Workspace ManagerのDBMS_WMパッケージには、この製品の使用可能な機能を実行するPL/SQLサブプログラム(プロシージャおよびファンクション)が含まれています。この章では、各サブプログラムのリファレンス情報を示します。
|
注意: ほとんどのWorkspace Managerサブプログラムはプロシージャですが、ファンクションもいくつかあります(ファンクションは値を戻しますが、プロシージャは値を戻しません)。ほとんどのファンクションの名前は、Get で始まります(GetConflictWorkspaceおよびGetWorkspaceなど)。 |
各サブプログラムは、アルファベット順に示します。論理グループに基づいたサブプログラムの簡単な説明については、第1.16項を参照してください。
Workspace Managerのサブプログラムで発生する可能性があるエラー(例外)については、付録Dを参照してください。各エラーの原因と推奨する処置が記載されています。
次に、構文上の注意を示します。
Workspace Manager PL/SQLパッケージ用のDBMS_WMパブリック・シノニムは、サブプログラム名とともに使用する必要があります。DBMS_WMパブリック・シノニムは、書式およびすべての例に含まれます。
サブプログラム・コールは、引用符で囲まれたリテラル値を除き、大/小文字が区別されません。たとえば、次に示すコード行の抜粋は、すべて有効で、意味的に同一です。
EXECUTE DBMS_WM.CreateWorkspace ('NEWWORKSPACE');
EXECUTE dbms_wm.createworkspace ('NEWWORKSPACE');
EXECUTE dBms_Wm.cReatEwoRksPace ('NEWWORKSPACE');
トポロジにバージョン対応のフィーチャー表からトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを追加します。
構文
DBMS_WM.Add_Topo_Geometry_Layer(
topology IN VARCHAR2,
table_name IN VARCHAR2,
column_name IN VARCHAR2,
tg_layer_type IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-1 Add_Topo_Geometry_Layerプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
topology |
指定した列にトポロジ・ジオメトリを含んでいるトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを追加するトポロジ。このトポロジは、SDO_TOPO.CREATE_TOPOLOGYプロシージャを使用して作成する必要があります。 |
table_name |
|
column_name |
トポロジに追加するトポロジ・ジオメトリ・レイヤー内でトポロジ・ジオメトリを含んでいる( |
tg_layer_type |
トポロジ・ジオメトリ・レイヤーの型: |
使用上の注意
このプロシージャの書式と意味は、SDO_TOPO.ADD_TOPO_GEOMETRY_LAYERプロシージャと同じです。詳細は、『Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド』を参照してください。ただし、バージョン対応のフィーチャー表からトポロジにトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを追加するには、SDO_TOPO.ADD_TOPO_GEOMETRY_LAYERではなくDBMS_WM.Add_Topo_Geometry_Layerを使用する必要があります。Workspace Managerのトポロジのサポートの詳細は、第1.14項を参照してください。
このプロシージャを指定のトポロジに対して初めてコールすると、<topology-name>_RELATION$表が作成されます。詳細は、『Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド』を参照してください。
topology、table_nameまたはcolumn_nameが存在しない場合、topologyまたはtable_nameがバージョン対応でない場合、あるいはtg_layer_typeがサポートされている値でない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、CITY_DATAトポロジにトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを追加します。トポロジ・ジオメトリ・レイヤーは、LAND_PARCELS表のFEATURE列にあるポリゴンのジオメトリで構成されます。
EXECUTE DBMS_WM.Add_Topo_Geometry_Layer('CITY_DATA', 'LAND_PARCELS', 'FEATURE', 'POLYGON');
複数の親を持つ作業領域環境で、作業領域を子作業領域に親作業領域として追加します。
構文
DBMS_WM.AddAsParentWorkspace( workspace IN VARCHAR2, parent_workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-2 AddAsParentWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
親作業領域を追加する作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
parent_workspace |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、複数の親を持つ作業領域機能に対するサポートの一部です。第1.1.10項を参照してください。workspaceの親作業領域が1つのみの場合は、このプロシージャを実行するとworkspaceが複数の親を持つ作業領域になります。workspaceがすでに複数の親を持っている場合は、このプロシージャはworkspaceに別の親作業領域を追加します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
Workspace Managerシステム・パラメータALLOW_MULTI_PARENT_WORKSPACESの値がOFFである。
Workspace Managerシステム・パラメータCR_WORKSPACE_MODEまたはNONR_WORKSPACE_MODE(workspaceが連続的にリフレッシュされるかどうかに応じて該当する方)の値が、OPTIMISTIC_LOCKINGである。
workspaceまたはparent_workspaceが存在しない。
parent_workspaceがすでにworkspaceの祖先階層に存在する。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
workspace内のバージョン対応表のデータのビューに、主キー制約違反、参照整合性制約違反または一意制約違反がある。
例
次の例は、Workspace4をWorkspace3の親作業領域として追加します。(第1.1.10項の図1-3の階層図を参照してください。)
-- Allow multiparent workspaces. (Required for AddAsParentWorkspace)
EXECUTE DBMS_WM.SetSystemParameter ('ALLOW_MULTI_PARENT_WORKSPACES', 'ON');
-- Make Workspace3 multiparent by adding Workspace4 as a parent.
EXECUTE DBMS_WM.AddAsParentWorkspace ('Workspace3', 'Workspace4');
ユーザー定義ヒントを追加します。つまり、特定のバージョン対応表またはすべてのバージョン対応表でDBMS_WMパッケージにより実行されるSQL文のパフォーマンスを改善するため、デフォルトのオプティマイザ・ヒントを変更(オーバーライド)します。
構文
DBMS_WM.AddAsParentWorkspace( hint_id IN NUMBER, table_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, hint IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-3 AddUserDefinedHintプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
hint_id |
ユーザーが定義ヒントを一意に識別する数値ID。Workspace Managerにより1つ以上のSQL文に使用された、既存のヒントIDと一致する必要があります。 |
table_id |
ヒントを適用する表の名前です。この名前は大/小文字が区別されません。この値がNULLの場合、すべてのバージョン対応表でヒントを指定するすべてのSQL文にヒントが使用されます。 |
hint |
オプティマイザ・ヒントのテキストです。オプティマイザ・ヒントの説明は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のオプティマイザ・ヒントの使用に関する章を参照してください。 |
使用上の注意
すべてのDBMS_WMパッケージ操作でパフォーマンスに納得がいかない場合で、アプリケーションの追跡方法およびSQLオプティマイザ・ヒントの使用方法がわかる場合のみ、このプロシージャを使用します。追跡の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のアプリケーション追跡ツールに関する章を参照してください。
トレース出力では、ヒントをユーザー定義できるDBMS_WMパッケージを使用するSQL文はすべて、1つ以上のコメントを次の書式で含んでいます。
/* WM$SQL (hint_id) (table_id) */
パフォーマンス不足の文を識別し、改善するオプティマイザ・ヒントがわかる場合、AddUserDefinedHintプロシージャを使用して、特定のヒントIDに使用されるヒントを指定します。また、特定の表のヒントIDにのみ関連付けられている特定のヒントを使用するか、またはすべての表に関連付けられているヒントを使用するかを示すことができます。
table_idパラメータを指定した場合、指定されたヒントはSQL文がヒントIDを使用して表にアクセスするときのみ使用されます。Workspace Managerが提供するデフォルトのヒントは他の表に使用されます。table_id parameterパラメータがNULLの場合、指定されたヒントはDBMS_WM文がヒントIDを使用するときに使用されます。
hintパラメータにオブジェクト名(索引名など)を指定する場合、table_id parameterパラメータにはNULLを使用できません。
ユーザー定義ヒント内であればすべての表の別名を使用できます。ただし、標準のスコープルールが適用されます。
ユーザー定義ヒントを削除する(つまり、ヒントIDに関連したデフォルトのヒントを使用させる)には、RemoveUserDefinedHintプロシージャを使用します。
例
次に示す例では、SQL文がSCOTT.TABLE1にヒントID 1101を指定するときに、TABLE1表および関連するすべてのWorkspace Managerのインフラストラクチャに全体スキャンを指定しています。
EXECUTE DBMS_WM.AddUSerDefinedHint (1101, 'scott.table1', 'full(t1)');
セーブポイントの定義を変更します。
構文
DBMS_WM.AlterSavepoint( workspace IN VARCHAR2, sp_name IN VARCHAR2, sp_description IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-4 AlterSavepointプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
セーブポイントが作成された作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
sp_name |
セーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
sp_description |
セーブポイントに関する説明。 |
使用上の注意
セーブポイントの現行の定義については、ALL_WORKSPACE_SAVEPOINTSメタデータ・ビュー(第5.16項を参照)にあるセーブポイントのDESCRIPTION列の値を調べてください。
ユーザーが作業領域またはセーブポイントの所有者でないか、またはWM_ADMIN_ROLEロールを取得していない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内のセーブポイントSP1の定義を変更します。
EXECUTE DBMS_WM.AlterSavepoint ('NEWWORKSPACE', 'SP1', 'First set of changes for scenario');
バージョン対応表を変更し、有効期間サポートの追加、制約名の変更または索引名の変更を行います。
構文
DBMS_WM.AlterVersionedTable( table_name IN VARCHAR2, alter_option IN VARCHAR2, parameter_options IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-5 AlterVersionedTableプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
有効期間サポートを追加するバージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
alter_option |
次の値のうち1つ。有効期間サポートを追加する 索引名または制約名を変更する場合に、このプロシージャの使用が必須であるかオプションであるかなど、これらのオプションについては、「使用上の注意」を参照してください。 |
parameter_options |
指定した |
ignore_last_error |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャを使用し、既存のバージョン対応表に対して有効期間サポートの追加、制約名の変更または索引名の変更を行います。有効期間サポートを追加する方法の詳細は、第3.11項を参照してください。
alter_optionの値がADD_VALID_TIMEの場合は、次のparameter_optionsキーワードの1つ以上を指定できます。まったく指定しなくてもかまいません。
validFrom: 既存のすべての行のWM_VALID列に設定する期間の開始。デフォルト値は、現在のタイムスタンプです。
validTill: 既存のすべての行のWM_VALID列に設定する期間の終了。デフォルト値はUNTIL_CHANGEDです。
fmt: 日付書式。デフォルト値は'mmddyyyyhh24miss'です。オプションはTO_TIMESTAMP_TZファンクションの場合と同じです。詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
nlsparam: グローバリゼーション・サポート・オプション。オプションとデフォルト値は、日付を変換するTO_CHARファンクションのnlsparam引数と同じです。詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
alter_option値がDDLの場合、このプロシージャのために現在サポートされている操作は、表パーティションの追加、マージおよび分割です。SYSDBA権限が必要で、次のparameter_optionsキーワードを指定する必要があります。
ddl: 実行されるDDL(データ定義言語)文。DDL文は、完全修飾された実表(SCOTT.EMPがバージョン対応表である場合のSCOTT.EMP_LTなど)を参照する必要があります。
force: 値がtrueの場合、操作がこのプロシージャに対して正式にサポートされているかどうかに関係なく、Workspace ManagerはDDL文の実行を試みます。値がfalse(デフォルト)の場合、Workspace ManagerはDDL文の実行を試みません。したがって、DDL文を実行するには、'force=true'を明示的に指定してデフォルト値をオーバーライドする必要があります。ただし、実行内容を認識していない場合は、'force=true'を指定しないでください。
alter_optionの値がRENAME_CONSTRAINTの場合は、次のparameter_optionsキーワードを両方とも指定する必要があります。
constraint_name: 名前を変更する制約の現行の名前。この名前は大/小文字が区別されません。
new_constraint_name: 新規の制約名。この名前は大/小文字が区別されません。
alter_optionの値がRENAME_INDEXの場合は、次のparameter_optionsキーワードをすべて指定する必要があります。
index_owner: 名前を変更する索引を所有しているスキーマの名前。スキーマ名は大/小文字が区別されません。
index_name: 名前を変更する索引の現行の名前。この名前は大/小文字が区別されません。
new_index_name: 新規の索引名。この名前は大/小文字が区別されません。
バージョン対応表の制約名または索引名が26文字を超える場合に、その制約名または索引名を変更するには、AlterVersionedTableプロシージャを使用する必要があります。RENAME句を指定したALTER TABLE文(制約の場合)またはALTER INDEX文(索引の場合)は使用できません。AlterVersionedTableプロシージャを使用する場合、BeginDDLおよびCommitDDLプロシージャのコールの間に挿入する必要はありません。
バージョン対応表の制約名または索引名が26文字以下の場合に、その制約名または索引名を変更するには、AlterVersionedTableプロシージャを使用する方法と、BeginDDLプロシージャとCommitDDLプロシージャのコールの間にRENAME句を指定したALTER TABLE文(制約の場合)またはALTER INDEX文(索引の場合)を使用する方法があります(第1.8項を参照してください)。
alter_optionの値がREBUILD_INDEXの場合、index_ownerキーワードおよびindex_nameキーワードを指定して、索引を所有しているデータベース・ユーザーおよび索引名を確認する必要があります。またrowidを除いて、reverseキーワードまたはnoreverseキーワードを指定して、索引ブロックのバイト数を逆順で格納するかどうかを指定できます。
alter_option値のUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIMEおよびUSE_WM_PERIOD_FOR_VALIDTIMEは、既存のバージョン対応表のビューを変更し、Workspace Managerシステム・パラメータUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIME(第1.5項を参照)の現行の設定と一貫性を持たせる場合にのみ使用できます。たとえば、Workspace Managerシステム・パラメータUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIMEをONに設定する場合で、既存のパージョン対応表MYTABLEにWM_VALID (of type WM_PERIOD) 1列を使用して有効期間範囲を示すビューがある場合、AlterVersionedTableプロシージャをコールし、alter_option 値にUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIMEを指定して、TIMESTAMP WITH TIME ZONE型の2列を使用するようMY_TABLEのビューを変更できます。
alter_optionパラメータを使用してWorkspace Managerシステム・パラメータUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIMEの現行の値をオーバーライドはできません。システム・パラメータの値がONの場合、alter_optionパラメータ値はUSE_SCALAR_TYPES_FOR_VALIDTIMEである必要があります。システム・パラメータ値がOFFの場合、alter_optionパラメータ値はUSE_WM_PERIOD_FOR_VALIDTIMEである必要があります。
parameter_options文字列内のパラメータ値に対して二重引用符を使用することができます。たとえば、次の2つの指定は、意味的に同一です。
'index_owner=scott, index_name=my_index, new_index_name=my_new_index' 'index_owner="scott", index_name="my_index", new_index_name="my_new_index"'
AlterVersionedTableプロシージャのコールに失敗した場合は、エラーの原因を解決して再試行する必要があります。SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照してください。エラーの原因を修正してから、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてAlterVersionedTableプロシージャを再度コールします。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してAlterVersionedTableプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない。
alterOptionsがADD_VALID_TIMEでない。
例
次の例は、MY_TABLE表を作成し、有効期間サポートなしでバージョン対応にしてから、有効期間サポートを追加します。有効期間サポートを追加した後のWM_VALID列には、デフォルトの有効期間が含まれます。
CREATE TABLE my_table (id NUMBER PRIMARY KEY);
EXECUTE DBMS_WM.EnableVersioning ('my_table');
INSERT INTO my_table VALUES (1);
SELECT * FROM my_table;
ID
----------
1
EXECUTE DBMS_WM.AlterVersionedTable('my_table', 'ADD_VALID_TIME');
SELECT * FROM my_table;
ID
----------
WM_VALID(VALIDFROM, VALIDTILL)
--------------------------------------------------------------------------------
1
WM_PERIOD('09-JUN-2003 10:04:13 -04:00', NULL)
次の例は、SCOTT.MY_TABLE表を作成し、その表のVALUE列に索引MY_INDEX を作成し、表をバージョン対応にしてから、索引名をMY_NEW_INDEXに変更します。
CREATE TABLE scott.my_table (id NUMBER PRIMARY KEY, value INTEGER);
CREATE INDEX scott.my_index on scott.my_table(value);
EXECUTE DBMS_WM.EnableVersioning ('scott.my_table');
EXECUTE DBMS_WM.AlterVersionedTable ('scott.my_table', 'RENAME_INDEX',
'index_owner=scott, index_name=my_index, new_index_name=my_new_index');
作業領域の定義を変更します。
構文
DBMS_WM.AlterWorkspace( workspace IN VARCHAR2, workspace_description IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-6 AlterWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
workspace_description |
作業領域に関する説明。 |
使用上の注意
作業領域の現行の定義については、ALL_WORKSPACESメタデータ・ビュー(第5.17項を参照)にあるセーブポイントのDESCRIPTION列の値を調べてください。
ユーザーが作業領域の所有者でないか、またはWM_ADMIN_ROLEロールを取得していない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域の定義を変更します。
EXECUTE DBMS_WM.AlterWorkspace ('NEWWORKSPACE', 'Testing proposed scenario B');
バージョン対応表のバルク・ロード処理を開始します。
構文
DBMS_WM.BeginBulkLoading( table_name IN VARCHAR2, workspace IN VARCHAR2, version IN INTEGER, check_for_duplicates IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, single_transaction IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-7 BeginBulkLoadingプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
データのバルク・ロード先となるバージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
workspace |
バルク・ロードを実行する作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
version |
GetBulkLoadVersionファンクションから戻されるバージョン番号。 |
check_for_duplicates |
ブール値(
|
ignore_last_error |
ブール値(
|
single_transaction |
ブール値(
このパラメータの詳細は、「使用上の注意」を参照してください。 |
使用上の注意
バージョン対応表へのデータのバルク・ロードを開始する前に、GetBulkLoadVersionおよびBeginBulkLoadingプロシージャをコールする必要があります。バルク・ロード・セッションを終了するには、CommitBulkLoadingプロシージャ(データのロードによる変更をコミットする場合)またはRollbackBulkLoadingプロシージャ(データのロードによる変更をロールバックする場合)をコールする必要があります。Workspace Managerでのバルク・ロードの詳細は、第1.7項を参照してください。
single_transactionがFALSE(デフォルト)の場合、BeginBulkLoadingプロシージャは表の内部Workspace Managerビューをいくつか削除して、表に対するDML操作と特定のWorkspace Manager操作を回避します。ただし、これにより、指定したバージョン対応表を使用した問合せもできなくなります。single_transactionパラメータの値に関係なく、また特に値がFALSEの場合は、アプリケーションやユーザーが表へのアクセスを必要としていない時期に、バルク・ロードをできるかぎりすばやく完了する必要があります。指定した表を使用するバルク・ロード・セッションの場合は、BeginBulkLoadingおよびCommitBulkLoadingプロシージャのsingle_transactionパラメータの値を同じにする必要があります。
check_for_duplicatesパラメータの値をTRUEにしても、バージョン対応表の既存のデータはチェックされません。バルク・ロード対象データを含むバージョン(作業領域の最新バージョンまたはルート・バージョン)の既存の行の主キー値が、バルク・ロード対象データの行と同一の場合の動作は、表に対する履歴オプションの設定に応じて異なります。VIEW_WO_OVERWRITEが設定されている場合、新規にロードされる行は同じ主キー値を持つ既存の行に連鎖します。VIEW_WO_OVERWRITEが設定されていなければ、新規データはバルク・ロードされるかわりに廃棄表に移動します。
BeginBulkLoadingプロシージャのコールに失敗した場合は、エラーの原因を解決して再試行する必要があります。SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照してください。エラーの原因を修正してから、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてBeginBulkLoadingプロシージャを再度コールします。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してBeginBulkLoadingプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
パフォーマンスが重要な場合は、重複レコードのチェックが必要かどうかを慎重に考慮してください。これは、check_for_duplicatesの値をTRUE(デフォルト)に設定すると、Workspace Managerで追加の内部処理が実行されるためです。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない。
table_nameがバージョン対応でない。
ユーザーが表所有者でないか、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されていない。
例
次の例は、W1作業領域のバルク・ロード・バージョン番号を取得し、その作業領域内でEMP表へのバルク・ロード操作を開始します。
DECLARE
version INTEGER;
BEGIN
SELECT DBMS_WM.GetBulkLoadVersion ('W1') INTO version FROM DUAL;
DBMS_WM.BeginBulkLoading ('EMP', 'W1', version);
END;
/
指定された表に対してDDLセッションを開始します。
構文
DBMS_WM.BeginDDL( table_name IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは、DDLセッションを開始し、table_nameと同じ名前に_LTS が追加された表名の特別な表を作成します。このプロシージャをコールした後、その表に対して、または表に基づいた索引またはトリガーに対して1つ以上のDDL操作を実行し、その後、CommitDDLプロシージャまたはRollbackDDLプロシージャをコールできます。
このプロシージャは、特別な表<table-name>_LTSを作成する他に、他のオブジェクトも作成します。
<table-name>_LTS表には、<table-name>表と同じトリガー、列および索引があります。
<table-name>表に参照整合性制約がある各親表の場合、同じ制約がthe <table-name>_LTS 表に定義されます。
<table-name>_LTS表のトリガー、列および参照整合性制約は、<table-name>表の対応するトリガー、列および参照整合性制約と同じ名前になります。
<table-name>表の各索引の場合、<table-name>_LTS表の対応する索引の名前は、<index-name>_LTS形式になります。
<table-name>_LTS表の主キー制約の名前は、<primary-key>_LTS 形式になります。
<table-name>_LTS表のすべての一意制約の名前は、<unique-constraint-name>_LTS形式になります。
バージョン対応表に関連するDDL操作の実行については、第1.8項を参照してください。レプリケーション環境でのバージョン対応表のDDL操作については、第C.3項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない、またはバージョン対応ではない。
table_nameにドメイン索引が定義され、ユーザーにCREATE TABLE権限およびCREATE SEQUENCE権限が直接付与されていない。
オープン状態のDDLセッションがtable_nameに存在する。(この表を指定してBeginDDLプロシージャがすでにコールされているが、CommitDDLプロシージャまたはRollbackDDLプロシージャがまだコールされていない状態。)
例
次の例は、DDLセッションを開始し、COLA_MARKETING_BUDGET_LTSという名前の特別な表を使用して、COMMENTSという列をCOLA_MARKETING_BUDGET表に追加し、変更をコミットしてDDLセッションを終了します。
