この章では、listener.oraファイルの構成パラメータの完全なリストを提供します。
この章では、次の項目について説明します。
listener.oraファイルに格納されているOracle Net Listenerは、次の要素で構成されています。
リスナーの名前
リスナーが接続要求を受け入れるプロトコル・アドレス
データベース・サービス
動的サービス登録により、サポート対象サービスの静的構成は不要になりました。ただし、Oracle Enterprise Managerを使用する場合は、静的サービス構成が必要です。
制御パラメータ
listener.oraファイルのデフォルトの位置は、UNIXオペレーティング・システムの場合は$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリ、Windowsの場合は%ORACLE_HOME%\network\adminディレクトリです。listener.oraは次の位置に格納することもできます。
環境変数TNS_ADMINまたはレジストリ値で指定されたディレクトリ。
UNIXオペレーティング・システムの場合は、グローバル構成ディレクトリ。たとえば、Solarisオペレーティング・システムの場合、このディレクトリは/var/opt/oracleです。
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関連項目: オペレーティング・システム固有のOracleドキュメントを参照してください。 |
1つのlistener.oraファイルには、それぞれが一意の名前を持つ複数のリスナーを構成できます。複数のリスナー構成が可能な理由は、最上位レベルの各構成パラメータにはリスナー名の接尾辞があり、各構成パラメータ自体がリスナー名を示しているためです。
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注意: 1つの listener.oraファイルに複数のリスナーを構成することは、多くの場合に役立ちます。 しかし、オラクル社では、お客様の環境では、各ノードごとに1つのリスナーのみを実行することをお薦めします。 |
例7-1は、LISTENERという名(リスナーのデフォルト名)のリスナーのlistener.oraファイルを示しています。
例7-1 listener.oraファイルの例
LISTENER= (DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sale-server)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc)))) SID_LIST_LISTENER= (SID_LIST= (SID_DESC= (GLOBAL_DBNAME=sales.us.example.com) (ORACLE_HOME=/oracle11g) (SID_NAME=sales)) (SID_DESC= (SID_NAME=plsextproc) (ORACLE_HOME=/oracle11g) (PROGRAM=extproc)))
この項では、listener.oraファイルのパラメータをリストして説明します。リスナー構成パラメータは、次のカテゴリに分類されます。
listener.oraファイルのプロトコル・アドレス・セクションでは、リスナーが接続要求を受け入れるプロトコル・アドレスを定義します。プロトコル・アドレスに使用する最も一般的なパラメータについて、次に説明します。ADDRESS_LISTもサポートされます。
この項では、次のパラメータをリストして説明します。
用途
ADDRESSパラメータを使用して、単一のリスナー・プロトコル・アドレスを指定します。
このパラメータは、DESCRIPTIONパラメータの下に埋め込みます。
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=hr-server)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521)))
用途
DESCRIPTIONパラメータを、リスナー・プロトコル・アドレスのコンテナとして使用します。
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=hr-server)(PORT=1521)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521)))
用途
ユーザーがlistener.oraファイルのADDRESS行でHOSTパラメータにホスト名を指定している場合、ホスト名がデフォルトのホスト名であれば、リスナーはIN_ADDRANYをリスニングします。 指定したホスト名が解決する最初のIPでリスナーにリスニングさせる場合は、さらにアドレスを(IP=FIRST)で修飾する必要があります。
デフォルト
この機能はデフォルトで無効です。
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=rancode1-vip)(PORT=1521)IP=FIRST))
用途
QUEUESIZEパラメータを使用して、リスナーがTCP/IPまたはIPCリスニング・エンドポイント(プロトコル・アドレス)上で受け入れることができる同時接続要求数を指定します。
このパラメータを、期待する同時接続要求数の値を設定してプロトコル・アドレスの最後に埋め込みます。
デフォルト
デフォルトの同時接続要求数は、オペレーティング・システムによって異なります。Solarisオペレーティング・システムおよびWindowsの場合のデフォルトは、次のとおりです。
Solarisオペレーティング・システム: 5
Windows NT 4.0 Workstation: 5
Windows NT 4.0 Server: 50
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=hr-server)(PORT=1521)(QUEUESIZE=20)))
