。(TABLE_NAMEの所有者と同じ。)
CONSTRAINT_NAME VARCHAR2(30)
制約の名前。
CONSTRAINT_TYPE VARCHAR2(2)
次のいずれかの値: P = 主制約、PU = 一意索引を使用して規定される主制約、PN = 非一意索引を使用して規定される主制約、U = 一意制約、UU = 一意索引を使用して規定される一意制約、UN = 非一意索引を使用して規定される一意制約、UI = 一意索引。
TABLE_NAME VARCHAR2(30)
制約が定義されている表の名前。
SEARCH_CONDITION CLOB
制約をチェックする条件。
STATUS VARCHAR2(8)
ENABLED: 制約が使用可能にされている場合。DISABLED: 制約が使用禁止にされている場合。
INDEX_OWNER VARCHAR2(30)
制約の規定に使用される索引の所有者。
INDEX_NAME VARCHAR2(30)
制約の規定に使用される索引の名前。
INDEX_TYPE VARCHAR2(40)
NORMAL: 索引がファンクション索引でない場合。FUNCTION-BASED NORMAL: ファンクション索引の場合。

5.7 ALL_WM_IND_COLUMNS

ALL_WM_IND_COLUMNSには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、UPDATE権限またはDELETE権限のうち1つ以上を持つバージョン対応表の、一意制約の規定に使用される索引に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
INDEX_OWNER VARCHAR2(30)
索引を所有するユーザーの名前。
INDEX_NAME VARCHAR2(30)
索引の名前。
OWNER VARCHAR2(30)
索引が定義されているバージョン対応表の所有者のユーザー名。
TABLE_NAME VARCHAR2(30)
索引が定義されているバージョン対応表の名前。
COLUMN_NAME VARCHAR2(4000)
索引が定義されている列。
COLUMN_POSITION NUMBER
索引の列の位置。
COLUMN_LENGTH NUMBER
列の長さ。
DESCEND VARCHAR2(4)
ASC: 索引の列データが昇順の場合。DESC: 索引の列データが降順の場合。

5.8 ALL_WM_IND_EXPRESSIONS

ALL_WM_IND_EXPRESSIONSには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、UPDATE権限またはDELETE権限のうち1つ以上を持つバージョン対応表の、一意ファンクション索引のファンクション式に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
INDEX_OWNER VARCHAR2(30)
索引を所有するユーザーの名前。
INDEX_NAME VARCHAR2(30)
索引の名前。
OWNER VARCHAR2(30)
索引が定義されているバージョン対応表の所有者のユーザー名。
TABLE_NAME VARCHAR2(30)
索引が定義されているバージョン対応表の名前。
COLUMN_EXPRESSION VARCHAR2(4000)
索引が定義されているファンクション式のテスト。
COLUMN_POSITION NUMBER
索引の式の位置。

5.9 ALL_WM_LOCKED_TABLES

ALL_WM_LOCKED_TABLESには、現行のユーザーがアクセスできるバージョン対応表の行に対するWorkspace Managerのロックに関する情報が含まれています。

関連ビュー

5.10 ALL_WM_MODIFIED_TABLES

ALL_WM_MODIFIED_TABLESには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、DELETE権限またはUPDATE権限の1つ以上を持つバージョン対応表のうち、変更されたすべてのバージョン対応表に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
TABLE_NAME VARCHAR2(61)
バージョン対応表の名前。
WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL 変更された作業領域。
SAVEPOINT VARCHAR2(30)
最新の変更に対応付けられたセーブポイントの名前。作業領域にセーブポイントが存在しない場合、LATESTになります。

5.11 ALL_WM_RIC_INFO

ALL_WM_RIC_INFOには、現行のユーザーがアクセスできるバージョン対応表の参照整合性制約に関する情報が含まれています。Workspace Managerは、第1.9.1項で説明するとおり、この情報を使用して参照整合性をサポートします。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
CT_OWNER VARCHAR2(40) NOT NULL 参照整合性制約が設定されている子表の所有者。
CT_NAME VARCHAR2(40)
参照整合性制約が設定されている子表の名前。
PT_OWNER VARCHAR2(40)
参照整合性制約が設定されている親表の所有者。
PT_NAME VARCHAR2(40)
参照整合性制約が設定されている親表の名前。
RIC_NAME VARCHAR2(40) NOT NULL 参照整合性制約の名前。
CT_COLS VARCHAR2(4000)
参照整合性制約が設定されている子表の外部キー列のリスト。
PT_COLS VARCHAR2(4000)
参照整合性制約が設定されている親表の外部キー列のリスト。
R_CONSTRAINT_NAME VARCHAR2(40)
参照整合性制約が設定されている親表に対して定義されている一意制約の名前。
DELETE_RULE VARCHAR2(2)
親表に削除が発生した場合に適用するルール。C(カスケード)は、関連する子表の行を削除します。N(Null設定)は、関連する子表の行の外部キーをNullに設定します。R(制限)は、関連する子表の行が存在する場合、削除を回避します。
STATUS VARCHAR2(8)
ENABLED: 参照整合性制約が使用可能にされている場合。DISABLED: 参照整合性制約が使用禁止にされている場合。