EXECUTE DBMS_WM.BeginDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
ALTER TABLE cola_marketing_budget_lts ADD (comments VARCHAR2(100));
EXECUTE DBMS_WM.CommitDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
競合解消セッションを開始します。
構文
DBMS_WM.BeginResolve( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは競合解消セッションを開始します。このプロシージャの実行中、作業領域は1WRITERモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
このプロシージャをコールした後、必要に応じて、競合が発生している表に対してResolveConflictsプロシージャを実行し、その後、CommitResolveプロシージャまたはRollbackResolveプロシージャをコールできます。競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspace内にオープン状態のデータベース・トランザクションが1つ以上ある。
BeginResolveプロシージャを実行するユーザーが、workspaceおよびその親作業領域に対するアクセス権を取得していない。
例
次の例は、Workspace1で競合解消セッションを開始します。
EXECUTE DBMS_WM.BeginResolve ('Workspace1');
連続的にリフレッシュされない作業領域を連続的にリフレッシュされるように変更します。(連続的にリフレッシュされる作業領域については、第1.1.9項を参照してください。)
構文
DBMS_WM.ChangeWorkspaceType( workspace IN VARCHAR2, workspace_type IN VARCHAR2 DEFAULT DBMS_WM.CR_WORKSPACE_TYPE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-10 ChangeWorkspaceTypeプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
workspace_type |
連続的にリフレッシュされるように、 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このリリースでは、連続的にリフレッシュされない作業領域から連続的にリフレッシュされる作業領域への変更のみができます。逆の変更はできません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがworkspaceの所有者でなく、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されていない。
workspace_typeが有効でない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
作業領域のタイプを変更できない。たとえば、Workspace Managerシステム・パラメータCR_WORKSPACE_MODEがPESSIMISTIC_LOCKINGに設定されていても、NONCR_WORKSPACE_MODEパラメータがOPTIMISTIC_LOCKINGに設定されており、連続的にリフレッシュされる作業領域にバージョニングされたデータが存在する場合は、変更できません。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域のタイプを、連続的にリフレッシュされないタイプから連続的にリフレッシュされるタイプに変更します。
EXECUTE DBMS_WM.ChangeWorkspaceType ('NEWWORKSPACE');
バルク・ロードによる変更をコミットして、バージョン対応表のバルク・ロード処理を終了します。
構文
DBMS_WM.CommitBulkLoading( table_name IN VARCHAR2, discards_table IN VARCHAR2, check_for_duplicates IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, enforceUCFlag IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, enforceRICFlag IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, single_transaction IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-11 CommitBulkLoadingプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
データのバルク・ロード先となったバージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
discards_table |
廃棄レコードが挿入される表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。この表が存在しない場合は作成されます。 |
check_for_duplicates |
ブール値(
|
enforceUCFlag |
ブール値(
|
enforceRICFlag |
ブール値(
|
ignore_last_error |
ブール値(
|
single_transaction |
ブール値(
このパラメータには、 |
使用上の注意
バージョン対応表にデータをバルク・ロードする場合の要件については、第1.7項を参照してください。
このプロシージャは、新規にロードされたデータのバージョニング・メタデータを生成し、新規にロードされたデータを表の既存のバージョニング済データと同期化します。また、新規にロードされたデータに対して一意制約と参照制約を規定することもできます。BeginBulkLoadingプロシージャで削除されたビューがすべて再作成されます。
check_for_duplicatesパラメータの値をTRUEにしても、バージョン対応表の既存のデータはチェックされません。バルク・ロード対象データを含むバージョン(作業領域の最新バージョンまたはルート・バージョン)の既存の行の主キー値が、バルク・ロード対象データの行と同一の場合の動作は、表に対する履歴オプションの設定に応じて異なります。VIEW_WO_OVERWRITEが設定されている場合、新規にロードされる行は同じ主キー値を持つ既存の行に連鎖します。VIEW_WO_OVERWRITEが設定されていなければ、新規データはバルク・ロードされるかわりに廃棄表に移動します。
CommitBulkLoadingプロシージャのコールに失敗した場合は、エラーの原因を解決して再試行する必要があります。SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照してください。エラーの原因を修正してから、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてCommitBulkLoadingプロシージャを再度コールします。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してCommitBulkLoadingプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
パフォーマンスに関連して次の考慮事項があります。
check_for_duplicatesの値をTRUEにすると、処理の所要時間が長くなります。enforceUCFlagまたはenforceRICFlagの値をTRUEにすると、処理の所要時間が長くなる場合があります。
パフォーマンスが重要な場合は、重複レコードのチェックが必要かどうかを慎重に考慮してください。
表に一意制約または参照制約がない場合は、enforceUCFlagまたはenforceRICFlagパラメータをTRUEに設定してもパフォーマンスにはあまり影響しません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない。
table_nameがバージョン対応でない。
表に対してBeginBulkLoadingプロシージャがコールされていない。
ユーザーが表所有者でないか、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されていない。
例
次の例は、バルク・ロード操作中にEMP表に対して行われた変更をコミットし、廃棄レコードを保持する表としてDISCARDSを指定します。
EXECUTE DBMS_WM.CommitBulkLoading ('EMP', 'DISCARDS');
DDLセッション中に指定された表に対して行われたDDL(データ定義言語)変更をコミットし、DDLセッションを終了します。
構文
DBMS_WM.CommitDDL( table_name IN VARCHAR2, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, enforce_unique_constraints IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, enforce_RICs IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-12 CommitDDLプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
バージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
ignore_last_error |
ブール値(
|
enforce_unique_constraints |
ブール値(
|
enforce_RICs |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、DDLセッション中に、バージョン対応表に加えられた変更およびバージョン対応表に基づく索引、トリガー、参照整合性制約に加えられた変更をコミットします。また、BeginDDLプロシージャによって作成された特別な表<table-name>_LTSを削除します。
バージョン対応表に関連するDDL操作の実行については、第1.8項を参照してください。レプリケーション環境でのバージョン対応表のDDL操作については、第C.3項を参照してください。
enforce_unique_constraintsおよびenforce_RICsパラメータの設定は、既存のバージョニング済データにのみ適用され、表に対する将来のDML操作について既存の制約が規定されるかどうかには影響しません。
CommitDDLプロシージャのコールが正常に実行されない場合、表は一貫性のない状態になります。この状態が発生した場合は、エラーの原因を修正する必要があります。SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照してください。たとえば、表領域のサイズが不十分で列が追加できないために、CommitDDLプロシージャが正常に実行されない場合は、エラーの原因を修正してから、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてCommitDDLプロシージャを再度コールします。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してCommitDDLプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない、またはバージョン対応ではない。
table_nameにドメイン索引が定義され、ユーザーにCREATE TABLE権限およびCREATE SEQUENCE権限が直接付与されていない。
オープン状態のDDLセッションがtable_nameに存在しない。(この表を指定してBeginDDLプロシージャがコールされていないか、CommitDDLプロシージャまたはRollbackDDLプロシージャがすでにコールされている状態。)
無効なDDL操作を実行する、CommitDDLプロシージャがコールされたときに例外が発生します。サポートされるDDL操作の詳細は、第1.8項を参照してください。
例
次の例は、DDLセッションを開始し、COLA_MARKETING_BUDGET_LTSという名前の特別な表を使用して、COMMENTSという列をCOLA_MARKETING_BUDGET表に追加し、変更をコミットしてDDLセッションを終了します。
EXECUTE DBMS_WM.BeginDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
ALTER TABLE cola_marketing_budget_lts ADD (comments VARCHAR2(100));
EXECUTE DBMS_WM.CommitDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
競合解消セッションを終了し、BeginResolveプロシージャの実行以降に作業領域内で行われたすべての変更を保存します(永続的な変更にします)。
構文
DBMS_WM.CommitResolve( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは、(BeginResolveプロシージャによって開始された)現行の競合解消セッションを終了し、その競合解消セッションの開始以降に作業領域内で行われたすべての変更を保存します。このプロシージャとは対照的に、RollbackResolveプロシージャはすべての変更を廃棄します。
競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspace内にオープン状態のデータベース・トランザクションが1つ以上ある。
プロシージャが、WM_ADMIN_ROLEロールを取得していないユーザー、またはworkspaceに対してBeginResolveプロシージャを実行していないユーザーによってコールされた。
例
次の例は、Workspace1での競合解消セッションを終了し、すべての変更を保存します。
EXECUTE DBMS_WM.CommitResolve ('Workspace1');
作業領域内の削除可能なセーブポイントを削除し、その作業領域のWorkspace Managerメタデータ構造を最小化します。(削除可能なセーブポイントの詳細は、第1.1.2項を参照してください。)
構文
DBMS_WM.CompressWorkspace( workspace IN VARCHAR2, compress_view_wo_overwrite IN BOOLEAN firstSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, secondSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, commit_in_batches IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, batch_size IN VARCHAR2 DEFAULT 'PRIMARY_KEY_RANGE', remove_latest_deleted_rows IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
または
DBMS_WM.CompressWorkspace( workspace IN VARCHAR2, firstSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, secondSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, commit_in_batches IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, batch_size IN VARCHAR2 DEFAULT 'PRIMARY_KEY_RANGE', remove_latest_deleted_rows IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-14 CompressWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
compress_view_wo_overwrite |
ブール値(
|
firstSP |
最初のセーブポイント。セーブポイント名は大/小文字が区別されます。
|
secondSP |
2番目のセーブポイント。 ただし、 セーブポイント名は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
commit_in_batches |
ブール値(
|
batch_size |
|
remove_latest_deleted_rows |
ブール値(
|
使用上の注意
作業領域内の明示的セーブポイント(すべてまたは一部)が不要になった場合は、その作業領域を圧縮できます。圧縮操作は、次の理由から有効です。
セーブポイントを削除した後、セーブポイント名を再利用できます。(既存のセーブポイントと同じ名前のセーブポイントは作成できません。)
Workspace Managerの操作の実行時パフォーマンスが向上します。
Workspace Manager構造に使用されるディスク記憶域が減ります。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
作業領域(LIVE作業領域は除く)にセッションが存在する場合、またはユーザーがGotoDate操作、または作業領域内のセーブポイントを指定してGotoSavepoint操作を実行した場合、その作業領域は圧縮できません。
compress_view_wo_overwriteパラメータを指定しないでこのプロシージャを使用すると、FALSEが指定されたものとみなされます。
VIEW_WO_OVERWRITEおよび他の履歴オプションの詳細は、EnableVersioningプロシージャの情報を参照してください。
1年以上経過した履歴データを削除するなど、履歴データのサブセットを定期的にパージする場合、パージ実行日の各指定削除ポイントにセーブポイントを作成するように計画します。たとえば、2005年の履歴データを1年経過したときに削除する計画であれば、セーブポイントを2006年1月1日に作成します。その後、2007年1月1日にCompressWorkspaceプロシージャをコールして作業領域名および2006年1月1日のセーブポイントを指定し、2006年より前に発生したすべての履歴を削除します。
バージョン対応表を主キー範囲のバッチ単位で圧縮できるかどうかを調べるには、WM_COMPRESS_BATCH_SIZESメタデータ・ビューのBATCH_SIZE列の値をチェックします。詳細は、第5.40項を参照してください。
batch_sizeに値PRIMARY_KEY_RANGEを指定するには、まず主キーの最初の列についてヒストグラム統計(NUMBER、INTEGER、DATE、TIMESTAMP、CHARまたはVARCHAR2型の列の場合)あるいは一般統計(NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列の場合)を生成する必要があります。DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATSプロシージャは、一般統計を生成します。NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列についてヒストグラム統計ではなく一般統計が使用可能な場合に、batch_sizeをPRIMARY_KEY_RANGEとして指定すると、Workspace Managerシステム・パラメータNUMBER_OF_COMPRESS_BATCHESを使用してバッチ数が計算されます。統計の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
auto_commitがTRUEであり、オープン状態のトランザクションがある場合、ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を持たなければ、例外が発生します。また、ユーザーがworkspaceにアクセスおよび変更をマージする権限を持たない場合にも例外が発生します。
作業領域およびそのすべての子作業領域を圧縮するには、CompressWorkspaceTreeプロシージャを使用します。
例
次の例は、NEWWORKSPACEを圧縮します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspace ('NEWWORKSPACE');
次の例は、NEWWORKSPACEを圧縮して、この作業領域の作成とセーブポイントSP1の間のすべての明示的セーブポイントを削除します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspace ('NEWWORKSPACE', 'SP1');
次の例は、NEWWORKSPACEを圧縮して、明示的セーブポイントSP1とSP2の間のすべての明示的セーブポイント(SP2は含まない)を削除します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspace ('NEWWORKSPACE', 'SP1', 'SP2');
次の例は、B_focus_1を圧縮し、firstSPパラメータおよびsecondSPパラメータにデフォルト値を指定(すべての明示的セーブポイントを削除)して、auto_commitパラメータにFALSEを指定します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspace ('B_focus_1', auto_commit => FALSE);
次の例は、COLA_MARKETING_BUDGET_LT表を分析し、次の文に必要なヒストグラム統計を生成してから、B_focus_1を圧縮します。CompressWorkspaceプロシージャのコールは、firstSP、secondSPおよびauto_commitパラメータにデフォルト値を受け入れ、commit_in_batchesパラメータにTRUEを指定し、batch_sizeパラメータにPRIMARY_KEY_RANGEを指定します。
EXECUTE DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATS('', 'cola_marketing_budget_lt', estimate_percent=>50, method_opt=>'FOR COLUMNS SIZE 50 product_id');
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspace ('B_focus_1', NULL, NULL, NULL, TRUE, 'PRIMARY_KEY_RANGE');
作業領域およびそのすべての子作業領域内の削除可能なセーブポイントを削除します。(削除可能なセーブポイントの詳細は、第1.1.2項を参照してください。)また、影響を受ける作業領域のWorkspace Managerメタデータ構造を最小化し、セーブポイントの削除によって不要となったデータを排除します。
構文
DBMS_WM.CompressWorkspaceTree( workspace IN VARCHAR2, compress_view_wo_overwrite IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, commit_in_batches IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, batch_size IN VARCHAR2 DEFAULT 'PRIMARY_KEY_RANGE', remove_latest_deleted_rows IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-15 CompressWorkspaceTreeプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
compress_view_wo_overwrite |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
commit_in_batches |
ブール値(
|
batch_size |
|
remove_latest_deleted_rows |
ブール値(
|
使用上の注意
影響を受ける作業領域内の明示的セーブポイントが不要になった場合(たとえば、これらのセーブポイントのいずれかに移動またはロールバックする必要がない場合)は、作業領域およびそのすべての子作業領域を圧縮できます。たとえば、第1.1.1項の図1-1に示す階層では、作業領域1を指定してCompressWorkspaceTree操作を実行すると、作業領域1、作業領域2および作業領域3が圧縮されます。(データベースの作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。)
圧縮操作は、次の理由から有効です。
セーブポイントを削除した後、セーブポイント名を再利用できます。(既存のセーブポイントと同じ名前のセーブポイントは作成できません。)
Workspace Managerの操作の実行時パフォーマンスが向上します。
Workspace Manager構造に使用されるディスク記憶域が減ります。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
作業領域(LIVE作業領域は除く)にセッションが存在する場合、またはユーザーがGotoDate操作、または作業領域内のセーブポイントを指定してGotoSavepoint操作を実行した場合、その作業領域は圧縮できません。
バージョン対応表を主キー範囲のバッチ単位で圧縮できるかどうかを調べるには、WM_COMPRESS_BATCH_SIZESメタデータ・ビューのBATCH_SIZE列の値をチェックします。詳細は、第5.40項を参照してください。
batch_sizeに値PRIMARY_KEY_RANGEを指定するには、まず主キーの最初の列についてヒストグラム統計(NUMBER、INTEGER、DATE、TIMESTAMP、CHARまたはVARCHAR2型の列の場合)あるいは一般統計(NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列の場合)を生成する必要があります。DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATSプロシージャは、一般統計を生成します。NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列についてヒストグラム統計ではなく一般統計が使用可能な場合に、batch_sizeをPRIMARY_KEY_RANGEとして指定すると、Workspace Managerシステム・パラメータNUMBER_OF_COMPRESS_BATCHESを使用してバッチ数が計算されます。統計の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
auto_commitがTRUEであり、オープン状態のトランザクションがある場合、ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を持たなければ、例外が発生します。また、ユーザーがworkspaceにアクセスおよび変更をマージする権限を持たない場合にも例外が発生します。
CompressWorkspaceTree操作が、影響を受ける作業領域のいずれかで正常に実行されなかった場合は、操作全体がロールバックされ、すべての作業領域が圧縮されません。
単一の作業領域を圧縮(すべてまたは一部の明示的セーブポイントを削除)するには、CompressWorkspaceプロシージャを使用します。
例
次の例は、NEWWORKSPACEおよびそのすべての子作業領域を圧縮します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspaceTree ('NEWWORKSPACE');
次の例は、NEWWORKSPACEおよびそのすべての子作業領域を圧縮し、compress_view_wo_overwriteパラメータにデフォルト値を指定して、auto_commitパラメータにFALSEを指定します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspaceTree ('NEWWORKSPACE', auto_commit => FALSE);
次の例は、NEWWORKSPACEとそのすべての子作業領域を圧縮し、compress_view_wo_overwriteおよびauto_commitパラメータにデフォルト値を受け入れ、commit_in_batchesパラメータにTRUEを指定し、batch_sizeパラメータにPRIMARY_KEY_RANGEを指定します。
EXECUTE DBMS_WM.CompressWorkspaceTree ('NEWWORKSPACE', NULL, NULL, TRUE, 'PRIMARY_KEY_RANGE');
バージョン対応表内のラージ・オブジェクト(LOB)列(BLOB、CLOBまたはNCLOB)を変更します。このプロシージャは、バージョン対応表にLOB列がある場合にのみ、使用します。
構文
DBMS_WM.CopyForUpdate( table_name IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '');
パラメータ
表4-16 CopyForUpdateプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
1つ以上のLOB列を含む表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
where_clause |
影響を受ける行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
使用上の注意
このプロシージャは、1つ以上のLOB列を含むバージョン対応表にのみ使用します。DBMS_LOBパッケージを使用して実行される更新ではバージョニング・ビューに対してINSTEAD OFトリガーが起動されないため、CopyForUpdateプロシージャを使用する必要があります。Workspace Managerは、バージョニング・ビューに対するINSTEAD OFトリガーを作成して、copy-on-writeセマンティクスを実装します。(非LOB列の場合は、更新操作を直接実行でき、トリガーも機能します。)
例
次の例は、表TABLE1のDOC_ID = 1であるドキュメントのSOURCE_CLOB列を更新します。
Declare
clob_var
Begin
/* This procedure copies the LOB columns if necessary, that is,
if the row with doc_id = 1 has not been versioned in the
current version */
dbms_wm.copyForUpdate('table1', 'doc_id = 1');
select source_clob into clob_var
from table1
where doc_id = 1 for update;
dbms_lob.write(clob_var,<amount>, <offset>, buff);
End;
現行バージョンのセーブポイントを作成します。
構文
DBMS_WM.CreateSavepoint( workspace IN VARCHAR2, savepoint_name IN VARCHAR2, description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-17 CreateSavepointプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
セーブポイントを作成する作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint_name |
作成するセーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
description |
作成するセーブポイントの定義 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
セーブポイントに対応付けられた明示的な権限はありません。作業領域に対するアクセス権を取得しているすべてのユーザーは、作業領域内にセーブポイントを作成できます。
このプロシージャは、作業領域内にユーザーがいる場合でも実行できます。オープン状態のデータベース・トランザクションが作業領域にある場合も実行できます。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はREAD_ONLYモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーが作業領域内の最新バージョンにいない(たとえば、ユーザーがGotoDateプロシージャをコールした場合)。