用途
RECV_BUF_SIZEパラメータを使用して、セッションの受信操作に使用するバッファ領域をバイト数で指定します。このパラメータは、TCP/IP、SSL付きTCP/IP、SDPの各プロトコルでサポートされます。
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注意: オペレーティング・システムによっては、他のプロトコルもこのパラメータをサポートしている場合があります。このパラメータをサポートしている他のプロトコルの詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。 |
このパラメータは、DESCRIPTIONパラメータの下またはプロトコル・アドレスの最後に、必要なバイト数だけ値を設定して埋め込みます。
デフォルト
このパラメータのデフォルト値は、オペレーティング・システムによって異なります。Solaris 2.6オペレーティング・システムのデフォルトは、32768バイト(32KB)です。
使用上の注意
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521) (RECV_BUF_SIZE=11784)) (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc) (RECV_BUF_SIZE=11784))) listener_name= (DESCRIPTION= (RECV_BUF_SIZE=11784)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521) (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc)))
用途
SEND_BUF_SIZEパラメータを使用して、セッションの送信操作に使用するバッファ領域をバイト数で指定します。このパラメータは、TCP/IP、SSL付きTCP/IP、SDPの各プロトコルでサポートされます。
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注意: オペレーティング・システムによっては、他のプロトコルもこのパラメータをサポートしている場合があります。このパラメータをサポートしている他のプロトコルの詳細は、オペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。 |
このパラメータを、DESCRIPTIONパラメータの下またはプロトコル・アドレスの最後に埋め込みます。
デフォルト
このパラメータのデフォルト値は8192バイト(8KB)です。
使用上の注意
例
listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521) (SEND_BUF_SIZE=11280)) (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc) (SEND_BUF_SIZE=11280)))) listener_name= (DESCRIPTION= (ADDRESS_LIST= (SEND_BUF_SIZE=11280)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521) (ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))))
listener.oraのSID_LISTセクションを使用すると、リスナーに関するサービス情報を静的に構成できます。
SID_LISTセクションは、Oracle8リリース8.0またはOracle7データベース・サービスをはじめ、外部プロシージャ・コールや異機種間サービス、Oracle Enterprise Managerなどの管理ツールで必要です。
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (GLOBAL_DBNAME=global_database_name) (SID_NAME=sid) (ORACLE_HOME=oracle_home)) (SID_DESC=...))
最新のデータベースでは、リスナーは、listener.oraファイルに静的に構成された情報を使用する前に、サービス登録を介して受信したデータベースとインスタンスに関する動的サービス情報を使用します。 したがって、Oracle9i またはOracle8データベースの監視にOracle Enterprise Managerを使用しない場合、SID_LISTは不要です。
この項では、次のパラメータをリストして説明します。
用途
パラメータENVSを使用して、専用サーバー・プログラムまたはPROGRAMパラメータで指定されている実行可能ファイルの実行(子プロセスとして)の前に設定するリスナー用の環境変数を指定します。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
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注意: このパラメータは、Windowsではサポートされません。 リスナーによって開始されたプロセスは、そのリスナーの環境を単純に継承します。 |
使用上の注意
環境変数とその値は二重引用符(")で囲みます。
(ENVS="variable=value")
環境変数とその値のリストを指定できます。リストは全体を二重引用符で囲み、環境変数の定義を空白なしのカンマで区切ります。
(ENVS="variable=value,variable=value")
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注意: 下位互換性を保持するために、一重引用符( ')がサポートされています。 |
