ここでは、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のOracle Clusterwareの管理およびデプロイメントに関する新機能について説明します。
ここでは、Oracle Clusterwareの管理およびデプロイメントに関するOracle Database 11gリリース1(11.1)の機能について説明します。
Oracle Clusterwareドキュメントの分離
Oracle Clusterwareは、独自のマニュアルに記載されるようになりました。この『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』では、Oracle Clusterwareの管理およびデプロイメント方法について説明します。このマニュアルには、Oracle ClusterwareのAPIおよびAPIコマンドに関する情報も含まれます。
関連項目: Oracle Clusterwareのインストールの詳細は、ご使用のプラットフォーム固有のOracle Clusterwareのインストレーション・ガイドを参照してください。 |
Oracle Clusterwareに関するOracleのクローニング手順
このマニュアルには、Oracle Clusterwareホームをクローニングして他のノードにOracle Clusterware環境を迅速に作成するための詳細な手順が新しく含まれます。
信頼性の高いインストールを保証し、ソフトウェアの管理性を向上するOptimal Flexible Architecture(OFA)
この機能では、デフォルトのOracle Databaseのインストールをより正確にOptimal Flexible Architecture(OFA)仕様に準拠させることで管理性を向上します。この機能の一環として、デフォルトのインストールがOracle Optimal Flexible Architectureに準拠するようにOracle Universal Installerが更新されました。これにより、信頼性の高いインストールが保証され、ソフトウェアの管理性が向上します。
また、Oracle Clusterwareをシステムにインストールできるのは1回のみのため、Oracle RACでのOracle DatabaseホームおよびOracle DatabaseインストールのようにOracle Clusterwareのインストール回数を追跡するカウンタを用意する必要はありません。
関連項目: 「Oracle Clusterwareのインストールについて」と、ご使用のプラットフォーム固有のOracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストレーションおよび構成ガイドを参照してください。 |
新しいocrconfig
コマンド・オプション
ocrconfig
コマンドに、4時間(以上)の間隔で発生する自動バックアップを待機せずにいつでも手動バックアップを強制実行できる-manualbackup
オプションが新しく追加されました。新しい-manualbackup
オプションでは、Oracle Cluster Registry(OCR)の変更後などに必要に応じてバイナリ・バックアップを取得する方法が提供されます。
また、既存の-showbackup
オプションには、auto
フラグとmanual
フラグが新しく追加されました。これらのフラグでは、それぞれ自動バックアップ情報のみ、または手動バックアップ情報のみを表示するようオプションで指定できます。
停止時間なしでの投票ディスクの動的追加
クラスタがアクティブな状態で投票ディスクを追加できるようになりました。クラスタ同期サービス(CSS)では、クラスタを再起動することなく投票ディスクの使用を開始します。
Oracle Enterprise ManagerでのOracle Clusterwareパフォーマンスの監視および診断機能の向上
Oracle Enterprise Manager Database ControlとOracle Enterprise Manager Grid Controlはいずれも、クラスタを認識し、クラスタ・データベースを集中管理するためのコンソールを提供します。Webブラウザを使用できる場所であれば、どこからでも、Oracle Clusterware、アプリケーション・サーバー、ホスト・コンピュータおよびWebアプリケーションと、それらに関連するハードウェアやソフトウェアを管理できます。
現在、クラスタ内のデータベース・インスタンスまたはホスト全体を対象に、任意のメトリックをタイル・チャートとして参照できます。この高度なビュー機能により、クラスタ全体に影響する問題と、個々のインスタンスに影響する問題の両方を確認できます。これは、Oracle Clusterwareのメトリック監視方法に関する大幅な機能向上です。Oracle Database 11gでは、一定の期間にわたり異なるホスト全体に対してメトリックがどのように機能しているかを監視する場合、ロールアップまたはサマリー・ベースのビューとタイル・ベースのビューを参照できます。