workspaceが存在しない。
savepoint_nameがすでに存在する。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
ユーザーが、指定された作業領域に移動するための権限を取得していない。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内にSavepoint1という名前のセーブポイントを作成します。
EXECUTE DBMS_WM.CreateSavepoint ('NEWWORKSPACE', 'Savepoint1');
データベース内に新しい作業領域を作成します。
構文
DBMS_WM.CreateWorkspace( workspace IN VARCHAR2, description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
または
DBMS_WM.CreateWorkspace( workspace IN VARCHAR2, isrefreshed IN BOOLEAN, description IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-18 CreateWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は、大/小文字が区別され、一意である(他に同じ名前の作業領域がない)必要があります。 |
isrefreshed |
ブール値(
|
description |
作業領域に関する説明。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
新しい作業領域は、現行の作業領域の子です。セッションが明示的に作業領域内に入らなかった場合、それはLIVEデータベース作業領域内にあり、新しい作業領域はLIVE作業領域の子です。データベースの作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。
暗黙的セーブポイント、現行の作業領域の現行バージョン内に作成されます。(現行バージョンは、現行の作業領域内の最新バージョンである必要はありません。)セーブポイント(明示的および暗黙的)の詳細は、第1.1.2項を参照してください。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はREAD_ONLYモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
このプロシージャは、作成された作業領域に暗黙的に移動しません。作業領域に移動するには、GotoWorkspaceプロシージャを使用します。
次のルールは、連続的にリフレッシュされる作業領域(isrefreshed値はTRUE)に適用されます。
連続的にリフレッシュされる作業領域を作成するには、セッションがその作業領域の最新バージョンである必要があります。
連続的にリフレッシュされる作業領域については、SetLockingOFFプロシージャまたはSetWorkspaceLockModeOFFプロシージャを使用して、ロックをオフにすることはできません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceがすでに存在する。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
ユーザーが、作業領域を作成するための権限を取得していない。
例
次の例は、データベース内にNEWWORKSPACEという名前の作業領域を作成します。
EXECUTE DBMS_WM.CreateWorkspace ('NEWWORKSPACE');
トポロジからトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを削除します。
構文
DBMS_WM.Delete_Topo_Geometry_Layer(
topology IN VARCHAR2,
table_name IN VARCHAR2,
column_name IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-19 Delete_Topo_Geometry_Layerプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
topology |
指定した列にトポロジ・ジオメトリを含んでいるトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを削除するトポロジ。このトポロジは、SDO_TOPO.CREATE_TOPOLOGYプロシージャを使用して作成する必要があります。 |
table_name |
|
column_name |
トポロジから削除するトポロジ・ジオメトリ・レイヤー内でトポロジ・ジオメトリを含んでいる( |
使用上の注意
このプロシージャの書式と意味は、SDO_TOPO.DELETE_TOPO_GEOMETRY_LAYERプロシージャと同じです。詳細は、『Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド』を参照してください。ただし、バージョン対応のフィーチャー表からトポロジのトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを削除するには、SDO_TOPO.DELETE_TOPO_GEOMETRY_LAYERではなくDBMS_WM.Delete_Topo_Geometry_Layerを使用する必要があります。Workspace Managerのトポロジのサポートの詳細は、第1.14項を参照してください。
このプロシージャは、指定したトポロジ・ジオメトリ・レイヤーに関連付けられているデータを、エッジ表、ノード表およびフェース表から削除します(『Oracle Spatialトポロジおよびネットワーク・データ・モデル開発者ガイド』を参照)。
topologyまたはtable_nameがバージョン対応でない場合、またはtable_nameがtopology内の唯一のフィーチャー表の場合は、例外が発生します。
例
次の例は、CITY_DATAトポロジからLAND_PARCELS表のFEATURE列のジオメトリに基づくトポロジ・ジオメトリ・レイヤーを削除します。
EXECUTE DBMS_WM.Delete_Topo_Geometry_Layer('CITY_DATA', 'LAND_PARCELS', 'FEATURE');
バージョン対応表内のセーブポイントおよび関連する行を削除します。
構文
DBMS_WM.DeleteSavepoint( workspace IN VARCHAR2, savepoint_name IN VARCHAR2, compress_view_wo_overwrite IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, commit_in_batches IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, batch_size IN VARCHAR2 DEFAULT 'PRIMARY_KEY_RANGE');
パラメータ
表4-20 DeleteSavepointプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
セーブポイントが作成された作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint_name |
削除するセーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
compress_view_wo_overwrite |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
commit_in_batches |
ブール値(
|
batch_size |
|
使用上の注意
セーブポイントが不要になった場合(たとえば、そのセーブポイントに移動またはロールバックする必要がない場合)は、それを削除できます。
セーブポイントの削除は、次の理由から有効です。
セーブポイントを削除した後、セーブポイント名を再利用できます。(既存のセーブポイントと同じ名前のセーブポイントは作成できません。)
Workspace Managerの操作の実行時パフォーマンスが向上します。
Workspace Manager構造に使用されるディスク記憶域が減ります。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
セーブポイントを削除するには、その作業領域またはセーブポイントの所有者であるか、またはWM_ADMIN_ROLEロールを取得している必要があります。
セッションにオープン状態のデータベース・トランザクションがある場合、またはユーザーがGotoDate操作、または作業領域内のセーブポイントを指定したGotoSavepoint操作を実行した場合、このプロシージャは実行できません。
batch_sizeに値PRIMARY_KEY_RANGEを指定するには、まず主キーの最初の列についてヒストグラム統計(NUMBER、INTEGER、DATE、TIMESTAMP、CHARまたはVARCHAR2型の列の場合)あるいは一般統計(NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列の場合)を生成する必要があります。DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATSプロシージャは、一般統計を生成します。NUMBER、INTEGER、DATEまたはTIMESTAMP型の列についてヒストグラム統計ではなく一般統計が使用可能な場合に、batch_sizeをPRIMARY_KEY_RANGEとして指定すると、Workspace Managerシステム・パラメータNUMBER_OF_COMPRESS_BATCHESを使用してバッチ数が計算されます。統計の詳細は、『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspace(作業領域がLIVEの場合は除く)にセッションが1つ以上ある。
workspaceが存在しない。
savepoint_nameが存在しない。
savepoint_nameは、削除可能なセーブポイントではない。(削除可能なセーブポイントの詳細は、第1.1.2項を参照してください。)
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
ユーザーが、指定された作業領域に移動するための権限を取得していない。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内のSavepoint1という名前のセーブポイントを削除します。
EXECUTE DBMS_WM.DeleteSavepoint ('NEWWORKSPACE', 'Savepoint1');
バージョン対応表内に作成された行のサポート構造をすべて削除します。
構文
DBMS_WM.DisableVersioning( table_name IN VARCHAR2, force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, isTopology IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, keepWMValid IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-21 DisableVersioningプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
表の名前、Oracle Spatialトポロジ( |
force |
ブール値(
|
ignore_last_error |
ブール値(
|
isTopology |
ブール値(
|
keepWMValid |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、EnableVersioningプロシージャによる処理を元に戻すために使用します。このプロシージャは、行のバージョニングのためのWorkspace Managerインフラストラクチャ(サポート構造)を削除しますが、LIVE作業領域内のユーザー・データには影響しません。作業領域階層およびすべてのセーブポイントは引き続き存在しますが、すべての行はLIVE作業領域内と同じになります。(LIVE作業領域内にあるバージョン非対応の表の行に複数のバージョンがある場合は、その行の最新バージョンのみが保持されます)。
table_nameに有効期間サポートが設定されている場合(第3章を参照)、このプロシージャはWM_VALID列とその列のデータすべてを削除します。WM_VALID列の削除が原因で主キー制約違反となる場合は、現在の時刻に有効な行のみが保持されます。
DisableVersioningプロシージャのコールが正常に実行されない場合、表は一貫性のない状態になります。この状態が発生した場合は、エラーの原因を修正し(SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照)、その後、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてDisableVersioningプロシージャを再度コールする必要があります。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してDisableVersioningプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
DisableVersioningプロシージャが正常に実行されない原因の一部を、次に示します。
表の作業領域内のデータ量が多すぎるため、DisableVersioningプロシージャに必要なUNDO表領域のサイズが不十分である。
ユーザー定義トリガーをバージョン対応表からバージョン非対応表へ転送中に、コンパイル・エラーが発生した。
forceの値がFALSEで、次の条件に1つでも該当する場合は、DisableVersioning操作が正常に実行されません。
LIVE作業領域以外の作業領域内のユーザーが表を変更している。
LIVE作業領域以外の作業領域内に表のバージョン対応行がある。
表の所有者またはWM_ADMIN_ROLEロールを取得しているユーザーのみが、その表に対するバージョニングを使用禁止にできます。
バージョン対応表およびバージョン対応表を所有するユーザーは削除できません。まず、関連する表(1つまたは複数)に対するバージョニングを使用禁止にする必要があります。
表がバージョン対応でない場合は、例外が発生します。
レプリケーション環境で表をバージョン非対応にする場合のガイドラインおよび詳細は、第C.2項を参照してください。
Workspace ManagerによるOracle Spatialトポロジ内の表のサポートの詳細は、第1.14項を参照してください。
例
次の例は、EMPLOYEE表に対するバージョニングを使用禁止にします。
EXECUTE DBMS_WM.DisableVersioning ('employee');
次の例は、EMPLOYEE表に対するバージョニングを使用禁止にし、DisableVersioningプロシージャに対する前回のコール中に発生した最後のエラーを無視します。
EXECUTE DBMS_WM.DisableVersioning ('employee', ignore_last_error => true);
次の例は、マルチレベルの参照整合性制約があるEMPLOYEE表、DEPARTMENT表およびLOCATION表に対するバージョニングを使用禁止にします。
EXECUTE DBMS_WM.DisableVersioning('employee,department,location');
GenerateReplicationSupportプロシージャによって作成されたレプリケーション・サポート・オブジェクトを削除します。
構文
DBMS_WM.DropReplicationSupport();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャを使用するには、Workspace Managerオブジェクトにレプリケーションが適用される方法を理解する必要があります(付録Cを参照)。また、Oracle Replicationの主要な概念および手法も理解する必要があります。詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス』を参照してください。
このプロシージャは、writerサイトでレプリケーション管理者ユーザーとして実行する必要があります。
このプロシージャは、nonwriterサイトでバージョン対応表のレプリケーション・サポートを削除します。ただし、バージョン対応表がバージョン非対応になることはありません。
例
次の例は、GenerateReplicationSupportプロシージャを使用して、すでに使用可能にされているレプリケーション・サポートを削除します。
DBMS_WM.DropReplicationSupport();
表をバージョン対応にし、表が複数バージョンの行をサポートできるように、必要な構造を作成します。
構文
DBMS_WM.EnableVersioning( table_name IN VARCHAR2, hist IN VARCHAR2 DEFAULT 'NONE', isTopology IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, validTime IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, undo_space IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, validTimeRange IN WM_PERIOD DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-22 EnableVersioningプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
表の名前、Oracle Spatialトポロジ( |
hist |
|
isTopology |
ブール値(
|
validTime |
ブール値(
|
undo_space |
|
validTimeRange |
オブジェクト・タイプ |
使用上の注意
バージョン対応の表には、定義済の主キーが必要です。主キーをコンポジット(複数列)主キーにすることもできます。
表の所有者またはWM_ADMINロールを取得しているユーザーのみが、その表に対するバージョニングを使用可能にできます。
バージョン対応表およびバージョン対応表を所有するユーザーは削除できません。まず、関連する表(1つまたは複数)に対するバージョニングを使用禁止にする必要があります。
SYSが所有する表はバージョン対応にすることができません。また、バージョン対応表はSYSが所有する関連索引またはトリガーを持つことができません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameがすでにバージョン対応である。
table_nameに表のリストが含まれ、その中の任意の表が、リストに含まれていない表との間に参照整合性制約を持つ。
table_nameに名前がWM_またはWM$で始まる列が含まれている。
表がバージョン対応であり、VIEW_WO_OVERWRITE histオプションが指定されている場合は、SetWoOverwriteOFFプロシージャおよびSetWoOverwriteONプロシージャをコールすることによって、後でこのオプションを使用禁止にし、再度使用可能にできます。
履歴オプションを使用すると、変更の記録および監査を行うことができます。
履歴オプションは、GotoDateプロシージャの動作に影響します。詳細は、GotoDateプロシージャの「使用上の注意」を参照してください。
1年以上経過した履歴データを削除するなど、履歴データのサブセットを定期的にパージする場合、パージ実行日の各指定削除ポイントにセーブポイントを作成するように計画します。たとえば、2005年の履歴データを1年経過したときに削除する計画であれば、セーブポイントを2006年1月1日に作成します。その後、2007年1月1日にCompressWorkspaceプロシージャをコールして作業領域名および2006年1月1日のセーブポイントを指定し、2006年より前に発生したすべての履歴を削除します。
レプリケーション環境で表をバージョン対応にする場合のガイドラインおよび詳細は、第C.2項を参照してください。
Workspace ManagerによるOracle Spatialトポロジ内の表のサポートの詳細は、第1.14項を参照してください。
現在の注意および制限事項には、次のものが含まれます。
バージョン対応表に参照整合性制約がある場合は、第1.9.1項に示す考慮点および制限事項に注意してください。
バージョン対応表にトリガーを定義している場合は、第1.10項に示す考慮点および制限事項に注意してください。
表に定義されている制約および権限は、バージョン対応表に引き継がれます。
バージョン対応表に対するDDL操作には、第1.8項に示すプロシージャおよび制限事項が適用されます。
索引構成表は、バージョン対応にすることができません。
オブジェクト表は、バージョン対応にすることができません。
1つ以上のLONGデータ型の列を含む表は、バージョン対応にすることができません。
ALLOW_NESTED_TABLE_COLUMNS Workspace Managerシステム・パラメータがONに設定されている場合を除き、1つ以上のネストした表の列を含む表は、バージョン対応にすることができません。
例
次の例は、EMPLOYEE表に対するバージョニングを使用可能にします。
EXECUTE DBMS_WM.EnableVersioning('employee');
次の例は、マルチレベルの参照整合性制約があるEMPLOYEE表、DEPARTMENT表およびLOCATION表に対するバージョニングを使用可能にします。
EXECUTE DBMS_WM.EnableVersioning('employee,department,location');
バージョン対応表からステージング表にデータ(すべての行、または複数のパラメータの組合せで限定された行)をエクスポートします。
構文
DBMS_WM.Export( table_name IN VARCHAR2, staging_table IN VARCHAR2, workspace IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, export_scope IN VARCHAR2 DEFAULT DBMS_WM.EXPORT_MODIFIED_DATA_ONLY, after_savepoint_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, as_of_savepoint_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, after_instant IN DATE DEFAULT NULL, as_of_instant IN DATE DEFAULT NULL, versioned_db IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, overwrite_existing_data IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-23 Exportプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
エクスポートするデータを含む表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
staging_table |
エクスポートするデータを保持する表の名前。25文字以下である必要があります。この名前は大/小文字が区別されません。表が存在しない場合は、指定した名前とWorkspace Managerのエクスポート操作およびインポート操作に適した構造を持つ新規の表が作成されます。(ステージング表の詳細は、「使用上の注意」を参照してください。) |
workspace |
データのエクスポート元となる作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
where_clause |
エクスポートする行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
export_scope |
エクスポート操作の有効範囲(データ量)。
|
after_savepoint_name |
セーブポイントの名前。このセーブポイントの後に挿入、更新または削除されたデータのみがエクスポートされます。
セーブポイント関連と時点関連のパラメータに関するガイドラインは、「使用上の注意」を参照してください。 |
as_of_savepoint_name |
セーブポイント名。セーブポイントの作成時点で作業領域に存在するデータのみがエクスポートされます。
セーブポイント関連と時点関連のパラメータに関するガイドラインは、「使用上の注意」を参照してください。 |
after_instant |
日付/時刻指定。この時点の後に挿入、更新または削除されたデータのみがエクスポートされます。
セーブポイント関連と時点関連のパラメータに関するガイドラインは、「使用上の注意」を参照してください。 |
as_of_instant |
日付/時刻指定。この時点で作業領域に存在していたデータのみがエクスポートされます。
セーブポイント関連と時点関連のパラメータに関するガイドラインは、「使用上の注意」を参照してください。 |
versioned_db |
ブール値(
|
overwrite_existing_data |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
バージョン対応表table_nameのwhere_clause、export_scopeパラメータおよびworkspace内の時間またはセーブポイント関連パラメータを満たすデータが、すべてステージング表(staging_tableパラメータ)にエクスポートされます。
エクスポート対象データの各行は、workspace内で挿入、更新または削除されたデータ(つまり、変更済データ)、またはworkspace内では変更されていないが表示できるデータ(つまり、祖先データ)のいずれかです。データがLIVE作業領域からエクスポートされる場合は、すべてが変更済データです。作業領域が作成され、そこでバージョニングされたデータがないときにExportプロシージャがコールされる場合、データはすべて祖先データです。
バージョン対応表からデータを初めてエクスポートする場合、ステージング表は存在しません。つまり、ステージング表を作成する必要はなく、このプロシージャによりstaging_tableパラメータに指定した名前を使用して作成されます。ステージング表には、元の表(table_nameパラメータ)のすべての列と、Workspace Managerで使用される一部の列が含まれます。
ステージング表の作成後は、元の表に対して列名やデータ型の変更または主キー制約の変更や削除などのDDL操作を実行していなければ、ステージング表を元の表からの後続のエクスポート操作で使用できます。元の表に対してこの種の変更を行った場合は、Workspace Managerで新規ステージング表を作成できるように、Exportプロシージャをコールする前にステージング表を削除してください。(既存のステージング表のデータを上書きする場合は、overwrite_existing_dataもTRUEとして指定する必要があります。)
ステージング表は、現行のユーザーのスキーマに存在する必要があります。また、他のスキーマにある場合、現行のユーザーにはCREATE ANY TABLE権限とINSERT ANY TABLE権限が必要です。
セーブポイント関連および時点関連パラメータafter_savepoint_name、as_of_savepoint_name、after_instant、as_of_instantのうち、1つのみを指定することをお薦めします。after_savepoint_nameとafter_instantを指定すると、この2つのパラメータの相互作用により複雑な結果になる可能性があります。パラメータの組合せafter_savepoint_nameとas_of_savepoint_name、after_instantとas_of_instantまたはas_of_savepoint_nameとas_of_instantは指定できません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
指定した表、作業領域またはセーブポイントが存在しない。
table_nameには、ネストされた表の列またはWM_PERIOD型のWM_VALIDという名前の列が含まれる。
staging_tableは存在するが、エクスポート操作に有効な形式ではない。
staging_tableが現行のユーザーのスキーマ内になく、現行のユーザーがCREATE TABLE権限とINSERT TABLE権限を取得していない。
ユーザーがworkspaceに対するACCESS_WORKSPACE権限、またはACCESS_ANY_WORKSPACE権限を取得していない。
overwrite_existing_dataがFALSEで、エクスポートする必要のあるデータがすでにstaging_tableに存在する。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、B_Focus_2作業領域のCOLA_MARKETING_BUDGET表からCOLA_MARKETING_BUDGET_STGステージング表にすべてのデータをエクスポートします。(EXECUTE文は、実際には1行で指定します。)
EXECUTE DBMS_WM.Export(table_name => 'COLA_MARKETING_BUDGET', staging_table => 'COLA_MARKETING_BUDGET_STG', workspace => 'B_focus_2');
参照整合性制約の関係により、指定した表とともにバージョン対応にする必要のある表を検索します。
構文
DBMS_WM.FindRICSet( table_name IN VARCHAR2, result_table IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-24 FindRICSetプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
参照整合性制約の関係により、一緒にバージョン対応にする必要のある他のすべての表を検索する表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
result_table |
結果を保持する表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 この表には、それぞれ |
使用上の注意
Workspace Managerには、参照整合性制約に関連していくつか考慮事項があります。詳細は、第1.9.1項を参照してください。表をバージョン対応にする前に、その表に影響する参照整合性制約に含まれる他の表をバージョン対応にする操作が必要になる場合があります。FindRICSetプロシージャを使用すると、このような他の表をすべて検索できます。
結果を表示するには、このプロシージャをコールする前にSET SERVEROUTPUT ON文を使用します。
結果表が現行のユーザーのスキーマ内にない場合は、次の要件が適用されます。
結果表が存在しない場合、現行のユーザーはCREATE ANY TABLE権限を取得している必要があります。
結果表が存在する場合、現行のユーザーは表への挿入に必要な権限を取得している必要があります。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない。
result_tableが存在するが、有効な形式ではない。
result_tableが存在し、現行のユーザーは表への挿入に必要な権限を取得していない。
result_tableが存在せず、現行のユーザーのスキーマ以外のスキーマに指定されており、現行のユーザーはCREATE ANY TABLE権限を取得していない。
例
次の例は、2つの表EMPLOYEESおよびDEPARTMENTSを作成します。DEPARTMENTS.MANAGER_IDは、EMPLOYEES.EMPLOYEE_IDを参照する外部キー関連を持ちます。次に、この例は、EMPLOYEESとDEPARTMENTSがバージョン対応だった場合に、バージョン対応にする必要のある表をすべて検索します。
結果は、EMPLOYEES表をバージョン対応にする場合はEMPLOYEES表とDEPARTMENTS表の両方をバージョン対応にする必要がありますが、DEPARTMENTS表をバージョン対応にする場合は他の表をバージョン対応にする必要がないことを示しています。
create table employees (employee_id number primary key, employee_name varchar2(30));
create table departments (dept_id number primary key, manager_id number references employees(employee_id));
-- Check RICs; result table does not already exist.