環境変数または環境変数の値の定義(ENVS="variable=value")には、次の文字は使用できません。
カンマ(,)
一重引用符(')
二重引用符(")
等号(=)
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (SID_NAME=plsextproc) (ORACLE_HOME=/oracle11g) (PROGRAM=extproc) (ENVS="LD_LIBRARY_PATH=/oracle/11g/lib:/oracle/11g/ctx/lib")) (SID_DESC= (SID_NAME=test) (PROGRAM=/tmp/myexec) (ENVS="LD_LIBRARY_PATH=/private/xpm/lib:/private/mylibs,MYPATH=/usr/ucb:/usr/local/packages,APL_ENV_FILE=/apl/conf/env.txt")))
用途
パラメータGLOBAL_DBNAMEを使用して、データベース・サービスを識別します。
クライアント接続要求の処理中に、クライアント接続記述子のSERVICE_NAMEパラメータ値とこのパラメータの値が一致するかどうかが、リスナーによって試行されます。クライアント接続記述子でSIDパラメータが使用される場合、リスナーでは値のマップは試行されません。このパラメータは、主にOracle8リリース8.0またはOracle7データベース(専用サーバー用の動的サービス登録がサポートされていないデータベース)との構成向けです。 また、Oracle9i およびOracle8データベース・サービスで使用するために、一部の構成ツールや管理ツールで必要になる場合があります。
このパラメータの値は、一般的に、初期化パラメータ・ファイルのDB_NAMEパラメータとDB_DOMAINパラメータ(DB_NAME.DB_DOMAIN)との組合せから取得されますが、サービスを識別するために、クライアントで使用される任意の有効な名前を値に含めることが可能です。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (GLOBAL_DBNAME=sales.us.example.com) (SID_NAME=sales) (ORACLE_HOME=/usr/oracle)))
用途
パラメータORACLE_HOMEを使用して、サーバーのOracleホームの位置を識別します。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (SID_NAME=extproc) (ORACLE_HOME=/usr/oracle) (PROGRAM=extproc)))
用途
パラメータPROGRAMを使用して、サービス実行可能プログラム名を識別します。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (SID_NAME=sales) (ORACLE_HOME=/usr/oracle) (PROGRAM=extproc)))
用途
パラメータSID_DESCを使用して、特定のデータベース・インスタンスまたはデータベース以外のサービスに関するサービス情報を指定します。
このパラメータは、SID_LISTパラメータの下に埋め込みます。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC=...) (SID_DESC=...))
SID_DESCには、次のパラメータを指定できます。
用途
パラメータSID_LISTを使用して、SID記述のリストを識別します。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC=...) (SID_DESC=...))
用途
パラメータSID_NAMEを使用して、インスタンスのOracleシステム識別子(SID)を識別します。SIDの値は、初期化パラメータ・ファイルのINSTANCE_NAMEパラメータから取得できます。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (GLOBAL_DBNAME=sales.us.example.com) (SID_NAME=sales) (ORACLE_HOME=/usr/oracle)))
用途
パラメータSDUを使用して、ネットワークを介して送信されるデータ・パケットの転送レートを、指定されたセッション・データ・ユニット(SDU)・サイズで最適化するようにOracle Netに指示します。
このパラメータは、SID_DESCパラメータの下に埋め込みます。
使用方法
デフォルト
8192バイト(8KB)
値
512〜32767バイト
例
SID_LIST_listener_name= (SID_LIST= (SID_DESC= (SDU=8192) (GLOBAL_DBNAME=sales.us.example.com) (SID_NAME=sales) (ORACLE_HOME=/usr/oracle)))
Oracle Net Listenerの接続率制限機能によって、DBAはリスナーにより処理される新しい接続の数に対し制限を指定できます。 この機能を有効にすると、Oracle Net Listenerでは、毎秒リスナーに処理される新しい接続の数が、ユーザー指定の最大制限数によって制限されます。
構成に応じて、接続率をエンドポイントの集合または特定のエンドポイントに適用できます。
この機能は、次の2つのlistener.ora構成パラメータにより制御されます。
用途
CONNECTION_RATE_listener nameパラメータは、接続率が制限されているすべてのリスニング・エンドポイントに対して施行されるグローバル率を指定します。 このパラメータが指定されている場合は、エンドポイント・レベルで指定された接続率の数値はいずれも上書きされます。
構文
CONNECTION_RATE_listener_name=number_of_connections_per_second