5.12 ALL_WM_TAB_TRIGGERS

ALL_WM_TAB_TRIGGERSには、現行のユーザーが作成して所有するバージョン対応表に対して定義されたトリガーに関する情報が含まれています。現行のユーザーがCREATE ANY TRIGGER権限を持つ場合、すべてのバージョン対応表に対するトリガーの情報が表示されます。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
TRIGGER_OWNER VARCHAR2(50) NOT NULL トリガーの所有者(スキーマ)。
TRIGGER_NAME VARCHAR2(50) NOT NULL トリガーの名前。
TABLE_OWNER VARCHAR2(50)
トリガーが定義されている表の所有者(スキーマ)。
TABLE_NAME VARCHAR2(50)
トリガーが定義されている表の名前。
TRIGGER_TYPE VARCHAR2(3)
トリガーの種類。この表の後に示すコードのいずれかです。
STATUS VARCHAR2(10)
ENABLED: トリガーが使用可能にされている場合。DISABLED: トリガーが使用禁止にされている場合。
WHEN_CLAUSE VARCHAR2(4000)
トリガーを実行するには、この句がトリガー本体(TRIGGER_BODY)に対してTRUEと評価される必要があります。
DESCRIPTION VARCHAR2(4000)
トリガーに関する説明。トリガーを再作成する必要がある場合に有効です。
TRIGGER_BODY CLOB
トリガーで実行される文。
TAB_MERGE_WO_REMOVE VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.TABLE_MERGE_WO_REMOVE_DATAが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.TABLE_MERGE_WO_REMOVE_DATAが設定されていない場合。
TAB_MERGE_W_REMOVE VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.TABLE_MERGE_W_REMOVE_DATAが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.TABLE_MERGE_W_REMOVE_DATAが設定されていない場合。
WSPC_MERGE_WO_REMOVE VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.WORKSPACE_MERGE_WO_REMOVE_DATAが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.WORKSPACE_MERGE_WO_REMOVE_DATAが設定されていない場合。
WSPC_MERGE_W_REMOVE VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.WORKSPACE_MERGE_W_REMOVE_DATAが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.WORKSPACE_MERGE_W_REMOVE_DATAが設定されていない場合。
DML VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.DMLが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.DMLが設定されていない場合。
TABLE_IMPORT VARCHAR2(4)
ON: DBMS_WM.TABLE_IMPORTが設定されている場合(SetTriggerEventsプロシージャを参照)。OFF: DBMS_WM.TABLE_IMPORTが設定されていない場合。

TRIGGER_TYPEは次のいずれかの値を取ります。

5.13 ALL_WM_VERSIONED_TABLES

ALL_WM_VERSIONED_TABLESには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、DELETE権限またはUPDATE権限を1つ以上持つ、すべてのバージョン対応表に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
TABLE_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL バージョン対応表の名前。
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL 表の所有者(スキーマ)。
STATE VARCHAR2(13)
表の状態。この表の後に示す値のいずれかです。
HISTORY VARCHAR2(50)
表の履歴オプション。NONEVIEW_W_OVERWRITEVIEW_WO_OVERWRITEのいずれかです。(履歴オプションの値の詳細は、第4章EnableVersioningプロシージャの説明を参照してください。)
NOTIFICATION VARCHAR2(3)
(今回のリリースでは使用しません。)
NOTIFYWORKSPACES VARCHAR2(3999)
(今回のリリースでは使用しません。)
CONFLICT VARCHAR2(4000)
YES: 表においてSetConflictWorkspace操作を実行した作業領域とその親作業領域の間に競合がある場合。NO: 競合がない場合。
DIFF VARCHAR2(4000)
YES: SetDiffVersions操作の結果この表に差異が生じた場合。NO: 差異がない場合。

STATEは次のいずれかの値を取ります。

5.14 ALL_WM_VT_ERRORS

ALL_WM_VT_ERRORSには、現行のユーザーがSELECT権限、INSERT権限、DELETE権限、UPDATE権限を1つ以上持つ表を指定したDisableVersioningプロシージャまたはCommitDDLプロシージャに対する最後のコール中に発生したエラーに関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL 表の所有者(スキーマ)。
TABLE_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL バージョン対応表の名前。
STATE VARCHAR2(13)
表の状態。たとえば、VERSIONEDは表がバージョン対応で、DVは表がバージョン非対応処理中であることを示します。
SQL_STR VARCHAR2(4000)
DisableVersioningプロシージャまたはCommitDDLプロシージャの処理中に正常に実行されなかったSQL文。
STATUS VARCHAR2(100)
DisableVersioningプロシージャまたはCommitDDLプロシージャの処理中に正常に実行されなかったSQL文の状態に関する情報。
ERROR_MSG VARCHAR2(200)
DisableVersioningプロシージャまたはCommitDDLプロシージャの処理中にSQL文が正常に実行されなかったために発生したエラー・メッセージ。