EXECUTE DBMS_WM.FindRICSet('EMPLOYEES', 'EMPLOYEES_RESULTS');
SELECT * FROM employees_results;
TABLE_OWNER TABLE_NAME
------------------------------ ------------------------------
WM_DEVELOPER EMPLOYEES
WM_DEVELOPER DEPARTMENTS
EXECUTE DBMS_WM.FindRICSet('DEPARTMENTS', 'DEPARTMENTS_RESULTS');
SELECT * FROM departments_results;
TABLE_OWNER TABLE_NAME
------------------------------ ------------------------------
WM_DEVELOPER DEPARTMENTS
作業領域へのアクセスおよび作業領域内で変更を行うユーザーの権限を制限します。
構文
DBMS_WM.FreezeWorkspace( workspace IN VARCHAR2, freezemode IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO_ACCESS', freezewriter IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
または
DBMS_WM.FreezeWorkspace( workspace IN VARCHAR2, session_duration IN BOOLEAN, freezemode IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO_ACCESS', freezewriter IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, force IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-25 FreezeWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
session_duration |
ブール値(
|
freezemode |
アクセス制限された作業領域のモード。次の値のいずれかを指定する必要があります。
|
freezewriter |
作業領域内で変更を行うことができるユーザー。 |
force |
ブール値(
|
使用上の注意
session_durationパラメータを含まないプロシージャ構文を指定することは、このパラメータにFALSEを指定することと同じです。つまり、FreezeWorkspaceプロシージャをコールしたセッションがデータベースから切断された場合に、作業領域へのアクセス制限は解除されません。
次の条件に1つでも該当する場合、操作が正常に実行されません。
workspaceがすでにアクセス制限されている(forceがTRUEの場合は除く)。
workspace内にセッションがあり、freezemodeがNO_ACCESSに指定されている(または、デフォルトでこの値になっている)。
session_durationがFALSEに、freezemodeが1WRITER_SESSIONに指定されている。
freezemodeがREAD_ONLYまたは1WRITERであり、アクティブなデータベース・トランザクションがある場合は、作業領域をアクセス制限できません。
次の条件に1つでも該当する場合は、作業領域をアクセス制限できます。
指定された作業領域の所有者である。
指定された作業領域に対するWM_ADMIN_ROLE、FREEZE_ANY_WORKSPACE権限またはFREEZE_WORKSPACE権限を取得している。
LIVE作業領域は、freezemodeがREAD_ONLYまたは1WRITERの場合にのみ、アクセス制限できます。
FreezeWorkspaceによる処理を元に戻すには、UnfreezeWorkspaceプロシージャを使用します。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域をアクセス制限します。
EXECUTE DBMS_WM.FreezeWorkspace ('NEWWORKSPACE');
Workspace Managerオブジェクトのマルチマスター・レプリケーションに必要な構造体を作成し、新しく作成されたマスター・グループに対するマスター・アクティビティを開始します。
構文
DBMS_WM.GenerateReplicationSupport( mastersites IN VARCHAR2, groupname IN VARCHAR2, groupdescription IN VARCHAR2 DEFAULT 'Replication Group for OWM');
パラメータ
表4-26 GenerateReplicationSupportプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
mastersites |
Workspace Managerのレプリケーション環境に追加するnonwriterサイト名(データベース・リンク)のリスト。このリストは、カンマで区切られています。ローカル・サイト(writerサイト)は、リストに追加できません。 |
groupname |
作成するマスター・グループの名前。このグループは、通常のレプリケーション・マスター・グループとして表示され、Oracle Enterprise ManagerなどすべてのOracleレプリケーション・インタフェースから管理できます。 |
groupdescription |
新しいマスター・グループの定義。デフォルト値は |
使用上の注意
このプロシージャを使用するには、Workspace Managerオブジェクトにレプリケーションが適用される方法を理解する必要があります(付録Cを参照)。また、Oracle Replicationの主要な概念および手法も理解する必要があります。詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス』を参照してください。
このプロシージャは、writerサイトでレプリケーション管理者ユーザーとして実行する必要があります。
このプロシージャを実行する前に、次のことを確認してください。
作業領域、セーブポイントまたはバージョン対応表が、mastersitesリストに指定されたリモート・サイトのいずれにも存在しない。
すべてのリモート・サイトおよびローカル・サイトに、同一バージョンのWorkspace Managerがインストールされている。Workspace Managerのバージョン番号は、WM_INSTALLATIONメタデータ・ビューで確認できます。
ローカル・サイトにバージョン対応表がある場合、それぞれのリモート・サイトにこれらの表が存在する。ただし、表がバージョン対応であってはいけません。
このプロシージャは、次の操作を実行します。
ローカル・サイトおよびmastersitesリストに指定されたすべてのサイトが、同一バージョンのWorkspace Managerを実行していることを確認します。
作業領域、セーブポイントまたはバージョン対応表が、mastersitesリストに指定されたリモート・サイトのいずれにも存在しないことを確認します。
マスター定義サイトとしてのローカル・サイトおよびwriterサイトを持つマスター・グループを作成します。名前は、groupnameパラメータで指定します。
Workspace Managerのメタデータ表をこのグループに追加します。
すべてのnonwriterサイト(mastersitesリストに指定されたリモート・サイト)でWorkspace Manager操作を使用禁止にします。
ローカル・サイトにバージョン対応表が存在する場合は、mastersitesリストに指定された各リモート・サイトでこれらの表をバージョン対応にし、レプリケーション対応に設定します。
新しく作成されたマスター・グループに対して、マスター・アクティビティを開始します。
Workspace Manager環境でのレプリケーション・サポートを削除するには、DropReplicationSupportプロシージャを使用します。
例
次の例は、架空の会社でWorkspace Manager環境のレプリケーション・サポートを生成したものです。
DBMS_WM.GenerateReplicationSupport(
mastersites => 'BACKUP-SITE1.EXAMPLE.COM, BACKUP-SITE2.EXAMPLE.COM'),
groupname => 'OWM-GROUP',
groupdescription => 'OWM Replication group for Example Corp.');
BeginBulkLoadingプロシージャのコールとSQL*Loader制御ファイルで指定するバージョン番号を戻します。
構文
DBMS_WM.GetBulkLoadVersion( workspace IN VARCHAR2, savepoint_var IN DEFAULT LATEST) RETURN INTEGER;
パラメータ
表4-27 GetBulkLoadVersionファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
バルク・ロードのバージョン・リストを戻す作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint_var |
データをバルク・ロードする作業領域内のバージョン。
|
使用上の注意
バージョン対応表へのデータのバルク・ロードを開始する前に、GetBulkLoadVersionおよびBeginBulkLoadingプロシージャをコールする必要があります。バルク・ロード・セッションを終了するには、CommitBulkLoadingプロシージャ(データのロードによる変更をコミットする場合)またはRollbackBulkLoadingプロシージャ(データのロードによる変更をロールバックする場合)をコールする必要があります。Workspace Managerでのバルク・ロードの詳細は、第1.7項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceが存在しない。
savepoint_varが有効な値ではない。
savepoint_varはROOT_VERSIONであるが、workspaceがLIVEではない。
例
次の例は、W1作業領域のバルク・ロード・バージョン番号を取得し、その作業領域内でEMP表へのバルク・ロード操作を開始します。
DECLARE
version INTEGER;
BEGIN
SELECT DBMS_WM.GetBulkLoadVersion ('W1') INTO version FROM DUAL;
DBMS_WM.BeginBulkLoading ('EMP', 'W1', version);
END;
/
SetConflictWorkspaceプロシージャを実行したセッションの作業領域の名前を戻します。
構文
DBMS_WM.GetConflictWorkspace() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
SetConflictWorkspaceプロシージャが実行されていない場合は、現行の作業領域の名前が戻されます。
例
次の例は、セッションがSetConflictWorkspaceプロシージャを実行した作業領域の名前を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetConflictWorkspace FROM DUAL; GETCONFLICTWORKSPACE ----------------------------------------------------------------------------- B_focus_2
SetDiffVersions操作が実行されたセッションの作業領域とセーブポイントのペアの名前を戻します。
構文
DBMS_WM.GetDiffVersions() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
戻される文字列の形式は「(WS1,SP1),(WS2,SP2)」です。この形式は、カッコも含め、戻された文字列の一部を後でSetDiffVersionsプロシージャへのコールで使用する場合に有効です。
例
次の例は、セッションがSetDiffVersions操作を実行した作業領域とセーブポイントのペアの名前を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetDiffVersions FROM DUAL; GETDIFFVERSIONS -------------------------------------------------------------------------------- (B_focus_1, LATEST), (B_focus_2, LATEST)
現行のセッションのロック・モードを戻します。これによって、バージョン対応行、および前回のバージョン内の対応する行にアクセスできるかどうかが決まります。
構文
DBMS_WM.GetLockMode() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このファンクションは、E、S、CまたはNULLを戻します。
E(排他)、S(共有)およびC(引継ぎ)の詳細は、SetLockingONプロシージャのlockmodeパラメータの説明を参照してください。
NULLは、ロック操作が無効であることを示します。(SetLockingOFFプロシージャをコールすると、この設定になります。)
Workspace Managerのロック操作の詳細は、第1.3項を参照してください。また、SetLockingONプロシージャおよびSetLockingOFFプロシージャの説明も参照してください。
例
次の例は、セッションのロック・モードを表示します。
SELECT DBMS_WM.GetLockMode FROM DUAL; GETLOCKMODE -------------------------------------------------------------------------------- C
バージョン対応表の複数作業領域ビューで参照できる作業領域の名前を戻します。
構文
DBMS_WM.GetMultiWorkspaces() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャは、複数作業領域ビュー(第5.49項を参照)で参照できる作業領域の名前を戻します。
複数作業領域ビューで参照できる作業領域がない場合は、NULLが戻されます。複数の作業領域名が戻される場合は、名前がカンマで区切られます(たとえば、workspace1,workspace2,workspace3)。
複数作業領域ビューで作業領域を表示するには、SetMultiWorkspacesプロシージャを使用します。
例
次の例は、複数作業領域ビューで参照できる作業領域の名前を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetMultiWorkspaces FROM DUAL;
現行のセッションに対する現行の操作のコンテキストを戻します。
構文
DBMS_WM.GetOpContext() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このファンクションは、次の値のいずれかを戻します。
DML: 現行の操作は、ユーザーが実行したデータ操作言語(DML)によって開始される操作です。
MERGE_REMOVE: 現行の操作は、remove_workspaceパラメータをTRUEに設定してMergeWorkspaceプロシージャをコールするか、remove_dataパラメータをTRUEに設定してMergeTableプロシージャをコールすることによって開始されています。
MERGE_NOREMOVE: 現行の操作は、remove_workspaceパラメータをFALSEに設定してMergeWorkspaceプロシージャをコールするか、remove_dataパラメータをFALSEに設定してMergeTableプロシージャをコールすることによって開始されています。
戻り値は、現行の操作に基づいて適切な処置を行うために、ユーザー定義トリガーで使用できます。
例
次の例は、現行の操作のコンテキストを表示します。
SELECT DBMS_WM.GetOpContext FROM DUAL; GETOPCONTEXT -------------------------------------------------------------------------------- DML
バージョン対応表について物理表の名前(<table_name>_LT形式)を戻します。
構文
DBMS_WM.GetPhysicalTableName( table_owner IN VARCHAR2, table_name IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表4-28 GetPhysicalTableNameファンクションのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_owner |
|
table_name |
関連付けられた物理表の名前を戻すバージョン対応表の名前。 |
使用上の注意
table_nameがバージョン対応表の場合、このファンクションはその表の名前を戻します。名前は<table_name>_LT形式で、EnableVersioningプロシージャのコール時にWorkspace Managerにより作成されています。この<table_name>_LT表の詳細は、第1.1.11項を参照してください。
table_nameがバージョン対応表でない場合、このファンクションはtable_nameを戻します。そのため、このファンクションを使用して表がバージョン対応かどうか(つまり、<table_name>_LT形式の名前と表の元の名前のどちらが戻されるか)をチェックすることもできます。
例
次の例は、COLA_MARKETING_BUDGET表がバージョン対応になった後で、その表に関連付けられた物理表の名前を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetPhysicalTableName('wm_developer', 'cola_marketing_budget')
FROM DUAL;
DBMS_WM.GETPHYSICALTABLENAME('WM_DEVELOPER','COLA_MARKETING_BUDGET')
--------------------------------------------------------------------------------
COLA_MARKETING_BUDGET_LT
指定された作業領域に対して現行のユーザーが取得しているすべての権限のリストを戻します。このリストでは、権限がカンマで区切られます。
構文
DBMS_WM.GetPrivs( workspace IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
使用上の注意
Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照してください。
例
次の例は、現行のユーザーがB_focus_2作業領域に対して取得している権限を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetPrivs ('B_focus_2') FROM DUAL;
DBMS_WM.GETPRIVS('B_FOCUS_2')
--------------------------------------------------------------------------------
ACCESS,MERGE,CREATE,REMOVE,ROLLBACK
現行の作業領域およびセッション・コンテキストに関する情報を取得します。
構文
DBMS_WM.GetSessionInfo( workspace OUT VARCHAR2, context OUT VARCHAR2, context_type OUT VARCHAR2);
パラメータ
表4-30 GetSessionInfoプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
現行のセッションがある作業領域の名前。 |
context |
作業領域内の現行のセッションのコンテキスト。 |
context_type |
作業領域内の現行のセッション・コンテキストの種類。値には |
使用上の注意
このプロシージャは、GotoWorkspace操作、GotoSavepoint操作およびGotoDate操作を組み合せて実行した後など、セッションの場所(作業領域およびコンテキスト)を知る必要がある場合に有効です。
プロシージャが正常に実行された後のcontextパラメータの値は、次のいずれかです。
LATEST: 現在、セッションはLATEST論理セーブポイント(第1.1.2項を参照)にあり、作業領域内で行われた変更が表示されます。セッションが作業領域に入ると(GotoWorkspaceプロシージャを使用)、コンテキストは自動的にLATESTに設定されます。
セーブポイント名: 現在、セッションは作業領域内のセーブポイントにあります。最新バージョンの作業領域で変更が行われても、セッションではこれらの変更は表示されませんが、セーブポイント作成時のデータの静的ビューが表示されます。GotoSavepointプロシージャがコールされた後、セッション・コンテキストはセーブポイント名に設定されます。
特定の時点: 現在、セッションは特定の時点に設定されています。最新バージョンの作業領域で変更が行われても、セッションではこれらの変更は表示されませんが、特定の時点におけるデータの静的ビューが表示されます。GotoDateプロシージャがコールされた後、セッション・コンテキストはある時点に設定されます。
セッション・コンテキストの詳細は、第1.2項を参照してください。
例
次の例は、現行の作業領域およびセッション・コンテキストに関する情報を取得し、表示します。
DECLARE
current_workspace VARCHAR2(30);
current_context VARCHAR2(30);
current_context_type VARCHAR2(30);
BEGIN
DBMS_WM.GetSessionInfo(current_workspace,
current_context,
current_context_type);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Session currently in workspace: ' ||current_workspace);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Session context is: ' ||current_context);
DBMS_OUTPUT.PUT_LINE('Session context is on: ' ||current_context_type);
END;
/
Session currently in workspace: B_focus_2
Session context is: LATEST
Session context is on: LATEST
PL/SQL procedure successfully completed.
Workspace Managerシステム・パラメータの値を戻します。
構文
DBMS_WM.GetSytstemParameter( name IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
表4-31 GetSystemParameterプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
name |
値を設定するWorkspace Managerシステム・パラメータの名前。この名前には、 |
使用上の注意
Workspace Managerシステム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照してください。
name値が有効でない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)が許可されるかどうかをチェックします。
SELECT DBMS_WM.GetSystemParameter ('ALLOW_MULTI_PARENT_WORKSPACES') FROM DUAL;
DBMS_WM.GETSYSTEMPARAMETER('ALLOW_MULTI_PARENT_WORKSPACES')
--------------------------------------------------------------------------------
ON
現行のセッションの有効期間のValidFrom属性を戻します。(有効期間サポートについては、第3章を参照してください。)
構文
DBMS_WM.GetValidFrom() RETURN TIMESTAMP WITH TIME ZONE;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
セッションの有効期間を設定するには、SetValidTimeプロシージャを使用します。
現行のセッションの有効期間のValidTill属性を取得するには、GetValidTillファンクションを使用します。
例
次の例は、現行のセッションの有効期間のValidFrom属性を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetValidFrom FROM DUAL; GETVALIDFROM --------------------------------------------------------------------------- 01-JAN-1995 12:00:00 -04:00
現行のセッションの有効期間のValidTill属性を戻します。(有効期間サポートについては、第3章を参照してください。)
構文
DBMS_WM.GetValidTill() RETURN TIMESTAMP WITH TIME ZONE;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
セッションの有効期間を設定するには、SetValidTimeプロシージャを使用します。
現行のセッションの有効期間のValidFrom属性を取得するには、GetValidFromファンクションを使用します。
例
次の例は、現行のセッションの有効期間のValidTill属性を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetValidTill FROM DUAL; GETVALIDTILL --------------------------------------------------------------------------- 01-JAN-1996 12:00:00 -04:00
Workspace Managerのメタデータの格納に現在使用されているバイト数を戻します。
構文
DBMS_WM.GetWMMetadataSpace() RETURN NUMBER;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
Workspace Managerのメタデータ(ビュー、内部表およびその他のオブジェクト)は、デフォルトでWMSYSユーザーのデフォルト表領域に格納されます。Workspace Managerメタデータのサイズは直接制御できませんが、その位置はMove_Procプロシージャを使用してメタデータを異なる表領域に移動することで制御できます。GetWMMetadataSpaceファンクションを使用すると、Workspace Managerメタデータの移動先とみなしている表領域で使用可能にする必要のある最小領域の概算を判断できます。
例
次の例は、Workspace Managerのメタデータの格納に現在使用されているバイト数を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetWMMetadataSpace FROM DUAL;
GETWMMETADATASPACE
------------------
6750208
セッションの現行の作業領域を戻します。
構文
DBMS_WM.GetWorkspace() RETURN VARCHAR2;
パラメータ
ありません。
使用上の注意
ありません。
例
次の例は、セッションの現行の作業領域を表示します。
SELECT DBMS_WM.GetWorkspace FROM DUAL; GETWORKSPACE -------------------------------------------------------------------------------- B_focus_2
現行の作業領域内の指定された日付および時刻またはそれに近い時点のセーブポイントに移動します。
構文
DBMS_WM.GotoDate( in_date IN VARCHAR2, fmt IN VARCHAR2 DEFAULT 'mmddyyyyhh24miss', nlsparam IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, tsWtz IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-32 GotoDateプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
in_date |
作業領域の読取り専用ビューの日付および時刻。(詳細は、「使用上の注意」を参照してください。)
|
fmt |
日付書式。オプションは デフォルトは |
nlsparam |
グローバリゼーション・サポート・オプション。オプションは |
tsWtz |
タイム・ゾーン・フラグ付きタイムスタンプ。ブール値(
|
使用上の注意
指定された日付および時刻、またはそれに近い時点の現行の作業領域に対する読取り専用ビューが表示されます。正確な時点は、EnableVersioningプロシージャで設定されるか、あるいはSetWoOverwriteOFFプロシージャまたはSetWoOverwriteONプロシージャで変更される、バージョン対応表内のデータの変更追跡用の履歴オプションによって異なります。
NONE: 読取り専用ビューは、in_date以降の最初のセーブポイントを反映します。
VIEW_W_OVERWRITE: 読取り専用ビューは、2つのセーブポイント間にin_dateがあり、2つのセーブポイント間でデータが変更された場合を除き、in_date時点で有効なデータ値を反映します。この場合、セーブポイント間で変更されたデータが、空のデータとして表示されるか、または前の値が表示されることがあります。完全かつ正確なデータのビューを取得するには、表をバージョン対応にするときにVIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションを指定します。
VIEW_WO_OVERWRITE: 読取り専用ビューは、in_date時点で有効なデータ値を反映します。
履歴オプションの詳細は、EnableVersioningプロシージャのhistパラメータの説明を参照してください。
次のシナリオは、VIEW_WO_OVERWRITE設定の影響を示します。次の一連のイベントを想定してください。
行内のMANAGER_NAME値はAdamsです。
セーブポイントSP1が作成されます。
MANAGER_NAME値がBaxterに変更されます。
(手順7で)in_dateに指定される時点に到達します。
MANAGER_NAME値がChangに変更されます。(したがって、最初のセーブポイントと2番目のセーブポイントの間に、in_dateの前後で値が変更されています。)