用途
RATE_LIMITパラメータは、特定のリスニング・エンドポイントの接続率が制限されていることを示します。 このパラメータは、リスナー・エンドポイント構成のADDRESSセクションで指定します。
構文
LISTENER= (ADDRESS_LIST= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1521)(RATE_LIMIT=yes)) )
次の2つの構成が可能です。
RATE_LIMITパラメータをyesに設定すると、エンドポイントにはリスナー全体の接続率が施行されます。 このパラメータは、CONNECTION_RATE_listener_nameパラメータと組み合せて使用します。
RATE_LIMITパラメータを0より大きい値に設定した場合、接続率限度はそのエンドポイント・レベルで施行されます。
例
次の2つの例は、CONNECTION_RATE_listener nameおよびRATE_LIMITパラメータの使用例です。
例1
CONNECTION_RATE_LISTENER1=10 LISTENER= (ADDRESS_LIST= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1521)(RATE_LIMIT=yes)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1522)(RATE_LIMIT=yes)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1523)) )
この構成の場合、ポート1521およびポート1522を介する新しい接続の合計数の上限は、1秒当たり10に制限されます。 ポート1523を介する接続は制限されず、1秒当たり10接続という最大接続率に加算されません。
例2
LISTENER= (ADDRESS_LIST= (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1521)(RATE_LIMIT=5)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1522)(RATE_LIMIT=10)) (ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=)(PORT=1523)) )
この構成の場合、接続率はエンドポイント・レベルで施行されます。 1秒当たり最大5の接続が、ポート1521を介して処理されます。
ポート1522を介する接続に対する制限は、1秒当たり10です。 ポート1523を介する接続については、接続率は制限されません。
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注意: この構成では、 CONNECTON_RATE_listener_nameグローバル・パラメータは指定されていません。 このパラメータが指定されている場合、ポート1521およびポート1522の制限は無視され、かわりにグローバル値が使用されます。 |
この項では、リスナーの動作を制御する次のパラメータについて説明します。
用途
ADMIN_RESTRICTIONS_listener_nameパラメータを使用して、実行時のリスナー管理を制限します。
ADMIN_RESTRICTIONS_listener_name=onを設定すると、listener.oraのパラメータを実行時に変更できなくなります。つまり、リスナーは、このパラメータを変更するSETコマンドの受入れを拒否します。ADMIN_RESTRICTIONS_listener_nameも含め、listener.oraのパラメータを変更するには、listener.oraファイルを手動で変更して、そのパラメータを(RELOADコマンドを使用して)再ロードします。これによって、新しい変更内容が明示的なリスナーの停止と再起動なしに有効になります。
デフォルト
off
例
ADMIN_RESTRICTIONS_listener=on
用途
デフォルトでは、Oracle Net Listenerは起動時または停止時に、Cluster Ready Service(CRS)に通知します。 この通知により、CRSはOracle Real Application Clusters環境でリスナーを管理できるようになります。 この動作を回避するには、CRS_NOTIFICATION_listener_nameパラメータをoffに設定します。
デフォルト
デフォルト値はonです。
値
on | off
用途
DEFAULT_SERVICE_listener_nameパラメータを使用して、ユーザーがクライアント側からサービス名を指定せずに、データベースに接続できるようにします。
Oracle Database 11g では、クライアントがデータベースへの接続を試行すると、リスナーによって接続要求が渡されます。 リスナーは複数の異なるデータベースで機能している可能性があります。 このパラメータ内でサービス名が構成されている場合、ユーザーは接続構文でサービス名を指定する必要がない場合があります。 ユーザーがサービス名を指定すると、リスナーはユーザーを指定のデータベースに接続します。指定していない場合、リスナーはDEFAULT_SERVICE_listener_nameパラメータによって指定されたサービス名に接続します。
デフォルト
DEFAULT_SERVICE_listener_nameパラメータにはデフォルト値はありません。 このパラメータが構成されておらず、ユーザーが接続構文で完全修飾されたサービス名を指定していない場合、接続の試行は失敗します。 このパラメータが受け入れる値は1つのみです。
例
DEFAULT_SERVICE_LISTENER=sales.us.example.com
用途
パラメータINBOUND_CONNECT_TIMEOUT_listener_nameを使用して、ネットワーク接続の確立後、クライアントからリスナーへの接続要求の完了までの時間を秒単位で指定します。