5.15 ALL_WORKSPACE_PRIVS

ALL_WORKSPACE_PRIVSには、現行のユーザーがアクセスできるすべての作業領域でのWorkspace Managerの権限に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
GRANTEE VARCHAR2(30)
権限が付与されたユーザーまたはロール。
WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の名前。
PRIVILEGE VARCHAR2(22)
Workspace Managerの権限の名前。
GRANTOR VARCHAR2(30)
権限を付与したユーザーまたはロール。
GRANTABLE VARCHAR2(3)
YES: granteeにGrant Optionが与えられている(他のユーザーに権限を付与できる)場合。NO: granteeにGrant Optionが与えられていない場合。

5.16 ALL_WORKSPACE_SAVEPOINTS

ALL_WORKSPACE_SAVEPOINTSには、現行のユーザーがアクセスできるすべての作業領域内のセーブポイントに関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
SAVEPOINT VARCHAR2(30) NOT NULL セーブポイントの名前。明示的セーブポイントはユーザーが命名します。暗黙的セーブポイントはWorkspace Managerが命名します。
WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL セーブポイントが作成された作業領域。
IMPLICIT VARCHAR2(3)
YES: 暗黙的セーブポイントの場合(Workspace Managerが自動的に作成する場合)。NO: 明示的なセーブポイントの場合(ユーザーが作成する場合)。
POSITION NUMBER(38)
セーブポイントの作成順序における位置。
OWNER VARCHAR2(30)
セーブポイントを作成したユーザーの名前。
CREATETIME DATE
セーブポイントが作成された日時。
DESCRIPTION VARCHAR2(1000)
セーブポイントに関する説明。
CANROLLBACKTO VARCHAR2(3)
YES: セーブポイントにロールバックできる場合。NO: セーブポイントにロールバックできない場合。RollbackToSP操作で、ロールバック先のセーブポイントの位置よりPOSITIONの値が大きい暗黙的セーブポイントがある場合、まずこれらの暗黙的セーブポイントが作成される原因となった作業領域をマージまたは削除する必要があります。
REMOVABLE VARCHAR2(3)
YES: セーブポイントが削除可能な場合。NO: セーブポイントが削除できない場合。子作業領域と依存性がある暗黙的セーブポイントは削除できませんが、他のすべての暗黙的セーブポイントおよびすべての明示的セーブポイントは削除できます。

5.17 ALL_WORKSPACES

ALL_WORKSPACESには、現行のユーザーがアクセスできるすべての作業領域に関する情報が含まれています。

このビューの列は、次の列を除いてDBA_WORKSPACESビューの列と同じです。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の名前。
WORKSPACE_ID NUMBER(38)
作業領域のID。
PARENT_WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の親作業領域。
PARENT_SAVEPOINT VARCHAR2(30)
作業領域の作成時に親作業領域に作成された暗黙的セーブポイント。
OWNER VARCHAR2(30)
作業領域を作成したユーザーの名前。
CREATETIME DATE
作業領域が作成された日時。
DESCRIPTION VARCHAR2(1000)
作業領域に関する説明。
FREEZE_STATUS VARCHAR2(8)
FROZEN: (FreezeWorkspace操作によって)作業領域へのアクセスが制限されている場合。UNFROZEN: 作業領域へのアクセスが制限されていない場合。
FREEZE_MODE VARCHAR2(20)
NO_ACCESSREAD_ONLY1WRITERまたは1WRITER_SESSION第4章FreezeWorkspaceのプロシージャの、freezemodeパラメータの説明を参照してください。
FREEZE_WRITER VARCHAR2(30)
作業領域内で変更を加えることを許可されているユーザー。作業領域へのアクセスが制限されていない場合、またはアクセスがNO_ACCESSまたはREAD_ONLYモードで制限されている場合、NULLになります。第4章FreezeWorkspaceのプロシージャの、freezewriterパラメータの説明を参照してください。
FREEZE_OWNER VARCHAR2(30)
作業領域へのアクセスを制限したユーザーの名前。
SESSION_DURATION VARCHAR2(3)
YES: 現行セッション中のみ作業領域へのアクセスが制限される場合。NO: UnfreezeWorkspaceプロシージャが明示的にコールされるまで作業領域へのアクセスが制限される場合。作業領域へのアクセスが制限されていない場合は、NULLになります。
CURRENT_SESSION VARCHAR2(3)
YES: 作業領域の変更が現行セッションで許可される場合。NO: 作業領域の変更が現行セッションで許可されない場合。作業領域へのアクセスがsession_durationモードで制限されていない場合は、NULLになります。
RESOLVE_STATUS VARCHAR2(8)
ACTIVE: 競合解消セッションが処理中の場合。INACTIVE: 競合解消セッションが処理中でない場合。
RESOLVE_USER VARCHAR2(30)
resolve_statusACTIVEの場合、競合解消セッションを開始したユーザーの名前。そうでない場合、NULLになります。
CONTINUALLY_REFRESHED VARCHAR2(3)
YES: 作業領域が連続的にリフレッシュされる場合(CreateWorkspaceisrefreshedパラメータの説明を参照)。NO: 作業領域が連続的にリフレッシュされない場合。
WORKSPACE_LOCKMODE VARCHAR2(19)
EXCLUSIVE: ロック・モードが排他の場合。SHARED: ロック・モードが共有の場合。CARRY: ロック・モードが引継ぎの場合。第4章SetWorkspaceLockModeONのプロシージャの、lockmodeパラメータの説明を参照してください。
WORKSPACE_LOCKMODE_OVERRIDE VARCHAR2(3)
YES: オーバーライド・オプションがTRUEの場合。NO: オーバーライド・オプションがFALSEの場合。作業領域のロック・モードが設定されていない場合、NULLになります。第4章SetWorkspaceLockModeONのプロシージャの、overrideパラメータの説明を参照してください。
MP_ROOT_WORKSPACE VARCHAR2(30)
複数の親を持つグラフのルート作業領域の名前。作業領域が複数の親を持つグラフの一部ではない場合、NULLになります。(複数の親を持つ作業領域の詳細は、第1.1.10項を参照)