セーブポイントSP2が作成されます。
手順4で発生した時点をin_dateに指定して、GotoDate操作が実行されます。
前述の使用例では、次のことに注意してください。
有効な履歴オプションがVIEW_WO_OVERWRITEである場合、手順7以降のMANAGER_NAME値はBaxterです。手順5以降は、バージョン対応表には、それぞれ異なるMANAGER_NAME値(Adams、Baxter、Chang)を含む3行が含まれます。これは、それぞれの変更が行の新規コピーに対して行われるためです。
有効な履歴オプションがVIEW_W_OVERWRITEである場合、手順7以降は値が表示されません。手順3および5の更新は行の同一コピーに対して行われ、手順3の更新は手順5の更新で上書きされます。その結果、手順5以降のバージョン対応表には、MANAGER_NAME値AdamsおよびChangを持つ2行が含まれます。特定時点で有効だったMANAGER_NAME値(Baxter)が上書きされているため、行は参照できません。
有効な履歴オプションがNONEである場合、手順7以降のMANAGER_NAME値はChangとなります。これは、指定した時点以降の最初のセーブポイントがSP2であるためです。手順5以降のバージョン対応表には、MANAGER_NAME値AdamsおよびChangを持つ2行が含まれます。
GotoDateプロシージャは、ユーザーが作業領域内に存在する間に実行する必要があります。このプロシージャに対応付けられた明示的な権限はありません。
例
次の例は、現在有効な履歴オプションによって、2004年6月8日の午前0時時点またはそれに近い時点に移動します。
EXECUTE DBMS_WM.GotoDate ('08-JUN-04', 'DD-MON-YY');
現行の作業領域内の指定されたセーブポイントに移動します。
構文
DBMS_WM.GotoSavePoint( savepoint_name IN VARCHAR2 DEFAULT 'LATEST');
パラメータ
表4-33 GotoSavepointプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
savepoint_name |
セーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
使用上の注意
セーブポイント作成時の作業領域の読取り専用ビューが表示されます。このプロシージャは、RollbackToSPプロシージャをコールして特定のセーブポイントにロールバックし、そのセーブポイント以降のすべての行を削除する前に、異なるセーブポイントの作業領域を調べる場合に有効です。
この操作は、ユーザーが作業領域内に存在する間に実行できます。この操作に対応付けられた明示的な権限はありません。
セーブポイントにロールバックしない場合は、パラメータをNULLに設定してGotoSavepointプロシージャをコールすると、作業領域内の現在アクティブなバージョンに移動できます。(これによって、GotoWorkspaceプロシージャをコールして作業領域を指定した場合と同様の結果が得られます。)
LATESTセーブポイントなどのセーブポイントの詳細は、第1.1.2項を参照してください。
例
次の例は、Savepoint1という名前のセーブポイントに移動します。
EXECUTE DBMS_WM.GotoSavepoint ('Savepoint1');
現行のセッションを指定された作業領域に移動します。
構文
DBMS_WM.GotoWorkspace( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
作業領域に移動すると、そこでデータに対する変更を行うことができます。
LIVEデータベースに移動するには、workspaceをLIVEに指定します。ユーザー(自分自身を含む)が作業領域内にいる場合は多くの操作が禁止されるため、作成された作業領域に対して操作を実行する前にLIVE作業領域に移動すると便利です。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceが存在しない。
ユーザーがworkspaceに対するACCESS_WORKSPACE権限を取得していない。
workspaceがNO_ACCESSモードにアクセス制限されている(FreezeWorkspaceプロシージャを参照)。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内に移動する例です。ユーザーは、NEWWORKSPACE作業領域内の最新バージョンで作業を開始します。
EXECUTE DBMS_WM.GotoWorkspace ('NEWWORKSPACE');
次の例は、LIVEデータベース作業領域内に移動する例です。デフォルトでは、データベースに接続したユーザーは、LIVE作業領域内に置かれます。
EXECUTE DBMS_WM.GotoWorkspace ('LIVE');
複数の親を持つグラフ作業領域に対する権限を、ユーザーおよびロールに付与します。grant_optionパラメータを指定すると、権限受領者は指定された権限を他のユーザーおよびロールに付与できます。
構文
DBMS_WM.GrantGraphPriv(
priv_types IN VARCHAR2,
leaf_workspace IN VARCHAR2,
grantee IN VARCHAR2,
node_types IN VARCHAR2 DEFAULT '(''R'',''I'',''L'')',
grant_option IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO',
auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-35 GrantGraphPrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
leaf_workspace |
非循環有向グラフ内のリーフ作業領域の名前。(リーフ作業領域、非循環有向グラフおよび複数の親を持つ作業領域に関連するその他の概念については、第1.1.10項を参照してください。)この名前は大/小文字が区別されます。 |
grantee |
|
node_types |
権限を付与するノードのタイプを表す文字をカッコで囲んだカンマ区切りのリスト。 |
grant_option |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、GrantWorkspacePrivは複数の親を持つグラフ作業領域以外の作業領域に対する作業領域レベルのWorkspace Manager権限を付与します。
ユーザーが複数のソースから権限を取得し、それらのソースのいずれかにその権限に対するGrant Optionがある場合、ユーザーもその権限に対するGrant Optionを取得します。たとえば、ユーザーSCOTTにはgrant_optionをNOに指定したACCESS_WORKSPACE権限が付与されているが、PUBLICユーザー・グループにはgrant_optionをYESに指定したACCESS_WORKSPACE権限が付与されていると想定します。ユーザーSCOTTはPUBLICのメンバーであるため、Grant Optionが付いたACCESS_WORKSPACE権限を取得します。
WM_ADMIN_ROLEロールには、Grant Optionが付いたすべてのWorkspace Manager権限があります。WM_ADMIN_ROLEロールは、DBAロールに自動的に付与されます。
その他のすべてのWorkspace Manager権限には、ACCESS_WORKSPACE権限またはACCESS_ANY_WORKSPACE権限が必要です。
複数の親を持つグラフ作業領域に対する作業領域レベルの権限を取り消すには、RevokeGraphPrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
ユーザーがpriv_typesを付与するための権限を取得していない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、ユーザーSmithに対して、NEWWORKSPACE作業領域をリーフ作業領域に持つ非循環有向グラフ内の全タイプのノードにアクセスすること、これらの作業領域内での変更をマージすること、およびリーフ作業領域に対して指定されている2つの権限を他のユーザーに付与することを許可します。
DBMS_WM.GrantGraphPriv ('ACCESS_WORKSPACE, MERGE_WORKSPACE', 'NEWWORKSPACE', 'Smith', 'YES');
指定されたOracle Label Security(OLS)ポリシーを含む表に対してEnableVersioningプロシージャをコールするために必要な権限を付与します。
構文
DBMS_WM.GrantPrivsOnPolicy( policy_name IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャにより、OLSポリシーに対して必要な権限がWMSYSスキーマに付与されます。これらの権限は、作業領域操作を実行する際に必要です。同じポリシーによって保護される複数の表をバージョン対応にする必要がある場合、このプロシージャを実行する必要があるのは1回だけです。
例
次の例は、my_policyというポリシーに対して必要な権限を付与します。
EXECUTE DBMS_WM.GrantPrivsOnPolicy('my_policy');
(特定の作業領域に制限されない)システム・レベルの権限をユーザーおよびロールに付与します。grant_optionパラメータを指定すると、権限受領者は指定された権限を他のユーザーおよびロールに付与できます。
構文
DBMS_WM.GrantSystemPriv( priv_types IN VARCHAR2, grantee IN VARCHAR2, grant_option IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO', auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-37 GrantSystemPrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
grantee |
|
grant_option |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、GrantWorkspacePrivプロシージャは、ANYを含まないキーワードを使用して作業領域レベルのWorkspace Manager権限を付与し、workspaceパラメータを含みます。
ユーザーが複数のソースから権限を取得し、それらのソースのいずれかにその権限に対するGrant Optionがある場合、ユーザーもその権限に対するGrant Optionを取得します。たとえば、ユーザーSCOTTにはgrant_optionをNOに指定したACCESS_ANY_WORKSPACE権限が付与されているが、PUBLICユーザー・グループにはgrant_optionをYESに指定したACCESS_ANY_WORKSPACE権限が付与されていると想定します。ユーザーSCOTTはPUBLICのメンバーであるため、Grant Optionが付いたACCESS_ANY_WORKSPACE権限を取得します。
WM_ADMIN_ROLEロールには、Grant Optionが付いたすべてのWorkspace Manager権限があります。WM_ADMIN_ROLEロールは、DBAロールに自動的に付与されます。
その他のすべてのWorkspace Manager権限には、ACCESS_WORKSPACE権限またはACCESS_ANY_WORKSPACE権限が必要です。
Workspace Managerのシステム・レベルの権限を付与されているユーザーを確認するには、DBA_WM_SYS_PRIVSメタデータ・ビューを調べます。詳細は、第5.18項を参照してください。
システム・レベルの権限を取り消すには、RevokeSystemPrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
ユーザーがpriv_typesを付与するための権限を取得していない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、ユーザーSmithがデータベース内のすべての作業領域にアクセスできるようにしますが、SmithがACCESS_ANY_WORKSPACE権限を他のユーザーに付与することは許可しません。
EXECUTE DBMS_WM.GrantSystemPriv ('ACCESS_ANY_WORKSPACE', 'Smith', 'NO');
ユーザーおよびロールに作業領域レベルの権限を付与します。grant_optionパラメータを指定すると、権限受領者は指定された権限を他のユーザーおよびロールに付与できます。
構文
DBMS_WM.GrantWorkspacePriv( priv_types IN VARCHAR2, workspace IN VARCHAR2, grantee IN VARCHAR2, grant_option IN VARCHAR2 DEFAULT 'NO', auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-38 GrantWorkspacePrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
grantee |
|
grant_option |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、GrantSystemPrivプロシージャは、xxx_ANY_WORKSPACE形式(ACCESS_ANY_WORKSPACE、MERGE_ANY_WORKSPACEなど)のキーワードを使用してシステム・レベルのWorkspace Manager権限を付与します。また、このプロシージャとは対照的に、GrantGraphPrivプロシージャは複数の親を持つグラフ作業領域に対する権限をユーザーおよびロールに付与します。
ユーザーが複数のソースから権限を取得し、それらのソースのいずれかにその権限に対するGrant Optionがある場合、ユーザーもその権限に対するGrant Optionを取得します。たとえば、ユーザーSCOTTにはgrant_optionをNOに指定したACCESS_WORKSPACE権限が付与されているが、PUBLICユーザー・グループにはgrant_optionをYESに指定したACCESS_WORKSPACE権限が付与されていると想定します。ユーザーSCOTTはPUBLICのメンバーであるため、Grant Optionが付いたACCESS_WORKSPACE権限を取得します。
WM_ADMIN_ROLEロールには、Grant Optionが付いたすべてのWorkspace Manager権限があります。WM_ADMIN_ROLEロールは、DBAロールに自動的に付与されます。
その他のすべてのWorkspace Manager権限には、ACCESS_WORKSPACE権限またはACCESS_ANY_WORKSPACE権限が必要です。
作業領域レベルの権限を取り消すには、RevokeWorkspacePrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
ユーザーがpriv_typesを付与するための権限を取得していない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、ユーザーSmithがNEWWORKSPACE作業領域にアクセスしてその作業領域内の変更をマージできるようにし、SmithがNEWWORKSPACEに対する2つの指定された権限を他のユーザーに付与することを許可します。
DBMS_WM.GrantWorkspacePriv ('ACCESS_WORKSPACE, MERGE_WORKSPACE', 'NEWWORKSPACE', 'Smith', 'YES');
ステージング表から指定の作業領域内のバージョン対応表に、データ(すべての行、または複数のパラメータの組合せで限定された行)をインポートします。
構文
DBMS_WM.Import( staging_table IN VARCHAR2, to_table IN VARCHAR2, to_workspace IN VARCHAR2, from_workspace IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, import_scope IN VARCHAR2 DEFAULT DBMS_WM.IMPORT_ALL_DATA, ancestor_savepoint_workspace IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, ancestor_savepoint_name IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, apply_locks IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, enforceUCFlag IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, enforceRICFlag IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-39 Importプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
staging_table |
前にExportプロシージャを使用してエクスポートしたデータを保持する表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
to_table |
データのインポート先となる表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
to_workspace |
データをインポートする作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
from_workspace |
データのインポート元となる作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。ステージング表にバージョニング情報が含まれている場合は、 |
where_clause |
インポートする行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
import_scope |
インポート操作の有効範囲(データ量)。
|
ancestor_savepoint_workspace |
このパラメータを指定した場合は、 |
ancestor_savepoint_name |
このパラメータを指定した場合は、 |
apply_locks |
ブール値(
|
enforceUCFlag |
ブール値(
|
enforceRICFlag |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
ステージング表staging_table内のwhere_clauseパラメータ値と、import_scopeパラメータ値を満たすデータがすべて、to_tableバージョン対応表にインポートされます。
データは、事前にExportプロシージャを使用してステージング表にエクスポートしておく必要があります。
インポート対象データの各行は、from_workspace内で挿入、更新または削除されたデータ(つまり、変更済データ)、またはfrom_workspace内では変更されていないが表示できるデータ(つまり、祖先データ)のいずれかであるとみなされます。データがLIVE作業領域からエクスポートされる場合は、すべてが変更済データです。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
指定した表または作業領域が存在しない。
staging_tableがインポート操作に有効な形式ではない。
to_tableがバージョン対応表ではないか、または適切な定義がない(ステージング表にない列を含むなど)。
from_workspaceがNULLで、staging_tableにバージョニング情報が含まれている。
ancestor_savepoint_nameがancestor_savepoint_workspace内で有効なセーブポイントではない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、B_focus_2作業領域内のCOLA_MARKETING_BUDGET_STGステージング表からB_Focus_1作業領域内のCOLA_MARKETING_BUDGET表に、変更済データをインポートします。(EXECUTE文は、実際には1行で指定します。)
EXECUTE DBMS_WM.Import(staging_table => 'COLA_MARKETING_BUDGET_STG', to_table => 'COLA_MARKETING_BUDGET', to_workspace => 'B_focus_1', from_workspace => 'B_focus_2');
作業領域内にアクティブなセッションがあるかどうかを確認します。
構文
DBMS_WM.IsWorkspaceOccupied( workspace IN VARCHAR2) RETURN VARCHAR2;
パラメータ
使用上の注意
このファンクションは、作業領域内にアクティブなセッションがある場合はYESを戻し、ない場合はNOを戻します。
LIVE作業領域が指定されるか、またはユーザーが該当する作業領域に対するアクセス権を取得していない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、B_focus_2作業領域内にセッションがあるかどうかを確認します。
SELECT DBMS_WM.IsWorkspaceOccupied('B_focus_2') FROM DUAL;
DBMS_WM.ISWORKSPACEOCCUPIED('B_FOCUS_2')
--------------------------------------------------------------------------------
YES
指定された表内のバージョン対応行、および親作業領域内のそれに対応する行へのアクセスを制御します。
構文
DBMS_WM.LockRows( workspace IN VARCHAR2, table_name IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '', lock_mode IN VARCHAR2 DEFAULT 'E', Xmin IN NUMBER DEFAULT NULL, Ymin IN NUMBER DEFAULT NULL, Xmax IN NUMBER DEFAULT NULL, Ymax IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-41 LockRowsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。作業領域内の参照できる行の最新バージョンがロックされます。この作業領域内で行が変更されていない場合、ロックされたバージョンは親作業領域内にある可能性があります。この名前は大/小文字が区別されます。
|
table_name |
ロックする行を含む表またはSpatialトポロジ( |
where_clause |
ロックする行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
lock_mode |
ロックを設定するときのモード。
|
Xmin, Ymin |
Oracle Spatialトポロジの場合にのみ(第1.14.1項を参照)、行を含むウィンドウの左下隅のX座標値とY座標値がそれぞれロックされます。 |
Xmax, Ymax |
Oracle Spatialトポロジの場合にのみ(第1.14.1項を参照)、行を含むウィンドウの右上隅のX座標値とY座標値がそれぞれロックされます。 |
使用上の注意
このプロシージャは、すべての標準のOracleデータベース・ロック操作に加えて実行されるWorkspace Managerロック操作に影響します。Workspace Managerのロック操作の詳細は、第1.3項を参照してください。
このプロシージャは、Workspace Managerのロック操作が使用可能または使用禁止(SetLockingONプロシージャおよびSetLockingOFFプロシージャで決定)になるかには影響しません。
行のロックを解除するには、UnlockRowsプロシージャを使用します。
Workspace ManagerによるOracle Spatialトポロジ内の表のロックの詳細は、第1.14.1項を参照してください。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内にあるEMPLOYEES表の行(last_name = 'Smith')をロックします。
EXECUTE DBMS_WM.LockRows ('NEWWORKSPACE', 'employees', 'last_name = ''Smith''');
作業領域内の1つ以上の表(すべての行、またはWHERE句で指定された行)に対する変更をその親作業領域に適用します。
複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の場合は、非循環有向グラフ内のルート以外のすべての作業領域からの1つ以上の表(すべての行またはWHERE句で指定された行)に対する変更を、複数の親を含むルート作業領域に適用します。
構文
DBMS_WM.MergeTable( workspace IN VARCHAR2, table_id IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '', create_savepoint IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, remove_data IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-42 MergeTableプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
table_id |
親作業領域にマージする行を含む表または複数の表の名前。複数の表を指定する場合、名前をカンマで区切ります。(たとえば、 |
where_clause |
親作業領域にマージする行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
create_savepoint |
ブール値(
|
remove_data |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
workspace内にあるバージョン対応表table_nameの(where_clauseパラメータ値を満たす)すべてのデータが、workspaceの親作業領域に適用されます。
マージ中の行が保持するすべてのロックは解放されます。
マージ中の作業領域とその親作業領域の間に競合がある場合は、マージ操作が正常に実行されません。ユーザーは、<table_name>_CONFビューを使用して競合を手動で解消する必要があります。(競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。)
LIVE作業領域では、(親作業領域がないため)表をマージできません。
その表に影響するオープン状態のデータベース・トランザクションがある場合、表はマージまたはリフレッシュできません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーにtable_idへのアクセス権がない。
ユーザーがworkspaceに対するMERGE_WORKSPACE権限、またはMERGE_ANY_WORKSPACE権限を取得していない。
remove_dataがTRUEで、削除対象の作業領域に子作業領域がある。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
複数の親を持つ作業領域が関係するマージ操作を実行すると、複数の親を含むルート作業領域の連続的にリフレッシュされる子作業領域に、参照整合性制約違反または一意制約違反が発生する。
例
次の例は、NEWWORKSPACE内にあるEMP表(USER3スキーマ内)内の行(last_name = 'Smith')に対する変更を、その親作業領域にマージします。
EXECUTE DBMS_WM.MergeTable ('NEWWORKSPACE', 'user3.emp', 'last_name = ''Smith''');
作業領域内のすべての変更をその親作業領域に適用します。また、オプションで、その作業領域を削除できます。
複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の場合は、作業領域内のすべての変更を非循環有向グラフ内の他のすべての作業領域に適用します。また、オプションで非循環有向グラフ内のルート以外の作業領域を削除できます。
構文
DBMS_WM.MergeWorkspace( workspace IN VARCHAR2, create_savepoint IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, remove_workspace IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-43 MergeWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
create_savepoint |
ブール値(
|
remove_workspace |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
remove_workspaceがTRUEの場合は、workspace内にあるすべてのバージョン対応表のすべてのデータがworkspaceの親作業領域にマージされ、workspaceが削除されます。
作業領域が連続的にリフレッシュされる子作業領域の場合、排他ロックは親作業領域に適用されます。この排他ロックは、GotoWorkspaceなどの、共有ロックの適用を試みる親作業領域への他の操作をブロックします。
任意の行に対する現行の行バージョンのみが、親作業領域にマージされます。子作業領域のすべての中間行バージョンおよび履歴コピーを保持するには、remove_workspaceの値をFALSE(デフォルト)にする必要があります。Workspace Managerによる行バージョンの作成方法および履歴コピーの管理方法の詳細は、第1.1.12項を参照してください。
このプロシージャの実行中、現行の作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限され、また、その親作業領域はREAD_ONLYモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
マージ中の作業領域とその親作業領域の間に競合がある場合は、マージ操作が正常に実行されません。ユーザーは、<table_name>_CONFビューを使用して競合を手動で解消する必要があります。(競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。)
remove_workspaceパラメータの値がTRUEの場合、マージする作業領域はリーフ作業領域(子作業領域のない作業領域)である必要があります。(作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。)
