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Oracle Data Guard 概要および管理
11gリリース1(11.1)

E05755-03
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17 Oracle Data Guardに関連するビュー

この章では、Data Guard環境で重要であるビューについて説明します。この章で説明されているビューは、Oracleデータベースで使用可能なビューのサブセットです。

表17-1では、各ビューについて説明し、そのビューがフィジカル・スタンバイ・データベース、ロジカル・スタンバイ・データベース、スナップショット・スタンバイ・データベース、プライマリ・データベースのいずれに適用されるのかを示します。各ビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。

表17-1    Data Guard構成に関連のあるビュー 
ビュー  データベース  説明 

DBA_LOGSTDBY_EVENTS
 

ロジカルのみ 

ロジカル・スタンバイ・データベースのアクティビティに関する情報が格納されます。このビューは、SQL ApplyによってREDOがロジカル・スタンバイ・データベースに適用されるときに発生する障害の原因究明に役立ちます。 

DBA_LOGSTDBY_HISTORY
 

ロジカルのみ 

Data Guard構成内のロジカル・スタンバイ・データベースに関するスイッチオーバーとフェイルオーバーの履歴を表示します。そのために、すべてのロールの推移間で、ローカル・システム上で処理または作成されたREDOログ・ストリームの順序全体が表示されます。(ロールの推移後は新規のログ・ストリームが開始され、新しいプライマリ・データベースによりログ・ストリーム順序番号が増分されます。) 

DBA_LOGSTDBY_LOG
 

ロジカルのみ 

ロジカル・スタンバイ・データベースにレジストリされているログ・ファイルを表示します。  

DBA_LOGSTDBY_NOT_UNIQUE
 

ロジカルのみ 

主キー制約またはNOT NULLの一意制約がない表を識別します。 

DBA_LOGSTDBY_PARAMETERS
 

ロジカルのみ 

SQL Applyで使用されるパラメータのリストが格納されます。 

DBA_LOGSTDBY_SKIP
 

ロジカルのみ 

SQL Applyによってスキップされる表をリスト表示します。 

DBA_LOGSTDBY_SKIP_TRANSACTION
 

ロジカルのみ 

選択されているスキップ設定をリスト表示します。 

DBA_LOGSTDBY_UNSUPPORTED
 

ロジカルのみ 

サポートされないデータ型が含まれているスキーマおよび表(およびその表の列)を識別します。このビューは、ロジカル・スタンバイ・データベースの作成を準備する際に使用します。  

V$ARCHIVE_DEST 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

Data Guard構成内のすべての宛先の現在の値、モードおよび状況を含めた説明を表示します。

注意: このビューに表示される情報は、インスタンスの停止後には保存されません。 

V$ARCHIVE_DEST_STATUS
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

アーカイブREDOログ宛先の実行時および構成用の情報を表示します。

注意: このビューに表示される情報は、インスタンスの停止後には保存されません。 

V$ARCHIVE_GAP
 

フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

アーカイブREDOログ・ファイルのギャップの識別に役立つ情報を表示します。 

V$ARCHIVED_LOG
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

制御ファイルのアーカイブREDOログ情報を、アーカイブREDOログ・ファイル名を含めて表示します。 

V$DATABASE
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

制御ファイルからのデータベース情報を表示します。ファスト・スタート・フェイルオーバー(Data Guard Brokerでのみ使用可能)に関する情報が含まれます。 

V$DATABASE_INCARNATION
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

すべてのデータベース・インカネーションに関する情報を表示します。Oracle Databaseでは、RESETLOGSオプションを使用してデータベースがオープンされるたびに、新しいインカネーションが作成されます。V$DATABASEビューには、現在のインカネーションのみでなく、前のインカネーションのレコードも表示されます。 

V$DATAFILE 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

制御ファイルからのデータファイル情報を表示します。  

V$DATAGUARD_CONFIG
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

DB_UNIQUE_NAMEおよびLOG_ARCHIVE_CONFIG初期化パラメータで定義された一意のデータベース名をリスト表示します。 

V$DATAGUARD_STATS
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

プライマリ・データベースによって生成されたREDOデータのうち、スタンバイ・データベースで使用できないデータの量を表示します。すなわち、このビューを問い合せた時点でプライマリ・データベースがクラッシュした場合に失われるREDOデータの量を示します。このビューは、Data Guard構成のスタンバイ・データベースのインスタンスで問い合せることができます。このビューをプライマリ・データベースで問い合せると、列の値は消去されます。例および詳細は、8.1.2項を参照してください。 

V$DATAGUARD_STATUS
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

通常はアラート・ログまたはサーバー・プロセスのトレース・ファイルへのメッセージによってトリガーされるイベントが表示および記録されます。 

V$FS_FAILOVER_STATS
 

プライマリ 

システムで発生したファスト・スタート・フェイルオーバーに関する統計を表示します。 

V$LOG
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

オンラインREDOログ・ファイルのログ・ファイル情報が格納されます。  

V$LOGFILE
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

オンラインREDOログ・ファイルとスタンバイREDOログ・ファイルに関する情報が格納されます。 

V$LOG_HISTORY
 

プライマリ、フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

制御ファイルからのログ履歴情報が格納されます。 

V$LOGSTDBY_PROCESS
 

ロジカルのみ 

SQL Applyの動作に関する動的な情報を表示します。このビューは、ロジカル・スタンバイ・データベースでSQL Applyを実行しているときのパフォーマンス上の問題を診断する場合に非常に有用です。このビューはまた、その他の問題の解決にも役立ちます。 

V$LOGSTDBY_PROGRESS
 

ロジカルのみ 

ロジカル・スタンバイ・データベースでのSQL Applyの進捗状況を表示します。 

V$LOGSTDBY_STATE
 

ロジカルのみ 

SQL Applyとロジカル・スタンバイ・データベースの実行状態に関して、V$LOGSTDBY_PROCESSおよびV$LOGSTDBY_STATSビューの情報を連結します。  

V$LOGSTDBY_STATS 

ロジカルのみ 

LogMiner統計、現行のステータスおよびSQL Apply時のロジカル・スタンバイ・データベースのステータス情報を表示します。SQL Applyが実行されていない場合、統計の値は消去されます。  

V$LOGSTDBY_TRANSACTION
 

ロジカルのみ 

ロジカル・スタンバイ・データベースでSQL Applyにより処理中のすべてのアクティブ・トランザクションに関する情報を表示します。 

V$MANAGED_STANDBY
 

フィジカルおよびスナップショット 

フィジカル・スタンバイ・データベースに関連するOracleデータベース・プロセスの現在の状態を表示します。

注意: このビューに表示される情報は、インスタンスの停止後には保存されません。 

V$REDO_DEST_RESP_HISTOGRAM
 

プライマリ 

SYNC転送用に構成された宛先に関するレスポンス時間の情報が格納されます。 

V$STANDBY_LOG 

フィジカル、スナップショットおよびロジカル 

スタンバイREDOログ・ファイルのログ・ファイル情報が格納されます。 


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