5.18 DBA_WM_SYS_PRIVS

DBA_WM_SYS_PRIVSには、Workspace Managerのシステム・レベルの権限(名前に_ANY_WORKSPACEを含む権限)を持つユーザー全員に関する情報が含まれます。詳細は、第1.4項を参照してください。このビューは、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されたユーザーのみが使用できます。

データ型 NULL 説明
GRANTEE VARCHAR2(30)
システム・レベルの権限が付与されたユーザーまたはロール。
PRIVILEGE VARCHAR2(22)
Workspace Managerのシステム・レベルの権限の名前。
GRANTOR VARCHAR2(30)
システム・レベルの権限を付与したユーザーまたはロール。
GRANTABLE VARCHAR2(3)
YES: granteeにGrant Optionが与えられている(他のユーザーに権限を付与できる)場合。NO: granteeにGrant Optionが与えられていない場合。

5.19 DBA_WM_VT_ERRORS

DBA_WM_VT_ERRORSには、DisableVersioningCommitDDLまたはRecoverFromDroppedUserプロシージャを最後にコールした間に発生したエラーに関する情報が含まれます。このビューの列は、第5.14項ALL_WM_VT_ERRORSに示す列と同じです。このビューは、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されたユーザーのみが使用できます。

5.20 DBA_WORKSPACE_SESSIONS

DBA_WORKSPACE_SESSIONSには、すべてのユーザーおよび作業領域(LIVE作業領域以外)に関する情報が含まれています。このビューは、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されたユーザーのみが使用できます。異なる作業領域内のユーザーの監視に有効です。

データ型 NULL 説明
USERNAME VARCHAR2(30)
ユーザーの名前。
WORKSPACE VARCHAR2(30) NOT NULL ユーザーが現在入っている作業領域。
SID NUMBER
セッションID。
STATUS VARCHAR2(8)
ACTIVE: オープン状態のトランザクション(データベース・トランザクション)をユーザーが現在所有している場合。INACTIVE: オープン状態のトランザクションをユーザーが所有していない場合。

5.21 DBA_WORKSPACES

DBA_WORKSPACESには、すべての作業領域に関する情報が含まれています。このビューは、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されたユーザーのみが使用できます。

このビューの列は、次の列を除いてALL_WORKSPACESビューの列と同じです。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の名前。
WORKSPACE_ID NUMBER(38)
作業領域のID。
PARENT_WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の親作業領域。
PARENT_SAVEPOINT VARCHAR2(30)
作業領域の作成時に親作業領域に作成された暗黙的セーブポイント。
OWNER VARCHAR2(30)
作業領域を作成したユーザーの名前。
CREATETIME DATE
作業領域が作成された日時。
DESCRIPTION VARCHAR2(1000)
作業領域に関する説明。
FREEZE_STATUS VARCHAR2(8)
FROZEN: (FreezeWorkspace操作によって)作業領域へのアクセスが制限されている場合。UNFROZEN: 作業領域へのアクセスが制限されていない場合。
FREEZE_MODE VARCHAR2(20)
NO_ACCESSREAD_ONLY1WRITERまたは1WRITER_SESSION第4章FreezeWorkspaceのプロシージャの、freezemodeパラメータの説明を参照してください。

値が1WRITER_SESSIONの場合、the SID列およびSERIAL#列の値を確認してどのセッションが作業領域にロックを持つかを確認できます。

FREEZE_WRITER VARCHAR2(30)
作業領域内で変更を加えることを許可されているユーザー。作業領域へのアクセスが制限されていない場合、またはアクセスがNO_ACCESSまたはREAD_ONLYモードで制限されている場合、NULLになります。第4章FreezeWorkspaceのプロシージャの、freezewriterパラメータの説明を参照してください。
SID VARCHAR2(30)
データベースのOracleシステム識別子(SID)。
SERIAL# VARCHAR2(30)
セッションに関連付けられたシリアル・ナンバー。
FREEZE_OWNER VARCHAR2(30)
作業領域へのアクセスを制限したユーザーの名前。
SESSION_DURATION VARCHAR2(3)
YES: 現行セッション中のみ作業領域へのアクセスが制限される場合。NO: UnfreezeWorkspaceプロシージャが明示的にコールされるまで作業領域へのアクセスが制限される場合。作業領域へのアクセスが制限されていない場合は、NULLになります。
CURRENT_SESSION VARCHAR2(3)
YES: 作業領域の変更が現行セッションで許可される場合。NO: 作業領域の変更が現行セッションで許可されない場合。作業領域へのアクセスがsession_durationモードで制限されていない場合は、NULLになります。
RESOLVE_STATUS VARCHAR2(8)
ACTIVE: 競合解消セッションが処理中の場合。INACTIVE: 競合解消セッションが処理中でない場合。
RESOLVE_USER VARCHAR2(30)
resolve_statusACTIVEの場合、競合解消セッションを開始したユーザーの名前。そうでない場合、NULLになります。
MP_ROOT_WORKSPACE VARCHAR2(30)
複数の親を持つグラフのルート作業領域の名前。作業領域が複数の親を持つグラフの一部ではない場合、NULLになります。(複数の親を持つ作業領域の詳細は、第1.1.10項を参照)