子作業領域内の行を更新し、これらの変更を同じトランザクション内の親作業領域にマージするには、autocommit=FALSEを指定し、他セッション(つまり、更新トランザクションを実行中のセッション以外)が子作業領域にないことを確認する必要があります。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがworkspaceに対するMERGE_WORKSPACE権限、またはMERGE_ANY_WORKSPACE権限を取得していない。
ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を取得していない。
auto_commitがTRUEで、作業領域階層でworkspaceの下位にある作業領域内にオープン状態のデータベース・トランザクションがある。
remove_workspaceがTRUEで、作業領域階層でworkspaceの下位にある作業領域内にセッションがある。
remove_workspaceがTRUEで、削除対象の作業領域に子作業領域がある。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
複数の親を持つ作業領域のマージ操作を実行すると、複数の親を含むルート作業領域の連続的にリフレッシュされる子作業領域に、参照整合性制約違反または一意制約違反が発生する。
例
次の例は、NEWWORKSPACE内の変更を親作業領域にマージします。
EXECUTE DBMS_WM.MergeWorkspace ('NEWWORKSPACE');
Workspace Managerのメタデータを指定の表領域に移動します。
構文
DBMS_WM.Move_Proc( dest_tablespace IN VARCHAR2 DEFAULT 'SYSAUX');
パラメータ
表4-44 Move_Procプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
dest_tablespace |
Workspace Managerのメタデータの移動先となる表領域。デフォルト値は |
使用上の注意
Workspace Managerのメタデータ(ビュー、内部表およびその他のオブジェクト)は、デフォルトでWMSYSユーザーのデフォルト表領域に格納されます。Workspace Managerメタデータのサイズは直接制御できませんが、その位置は、このプロシージャを使用してメタデータを現行の表領域から他の表領域に移動することで制御できます。このプロシージャをコールするときにdest_tablespaceパラメータを指定しなければ、Workspace ManagerのメタデータはSYSAUX表領域に移動します。
メタデータを移動する前にGetWMMetadataSpaceファンクションを使用すると、Workspace Managerメタデータの移動先とみなしている表領域で使用可能にする必要のある最小領域の概算を判断できます。
例
次の例は、Workspace ManagerのメタデータをTBLSP_1表領域に移動します。
EXECUTE DBMS_WM.Move_proc('TBLSP_1');
Workspace Managerの移行プロシージャが正常に実行されなかった場合、一貫性のない状態になっているすべての表の移行プロセスを完了しようとします。
構文
DBMS_WM.RecoverAllMigratingTables( ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-45 RecoverAllMigratingTablesプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
ignore_last_error |
ブール値(
|
使用上の注意
Workspace Managerを今回のリリースにアップグレード(移行)している間にエラーが発生した場合、1つ以上のバージョン対応表が一貫性のない状態で残ることがあります。(今回のリリースへアップグレードする方法は、第B.1項を参照してください。)アップグレード・プロシージャが正常に実行されない場合は、エラーの原因を修正し(SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORSメタデータ・ビューまたはALL_WM_VT_ERRORSメタデータ・ビューを参照)、その後、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてRecoverMigratingTableプロシージャ(単一表の場合)またはRecoverAllMigratingTablesプロシージャ(すべての表の場合)をコールし、アップグレード・プロセスを完了する必要があります。
ただし、その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定して、RecoverMigratingTableプロシージャまたはRecoverAllMigratingTablesプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
例
次の例は、アップグレード・プロシージャが正常に実行されず、一貫性のない状態になっているすべての表をリカバリしようとします。
EXECUTE DBMS_WM.RecoverAllMigratingTables;
次の例は、アップグレード・プロシージャが正常に実行されず、一貫性のない状態になっているすべての表をリカバリしようとします。アップグレード・プロシージャが正常に実行されない原因となった最後のエラーは無視します。
EXECUTE DBMS_WM.RecoverAllMigratingTables(TRUE);
1つ以上のバージョン対応表を所有する1つ以上のデータベース・ユーザーを削除した後、必要な操作を実行します。
構文
DBMS_WM.RecoverFromDroppedUser( ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-46 RecoverFromDroppedUserプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
ignore_last_error |
ブール値(
|
使用上の注意
1つ以上のバージョン対応表を所有するデータベース・ユーザーが削除された場合、このプロシージャを可能なかぎり早く実行する必要があります。このプロシージャにより、これらの表を所有するユーザーを削除した結果として削除されたバージョン対応表のいずれかに依存する既存の表の外部キー制約は、いずれも削除されます。また、このプロシージャは無効なデータベース・メタデータを修正します。
RecoverFromDroppedUserプロシージャのコールが正常に実行されない場合、表は一貫性のない状態になります。この状態が発生した場合は、エラーの原因を修正し(SQL文およびエラー・メッセージについては、DBA_WM_VT_ERRORSメタデータ・ビューを参照)、その後、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてRecoverFromDroppedUserプロシージャを再度コールする必要があります。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してRecoverFromDroppedUserプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
このプロシージャを実行するには、SYSDBA権限を持つユーザーとしてデータベース・インスタンスに接続する必要があります。
例
次の例は、1つ以上のバージョン対応表を所有するHERMANという名前のユーザーを削除し、その後必要な操作を実行します。
DROP USER herman CASCADE; EXECUTE DBMS_WM.RecoverFromDroppedUser;
Workspace Managerの移行プロシージャが正常に実行されなかった場合、一貫性のない状態になっている表の移行プロセスを完了しようとします。
構文
DBMS_WM.RecoverMigratingTable( table_name IN VARCHAR2, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-47 RecoverMigratingTableプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
移行エラーが発生したためリカバリするバージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
ignore_last_error |
ブール値(
|
使用上の注意
Workspace Managerを今回のリリースにアップグレードしている間にエラーが発生した場合、1つ以上のバージョン対応表が一貫性のない状態で残ることがあります。(今回のリリースへアップグレードする方法は、第B.1項を参照してください。)アップグレード・プロシージャが正常に実行されない場合は、エラーの原因を修正し(SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORSメタデータ・ビューまたはALL_WM_VT_ERRORSメタデータ・ビューを参照)、その後、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてRecoverMigratingTableプロシージャ(単一表の場合)またはRecoverAllMigratingTablesプロシージャ(すべての表の場合)をコールし、アップグレード・プロセスを完了する必要があります。
ただし、その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定して、RecoverMigratingTableプロシージャまたはRecoverAllMigratingTablesプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
table_nameが存在しないか、この表がバージョン対応でない場合は、例外が発生します。
例
次の例は、アップグレード・プロシージャが正常に実行されず、エラーが発生したため、COLA_MARKETING_BUDGET表をリカバリしようとします。
EXECUTE DBMS_WM.RecoverMigratingTable('COLA_MARKETING_BUDGET');
次の例は、COLA_MARKETING_BUDGET表をリカバリしようとします。アップグレード・プロシージャが正常に実行されない原因となった最後のエラーは無視します。
EXECUTE DBMS_WM.RecoverMigratingTable('COLA_MARKETING_BUDGET', TRUE);
作業領域に対し、その親作業領域内の表(すべての行、またはWHERE句に指定された行)に対するすべての変更を適用します。
複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の場合は、指定した表について、非循環有向グラフ内でリーフ以外の作業領域からの変更を、指定したリーフ作業領域に適用します。(中間作業領域内の表データは変更されません。)
構文
DBMS_WM.RefreshTable( workspace IN VARCHAR2, table_id IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '', auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-48 RefreshTableプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
table_id |
親作業領域の値を使用してリフレッシュする行を含む表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
where_clause |
親作業領域の値を使用してリフレッシュする行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、workspaceの作成時または最後のリフレッシュ時以降に行われた、親作業領域内にあるバージョン対応表table_idの行(where_clauseパラメータ値を満たす行)に対するすべての変更をworkspaceに適用します。
リフレッシュ中の作業領域とその親作業領域の間に競合がある場合は、リフレッシュ操作が正常に実行されません。ユーザーは、<table_name>_CONFビューを使用して競合を手動で解消する必要があります。(競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。)
workspaceが連続的にリフレッシュされる作業領域の場合、このプロシージャは無視されます。
LIVE作業領域では、(親作業領域がないため)表をリフレッシュできません。
その表に影響するオープン状態のデータベース・トランザクションがある場合、表はマージまたはリフレッシュできません。
例外が発生するのは、ユーザーがtable_idへのアクセス権限がない場合、ユーザーがworkspaceに対するMERGE_WORKSPACE権限またはMERGE_ANY_WORKSPACE権限を持たない場合、または、auto_commitがTRUEで、かつ修正が必要な表の親または子作業領域にオープン状態のトランザクションがある場合です。
例
次の例は、親作業領域内にあるEMPLOYEES表の行(last_name = 'Smith')に対する変更を適用して、NEWWORKSPACEをリフレッシュします。
EXECUTE DBMS_WM.RefreshTable ('NEWWORKSPACE', 'employees', 'last_name = ''Smith''');
作業領域に対し、その親作業領域内のすべての変更を適用します。
複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の場合は、非循環有向グラフ内でリーフ以外の作業領域からの変更を、指定したリーフ作業領域に適用します。変更は、複数の親を含むルート作業領域から始まって中間作業領域へと伝播します。
構文
DBMS_WM.RefreshWorkspace( workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, copy_data IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-49 RefreshWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
copy_data |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、workspaceの作成時または最後のリフレッシュ時以降に行われた、親作業領域内のバージョン対応表に対するすべての変更をworkspaceに適用します。
リフレッシュ中の作業領域とその親作業領域の間に競合がある場合は、リフレッシュ操作が正常に実行されません。ユーザーは、<table_name>_CONFビューを使用して競合を手動で解消する必要があります。(競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。)
指定された作業領域およびその親作業領域は、READ_ONLYモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
LIVE作業領域は、(親作業領域がないため)リフレッシュできません。
workspaceが連続的にリフレッシュされる作業領域の場合、このプロシージャは無視されます。
例外が発生するのは、ユーザーがworkspaceに対するMERGE_WORKSPACE権限またはMERGE_ANY_WORKSPACE権限を持たない場合、ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を持たない場合、または、auto_commitがTRUEで、かつ修正が必要な表の親または子作業領域にオープン状態のトランザクションがある場合です。
例
次の例は、親作業領域内で行われた変更を適用して、NEWWORKSPACEをリフレッシュします。
EXECUTE DBMS_WM.RefreshWorkspace ('NEWWORKSPACE');
Workspace Managerのレプリケーション環境のnonwriterサイトの1つを新しいwriterサイトにします。(以前のwriterサイトは、nonwriterサイトの1つになります。)
構文
DBMS_WM.RelocateWriterSite( newwritersite IN VARCHAR2, oldwritersiteavailable IN BOOLEAN);
パラメータ
表4-50 RelocateWriterSiteプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
newwritersite |
Workspace Managerのレプリケーション環境で、新しいwriterサイトになる現行のnonwriterサイト(データベース・リンク)の名前。 |
oldwritersiteavailable |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャを使用するには、Workspace Managerオブジェクトにレプリケーションが適用される方法を理解する必要があります(付録Cを参照)。また、Oracle Replicationの主要な概念および手法も理解する必要があります。詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス』を参照してください。
このプロシージャは、レプリケーション管理者ユーザーとして実行する必要があります。このプロシージャは、いずれのマスター・サイトでも実行できます。
現在、以前のwriterサイトが使用可能な場合は、oldwritersiteavailableパラメータをTRUEに指定する必要があります。oldwritersiteavailableパラメータをFALSEに指定した場合は、以前のwriterサイトが使用可能になった後、SynchronizeSiteプロシージャを実行して、そのサイトを最新の状態に更新する必要があります。
このプロシージャは、次の操作を実行します。
oldwritersiteavailableがTRUEに指定されている場合は、以前のwriterサイトにあるすべてのバージョン対応表に対する作業領域操作、DML操作およびDDL操作を使用禁止にします。
新しいwriterサイトにあるすべてのバージョン対応表に対する作業領域操作、DML操作およびDDL操作を使用可能にします。
Replication APIプロシージャをコールして、すべてのバージョン対応表のメイン・マスター・グループおよびマスター・グループに対して、マスター定義サイトをnewwritersiteに再配置します。
例
次の例は、Workspace Manager環境のwriterサイトを架空の会社のBACKUP-SITE1に再配置します。
DBMS_WM.RelocateWriterSite(
newwritersite => 'BACKUP-SITE1.EXAMPLE.COM'),
oldwritersiteavailable => TRUE);
複数の親を持つ作業領域環境で、作業領域を親作業領域として削除します。
構文
DBMS_WM.RemoveAsParentWorkspace( mp_leafworkspace IN VARCHAR2, parent_workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-51 RemoveAsParentWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
mp_leaf_workspace |
|
parent_workspace |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、複数の親を持つ作業領域機能に対するサポートの一部です。第1.1.10項を参照してください。このプロシージャは、前にAddAsParentWorkspaceプロシージャを使用して子作業領域に追加した親作業領域に対してのみ使用する必要があります。
このプロシージャでは、作業領域は削除されません。単に、parent_workspaceがmp_leaf_workspaceの親作業領域でなくなります。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
mp_leaf_workspaceまたはparent_workspaceが存在しない。
mp_leaf_workspaceのデータがparent_workspace内またはparent_workspaceの祖先内でバージョニングされており、この操作を実行すると、この作業領域がmp_leaf_workspaceの祖先ではなくなる。
mp_leaf_workspace内にオープン状態のデータベース・トランザクションを持つセッションがある。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、Workspace4をWorkspace3の親作業領域として削除します。(第1.1.10項の図1-3の階層図を参照してください。)
EXECUTE DBMS_WM.RemoveAsParentWorkspace ('Workspace3', 'Workspace4');
ユーザー定義ヒントを削除します。デフォルトのオプティマイザ・ヒントは、指定したバージョン対応表またはすべてのバージョン対応表に対しDBMS_WMパッケージが実行するSQL文で使用されます。
構文
DBMS_WM.AddAsParentWorkspace( hint_id IN NUMBER, table_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-52 RemoveUserDefinedHintプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
hint_id |
ユーザーが定義ヒントを一意に識別する数値ID。事前にAddUserDefinedHintプロシージャのコールで指定した既存のヒントIDと一致する必要があります。 |
table_id |
ヒントを適用する表の名前です。この名前は大/小文字が区別されません。 ヒントを追加するAddUserDefinedHintプロシージャをコールするとき、この値がNULLで、 ただし、ヒントを追加するAddUserDefinedHintプロシージャをコールするとき、この値がNULLで |
使用上の注意
このプロシージャは、以前AddUserDefinedHintプロシージャを使用して指定したユーザー定義ヒントの効果を削除または変更する場合にのみ使用します。詳細は、AddUserDefinedHintプロシージャの「使用上の注意」を参照してください。
例
次に示す例では、SCOTT.TABLE1に対し、ヒントとヒントID1101を関連するSQL文からユーザー定義ヒントを削除し、かわりにデフォルト・ヒントを使用させます。
EXECUTE DBMS_WM.RemoveUSerDefinedHint (1101, 'scott.table1');
作業領域に関連付けられたすべての行バージョンを廃棄し、作業領域を削除します。
構文
DBMS_WM.RemoveWorkspace( workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-53 RemoveWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
RemoveWorkspace操作は、リーフ作業領域(階層内のブランチにおける最下位の作業領域)に対してのみ、実行できます。データベースの作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。
削除対象の作業領域が子作業領域である場合、その親作業領域は操作中に排他的にロックされます。
他のユーザーがアクセスしている削除対象の作業領域は削除できません。
例外が発生するのは、ユーザーがworkspaceに対するREMOVE_WORKSPACE権限またはREMOVE_ANY_WORKSPACE権限を持たない場合、ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を持たない場合、または、auto_commitがTRUEで、かつ修正が必要な表の親または子作業領域にオープン状態のトランザクションがある場合です。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域を削除します。
EXECUTE DBMS_WM.RemoveWorkspace('NEWWORKSPACE');
作業領域およびその子作業領域に関連付けられたすべての行バージョンを廃棄し、影響を受ける作業領域を削除します。
構文
DBMS_WM.RemoveWorkspaceTree( workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-54 RemoveWorkspaceTreeプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
RemoveWorkspaceTree操作では、サポート構造が削除され、作業領域内、およびリーフ作業領域(1つまたは複数)までのすべての子作業領域内の変更がロールバックされるため、この操作を行う場合は、十分な注意が必要です。たとえば、第1.1.1項の図1-1に示す階層では、作業領域1を指定してRemoveWorkspaceTree操作を実行すると、作業領域1、作業領域2および作業領域3が圧縮されます。(データベースの作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。)
他のユーザーがアクセスしているworkspaceまたはその子作業領域は削除できません。
例外が発生するのは、ユーザーがworkspaceまたはそのすべての子作業領域に対するREMOVE_WORKSPACE権限を持たない場合、ユーザーが、修正が必要なすべての表(トリガーによって変更される表なども含む)に対する十分な権限を持たない場合、または、auto_commitがTRUEで、かつ修正が必要な表の親または子作業領域にオープン状態のトランザクションがある場合です。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域およびそのすべての子作業領域を削除します。
EXECUTE DBMS_WM.RemoveWorkspaceTree('NEWWORKSPACE');
作業領域間における競合を解消します。
構文
DBMS_WM.ResolveConflicts( workspace IN VARCHAR2, table_name IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2, keep IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-55 ResolveConflictsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
他の作業領域との競合があるかどうかを確認する作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
table_name |
競合があるかどうかを確認する表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
where_clause |
親作業領域の値を使用してリフレッシュする行を識別する 副問合せの場合を除き、 |
keep |
競合を解消する場合に優先する作業領域。
|
使用上の注意
このプロシージャは、table_nameおよびwhere_clauseパラメータによって識別される条件を確認し、workspaceとその親作業領域の間における行の値の競合を検索します。このプロシージャは、keepパラメータで指定されたとおり、親作業領域または子作業領域内の行の値を使用して競合を解消します。ただし、ユーザーがトランザクションをコミット(標準のデータベース・コミット操作)し、CommitResolveプロシージャをコールして競合解消セッションを終了するまで、競合解消は実際にマージされません。(処理の全体ビューを含む、競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。)
たとえば、部門20(DEPARTMENT_ID = 20)では、LIVE作業領域およびWorkspace1作業領域内のMANAGER_NAMEがTomであると想定します。その場合、次の操作が行われます。
部門20のmanager_nameが、LIVEデータベース作業領域でTomからMaryに変更されます。
その変更がコミット(標準のデータベース・コミット操作)されます。
部門20のmanager_nameが、Workspace1でTomからFrancoに変更されます。
MergeWorkspaceプロシージャがコールされ、Workspace1内の変更がLIVE作業領域にマージされます。
ただし、この時点では、Workspace1内の部門20のMANAGER_NAMEに競合(FrancoがLIVE作業領域内のMaryと競合)が発生するため、MergeWorkspaceに対するコールは正常に実行されません。
ResolveConflictsプロシージャが、次のパラメータを使用してコールされます。('Workspace1', 'department', 'department_id = 20', 'child')
手順7のMergeWorkspace操作後、Workspace1作業領域とLIVE作業領域のMANAGER_NAME値がFrancoになります。
その変更がコミット(標準のデータベース・コミット操作)されます。
MergeWorkspaceプロシージャがコールされ、Workspace1内の変更がLIVE作業領域にマージされます。
競合解消セッション中に次の考慮点が適用されます。
ResolveConflicts操作により、CommitResolveプロシージャまたはRollbackResolveプロシージャが実行されるまで、ターゲット作業領域、または表の他の作業領域の操作(マージ、リフレッシュまたは削除など)が妨げられます。
ResolveConflicts操作は複数のセッションで実行でき、同じ表で挿入、更新および削除操作を実行できます。ただし、そのような操作の間、ターゲット行はロックされます。1つ以上のセッションが、同じ行で挿入、更新または削除操作を実行する場合、または同じ行に影響がある競合を解消する操作を試行する場合、最初のセッションは継続を許可されます。そのセッションの後、CommitResolveプロシージャまたはRollbackResolveプロシージャを実行すると、他セッションの処理が許可されます。
競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。
例
次の例は、Workspace1内にあるDEPARTMENT表の行(DEPARTMENT_IDが20)に発生した競合を解消し、子作業領域内の値を使用して、これらのすべての競合を解消します。その後、まずトランザクションをコミット(標準のコミット)し、次にMergeWorkspaceプロシージャをコールして、競合解消の結果をマージします。
EXECUTE DBMS_WM.BeginResolve ('Workspace1');
EXECUTE DBMS_WM.ResolveConflicts ('Workspace1', 'department', 'department_id = 20', 'child');
COMMIT;
EXECUTE DBMS_WM.CommitResolve ('Workspace1');
ユーザーおよびロールから、指定されたリーフ作業領域について、複数の親を持つグラフ作業領域に対する権限を取り消します(削除します)。
構文
DBMS_WM.RevokeGraphPriv(
priv_types IN VARCHAR2,
leaf_workspace IN VARCHAR2,
grantee IN VARCHAR2.