リスナーが指定の時間内にクライアントの要求を受信しない場合、接続は終了します。また、クライアントのIPアドレスと、エラー・メッセージ「ORA-12525:TNS:リスナーは、クライアントの要求を許容時間内に受信しませんでした。」がlistener.logファイルに記録されます。
リスナーとデータベース・サーバーの両方を保護するには、オラクル社では、このパラメータをsqlnet.oraファイルのSQLNET.INBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータと組み合せて設定することをお薦めします。これらのパラメータの値を指定する場合、次の推奨事項を考慮してください。
両方のパラメータの初期値を低く設定してください。
INBOUND_CONNECT_TIMEOUT_listener_nameパラメータの値を、SQLNET.INBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータの値より低く設定してください。
たとえば、INBOUND_CONNECT_TIMEOUT_listener_nameパラメータの値を2秒に設定し、INBOUND_CONNECT_TIMEOUTパラメータの値を3秒に設定します。特定の環境におけるシステムあるいはネットワークの通常の遅延によってクライアントが指定の時間内に接続を完了できない場合は、必要なだけ時間を増やします。
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関連項目: これらのパラメータの構成方法の詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。 |
デフォルト
60秒
例
INBOUND_CONNECT_TIMEOUT_listener=2
用途
PASSWORDS_listener_nameパラメータを使用して、リスナー用の暗号化されたパスワードを格納します。これにより、リスナー制御ユーティリティで使用されるSAVE_CONFIGやSTOPなどの特権操作が保護されます。暗号化されたパスワードは、リスナー制御ユーティリティのCHANGE_PASSWORDコマンドまたはOracle Net Managerを使用して設定できます。
例
PASSWORDS_LISTENER=(2D6C48144CF753AC)
用途
SAVE_CONFIG_ON_STOP_listener_nameパラメータを使用して、実行時の構成の変更をlistener.oraファイルに保存するかどうかを指定します。
このパラメータをtrueに設定すると、リスナーの実行中にリスナー制御ユーティリティのSETコマンドを使用して変更されたパラメータは、STOPコマンドの発行時にlistener.oraファイルに保存されます。 このパラメータをfalseに設定すると、リスナー制御ユーティリティは実行時の構成の変更をlistener.oraファイルに保存しません。
デフォルト
false
値
true | false
例
SAVE_CONFIG_ON_STOP_listener=true
用途
SSL_CLIENT_AUTHENTICATIONパラメータを使用して、Secure Sockets Layer(SSL)でクライアントを認証するかどうかを指定します。
デフォルト
true
値
true | false
使用上の注意
クライアントの認証は、データベース・サーバーが行います。したがって、この値はfalseに設定する必要があります。このパラメータをtrueに設定すると、リスナーは、結果的に失敗となる可能性があるクライアントの認証を試みます。
例
SSL_CLIENT_AUTHENTICATION=true
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注意: このパラメータはこのリリースでは使用できません。また、今後のリリースでサポートが停止される予定です。リスナーの実行にこのパラメータが必要な場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。 |
用途
STARTUP_WAIT_TIME_listener_nameパラメータを使用して、リスナーがリスナー制御ユーティリティのSTARTコマンドに応答するまでの待機秒数を設定します。
デフォルト
0
例
STARTUP_WAIT_TIME_listener=5
用途
デフォルトでは、Oracle Notification Service(ONS)が使用可能な場合、リスナーは、起動時にノード停止イベントをONSにサブスクライブします。 このサブスクリプションにより、ノード停止イベント通知をONSから受信した場合、リスナーは、影響を受けたサービスを削除できます。 リスナーは、イベント通知に非同期サブスクリプションを使用します。 この動作を変更するには、listener.oraファイル内のSUBSCRIBE_NODE_DOWN_EVENT_listener_nameをoffに設定します。
デフォルト
on
値
on | off
用途
WALLET_LOCATIONパラメータを使用して、ウォレットの位置を指定します。ウォレットは、SSLによって処理される証明書、キーおよびトラストポイントで、安全な接続を可能にします。
構文
ファイル・システムでのOracleウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=file)
(METHOD_DATA=
(DIRECTORY=directory)
[(PKCS11=TRUE/FALSE)]))
Microsoft Certificate Store:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=mcs))
Windowsレジストリ内のOracleウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=reg)