5.22 ROLE_WM_PRIVS

ROLE_WM_PRIVSには、現行のユーザーに付与されているすべてのロールの各作業領域での権限に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
ROLE VARCHAR2(30)
ロールの名前。
WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の名前。
PRIVILEGE VARCHAR2(22)
Workspace Managerの権限の名前。
GRANTABLE VARCHAR2(3)
YES: ロールにGrant Optionが与えられている(他のユーザーに権限を付与できる)場合。NO: ロールにGrant Optionが与えられていない場合。

5.23 USER_MP_GRAPH_WORKSPACES

USER_MP_GRAPH_WORKSPACESには、現行のユーザーがリーフ作業領域の所有者である、複数の親を持つグラフ作業領域(第1.1.10項を参照)に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.1項ALL_MP_GRAPH_WORKSPACESに示す列と同じです。

5.24 USER_MP_PARENT_WORKSPACES

USER_MP_PARENT_WORKSPACESには、現行のユーザーが所有する、複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の親作業領域に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.2項ALL_MP_PARENT_WORKSPACESに示す列と同じです。

5.25 USER_REMOVED_WORKSPACES

USER_REMOVED_WORKSPACESには、RemoveWorkspace操作またはMergeWorkspace操作中にremove_workspaceパラメータ値をtrueに指定し、システム・パラメータKEEP_REMOVED_WORKSPACES_INFOONに設定して削除された現行のユーザーが所有する作業領域に関する情報が含まれています。(このシステム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照。)このビューの列は、第5.3項ALL_REMOVED_WORKSPACESに示す列と同じです。

5.26 USER_WM_CONS_COLUMNS

USER_WM_CONS_COLUMNSには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の一意制約の列に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.5項ALL_WM_CONS_COLUMNSに示す列と同じです。ただし、OWNER列は含まれません。

5.27 USER_WM_CONSTRAINTS

USER_WM_CONSTRAINTSには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の制約に関する情報が含まれています。UNIQUE制約、PRIMARY KEY制約およびCHECK制約に関する情報が表示されます。このビューの列は、第5.6項ALL_WM_CONSTRAINTSに示す列と同じです。ただし、OWNER列またはINDEX_OWNER列は含まれません。

5.28 USER_WM_IND_COLUMNS

USER_WM_IND_COLUMNSには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の一意制約の規定に使用される索引に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.7項ALL_WM_IND_COLUMNSに示す列と同じです。ただし、OWNER列は含まれません。

5.29 USER_WM_IND_EXPRESSIONS

USER_WM_IND_EXPRESSIONSには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の一意制約の規定に使用される索引に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.8項ALL_WM_IND_EXPRESSIONSに示す列と同じです。ただし、OWNER列は含まれません。

5.30 USER_WM_LOCKED_TABLES

USER_WM_LOCKED_TABLESには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の行に対するWorkspace Managerのロックに関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.9項ALL_WM_LOCKED_TABLESに示す列と同じです。

5.31 USER_WM_MODIFIED_TABLES

USER_WM_MODIFIED_TABLESには、現行のユーザーが所有する、変更されたバージョン対応表に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.10項ALL_WM_MODIFIED_TABLESに示す列と同じです。

5.32 USER_WM_PRIVS

USER_WM_PRIVSには、各作業領域での現行のユーザーの権限に関する情報が含まれています。

関連ビュー

データ型 NULL 説明
WORKSPACE VARCHAR2(30)
作業領域の名前。
PRIVILEGE VARCHAR2(22)
Workspace Managerの権限の名前。
GRANTOR VARCHAR2(30)
現行のユーザーに権限を付与したユーザーの名前。
GRANTABLE VARCHAR2(3)
YES: ユーザーにGrant Optionが与えられている(他のユーザーに権限を付与できる)場合。NO: ユーザーにGrant Optionが与えられていない場合。

5.33 USER_WM_RIC_INFO

USER_WM_RIC_INFOには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表の参照整合性制約に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.11項ALL_WM_RIC_INFOに示す列と同じです。

Workspace Managerは、第1.9.1項で説明するとおり、この情報を使用して参照整合性をサポートします。

5.34 USER_WM_TAB_TRIGGERS

USER_WM_TAB_TRIGGERSには、現行のユーザーが所有する、バージョン対応表に対するトリガーに関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.12項ALL_WM_TAB_TRIGGERSに示す列と同じです。ただし、TRIGGER_OWNER列は含まれません。