node_types IN VARCHAR2 DEFAULT '(''R'',''I'',''L'')',
auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-56 RevokeGraphPrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
leaf_workspace |
非循環有向グラフ内のリーフ作業領域の名前。(リーフ作業領域、非循環有向グラフおよび複数の親を持つ作業領域に関連するその他の概念については、第1.1.10項を参照してください。)この名前は大/小文字が区別されます。 |
grantee |
|
node_types |
権限を取り消すノードのタイプを表す文字をカッコで囲んだカンマ区切りのリスト。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、RevokeWorkspacePrivは複数の親を持つグラフ作業領域以外の作業領域に対する作業領域レベルのWorkspace Manager権限を付与します。
複数の親を持つグラフ作業領域に対する作業領域レベルの権限を付与するには、GrantGraphPrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
granteeにpriv_types権限を付与したユーザーではない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例では、ユーザーSmithに対して、NEWWORKSPACE作業領域がリーフ作業領域である非循環有向グラフ内のすべてのタイプのノードにアクセスすることと、これらの作業領域内で変更をマージすることを禁止します。
EXECUTE DBMS_WM.RevokeWorkspacePriv ('ACCESS_WORKSPACE, MERGE_WORKSPACE', 'NEWWORKSPACE', 'Smith');
ユーザーおよびロールからシステム・レベルの権限を取り消します(削除します)。
構文
DBMS_WM.RevokeSystemPriv( priv_types IN VARCHAR2, grantee IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-57 RevokeSystemPrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
grantee |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、RevokeWorkspacePrivプロシージャは、xxx_WORKSPACE形式(ACCESS_WORKSPACE、MERGE_WORKSPACEなど)のキーワードを使用してシステム・レベルのWorkspace Manager権限を付与します。
システム・レベルの権限を付与するには、GrantSystemPrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
granteeにpriv_types権限を付与したユーザーではない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、ユーザーSmithが作業領域にアクセスし、作業領域内の変更をマージすることを禁止します。
EXECUTE DBMS_WM.RevokeSystemPriv ('ACCESS_ANY_WORKSPACE, MERGE_ANY_WORKSPACE', 'Smith');
ユーザーおよびロールから、指定された作業領域に対する作業領域レベルの権限を取り消します(削除します)。
構文
DBMS_WM.RevokeWorkspacePriv( priv_types IN VARCHAR2, workspace IN VARCHAR2, grantee IN VARCHAR2. auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-58 RevokeWorkspacePrivプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
priv_types |
権限を表す1つ以上のキーワードの文字列。(Workspace Managerの権限の詳細は、第1.4項を参照。)カンマを使用して、権限のキーワードを区切ります。使用可能なキーワードは、 |
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
grantee |
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャとは対照的に、RevokeSystemPrivプロシージャは、xxx_ANY_WORKSPACE形式(ACCESS_ANY_WORKSPACE、MERGE_ANY_WORKSPACEなど)のキーワードを使用してシステム・レベルのWorkspace Manager権限を取り消します。また、このプロシージャとは対照的に、RevokeGraphPrivは複数の親を持つグラフ作業領域に対する作業領域レベルのWorkspace Manager権限を付与します。
作業領域レベルの権限を付与するには、GrantWorkspacePrivプロシージャを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
granteeがデータベース内の有効なユーザーまたはロールでない。
granteeにpriv_types権限を付与したユーザーではない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、ユーザーSmithがNEWWORKSPACE作業領域にアクセスし、その作業領域内の変更をマージすることを禁止します。
EXECUTE DBMS_WM.RevokeWorkspacePriv ('ACCESS_WORKSPACE, MERGE_WORKSPACE', 'NEWWORKSPACE', 'Smith');
バルク・ロード操作中にバージョン対応表に対して行われた変更をロールバックします。
構文
DBMS_WM.RollbackBulkLoading( table_name IN VARCHAR2, ignore_last_error IN BOOLEAN DEFAULT FALSE);
パラメータ
表4-59 RollbackBulkLoadingプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
table_name |
データのバルク・ロード先となるバージョン対応表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
ignore_last_error |
ブール値(
|
使用上の注意
バージョン対応表にデータをバルク・ロードする場合の要件については、第1.7項を参照してください。
このプロシージャは、BeginBulkLoadingプロシージャで削除されたビューをすべて再作成します。
RollbackBulkLoadingプロシージャのコールに失敗した場合は、エラーの原因を解決して再試行する必要があります。SQL文およびエラー・メッセージについては、USER_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューおよびALL_WM_VT_ERRORS静的データ・ディクショナリ・ビューを参照してください。エラーの原因を修正してから、ignore_last_errorパラメータ値をデフォルトのFALSEにしてRollbackBulkLoadingプロシージャを再度コールします。その後もコールが正常に実行されず、エラーの原因を修正できず、このエラーを無視する場合は、ignore_last_errorパラメータ値をTRUEに指定してRollbackBulkLoadingプロシージャをコールします。ただし、エラーを無視する場合は、ユーザーの責任で行ってください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない。
table_nameがバージョン対応でない。
表に対してBeginBulkLoadingプロシージャがコールされていない。
ユーザーが表所有者でないか、WM_ADMIN_ROLEロールを付与されていない。
例
次の例は、バルク・ロード操作中にEMPに対して行われた変更をロールバックします。
EXECUTE DBMS_WM.RollbackBulkLoading ('EMP');
DDLセッション中に指定された表に対して行われたDDL変更をロールバックし(取り消し)、DDLセッションを終了します。
構文
DBMS_WM.RollbackDDL( table_name IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは、DDLセッション中に、バージョン対応表に加えられた変更およびバージョン対応表に基づく索引とトリガーに加えられた変更をロールバックします(取り消します)。また、BeginDDLプロシージャによって作成されたスケルトン表<table-name>_LTSを削除します。
バージョン対応表に関連するDDL操作の実行については、第1.8項を参照してください。レプリケーション環境でのバージョン対応表のDDL操作については、第C.3項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
table_nameが存在しない、またはバージョン対応ではない。
オープン状態のDDLセッションがtable_nameに存在しない。(この表を指定してBeginDDLプロシージャがコールされていないか、CommitDDLプロシージャまたはRollbackDDLプロシージャがすでにコールされている状態。)
例
次の例は、DDLセッションを開始し、COLA_MARKETING_BUDGET_LTSという名前のスケルトン表を使用して、COMMENTSという列をCOLA_MARKETING_BUDGET表に追加し、変更を取り消してDDLセッションを終了します。
EXECUTE DBMS_WM.BeginDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
ALTER TABLE cola_marketing_budget_lts ADD (comments VARCHAR2(100));
EXECUTE DBMS_WM.RollbackDDL('COLA_MARKETING_BUDGET');
競合解消セッションを終了し、BeginResolveプロシージャの実行以降に作業領域内で行われたすべての変更を廃棄します。
構文
DBMS_WM.RollbackResolve( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは、(BeginResolveプロシージャによって開始された)現行の競合解消セッションを終了し、その競合解消セッションの開始以降に作業領域内で行われたすべての変更を廃棄します。このプロシージャとは対照的に、CommitResolveプロシージャはすべての変更を保存します。
競合解消セッションのロールバック中、作業領域は1WRITERモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
競合解消の詳細は、第1.1.4項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspace内にオープン状態のデータベース・トランザクションが1つ以上ある。
プロシージャが、WM_ADMIN_ROLEロールを取得していないユーザー、またはworkspaceに対してBeginResolveプロシージャを実行していないユーザーによってコールされた。
例
次の例は、Workspace1での競合解消セッションを終了し、すべての変更を廃棄します。
EXECUTE DBMS_WM.RollbackResolve ('Workspace1');
作業領域内の指定された表(すべての行、またはWHERE句で指定された行)に対するすべての変更を廃棄します。
構文
DBMS_WM.RollbackTable( workspace IN VARCHAR2, table_id IN VARCHAR2, sp_name IN VARCHAR2 DEFAULT '', where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '', remove_locks IN BOOLEAN DEFAULT TRUE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-62 RollbackTableプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
table_id |
廃棄する行を含む表の名前。この名前は大/小文字が区別されません。 |
sp_name |
ロールバック先のセーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。デフォルトでは、すべての変更が廃棄されます(すべてのセーブポイントが無視されます)。 |
where_clause |
廃棄する行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
remove_locks |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
指定したセーブポイント以降に暗黙的セーブポイントが作成されている場合、まずその暗黙的セーブポイントが作成される原因となった子作業領域をマージまたは削除しないかぎり、そのセーブポイントにロールバックできません。たとえば、第1.1.2項の図1-2では、作業領域3(暗黙的セーブポイントSPcが作成された原因)がマージまたは削除されるまで、作業領域1内のユーザーはセーブポイントSP1にロールバックできません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceが存在しない。
ユーザーがworkspaceまたは影響を受ける表をロールバックするための権限を取得していない。
table_idに影響するデータベース・トランザクションが、workspace内でオープン状態になっている。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域の作成以降に、その作業領域内のEMP表(USER3スキーマ内)に加えられたすべての変更をロールバックします。
EXECUTE DBMS_WM.RollbackTable ('NEWWORKSPACE', 'user3.emp');
指定されたセーブポイント以降に行われた作業領域内のバージョン対応表に対するすべての変更を廃棄します。
構文
DBMS_WM.RollbackToSP( workspace IN VARCHAR2, savepoint_name IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-63 RollbackToSPプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint_name |
変更のロールバック先のセーブポイントの名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャの実行中、作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限されます。
このプロシージャとは対照的に、RollbackWorkspaceプロシージャは、作業領域の作成以降に行われたすべての変更をロールバックします。
指定したセーブポイント以降に暗黙的セーブポイントが作成されている場合、まずその暗黙的セーブポイントが作成される原因となった子作業領域をマージまたは削除しないかぎり、そのセーブポイントにロールバックできません。たとえば、第1.1.2項の図1-2では、作業領域3(暗黙的セーブポイントSPcが作成された原因)がマージまたは削除されるまで、作業領域1内のユーザーはセーブポイントSP1にロールバックできません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceが存在しない。
savepoint_nameが存在しない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
savepoint_name以降にworkspace内に1つ以上の暗黙的セーブポイントが作成されており、その暗黙的セーブポイントが作成される原因となった子作業領域が存在する。
ユーザーがworkspaceまたは影響を受ける表をロールバックするための権限を取得していない。
workspace内にセッションがある。
例
次の例は、Savepoint1の作成以降に、NEWWORKSPACE作業領域内で行われたすべての表に対するすべての変更をロールバックします。
EXECUTE DBMS_WM.RollbackToSP ('NEWWORKSPACE', 'Savepoint1');
作業領域内のバージョン対応表に対するすべての変更を廃棄します。
構文
DBMS_WM.RollbackWorkspace( workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-64 RollbackWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
ロールバックできるのは、リーフ作業領域のみです。子作業領域を持つ作業領域はロールバックできません。(作業領域階層の詳細は、第1.1.1項を参照してください。)
このプロシージャとは対照的に、RollbackToSPプロシージャは、指定されたセーブポイントに変更をロールバックします。
RemoveWorkspaceプロシージャと同様に、RollbackWorkspaceは作業領域内のデータを削除します。ただし、RemoveWorkspaceプロシージャとは異なり、RollbackWorkspaceはWorkspace Managerの作業領域構造を削除しません。
このプロシージャの実行中、特定された作業領域はNO_ACCESSモードにアクセス制限されます。詳細は、第1.1.5項を参照してください。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
workspaceに子作業領域がある。
workspaceが存在しない。
auto_commitがTRUEであり、修正が必要な表の親作業領域または子作業領域内にオープン状態のトランザクションがある。
ユーザーがworkspaceまたは影響を受ける表をロールバックするための権限を取得していない。
workspace内にセッションがある。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域の作成以降に、その作業領域内で行われたすべての変更をロールバックします。
EXECUTE DBMS_WM.RollbackWorkspace ('NEWWORKSPACE');
すべてのWorkspace Managerイベントまたは指定した型のWorkspace Managerイベントの取得を有効化または無効化します。
構文
DBMS_WM.SetCaptureEvent( event_name IN VARCHAR2, capture IN VARCHAR2 DEFAULT 'ON');
パラメータ
表4-65 SetCaptureEventプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
event_name |
次のいずれかの値:
|
capture |
|
使用上の注意
Workspace Managerイベントの詳細は、第2章を参照してください。
このプロシージャでは、Workspace Managerシステム・パラメータALLOW_CAPTURE_EVENTSをONに設定する必要があります。Workspace Managerシステム・パラメータの値をチェックするには、GetSystemParameterプロシージャを使用します。Workspace Managerシステム・パラメータを設定するには、SetSystemParameterプロシージャを使用します。
このプロシージャを使用すると、取得するイベントの型を制御できます。たとえば、すべてのイベントの取得を有効化してから、いくつかの型のイベントの取得を無効化する方法や、すべてのイベントの取得を無効化してから、いくつかの型のイベントの取得を有効化する方法があります。
現在取得されているイベントの型を確認するには、WM_EVENTS_INFOメタデータ・ビューを調べます。詳細は、第5.42項を参照してください。
このプロシージャが正常に完了すると、コール元のオープン状態のデータベース・トランザクションがコミットされます。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがWM_ADMIN_ROLEロールを取得していない。
ALLOW_CAPTURE_EVENTSシステム・パラメータの値がOFFで、event_nameをON(このパラメータのデフォルト値)に設定しようとしている。
event_nameが有効ではない。
例
次の例は、最初にすべてのイベントを取得するように指定した後、作業領域圧縮イベントを除外して、作業領域圧縮イベントを除くWorkspace Managerイベントをすべて取得します。
-- Allow Workspace Manager events to be captured. (Required for SetCaptureEvent)
EXECUTE DBMS_WM.SetSystemParameter ('ALLOW_CAPTURE_EVENTS', 'ON');
-- Start capturing all Workspace Manager events.
EXECUTE DBMS_WM.SetCaptureEvent ('ALL_EVENTS','ON');
-- Exclude workspace compression events.
EXECUTE DBMS_WM.SetCaptureEvent ('WORKSPACE_COMPRESS','OFF');
作業領域圧縮操作が実行される場合に、圧縮する必要のあるバージョン対応表の情報を使用して、WM_COMPRESSIBLE_TABLESメタデータ・ビューに行を作成します。
構文
DBMS_WM.SetCompressWorkspace( workspace IN VARCHAR2, firstSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL, secondSP IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-66 SetCompressWorkspaceプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
firstSP |
圧縮範囲の最初のバージョンのセーブポイント。セーブポイント名は大/小文字が区別されます。
|
secondSP |
圧縮範囲の最初のバージョンのセーブポイント。 |
使用上の注意
このプロシージャは、CompressWorkspaceまたはCompressWorkspaceTreeプロシージャをコールする前に使用できます(必須ではありません)。
このプロシージャは、作業領域圧縮操作中に圧縮する必要のあるバージョン対応表についてのみ、WM_COMPRESSIBLE_TABLESメタデータ・ビュー(WM_COMPRESSIBLE_TABLESを参照)に行を作成します。
例
次の例は、B_focus_1作業領域の圧縮操作中に圧縮する必要のあるバージョン対応表について、WM_COMPRESSIBLE_TABLESメタデータ・ビューに行を作成します。
EXECUTE DBMS_WM.SetCompressWorkspace ('B_focus_1');
作業領域とその親作業領域の間に競合があるかどうかを判断します。
構文
DBMS_WM.SetConflictWorkspace( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
このプロシージャは、workspaceとその親作業領域の間に競合があるかどうかを確認し、必要に応じて<table_name>_CONFビュー(第5.45項を参照)の内容を変更します。
<table_name>_CONFビューから、作業領域内で変更されたすべての表に対してSELECT操作を実行すると、親作業領域と競合している作業領域内のすべての行が表示されます。(現行の作業領域設定と競合がある表のリストを取得するには、SQL文SELECT * FROM ALL_WM_VERSIONED_TABLES WHERE conflict = 'YES';を使用します。SQL文SELECT * FROM <table_name>_CONFを実行すると、現行の作業領域とその親作業領域の間における<table_name>の競合が表示されます。)
作業領域をマージまたはリフレッシュする前に、すべての競合を解消する必要があります。競合を解消するには、ResolveConflictsプロシージャを使用してから、MergeWorkspaceプロシージャを使用して、解消の結果をマージします。
例
次の例は、B_focus_2とその親作業領域の間に競合があるかどうかを確認し、必要に応じて<table_name>_CONFビューの内容を変更します。
EXECUTE DBMS_WM.SetConflictWorkspace ('B_focus_2');
2つのセーブポイントまたは2つの作業領域間のバージョン対応表における値の差異を検索します。差異を記述する差異ビューの内容を変更します。
構文
DBMS_WM.SetDiffVersions( workspace1 IN VARCHAR2, workspace2 IN VARCHAR2);
または
DBMS_WM.SetDiffVersions( workspace1 IN VARCHAR2, savepoint1 IN VARCHAR2, workspace2 IN VARCHAR2, savepoint2 IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-68 SetDiffVersionsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace1 |
バージョン対応表における差異を確認する最初の作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint1 |
値を確認する、
|
workspace2 |
バージョン対応表における差異を確認する2番目の作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
savepoint2 |
値を確認する、 |
使用上の注意
このプロシージャは、差異ビュー(xxx_DIFF)の内容を変更します。差異ビューの詳細は、第5.46項を参照してください。このプロシージャをコールするたびに、3つの行の集合が1つ以上移入されます。各集合は、次の値で構成されます。
共通親作業領域の値
workspace1の値(savepoint1セーブポイントまたはLATESTセーブポイントの値)
workspace2の値(savepoint2セーブポイントまたはLATESTセーブポイントの値)
その後、適切なxxx_DIFFビュー(1つまたは複数)から行を選択し、2つのセーブポイントおよびその共通親作業領域における同等の表の値を確認できます。共通親作業領域(またはbase)は、xxx_DIFFビューの行内のDiffBaseとして識別されます。
例
次の例は、B_focus_1作業領域およびB_focus_2作業領域のバージョン対応表における差異を確認します。(出力は、簡単に読むことができるように、再フォーマットされています。)
-- Add rows to difference view: COLA_MARKETING_BUDGET_DIFF
EXECUTE DBMS_WM.SetDiffVersions ('B_focus_1', 'B_focus_2');
-- View the rows that were just added.
SELECT * from COLA_MARKETING_BUDGET_DIFF;
PRODUCT_ID PRODUCT_NAME MANAGER BUDGET WM_DIFFVER WMCODE
---------- ------------ ------- ------ ----------- --------
1 cola_a Alvarez 2 DiffBase NC
1 cola_a Alvarez 1.5 B_focus_1, LATEST U
1 cola_a Alvarez 2 B_focus_2, LATEST NC
2 cola_b Burton 2 DiffBase NC
2 cola_b Beasley 3 B_focus_1, LATEST U
2 cola_b Burton 2.5 B_focus_2, LATEST U
3 cola_c Chen 1.5 DiffBase NC
3 cola_c Chen 1 B_focus_1, LATEST U
3 cola_c Chen 1.5 B_focus_2, LATEST NC
4 cola_d Davis 3.5 DiffBase NC
4 cola_d Davis 3 B_focus_1, LATEST U
4 cola_d Davis 2.5 B_focus_2, LATEST U
12 rows selected.
差異(xxx_DIFF)ビュー内の情報を解析および使用する方法は、第5.46項を参照してください。
現行のセッションに対してWorkspace Managerのロック操作を使用禁止にします。
構文
DBMS_WM.SetLockingOFF();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャは、SetLockingONプロシージャで使用可能にしたWorkspace Managerのロック操作を使用禁止にします。このセッションが適用する既存のロックは、ロックされたままになります。このセッションによるすべての新しい変更はロックされません。
例
次の例は、セッションに対するロック操作を使用禁止にします。
EXECUTE DBMS_WM.SetLockingOFF;
現行のセッションに対してWorkspace Managerのロック操作を使用可能にします。
構文
DBMS_WM.SetLockingON( lockmode IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-69 SetLockingONプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
lockmode |
ロック・モード。
|
使用上の注意
このプロシージャは、すべての標準のOracleデータベース・ロック操作に加えて実行されるWorkspace Managerロック操作に影響します。Workspace Managerのロックは、競合を回避するために使用できます。ユーザーが行をロックすると、親作業領域内のそれに対応する行もロックされます。そのため、マージ時にこの作業領域がその親とマージされたときにこの行に競合が発生しないことが保証されます。
Workspace Managerのロック管理の詳細は、第1.3項を参照してください。
排他ロック(lockmodeの値E)では、1つ以上の列に異なる値を設定してテストを行うwhat-if シナリオが使用できません。したがって、このシナリオのテストは、排他ロックが無効であるときに計画してください。
ロック操作はユーザー・セッション・レベルで使用可能にされ、次のイベントのいずれかが発生するまで、そのロック・モードが保持されます。
セッションが他の作業領域に移動するか、またはデータベースに接続した場合。この場合、SetWorkspaceLockModeONプロシージャを使用して他のロック・モードが指定されないかぎり、ロック・モードはC(引継ぎ)に設定されます。
セッションがSetLockingOFFプロシージャを実行した場合。
ロックは、UnlockRowsプロシージャによってロック解除されないかぎり、作業領域の存続期間中、有効なままです。(既存のロックは、SetLockingOFFプロシージャの影響を受けません。)
ロック操作に対応付けられた特定の権限はありません。作業領域に移動できるすべてのセッションは、ロック操作を使用可能にできます。
例
次の例は、セッションに対して排他ロックを設定します。
EXECUTE DBMS_WM.SetLockingON ('E');
このユーザーがロックしたすべての行は、作業領域がマージまたはロールバックされるまで、ロックされたままになります。
指定された作業領域(1つまたは複数)をバージョン対応表の複数作業領域ビューで表示します。
構文
DBMS_WM.SetMultiWorkspaces( workspaces IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-70 SetMultiWorkspacesプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspaces |
複数作業領域ビュー(第5.49項を参照)に関連情報を追加する作業領域(1つまたは複数)。作業領域名は大/小文字が区別されます。 複数の作業領域(8つ以下)を指定するには、カンマを使用して作業領域名を区切ります。たとえば、「 |
使用上の注意
このプロシージャは、複数作業領域ビュー(xxx_MW)に行を追加します。このビューの内容および使用については、第5.49項を参照してください。
複数作業領域ビューで参照できる作業領域の名前を確認するには、GetMultiWorkspacesファンクションを使用します。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがworkspacesで指定された作業領域のうちの1つ以上に移動するための権限を取得していない。
workspacesで指定された作業領域が有効でない。
例
次の例は、B_focus_1作業領域内のバージョン対応表の複数作業領域ビューに情報を追加します。
EXECUTE DBMS_WM.SetMultiWorkspaces ('B_focus_1');
次の例に、SetMultiWorkspacesプロシージャを使用して現行の作業領域を出ずに情報を表示する方法と、GotoWorkspaceプロシージャを使用して同じ情報を表示する方法を示します。
-- These two pairs of statements select the same information.