(METHOD_DATA=
(KEY=registry_key)))
Entrustウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=entr)
(METHOD_DATA=
(PROFILE=file.epf)
(INIFILE=file.ini)))
サブパラメータ
WALLET_LOCATIONは、次のサブパラメータをサポートします。
SOURCE: ウォレットの格納タイプと格納場所
METHOD: 格納タイプ
METHOD_DATA: 格納場所
DIRECTORY: ファイル・システムでのOracleウォレットの位置
KEY: ウォレット・タイプとWindowsレジストリ内の位置
PROFILE: Entrustプロファイル・ファイル(.epf)
INIFILE: Entrust初期化ファイル(.ini)
デフォルト
なし
使用上の注意
Microsoft Certificate Store(MCS)はウォレットを使用しないため、MCSのキー/値ペアにはMETHOD_DATAパラメータがありません。かわりに、Oracle PKI(公開鍵インフラストラクチャ)アプリケーションは、証明書、trustpointおよび秘密鍵をユーザーのプロファイルから直接取得します。
OracleウォレットがWindowsレジストリに格納されており、そのウォレットのkey(KEY)がSALESAPPの場合、暗号化されたウォレットの格納場所は、HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\ORACLE\WALLETS\SALESAPP\EWALLET.P12です。 復号化されたウォレットの格納場所は、HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\ORACLE\WALLETS\SALESAPP\CWALLET.SSOです。
例
ファイル・システムでのOracleウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=file)
(METHOD_DATA=
(DIRECTORY=/etc/oracle/wallets/databases)))
Microsoft Certificate Store:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=mcs))
Windowsレジストリ内のOracleウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=REG)
(METHOD_DATA=
(KEY=SALESAPP)))
Entrustウォレット:
WALLET_LOCATION=
(SOURCE=
(METHOD=entr)
(METHOD_DATA=
(PROFILE=/etc/oracle/wallets/test.epf)
(INIFILE=/etc/oracle/wallets/test.ini)))
この項では、ADRが有効な場合(DIAG_ADR_ENABLED_listener_nameがonに設定されている場合)に使用されるパラメータと、ADRが無効な場合(DIAG_ADR_ENABLED_listener_nameがoffに設定されている場合)に使用されるパラメータについて説明します。 ADRが有効な場合、listener.oraファイルにリストされているADR以外のパラメータは無視されます。
この項では、ADRが有効な場合(DIAG_ADR_ENABLED_listener_nameがonに設定されている場合)に使用されるパラメータを示します。
用途
ADR_BASE_listener_nameパラメータを使用して、ADRが有効な場合に、トレース中およびロギング中のインシデントが格納されるベース・ディレクトリを指定します。
デフォルト
デフォルトは$ORACLE_BASE、または$ORACLE_BASEが定義されていない場合は$ORACLE_HOME/logです。
値
書込み権限を持つディレクトリへの任意の有効なディレクトリ・パス
例
ADR_BASE=/oracle/network/trace
DIAG_ADR_ENABLED_listener_name
用途
DIAG_ADR_ENABLED_listener_name パラメータはADRトレースが有効かどうかを示します。
使用方法
DIAG_ADR_ENABLED_listener_nameパラメータがOFFに設定されている場合は、ADR以外のファイル・トレースが使用されます。
デフォルト
on
値
onまたはoff
例
DIAG_ADR_ENABLED=on
用途
LOGGING_listener_nameパラメータを使用して、ロギングをオンまたはオフにします。 このパラメータは、ADR以外のトレースを使用している場合にも適用できます。
デフォルト
on
値
on | off
例
LOGGING_listener=on
用途
TRACE_LEVEL_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのトレースをオン(レベル指定)またはオフに切り替えます。 このパラメータは、ADR以外のトレースを使用している場合にも適用できます。
デフォルト
offまたは0
値
offまたは0: トレースを出力しません。
userまたは4: ユーザー用のトレース情報を出力します。
adminまたは10: 管理用のトレース情報を出力します。
supportまたは16: Oracleサポート・サービス用のトレース情報を出力します。
例
TRACE_LEVEL_listener=admin
用途
TRACE_LEVEL_listener_nameパラメータが特定のトレース・レベルに設定されると、TRACE_TIMESTAMP_listener_nameパラメータを使用して、dd-mon-yyyy hh:mi:ss:mil形式のタイムスタンプをリスナーのトレース・ファイルの全トレース・イベントに追加できます。 このパラメータは、ADR以外のトレースを使用している場合にも適用できます。