5.35 USER_WM_VERSIONED_TABLES

USER_WM_VERSIONED_TABLESには、現行のユーザーが所有するバージョン対応表に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.13項ALL_WM_VERSIONED_TABLESに示す列と同じです。

5.36 USER_WM_VT_ERRORS

USER_WM_VT_ERRORSには、現行のユーザーが所有し、現行のユーザーがSELECTINSERT権限、DELETE権限、UPDATE権限を1つ以上持つ表を指定したDisableVersioningプロシージャまたはCommitDDLプロシージャに対する最後のコール中に発生したエラーに関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.14項ALL_WM_VT_ERRORSに示す列と同じです。

5.37 USER_WORKSPACE_PRIVS

USER_WORKSPACE_PRIVSには、現行のユーザーが作成した作業領域内でのWorkspace Managerの権限に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.15項ALL_WORKSPACE_PRIVSに示す列と同じです。

5.38 USER_WORKSPACE_SAVEPOINTS

USER_WORKSPACE_SAVEPOINTSには、現行のユーザーが作成した作業領域内のセーブポイントに関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.16項ALL_WORKSPACE_SAVEPOINTSに示す列と同じです。

5.39 USER_WORKSPACES

USER_WORKSPACESには、現行のユーザーが作成した作業領域に関する情報が含まれています。このビューの列は、第5.17項ALL_WORKSPACESに示す列と同じです。

5.40 WM_COMPRESS_BATCH_SIZES

WM_COMPRESS_BATCH_SIZESには、バージョン対応表の圧縮機能に関する情報が含まれています。このビューは、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されたユーザーのみが使用できます。

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL 表を所有するユーザーの名前。
TABLE_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL バージョン対応表の名前。
BATCH_SIZE VARCHAR2(23)
TABLE: 表を1バッチでのみ圧縮できる場合。TABLE/PRIMARY_KEY_RANGE: 表を1バッチまたは複数バッチで圧縮できる場合。
NUM_BATCHES NUMBER
1: BATCH_SIZETABLEの場合。PRIMARY_KEY_RANGEのバッチ・サイズが使用される場合に圧縮操作に使用されるバッチ数を指定する数字。

5.41 WM_COMPRESSIBLE_TABLES

WM_COMPRESSIBLE_TABLESには、作業領域内の2つのセーブポイント間で圧縮する必要のある(圧縮を実行する場合)バージョン対応表に関する情報が含まれています。このビューに行を作成するには、SetCompressWorkspaceプロシージャを使用します。

データ型 NULL 説明
OWNER VARCHAR2(30) NOT NULL 表を所有するユーザーの名前。
TABLE_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL バージョン対応表の名前。
WORKSPACE VARCHAR2(256)
SetCompressWorkspaceプロシージャをコールした結果として設定された作業領域の名前。
BEGIN_SAVEPOINT VARCHAR2(256)
圧縮範囲の最初のバージョンのセーブポイント。SetCompressWorkspaceプロシージャのコール時にfirstSPパラメータがNULLだった場合、この列にはBEGINNINGが含まれます。
END_SAVEPOINT VARCHAR2(256)
圧縮範囲の最後のバージョンのセーブポイント。SetCompressWorkspaceプロシージャのコール時にfirstSPパラメータとsecondSPパラメータがNULLだった場合、この列にはLATESTが含まれます。

5.42 WM_EVENTS_INFO

WM_EVENTS_INFOには、Workspace Managerイベントの取得に関する情報が含まれています。Workspace Managerイベントの詳細は、第2章を参照してください。

データ型 NULL 説明
EVENT_NAME VARCHAR2(30) NOT NULL イベントの型名。
CAPTURE VARCHAR2(30)
ON: この型のイベントが取得されている場合。OFF: この型のイベントが取得されていない場合。

5.43 WM_INSTALLATION

WM_INSTALLATIONには、インストールされているWorkspace Managerのリリースに関する情報が含まれています。これには、Workspace Managerのバージョン番号(OWM_VERSION)とWorkspace Managerシステム・パラメータが含まれます。

データ型 NULL 説明
NAME VARCHAR2(100)
システム上のWorkspace Managerの現行リリースに関する情報項目またはシステム・パラメータの名前。(システム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照。)
VALUE VARCHAR2(4000)
NAME列で識別される情報項目またはシステム・パラメータに対応付けられた値。

5.44 WM_REPLICATION_INFO

WM_REPLICATION_INFOには、Workspace Managerのレプリケーション環境に関する情報が含まれています。Workspace ManagerでのOracle Replicationの使用方法の詳細は、付録Cを参照してください。

データ型 NULL 説明
GROUPNAME VARCHAR2(30) NOT NULL レプリケーションのメイン・グループの名前。
WRITERSITE VARCHAR2(128)
レプリケーション環境のwriterサイトの名前。

5.45 xxx_CONFビュー

各バージョン対応表には1つの競合ビューがあります。各競合ビューの名前は<table_name>_CONF形式になります。たとえば、EMPLOYEE表がバージョン対応表である場合、EMPLOYEE_CONFという名前のメタデータ・ビューが存在します。

