この付録では、Oracle Net Servicesでのサポート対象外の機能について説明します。
次の項目について説明します。
次の項では、インターネットに関する構成の決定を簡素化するために、サポート対象外となった機能と構成ファイルについて説明します。
Oracle Namesは、Oracle Database 11g ではネーミング・メソッドとしてサポートされていません。ディレクトリ・ネーミングに移行する必要があります。
Oracle Advanced Securityが提供するIdentixまたはSecurID認証方式を使用している場合は、次の認証方式のいずれかにアップグレードすることをお薦めします。
RADIUS
Kerberos
SSL
Novell Directory Services(NDS)外部ネーミングとNDS認証
認証方式および外部ネーミング・メソッドとしてのNDSは、サポートされていません。 外部ネーミング・メソッドとしてNDSを使用している場合は、かわりにディレクトリ・ネーミングを使用することをお薦めします。
データベースとデータベース以外の両アプリケーションの開発で、プログラマが使用するApplication Program Interface(API)を提供していたNet8 OPENは、現在ではサポートされていません。
protocol.ora
ファイルは、サポートされていません。
protocol.ora
ファイルのパラメータは、sqlnet.ora
ファイルにマージされました。次のパラメータによって、データベースへのアクセス制御を構成し、TCP/IPバッファのフラッシュを遅延なしに行うことができます。次のパラメータがあります。
protocol.ora
ファイルが、UNIXの場合は$ORACLE_HOME/network/admin
ディレクトリに、Windowsオペレーティング・システムの場合は%ORACLE_HOME%\network\admin
ディレクトリにある場合は、Oracle Net Managerの最初の起動時に、protocol.ora
のパラメータがsqlnet.ora
ファイルに自動的にマージされます。
ノード固有のprotocol.ora
ファイルには、オペレーティング・システム固有のパラメータが存在している場合があります。 このため、オラクル社では、これらのパラメータをマージまたは追加した後は、sqlnet.ora
を別のノードと共有しないことをお薦めします。
事前生成済専用サーバー・プロセスは、サポートされていません。かわりに、共有サーバーを構成して、拡張性とシステム・リソース使用率を改善します。
SPXまたはLU6.2プロトコルを使用しているプロトコル・アドレスは置き換える必要があります。Oracle Netでは、次のネットワーク・プロトコルをサポートしています。
TCP/IP
SSL付きTCP/IP
Named Pipes
SDP
表A-1では、サポート対象外のネットワーク・パラメータについて説明します。
表A-1 サポート対象外のネットワーク・パラメータ
ファイル | パラメータ | 説明 | サポート された 最終リリース |
---|---|---|---|
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このパラメータは、すべてのネットワーク・サービス・アドレスに必要な部分でした。したがって、このパラメータは、アドレスを検索すると(ローカル・ネーミングやリスナー構成のファイルなど)表示されます。 |
8.0 |
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このパラメータは、IPCアドレスを介してセッションを規定するために使用されていました。パフォーマンス上の問題から、このパラメータは削除されました。かわりに、IPCアドレスを構成してください。 |
8.0 |
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このパラメータは、NAMES.DEFAULT_DOMAINパラメータのわずかな相違としてプロファイルに組み込まれていました。 |
8.0 |
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このパラメータは、NDS外部ネーミングのネーミング・コンテキストを構成するために使用されていました。 |
8.1 |
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このパラメータの名前は、WALLET_LOCATIONに変更されています。 |
8.1 |
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このパラメータは、Oracle Advanced Securityのランダム番号ジェネレータをシードするために使用されていました。10i では、Oracle Advanced Securityにユーザー指定のシード値が不要なランダム番号ジェネレータが使用されています。 |
9.2 |
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これらのパラメータは、Identix認証方式をサポートしていました。 |
8.1 |
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このパラメータは、トランスポート接続の確立後に、リスナーがクライアントの要求を待機する時間を指定していました。INBOUND_CONNECT_TIMEOUT_listener_nameパラメータを使用します。 |
8.1 |
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これらのパラメータは、事前生成済サーバーの構成に使用されていました。事前生成済専用サーバーは、サポートされていません。かわりに、共有サーバーを使用してください。 |
8.1 |
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このパラメータは、リスナーに対して、起動時にデータベース情報をOracle Names Serverに登録することを指示していました。 |
8.1 |
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すべてのパラメータ |
Oracle Namesはサポートされていません。 |
9.2 |
表A-2は、リリース9.0でサポートされていない制御ユーティリティ・コマンドの一覧です。
表A-2 サポート対象外のネットワーク制御ユーティリティ・コマンド
制御ユーティリティ | コマンド | 説明 | サポート された 最終リリース |
---|---|---|---|
Oracle Names制御ユーティリティ |
すべてのコマンド |
Oracle Namesはサポートされていません。 |
9.2 |
リスナー制御ユーティリティ |
これらのコマンドは、Oracle Intelligent AgentをOracle Enterprise Managerと併用するための制御を行っていました。Oracle Intelligent Agentは、Oracle Enterprise Managerのコンソールを介して制御できるようになりました。 |
8.1 |
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リスナー制御ユーティリティ |
これらのコマンドは、トランスポート接続の確立後に、リスナーがクライアントの要求を待機する時間を指定していました。 |
8.1 |
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リスナー制御ユーティリティ |
これらのコマンドは、リスナーに対して、データベース情報をOracle Names Serverに登録することを指示していました。 |
8.1 |