デフォルト
on
値
onまたはtrue | offまたはfalse
例
TRACE_TIMESTAMP_listener=true
この項では、ADRが無効な場合(DIAG_ADR_ENABLED_listener_nameがoffに設定されている場合)に使用されるパラメータを示します。
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注意:
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用途
LOG_DIRECTORY_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのログ・ファイルの宛先ディレクトリを指定します。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
UNIXオペレーティング・システムの場合は$ORACLE_HOME/network/logディレクトリ、Windowsオペレーティング・システムの場合は%ORACLE_HOME%\network\logディレクトリです。
例
LOG_DIRECTORY_listener=/oracle/network/admin/log
用途
LOG_FILE_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのログ・ファイル名を指定します。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
listener.log
例
LOG_FILE_listener=list.log
用途
TRACE_DIRECTORY_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのトレース・ファイルの宛先ディレクトリを指定します。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
UNIXオペレーティング・システムの場合は$ORACLE_HOME/network/traceディレクトリ、Windowsの場合は%ORACLE_HOME%\network\traceディレクトリです。
例
TRACE_DIRECTORY_listener=/oracle/network/admin/trace
用途
TRACE_FILE_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのトレース・ファイル名を指定します。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
listener.trc
例
TRACE_FILE_listener=list.trc
用途
TRACE_FILELEN_listener_nameパラメータを使用して、リスナーのトレース・ファイルのサイズをキロバイト(KB)で指定します。このサイズに達すると、トレース情報は次のファイルに書き込まれます。 ファイルの数は、TRACE_FILENO_listener_nameパラメータで指定します。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
無制限
例
TRACE_FILELEN_listener=100
用途
TRACE_FILENO_listener_nameパラメータを使用して、リスナー・トレースのためのトレース・ファイルの数を指定します。このパラメータがTRACE_FILELEN_listener_nameパラメータとともに設定されている場合、トレース・ファイルは循環方式で使用されます。最初のファイルが満杯になると、2番目のファイルを使用します(その後、同様に続きます)。最後のファイルが満杯になると、最初のファイルが再利用されます(その後、同様に続きます)。
トレース・ファイル名は、順序番号によって他のトレース・ファイルと区別されます。たとえば、デフォルトのトレース・ファイルlistener.trcが使用されている場合に、このパラメータが3に設定されると、トレース・ファイル名はlistener1.trc、listener2.trcおよびlistener3.trcとなります。
また、トレース・ファイル内のトレース・イベントの前には、ファイルの順序番号が付きます。 このパラメータは、ADRが有効でない場合に使用します。
デフォルト
1
例
TRACE_FILENO_listener=3
セキュア・トランスポートのクラス(COST)のパラメータは、特定のリスナーの管理および登録に対してセキュアであるとみなされる転送リストを指定します。 このパラメータの構成はオプションです。 COSTパラメータには、次のものがあります。
用途
SECURE_CONTROL_listener_nameパラメータを使用して、制御コマンドを機能させる転送を指定します。
構文
SECURE_CONTROL_listener_name = [(]transport1[,transport2, ....,transportn)]
前述の例では、transport1、transport2およびtransportnが有効であり、転送プロトコル名をインストールしています。
構成
SECURE_CONTROL_listener_nameパラメータが転送名のリストとともに構成されている場合、制御コマンドは、接続がリストされた転送の1つである場合にのみ機能します。 他の転送プロトコルによって到達する接続は拒否されます。次に例を示します。
SECURE_CONTROL_listener1 = (TCPS, IPC)
前述の例では、管理要求はTCPSおよびIPC転送でのみ受け入れられます。
このパラメータに値が入力されていない場合、リスナーは任意のエンドポイント上の任意の接続を受け入れます。
例7-2 SECURE_CONTROL_listener_nameパラメータの構成