表5-1に、各競合ビューに含まれる列を示します。

表5-1 xxx_CONFビューの列

データ型 説明

WM_WORKSPACE

VARCHAR2(256)

競合が存在する作業領域。

(元の表の各列に対する1つの列)

(元の表の各列と同じ)

この作業領域の列の値。

WM_VALID

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、行の有効期間。

USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDATIONシステム・パラメータ(第1.5項を参照)をONに設定した場合、この列はTIMEZONE WITH TIMESTAMP型のWM_VALIDFROM列およびWM_VALIDTILL列に置き換えられます。

WM_DELETED

VARCHAR2(3)

YES: 行が削除されている場合。NO: 行が削除されていない場合。NE: 行が存在しない場合。

WM_CONFLICTPERIOD

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、競合が検出された行のオーバーラップしている期間。


競合ビューからのSELECT操作では、SetConflictWorkspaceプロシージャを使用してセッションに作業領域競合のコンテキストを指定しないかぎり、GotoWorkspaceプロシージャで確立した作業領域競合のコンテキストを使用します。競合ビューから選択すると、表内で現行の作業領域コンテキストで変更された行を検索し、その値を親作業領域の対応する行と比較し、競合を識別します。現行作業領域の競合コンテキストがLIVE作業領域の場合、表のすべての表が選択され競合は検出されません。

次の例では、現行の作業領域と親作業領域のEMPLOYEE表で競合が発生している行のキー値およびすべての列値を示します。競合ビューは、以前のコールで確立されたGetWorkspaceプロシージャまたはSetConflictWorkspaceプロシージャへのコールを反映して、作業領域競合のコンテキスト(ここでは現行作業領域)を設定します。

SELECT * FROM EMPLOYEE_CONF;

EMPLOYEE表の列がIDNAMEおよびCITYで、次の値があるとします。

WM_WORKSPACE  ID   NAME    CITY     WM_DELETED
NEWWORKSPACE  12   SMITH   NASHUA   NO
DiffBase      12   SMITH   NY       NO
LIVE          12   SMITH   BOSTON   NO

ID = 12であるデータベースの行が、NEWWORKSPACE作業領域およびLIVE作業領域で変更されています。CITYの値が、NEWWORKSPACE作業領域ではNASHUALIVE作業領域ではBOSTONに変更されています。NEWWORKSPACE作業領域をLIVE作業領域にマージすると、この行に競合が発生します。アプリケーションは、適切な値を持つ作業領域を選択し、競合を解消する必要があります。

DiffBaseは、共通親作業領域(またはbase)を参照することに注意してください。SetDiffVersionsプロシージャの「使用上の注意」を参照してください。

次の例では、競合解消セッションを開始し、ResolveConflictsプロシージャをコールしてNEWWORKSPACE作業領域から競合している行を削除し、親作業領域(LIVE)の値を両方の作業領域に挿入します。その後、トランザクションをコミットして競合解消セッションを終了します。

DBMS_WM.BeginResolve ('NEWWORKSPACE');
DBMS_WM.ResolveConflicts ('NEWWORKSPACE', 'EMPLOYEE', 'ID = 12', 'PARENT');
COMMIT;
DBMS_WM.CommitResolve ('NEWWORKSPACE');

競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。

5.46 xxx_DIFFビュー

各バージョン対応表には1つの差異ビューがあります。各差異ビューの名前は、<table_name>_DIFF形式になります。たとえば、EMPLOYEE表がバージョン対応表である場合、EMPLOYEE_DIFFというメタデータ・ビューが存在します。SetDiffVersionsプロシージャを実行するたびに、1つ以上のxxx_DIFFビューに行が追加されます。

表5-2に、各差異ビューに含まれる列を示します。

表5-2 xxx_DIFFビューの列

データ型 説明

(元の表の各列に対する1つの列)

(元の表の各列と同じ)

この作業領域の列の値。

WM_VALID

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、行の有効期間。

USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDATIONシステム・パラメータ(第1.5項を参照)をONに設定した場合、この列はTIMEZONE WITH TIMESTAMP型のWM_VALIDFROM列およびWM_VALIDTILL列に置き換えられます。

WM_DIFFVER

VARCHAR2(256)

先行する列の値を取るブランチ。(この表の後の説明を参照)。

WM_CODE

VARCHAR2(2)

変更を記述するコード。U(更新)、D(削除)、I(挿入)、NC(変更なし)、NE(存在しない)のいずれかになります。

WM_DIFFPERIOD

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、差異が検出された行のオーバーラップしている期間。


WM_DIFFVERの値の形式は、次のいずれかです。

パラメータが2つあるSetDiffVersionsプロシージャを使用すると、savepoint1またはsavepoint2の値がLATESTになります。

WM_CODEに使用可能な値については、次のことに注意してください。

差異ビューに追加された行を示す例などの詳細は、第4章SetDiffVersionsプロシージャの説明を参照してください。

5.47 xxx_HISTビュー

EnableVersioningプロシージャに対するコールで、histパラメータをVIEW_W_OVERWRITEまたはVIEW_WO_OVERWRITEに設定してバージョン対応にした表の場合、各バージョン対応表には1つの履歴ビューがあります。各履歴ビューの名前は、<table_name>_HIST形式になります。たとえば、EMPLOYEE表が、histパラメータをVIEW_W_OVERWRITEまたはVIEW_WO_OVERWRITEに設定してバージョン対応にした表である場合、EMPLOYEE_HISTというメタデータ・ビューが存在します。