EXECUTE DBMS_WM.SetMultiWorkspaces ('myworkspace');
SELECT * from mytable_mw;
EXECUTE DBMS_WM.GotoWorkspace ('myworkspace');
SELECT * from mytable;
myworkspace内で変更された行のみを選択するには、前述の例の最初のSELECT文を次のように変更します。
SELECT * from mytable_mw WHERE wm_modified_by = 'myworkspace';
次の例に、myworkspace作業領域およびyourworkspace作業領域の祖先バージョンの組合せに最新の行を表示します。複数の作業領域から同じ行が選択される場合も、その行は1度のみ表示されます。様々な作業領域で異なるバージョンの主キーが選択される場合があるため、主キーについて複数の行が表示される可能性があることに注意してください。
EXECUTE DBMS_WM.SetMultiWorkspaces ('myworkspace,yourworkspace');
SELECT * from mytable_mw;
Workspace Managerシステム・パラメータの値を設定します。
構文
DBMS_WM.SetSytstemParameter( name IN VARCHAR2, value IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-71 SetSystemParameterプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
name |
値を設定するWorkspace Managerシステム・パラメータの名前。この名前には、第1.5項の表1-5に示されているパラメータ名のいずれかを指定する必要があります。 |
value |
使用上の注意
Workspace Managerシステム・パラメータの詳細は、第1.5項を参照してください。
このプロシージャが正常に完了すると、コール元のオープン状態のデータベース・トランザクションがコミットされます。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがWM_ADMIN_ROLEロールを取得していない。
システム・パラメータ名が有効ではない。
システム・パラメータの値が有効ではない。
イベントの取得を禁止しようとしており、1つ以上の型のイベントが取得されている。最初に、すべてのイベントの取得を無効化する必要があります(たとえば、SetCaptureEventプロシージャをコールし、event_typeにALL_EVENTSを、captureにOFFを指定します)。
複数の親を持つ作業領域を使用禁止にしようとしており、この種の作業領域がすでに1つ以上存在している。最初に、すべての作業領域が複数の親作業領域を持っていないことを確認する必要があります(たとえば、必要に応じてRemoveAsParentWorkspaceプロシージャをコールします)。
ネストした表の列を使用禁止にしようとしており、この種の列を含む1つ以上の表がバージョン対応になっている。最初に、ネストした表の列を含むすべての表に対して、バージョニングを使用禁止にする必要があります。
CR_WORKSPACE_MODEまたはNONCR_WORKSPACE_MODEをPESSIMISTIC_LOCKINGに変更しようとしており、それに対応する型の(連続的にリフレッシュされる、または連続的にリフレッシュされない)作業領域について、LIVE以外の作業領域にデータが存在する。
例
次の例は、複数の親を持つ作業領域(第1.1.10項を参照)の作成を許可します。
EXECUTE DBMS_WM.SetSystemParameter ('ALLOW_MULTI_PARENT_WORKSPACES', 'ON');
指定したトリガー・イベントのセットについて、トリガーの実行を有効化します。指定していないイベントの場合、トリガーは実行されません。
構文
DBMS_WM.SetTriggerEvents( triggerName IN VARCHAR2, triggerEvents IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-72 SetTriggerEventsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
triggerName |
1つ以上のイベントを設定するトリガーの名前。 |
triggerEvents |
トリガー・イベント名のカンマ区切りのリスト。各トリガー・イベント名は、次のいずれかの文字列定数です。
|
使用上の注意
Workspace Managerでのトリガーの使用方法の詳細は、第1.10項を参照してください。
デフォルトでは、Workspace Managerシステム・パラメータFIRE_TRIGGERS_FOR_NONDML_EVENTS(第1.5項を参照)を使用してデフォルト動作を変更しないかぎり、DMLイベントと作業領域イベントの両方に対してユーザー定義トリガーが実行されます。SetTriggerEventsプロシージャを使用すると、特定のトリガーに対する現行のFIRE_TRIGGERS_FOR_NONDML_EVENTS設定をオーバーライドできます。ただし、後でFIRE_TRIGGERS_FOR_NONDML_EVENTSシステム・パラメータの値を変更すると、この新規の値により、前にSetTriggerEventsプロシージャを使用して指定した設定がオーバーライドされます。
このプロシージャが正常に完了すると、コール元のオープン状態のデータベース・トランザクションがコミットされます。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがトリガー所有者でないか、WM_ADMIN_ROLEロールを取得していない。
triggerNameが存在しない。
triggerEvents値のいずれかが有効ではない。
例
次の例は、DMLイベントに対してのみSCOTT.InsertTriggerトリガーを使用可能にします。
EXECUTE DBMS_WM.setTriggerEvents('SCOTT.InsertTrigger', DBMS_WM.DML);
次の例は、DMLイベントと表マージ操作に対してSCOTT.InsertTriggerトリガーを使用可能にします。
EXECUTE DBMS_WM.setTriggerEvents('SCOTT.InsertTrigger', dbms_wm.DML || ',' ||
dbms_wm.TABLE_MERGE_WO_REMOVE_DATA || ',' ||
dbms_wm.TABLE_MERGE_W_REMOVE_DATA);
セッションの有効期間を設定します。(有効期間サポートについては、第3章を参照してください。)
構文
DBMS_WM.SetValidTime( validFrom IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT DBMS_WM.CURRENT_TIME, validTill IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT DBMS_WM.UNTIL_CHANGED);
パラメータ
表4-73 SetValidTimeプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
validFrom |
セッションの有効期間の開始時。デフォルト値は、現在のタイムスタンプ値です。 |
validTill |
セッションの有効期間の終了時。デフォルトでは、セッションの有効期間が変更されるまで有効になっています。 |
使用上の注意
Workspace Managerの有効期間のサポートの詳細は、第3章を参照してください。validFrom値およびvalidTill値の解析については、第3.2項を参照してください。
セッションでこのプロシージャをコールしていない場合、またはパラメータを指定せずにコールした場合、現時点で有効なすべての行が有効であるとみなされ、現時点以降が制限なしで有効期間とみなされます。
例
次の例は、セッションの有効期間を2003年全体を含むように設定します。
EXECUTE DBMS_WM.SetValidTime(TO_DATE('01-01-2003', 'MM-DD-YYYY'), TO_DATE('01-01-2004', 'MM-DD-YYYY'));
現行セッションの有効期間フィルタを削除します。
構文
DBMS_WM.SetValidTimeFilterOFF();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャは、SetValidTimeFilterONプロシージャの処理を元に戻し、有効期間サポートを伴う表に対する問合せでは、以前に定義された有効期間フィルタを無視します。Workspace Managerによる有効期間のサポートについては、第3章を参照してください。
SetValidTimeFilterONプロシージャの「使用上の説明」も参照してください。
例
次の例は、現行セッションの有効期間フィルタを削除します。
EXECUTE DBMS_WM.SetValidTimeFilterOFF;
現行セッションの有効期間フィルタ(バージョン対応表に適用される時間)を設定します。
構文
DBMS_WM.SetValidTimeFilterON( filtertime IN TIMESTAMP WITH TIME ZONE DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-74 SetValidTimeFilterONプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
filtertime |
有効期間サポートがあるバージョン対応表への問合せでフィルタとして使用する日付。 デフォルト値は現在の時刻です。つまり、有効期間サポートを伴うバージョン対応表での各選択操作では、現時点で有効な日付を戻します。 |
使用上の注意
有効期間フィルタは、有効期間サポートがあるバージョン対応表に対する問合せに適用する期間です。現在のセッションに対して有効期間フィルタが設定されている場合、指定された期間有効な行のみが戻されます。Workspace Managerによる有効期間のサポートについては、第3章を参照してください。
有効期間フィルタを設置する目的は、通常、指定の主キー値に対して1行のみで対応するためです。たとえば、現行の有効期間に、セッションに従業員Adamsに対する2つの行があると想定します。最初の行は2004年3月1日から2005年4月30日まで有効であり、2番目の行は2005年5月1日から変更されるまで有効です。有効期間フィルタを2005年1月1日に設定し、Adamsの行を選択すると、最初の行(2004年3月1日から2005年4月30日まで有効)のみが戻されます。有効期間フィルタを削除し、Adamsの行をすべて選択すると、両方の行が戻されます。
filtertime値は、セッションの有効期間の範囲内にする必要があります。SetValidTimeプロシージャを使用して、有効期間の範囲を設定できます。
例
次の例は、有効期間フィルタを設定し、有効期間サポートを伴うバージョン対応表に対する問合せを実行して、2005年1月1日で有効な行のみを戻します。
EXECUTE DBMS_WM.SetValidTimeFilterOn(TO_DATE('2005-01-01', 'yyyy-mm-dd'));
有効期間サポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を無効にします。
構文
DBMS_WM.SetWMValidUpdateModeOFF();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
この手順は、有効期間サポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を無効にします。Workspace Managerの有効期間のサポートの詳細は、第3章を参照してください。順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作の詳細は、第3.6.2.1項を参照してください。
順序付き更新および削除操作が有効な場合、有効期間サポートを伴う表で更新または削除操作が実行されると、そのセッションの現行の有効期間が使用され、その期間で有効な行のみが更新または削除されます。ただし、SetWMValidUpdateModeOFFプロシージャをコールすると、有効期間に関係なく、更新または削除されるすべての行データが有効になり、その表にあるWM_VALID列の値は更新されません。(この手順は、有効期間サポートを伴う表の挿入または問合せ操作には影響しません。)
SetWMValidUpdateModeONプロシージャの「使用上の説明」も参照してください。
例
次の例は、有効期間のサポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を無効にします。
EXECUTE DBMS_WM.SetWMValidUpdateModeOFF;
有効期間のサポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を有効にします。
構文
DBMS_WM.SetWMValidUpdateModeON();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
この手順は、有効期間のサポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を有効にします。有効期間サポートを伴うバージョン対応表の場合、またはバージョン対応表に有効期間サポートが追加された場合、順序付き更新および削除操作が有効になります。ただし、順序付き更新および削除操作はSetWMValidUpdateModeOFFプロシージャを使用して無効にできます。
Workspace Managerの有効期間のサポートの詳細は、第3章を参照してください。順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作の詳細は、第3.6.2.2項を参照してください。
例
次の例は、有効期間のサポートがある表で、順序付きと順序なしの更新操作、および順序付き削除操作を有効にします。これは、SetWMValidUpdateModeOFFプロシージャの処理を元に戻します。
EXECUTE DBMS_WM.SetWMValidUpdateModeON;
EnableVersioningプロシージャまたはSetWoOverwriteONプロシージャによって使用可能になったVIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションを使用禁止にし、履歴オプションをVIEW_W_OVERWRITE(上書きを伴う)に変更します。
構文
DBMS_WM.SetWoOverwriteOFF();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャは、VIEW_WO_OVERWRITEオプションをVIEW_W_OVERWRITEに変更することによって、<table_name>_HISTという名前のビューで表示される履歴情報の記録に影響します。この時点から、ビューは表の同一バージョンに対する最新の変更のみを表示します。バージョンに対する変更の履歴は保持されず、同一バージョン内の行に対する後続の変更によって、それより前の変更が上書きされます。
このプロシージャは、histパラメータをVIEW_WO_OVERWRITEに設定してEnableVersioningプロシージャをコールすることにより、バージョン対応表にのみ影響します。
<table_name>_HISTビューの詳細は、第5.47項を参照してください。VIEW_WO_OVERWRITEオプションおよびVIEW_W_OVERWRITEオプションの詳細は、EnableVersioningプロシージャの説明を参照してください。
履歴オプションは、GotoDateプロシージャの動作に影響します。詳細は、GotoDateプロシージャの「使用上の注意」を参照してください。
SetWoOverwriteOFFプロシージャの結果は、現行セッションの存続期間中、有効なままです。このプロシージャによる処理を元に戻すには、SetWoOverwriteONプロシージャを使用します。
例
次の例は、VIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションを使用禁止にします。
EXECUTE DBMS_WM.SetWoOverwriteOFF;
SetWoOverwriteOFFプロシージャによって使用禁止になったVIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションを使用可能にします。
構文
DBMS_WM.SetWoOverwriteON();
パラメータ
ありません。
使用上の注意
このプロシージャは、VIEW_W_OVERWRITEオプションをVIEW_WO_OVERWRITE(without overwrite)に変更することによって、<table_name>_HISTという名前のビューで表示される履歴情報の記録に影響します。この時点から、ビューは表の同一バージョンに対するすべての変更を表示します。バージョンに対する変更の履歴は保持され、同一バージョン内の行に対する後続の変更によってそれより前の変更が上書きされません。
このプロシージャは、SetWoOverwriteOFFプロシージャに対する前のコールによって影響を受けた表にのみ影響します。
<table_name>_HISTビューの詳細は、第5.47項を参照してください。VIEW_WO_OVERWRITEオプションおよびVIEW_W_OVERWRITEオプションの詳細は、EnableVersioningプロシージャの説明を参照してください。
CompressWorkspaceプロシージャまたはCompressWorkspaceTreeプロシージャでcompress_view_wo_overwriteパラメータをTRUEに指定して作業領域を圧縮すると、VIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションが上書きされる可能性があります。
履歴オプションは、GotoDateプロシージャの動作に影響します。詳細は、GotoDateプロシージャの「使用上の注意」を参照してください。
このプロシージャによる処理を元に戻すには、SetWoOverwriteOFFプロシージャを使用します。
例
次の例は、VIEW_WO_OVERWRITE履歴オプションを使用可能にします。
EXECUTE DBMS_WM.SetWoOverwriteON;
指定された作業領域に対してWorkspace Managerのロック操作を使用禁止にします。
構文
DBMS_WM.SetWorkspaceLockModeOFF( workspace IN VARCHAR2, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-75 SetWorkspaceLockModeOFFプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
ロック・モードを使用禁止にする作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、SetWorkspaceLockModeONプロシージャで使用可能にしたWorkspace Managerのロック操作を使用禁止にします。このセッションが適用する既存のロックは、ロックされたままになります。このセッションまたは後続のセッションによるすべての新しい変更は、そのセッションがSetLockingONプロシージャを実行してロック操作を使用可能にしないかぎり、ロックされません。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがWM_ADMIN_ROLEロールを取得していないか、またはworkspaceの所有者でない。
auto_commitがTRUEであり、オープン状態のトランザクションがある。
workspaceが連続的にリフレッシュされる作業領域である(CreateWorkspaceプロシージャのisrefreshedパラメータの説明を参照)。
例
次の例は、NEWWORKSPACEという名前の作業領域に対するロック操作を使用禁止にします。
EXECUTE DBMS_WM.SetWorkspaceLockModeOFF('NEWWORKSPACE');
指定された作業領域に対してWorkspace Managerのロック操作を使用可能にします。
構文
DBMS_WM.SetWorkspaceLockModeON( workspace IN VARCHAR2, lockmode IN VARCHAR2, override IN BOOLEAN DEFAULT FALSE, auto_commit IN BOOLEAN DEFAULT TRUE);
パラメータ
表4-76 SetWorkspaceLockModeONプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
Workspace Managerのロック操作を使用可能にする作業領域の名前。この名前は大/小文字が区別されます。 |
lockmode |
行レベル・ロックのデフォルトのロック・モード。
|
override |
ブール値(
|
auto_commit |
ブール値(
|
使用上の注意
このプロシージャは、すべての標準のOracleデータベース・ロック操作に加えて実行されるWorkspace Managerロック操作に影響します。Workspace Managerのロックは、競合を回避するために使用できます。ユーザーが行をロックすると、親作業領域内のそれに対応する行もロックされます。そのため、マージ時にこの作業領域がその親とマージされたときにこの行に競合が発生しないことが保証されます。
Workspace Managerのロック管理の詳細は、第1.3項を参照してください。
排他ロック(lockmodeの値E)では、1つ以上の列に異なる値を設定してテストを行うwhat-if シナリオが使用できません。したがって、このシナリオのテストは、排他ロックが無効であるときに計画してください。
overrideパラメータの値がTRUEの場合は、SetLockingONプロシージャおよびSetLockingOFFプロシージャを使用して、ロック操作をユーザー・セッション・レベルでそれぞれ使用可能および使用禁止にできます。
このセッションまたは後続のセッションによるすべての新しい変更は、そのセッションがSetLockingOFFプロシージャを実行してロック操作を使用禁止にしないかぎり、ロックされます。
次の条件に1つでも該当する場合は、例外が発生します。
ユーザーがWM_ADMIN_ROLEロールを取得していないか、またはworkspaceの所有者でない。
auto_commitがTRUEであり、オープン状態のトランザクションがある。
workspaceが連続的にリフレッシュされる作業領域である(CreateWorkspaceプロシージャのisrefreshedパラメータの説明を参照)。
例
次の例は、NEWWORKSPACEという名前の作業領域に対して排他ロックを設定します。
EXECUTE DBMS_WM.SetWorkspaceLockModeON ('NEWWORKSPACE', 'E');
ロックされたすべての行は、作業領域がマージまたはロールバックされるまで、ロックされたままになります。
RelocateWriterSiteプロシージャを使用して、writerサイトが移動した後、Workspace Managerのレプリケーション環境のローカル・サイト(以前のwriterサイト)を最新の状態に更新します。
構文
DBMS_WM.SynchronizeSite( newwritersite IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-77 SynchronizeSiteプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
newwritersite |
ローカル・サイトを最新状態に更新する必要がある新しいwriterサイト(データベース・リンク)の名前。 |
使用上の注意
このプロシージャを使用するには、Workspace Managerオブジェクトにレプリケーションが適用される方法を理解する必要があります(付録Cを参照)。また、Oracle Replicationの主要な概念および手法も理解する必要があります。詳細は、『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション』および『Oracle Databaseアドバンスト・レプリケーション・マネージメントAPIリファレンス』を参照してください。
このプロシージャは、レプリケーション管理者ユーザーとして実行する必要があります。
oldwritersiteavailableパラメータをFALSEに指定してRelocateWriterSiteプロシージャを実行した場合は、以前のwriterサイトでこのプロシージャを実行する必要があります。
例
次の例は、Workspace Managerのレプリケーション環境のローカル・システムを更新し、それを新しいwriterサイト(BACKUP-SITE1.EXAMPLE.COM)にします。
DBMS_WM.SynchronizeSite('BACKUP-SITE1.EXAMPLE.COM');
作業領域にアクセスできるようにし、また作業領域に対する変更を有効にし、FreezeWorkspaceプロシージャによる処理を元に戻します。
構文
DBMS_WM.UnfreezeWorkspace( workspace IN VARCHAR2);
パラメータ
使用上の注意
workspace内にセッションがある場合は、操作が正常に実行されません。
次の条件に1つでも該当する場合は、作業領域のアクセス制限を解除できます。
指定された作業領域の所有者である。
指定された作業領域に対するWM_ADMIN_ROLE、FREEZE_ANY_WORKSPACE権限またはFREEZE_WORKSPACE権限を取得している。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域に対するアクセス制限を解除します。
EXECUTE DBMS_WM.UnfreezeWorkspace ('NEWWORKSPACE');
指定された表内のバージョン対応行、および親作業領域内のそれに対応する行にアクセスできるようにします。
構文
DBMS_WM.UnlockRows( workspace IN VARCHAR2, table_name IN VARCHAR2, where_clause IN VARCHAR2 DEFAULT '', all_or_user IN VARCHAR2 DEFAULT 'USER', lock_mode IN VARCHAR2 DEFAULT 'ES', Xmin IN NUMBER DEFAULT NULL, Ymin IN NUMBER DEFAULT NULL, Xmax IN NUMBER DEFAULT NULL, Ymax IN NUMBER DEFAULT NULL);
パラメータ
表4-79 UnlockRowsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
workspace |
作業領域名。この作業領域内のロックされた行、および親作業領域内のそれに対応する行が、残りのパラメータで指定されるとおり、ロック解除されます。この名前は大/小文字が区別されます。
|
table_name |
ロックを解除する行を含む表またはSpatialトポロジ( |
where_clause |
ロック解除する行を識別する 副問合せの場合を除き、
|
all_or_user |
要求の有効範囲:
|
lock_mode |
ロック・モード。
|
Xmin, Ymin |
Oracle Spatialトポロジの場合にのみ(第1.14.1項を参照)、行を含むウィンドウの左下隅のX座標値とY座標値がそれぞれロックされます。 |
Xmax, Ymax |
Oracle Spatialトポロジの場合にのみ(第1.14.1項を参照)、行を含むウィンドウの右上隅のX座標値とY座標値がそれぞれロックされます。 |
使用上の注意
このプロシージャは、すべての標準のOracleデータベース・ロック操作に加えて実行されるWorkspace Managerロック操作に影響します。Workspace Managerのロック操作の詳細は、第1.3項を参照してください。
このプロシージャは、前にロックされた行をロック解除します(LockRowsプロシージャを参照)。Workspace Managerのロック操作が使用可能または使用禁止(SetLockingONプロシージャおよびSetLockingOFFプロシージャで決定)になるかには影響しません。
Workspace ManagerによるOracle Spatialトポロジ内の表のロックの詳細は、第1.14.1項を参照してください。
例
次の例は、NEWWORKSPACE作業領域内にあるEMPLOYEES表の行(last_nameが「Smith」)をロック解除します。
EXECUTE DBMS_WM.UnlockRows ('employees', 'NEWWORKSPACE', 'last_name = ''Smith''');
ユーザーがバージョン対応表に対する挿入操作で列にNULL値を指定した場合に、現行のセッションでWorkspace Managerが列にデフォルト値を使用するかどうかを決定します。
構文
DBMS_WM.UseDefaultValuesForNulls( mode_var IN VARCHAR2);
パラメータ
表4-80 UseDefaultValuesForNullsプロシージャのパラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
mode_var |
NULL値の挿入を処理するモード。
|
使用上の注意
このプロシージャがWorkspace Managerの動作に影響するのは、列がデフォルト値を持つと定義されており、バージョン対応表に対するINSERT文でその列にNULLが明示的に指定される場合のみです。たとえば、次の表の定義を考えてみます。
CREATE TABLE players (name VARCHAR2(20), rating NUMBER DEFAULT 10);
PLAYERS表がバージョン対応の場合に、mode_valパラメータに値OFFを指定してこのプロシージャを実行していなければ、次の文ではSmithの行にNULLのRATING値が挿入されます。
INSERT INTO players VALUES ('Smith', NULL);
ただし、mode_valパラメータに値ONを指定してUseDefaultValuesForNullsプロシージャを実行すると、その文ではSmithの行にRATINGの値10が挿入されます。
INSERT文でデフォルト値を持つ列の値を指定しなければ、前にUseDefaultValuesForNullsプロシージャをコールしたかどうかやmode_valパラメータの値に関係なく、デフォルト値が挿入されます。たとえば、次の文は、Smithの行に常にRATINGの値10を挿入します。
INSERT INTO players VALUES ('Smith');
例
次の例では、バージョン対応表へのINSERT文でデフォルト値を持つ列に対してNULL値が指定されるたびに、現行のセッションの以降の部分では列のデフォルト値が使用されます。
EXECUTE DBMS_WM.UseDefaultValuesForNulls('ON');