LISTENER1=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=sales-server)(PORT=1522)) )
SECURE_CONTROL_LISTENER1=tcps
例7-2では、制御コマンドはTCPS転送でのみ受け入れられます。
用途
SECURE_REGISTER_listener_nameパラメータを使用して、登録要求が受け入れられる転送を指定します。
構文
SECURE_REGISTER_listener_name = [(]transport1[,transport2, ....,transportn)]
前述の例では、transport1、transport2およびtransportnが有効であり、転送プロトコル名をインストールしています。
構成
SECURE_REGISTER_listener_nameパラメータが転送名のリストとともに構成される場合、指定した転送で到達している接続のみ、サービスをリスナーに登録できます。 他の転送プロトコルによって到達する接続は拒否されます。次に例を示します。
SECURE_REGISTER_listener1 = (TCPS, IPC)
前述の例では、登録要求はTCPSおよびIPC転送でのみ受け入れられます。
このパラメータに値が入力されていない場合、リスナーは任意の転送からの登録要求を受け入れます。
このパラメータおよびSECURE_CONTROL_listener_nameパラメータが構成されている場合、SECURE_PROTOCOL_listener_nameパラメータは上書きされます。
例7-3 SECURE_REGISTER_listener_nameパラメータの構成
LISTENER1=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=sales-server)(PORT=1522)) )
SECURE_REGISTER_LISTENER1=tcps
例7-3では、サービス登録はTCPS転送でのみ受け入れられます。
用途
SECURE_PROTOCOL_listener_nameパラメータを使用して、管理要求および登録要求が受け入れられる転送を指定します。
構文
SECURE_PROTOCOL_listener_name = [(]transport1[,transport2, ....,transportn)]
前述の例では、transport1、transport2およびtransportnが有効であり、転送プロトコル名をインストールしています。
構成
このパラメータが転送名のリストとともに構成されている場合、接続が構成された転送リストに属している場合にのみ、制御コマンドおよびサービス登録を実行できます。
このパラメータが存在せず、SECURE_CONTROL_listener_nameとSECURE_REGISTER_listener_nameのいずれのパラメータも構成されていない場合、サポートされているすべての転送は制御要求および登録要求を受け入れます。
SECURE_CONTROL_listener_nameパラメータおよびSECURE_REGISTER_listener_nameパラメータが構成されている場合、SECURE_PROTOCOL_listener_nameパラメータは上書きされます。
例7-4 SECURE_PROTOCOL_listener_nameパラメータの構成
LISTENER1=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=sales-server)(PORT=1522)) )
SECURE_PROTOCOL_LISTENER1=tcps
例7-4では、サービス登録および制御コマンドは、いずれもTCPS転送でのみ受け入れられます。
用途
DYNAMIC_REGISTRATION_listener_nameパラメータを使用して、動的登録を有効または無効にします。 onに設定されている場合、リスナーは動的登録を受け入れます。offに設定されている場合、リスナーは動的登録を拒否します。 静的登録は影響を受けません。
構文
DYNAMIC_REGISTRATION_listener_name={on|off}
デフォルト
デフォルト値はonです。 このパラメータが明示的にoffに設定されていないかぎり、すべての登録接続が受け入れられます。
COSTパラメータを組み合せて使用して、どの転送がサービス登録および制御コマンドを受け入れるかを、さらに制御することもできます。
例7-5 COSTパラメータの組合せ
LISTENER1=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=sales-server)(PORT=1522)) )
SECURE_CONTROL_LISTENER1=(tcps,ipc)
SECURE_REGISTER_LISTENER1=ipc
例7-5では、制御コマンドはIPCチャネルおよびTCPS転送でのみ受け入れられ、サービス登録はIPCチャネルでのみ受け入れられます。
例7-6は、COSTパラメータ組合せの別の例です。
例7-6 COSTパラメータの組合せ
LISTENER1=
(DESCRIPTION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=sales-server)(PORT=1521))
(ADDRESS=(PROTOCOL=ipc)(KEY=extproc))
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcps)(HOST=sales-server)(PORT=1522)) )
SECURE_CONTROL_LISTENER1=tcps
SECURE_PROTOCOL_LISTENER1=ipc
例7-6では、制御コマンドはTCPS転送でのみ受け入れられ、サービス登録はIPCチャネルでのみ受け入れられます。