履歴ビューを使用すると、バージョン対応表に対する変更を記録および監査できます。

表5-3に、各履歴ビューに含まれる列を示します。

表5-3 xxx_HISTビューの列

データ型 説明

(元の表の各列に対する1つの列)

(元の表の各列と同じ)

この作業領域の列の値。

WM_VALID

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、行の有効期間。

USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDATIONシステム・パラメータ(第1.5項を参照)をONに設定した場合、この列はTIMEZONE WITH TIMESTAMP型のWM_VALIDFROM列およびWM_VALIDTILL列に置き換えられます。

WM_WORKSPACE

VARCHAR2(30)

行を含む作業領域の名前。

WM_VERSION

NUMBER(30)

データが対応付けられている行のバージョン番号。

WM_USERNAME

VARCHAR2(100)

行を作成したユーザーの名前。

WM_OPTYPE

VARCHAR2(1)

行に対して実行された変更操作のタイプ。D(削除)、I(挿入)、Uのいずれかになります。

WM_CREATETIME

TIMESTAMP WITH TIME ZONE

行が作成または更新された時刻。

WM_RETIRETIME

TIMESTAMP WITH TIME ZONE

行が削除または変更された時刻。


5.48 xxx_LOCKビュー

各バージョン対応表には1つのロック・ビューがあります。各競合ビューの名前は<table_name>_LOCK形式になります。たとえば、EMPLOYEE表がバージョン対応表である場合、EMPLOYEE_LOCKというメタデータ・ビューが存在します。(Workspace Managerのロック操作の詳細は、第1.3項を参照してください。)

表5-4に、各ロック・ビューに含まれる列を示します。

表5-4 xxx_LOCKビューの列

データ型 説明

(元の表の各列に対する1つの列)

(元の表の各列と同じ)

この作業領域の列の値。

WM_VALID

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、行の有効期間。

USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDATIONシステム・パラメータ(第1.5項を参照)をONに設定した場合、この列はTIMEZONE WITH TIMESTAMP型のWM_VALIDFROM列およびWM_VALIDTILL列に置き換えられます。

WM_LOCKMODE

VARCHAR2(19)

ロックの種類。EXCLUSIVEWORKSPACE EXCLUSIVEVERSION EXCLUSIVEまたはSHAREDになります。

WM_USERNAME

VARCHAR2(100)

ロックを所有するユーザーの名前。

WM_LOCKINGWORKSPACE

VARCHAR2(100)

ロックされた作業領域の名前。

WM_INCURWORKSPACE

VARCHAR2(3)

YES: 現行の作業領域に行が含まれる場合。NO: 現行の作業領域に行が含まれない場合。


5.49 xxx_MWビュー

各バージョン対応表には1つの複数作業領域ビューがあります。各複数作業領域ビューの名前は、<table_name>_MW形式になります。たとえば、EMPLOYEE表がバージョン対応表である場合、EMPLOYEE_MWというメタデータ・ビューが存在します。SetMultiWorkspacesプロシージャ(第4章を参照)を実行するたびに、1つ以上のxxx_MWビューに行が追加されます。

表5-5に、各複数作業領域ビューに含まれる列を示します。

表5-5 xxx_MWビューの列

データ型 説明

(元の表の各列に対する1つの列)

(元の表の各列と同じ)

この作業領域の列の値。

WM_VALID

WM_PERIOD

表で有効期間がサポートされる場合(第3章を参照)は、行の有効期間。

USE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDATIONシステム・パラメータ(第1.5項を参照)をONに設定した場合、この列はTIMEZONE WITH TIMESTAMP型のWM_VALIDFROM列およびWM_VALIDTILL列に置き換えられます。

WM_MODIFIED_BY

VARCHAR2(30)

変更された行を含む作業領域。

WM_SEEN_BY

VARCHAR2(4000)

行を参照できる作業領域のカンマ区切りのリスト。

WM_OPTYPE

VARCHAR2(1)

変更を記述するコード。U(更新)、I(挿入)のいずれかになります。


<table_name>_MWビューを使用すると、(たとえば、他の作業領域との競合があるかどうかを確認するために)現行の作業領域を離れることなく他の作業領域の変更を参照できます。このビューの各行に表示されるデータは、ビューに行が挿入されて作業領域がマージされたような状態で表示されます。

<table_name>_DIFFビュー(第5.46項を参照)を使用して、現行の作業領域を離れることなく他の作業領域の変更を参照することもできます。ただし、<table_name>_DIFFビューを使用して参照できる作業領域は2つのみです。<table_name>_MWビューを使用して参照できる作業領域の数には制限がありません。また、<table_name>_DIFFビューには削除済の行が表示されますが、<table_name>_MWビューには表示されません。

詳細と例については、第4章SetMultiWorkspacesプロシージャを参照してください。